アーユルヴェーダ・マルマ, 背兪穴〔補虚/交感神経賦活〕, 腎兪(腰痛・泌尿器、婦人科疾患), 膀胱, 足太陽膀胱経, 坐骨神経痛

膀胱兪(ぼうこうゆ)

BL28)膀胱(pang2guang1shu4)(ぼうこうゆ)

【取穴】仙骨部、第2後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨陵の外方一寸五分。

※BL32)次髎と同じ高さにある。

【名の由来】本穴が膀胱絡の兪穴である事から。

【要穴】『膀胱兪穴』

【作用】

〔補〕『水兪五十七処“腎兪”/補腎利水』

〔瀉〕疏通膀胱・清熱利湿

【弁証主治】

◆膀胱虚証/腎病

成長発育不全、代謝不全、極度の痩せ・顔色が黒い・※癥積・腰痛・泌尿器、婦人科疾患〔瀉〕・下痢、排便異常・痔・脈沈遅など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

【主症主治】下肢マヒ

【弁証配穴】『兪募配穴(膀胱):中極+膀胱兪』…膀胱病

【主症配穴】

+脾兪…未消化便

+関元兪…風邪の後の腰痛

【症例/個人的見解】

・個人的には、背部兪穴と交感神経幹の関連を考えている。交感神経の状況に応じて、刺激の種類や強弱を変えるべきと考える。

・足太陽経の背部兪穴は、督脈の性質も帯びる。上記の交感神経幹との関連も含めて、施術法を吟味すべし。

・『水兪五十七処』の“腎兪”に数えられる。膀胱炎などに。

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「kukundara(腰の凹部/骨のマルマ)」と呼ばれ、下肢マヒに治効があるとされる。

 

※癥積…お腹の中に明確なしこりがあり、痛みや張りが強く、位置が一定なもの。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
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背兪穴〔補虚/交感神経賦活〕, 腎兪(腰痛・泌尿器、婦人科疾患), 足太陽膀胱経, 小腸

小腸兪(しょうちょうゆ)

BL27)小腸(xiao3chang2shu4)(しょうちょうゆ)

【取穴】仙骨部、第1後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨陵の外方一寸五分。

※BL31)上髎と同じ高さにある。

※妊娠月経圧診点(子宮頚部異常の診断点)に近い。

※前立腺圧診点(前立腺異常の診断点)に近い。

【名の由来】本穴が小腸絡の兪穴である事から。

【要穴】『小腸兪穴』

【作用】

〔補〕『水兪五十七処“腎兪”/補腎利水』

〔瀉〕清熱利湿

【弁証主治】

◆小腸虚証

過敏性腸症候群、心身症的な胃腸症状・躁鬱、統合失調症・顔が赤い・ひどい冷えなど

◆腎病

成長発育不全、代謝不全・泌尿器、婦人科疾患 〔瀉〕・下痢など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

【弁証配穴】『兪募配穴(小腸):関元+小腸兪』…小腸病

【主症配穴】+長強〔瀉〕…二便不通

【症例/個人的見解】

・個人的には、背部兪穴と交感神経幹の関連を考えている。交感神経の状況に応じて、刺激の種類や強弱を変えるべきと考える。

・足太陽経の背部兪穴は、督脈の性質も帯びる。上記の交感神経幹との関連も含めて、施術法を吟味すべし。

・『水兪五十七処』の“腎兪”に数えられる。本穴は特に液の異常(湿熱や陰虚など)に関しては効果が高い。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
経外奇穴, 背兪穴〔補虚/交感神経賦活〕, 腎兪(腰痛・泌尿器、婦人科疾患), 足太陽膀胱経, 大腸, 消化器疾患

大腸兪(だいちょうゆ) ※腰宜(ようぎ) ※腰眼(ようがん)

BL25)大腸(da4chang2shu4)(だいちょうゆ)

【取穴】上背部、第4腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方一寸五分。

【名の由来】本穴が大腸絡の兪穴である事から。

【要穴】『大腸兪穴』

【作用】

〔補〕『水兪五十七処“腎兪”/補腎利水・腸腑健固・伝化促進』

〔瀉〕通腸導滞・大腸気機調節・去邪散滞

【弁証主治】

◆大腸病

腹張、胃腸虚弱・排便異常・アレルギー疾患・脈浮など

◆腎病

成長発育不全、代謝不全・不妊・生理不順・陰嚢腫大・陰茎痛・夢精・排尿困難・夜間頻尿・尿が赤黄・下痢・脈沈遅など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

◆督脈病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

【弁証配穴】『兪募配穴(大腸):大腸兪+天枢』…大腸病

【主症配穴】

+関元〔補〕…※霍乱・便漏れ

+二白…痔

【症例/個人的見解】

・個人的には、背部兪穴と交感神経幹の関連を考えている。交感神経の状況に応じて、刺激の種類や強弱を変えるべきと考える。

・足太陽経の背部兪穴は、督脈の性質も帯びる。上記の交感神経幹との関連も含めて、施術法を吟味すべし。

・『水兪五十七処』の“腎兪”に数えられる。大腸と腎は子午の表裏でもあるので、腎病および津液代謝の異常に関しては効果が高い。

 

※霍乱…熱中症に類する。突発性のひどい嘔吐と下痢、胃の気持ち悪さ。寒・熱・乾・湿の区別があり、筋肉の痙攣(特に腹筋・腓腹筋)を生じることもある。コレラや細菌性食中毒も該当。

 

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※腰宜(yao1yi2)(ようぎ)

※経外奇穴(新穴)。現代-針灸孔穴及其療法便覧-

【取穴】上背部、第4腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方三寸。

【由来】「宜=適宜」。本穴が、腰痛の阿是穴として広く用いられてきた事から。

【主治】腰痛・婦人科疾患

 

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※腰眼(yao1yan3)(ようがん)・鬼眼 

※経外奇穴。-肘後備急方-

【取穴】上背部、第4腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方三寸五分。

【由来】本穴のある部位が、眼窩のようにくぼんでいる事から。

【主治】糖尿病・肺結核・腎下垂・腰痛・頻尿・婦人科疾患・睾丸炎

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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禁鍼穴, ED、男性不妊、泌尿器疾患, 背兪穴〔補虚/交感神経賦活〕, , 自己免疫疾患, 致命三十六穴, 足太陽膀胱経, 婦人科疾患, 慢性疲労、虚弱体質, 更年期障害, 治熱五十九兪

腎兪(じんゆ)

BL23)(shen4shu4)(じんゆ)

【取穴】上背部、第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方一寸五分。

【名の由来】本穴が腎絡の兪穴である事から。

【要穴】

『腎兪穴』

『標本:足少陰之標?』 ※原文では「背兪と舌下両脈」とある。

【作用】

〔補〕益補固精・腰脊強壮・腎陽温補

〔瀉〕『治熱病五十九兪/清瀉腎熱・舒筋活絡・散寒去湿』

【弁証主治】

◆腎虚証

成長発育不全、代謝不全、極度の痩せ・視力低下・ 耳鳴、難聴・泌尿器、婦人科疾患〔灸〕・下痢・脈沈遅・17:00~19:00あるいは05:00~07:00の異常など

◆足少陰経病

貧血、血液疾患・シェーグレン症候群・喘息・腰背部の痛み、悪寒・四肢が重だるい、冷える・こむら返り・足底痛など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

◆督脈病

躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重くふらふらする・肩背部痛など

【弁証配穴】

『兪募配穴(腎):京門+腎兪』…腎病

『兪原配穴(腎):腎兪+太渓』…腎虚証〔補法〕

【主症配穴】

+脾兪…中風

+後渓…多汗

+三間〔瀉〕…風邪の後の肩背部の痛み〔腎兪は補〕

+委中…腰痛

+三陰交…腎結石

+関元〔灸〕…慢性腎炎(虚性)

+復溜…頻尿・むくみ

+心兪…夢精・遺精〔補法〕

【症例/個人的見解】

・個人的には、背部兪穴と交感神経幹の関連を考えている。交感神経の状況に応じて、刺激の種類や強弱を変えるべきと考える。

 

・足太陽経の背部兪穴は、督脈の性質も帯びる。上記の交感神経幹との関連も含めて、施術法を吟味すべし。

和漢三才図会には「禁鍼穴」とある。腎に刺入する事を恐れた為か?

・夜盲症には、ビタミンAの摂取と吸収率の改善を。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。腎臓の損傷。

・EDに対する新穴として、腎兪の上二寸半、任脈の外一寸に『陽萎穴Ⅰ号』がある。

 

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埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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肥満あるいは極度の痩せ, 背兪穴〔補虚/交感神経賦活〕, , 自己免疫疾患, 足太陽膀胱経, 婦人科疾患, 更年期障害, 三焦

三焦兪(さんしょうゆ)

BL22)三焦(san1jiao1shu4)(さんしょうゆ)

【取穴】上背部、第1腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方一寸五分。

※小野寺胆石疝痛圧診点(胆石疝痛の診断点)に近い。

【名の由来】本穴が三焦絡の兪穴である事から。

【要穴】『三焦兪穴』

【作用】

〔補〕健脾利湿

〔瀉〕調理三焦・利水道

【弁証主治】

◆三焦病/腎病

※副腎皮質機能亢進症状、自己免疫疾患・成長発育不全・極度の痩せ・痴呆・多汗・上肢痛、マヒ・泌尿器、婦人科疾患・脈沈遅など

◆足太陽経病…風邪・発熱による疼痛など

◆督脈病…躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背や腰背の強いこわばりと痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

【主症主治】※積聚・腎盂腎炎

【弁証配穴】【兪募配穴(三焦):石門+三焦兪…三焦病】

【症例/個人的見解】
・個人的には、背部兪穴と交感神経幹の関連を考えている。交感神経の状況に応じて、刺激の種類や強弱を変えるべきと考える。

 

・足太陽経の背部兪穴は、督脈の性質も帯びる。上記の交感神経幹との関連も含めて施術法を吟味すべし。

・三焦が気の生ずる所である事を考えると、全身の気機と水道の調整に効果が高いかと思われる。

・本穴の外方一寸五分には『肓門』がある。肓は「腎より生じるもの」という意味があることから、三焦兪は腎病に対しても有効だと思う。

・心包と三焦という臓腑は、腎との関わりが非常に強いと考えることができるのでは? 特に三焦は元陽との関わりが深いので、腎兪同様の使い方ができると思う。

・個人的には、心包≒胸腺、三焦≒副腎(特に皮質)ではないかと考えている。 副腎髄質は実質、交感神経節後線維であり、※副腎皮質ホルモンの亢進は、胸腺を萎縮させ、免疫を抑制する。この三者の働きは、当院が考える「ホメオスタシスの五角形」の要になるのではと考える。

 

※積聚…お腹の中にしこりがあり、張れや痛みを伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。 しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
, 背兪穴〔補虚/交感神経賦活〕, 足太陽膀胱経, 消化器疾患

胃兪(いゆ)

BL21)(wei4shu4)(いゆ)

【取穴】上背部、第12胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方一寸五分。

※ボアス・エワルド圧診点(胃・十二指腸潰瘍の診断点)に近い。

【名の由来】本穴が胃絡の兪穴である事から。

【要穴】『胃兪穴』

【作用】

〔補〕健胃補益

〔瀉〕胃気調和・化湿消滞・駆邪散滞・舒筋活絡

【弁証主治】

◆胃病

しゃっくり、げっぷ・消化器症状・黄疸・脈浮緩・07:00~09:00あるいは19:00~21:00の異常など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

【主症主治】背部のひきつれ

【弁証配穴】『兪募配穴(胃):中脘+胃兪』…胃病

【主症配穴】+脾兪…たくさん食べるのに痩せる〔補法〕

【症例/個人的見解】

・個人的には、背部兪穴と交感神経幹の関連を考えている。交感神経の状況に応じて、刺激の種類や強弱を変えるべきと考える。

・足太陽経の背部兪穴は、督脈の性質も帯びる。上記の交感神経幹との関連も含めて、施術法を吟味すべし。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
ストレス/不安障害、パニック障害, 禁鍼穴, 背兪穴〔補虚/交感神経賦活〕, , 足太陽膀胱経, 小児の病, 慢性疲労、虚弱体質, 治熱五十九兪, 消化器疾患

脾兪(ひゆ)

BL20)(pi2shu4)(ひゆ)

【取穴】上背部、第11胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方一寸五分。

※ボアス・エワルド圧診点(胃・十二指腸潰瘍の診断点)に近い。

【名の由来】本穴が脾絡の兪穴である事から。

【要穴】

『脾兪穴』

『標本:足太陰之標』

【作用】

〔補〕補脾益気・健脾益胃・脾陽温補・温脾制湿

〔瀉〕『治熱病五十九兪/清瀉脾熱・駆邪散滞』

【弁証主治】

◆(脾)虚証

貧血、血液疾患・胃腸虚弱、萎縮性胃炎、※積聚・軟便・泌尿器、婦人科疾患・脈浮緩・09:00~11:00あるいは21:00~23:00の異常など

◆足太陰経病

嚥下困難・胸苦しさ、心窩部痛など・股関節痛・膝痛・足第1指のマヒなど

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

◆督脈病

躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

【弁証配穴】

『兪募配穴(脾):章門+脾兪』…脾病

『兪原配穴(脾):脾兪+太白』…脾虚証〔補法〕

【主症配穴】

『小児斜差の灸穴:肝兪〔灸…男は左:女は右〕+脾兪〔灸…男は右:女は左〕/小児諸症・疳の虫』

『胃の六つ灸:脾兪+膈兪+肝兪/胃疾患』〔灸法〕

+腎兪…中風

+聴宮…心下之悲凄(PTSDのようなものか?)

+胃兪…たくさん食べるのに痩せる〔補法〕

+膀胱兪…未消化便・食欲不振

+幽門…下腹部の張り〔灸法〕

【症例/個人的見解】

・個人的には、背部兪穴と交感神経幹の関連を考えている。交感神経の状況に応じて、刺激の種類や強弱を変えるべきと考える。

・足太陽経の背部兪穴は、督脈の性質も帯びる。上記の交感神経幹との関連も含めて、施術法を吟味すべし。

・和漢三才図会には「禁鍼穴」とある。脾に刺入する事を恐れた為か?

・『胃の六つ灸』は、老齢の慢性の逆流性食道炎(食後のむかつき)には、効果が高いように思える。

 

※積聚…お腹の中にしこりがあり、張れや痛みを伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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