精神疾患, 足厥陰経筋, 足厥陰肝経, 榮(火/水)穴〔身熱を治す〕

行間(ぎょうかん)

LR2)行間(xing2jian1)(ぎょうかん)

【取穴】足背、第1・第2指間、みずかきの近位、赤白肉際。

【名の由来】「行=通過」。本穴が第一趾と第二趾の間にある事から。

【要穴】『足厥陰経榮火穴(木経火穴/木生火/自経子穴)』

【作用】〔瀉〕清泄肝火・疏肝理胆・熄風潜陽

【弁証主治】

◆肝実熱証「身熱を治す/実すれば其の子を瀉す」

悪寒発熱・※子癇・黄疸・躁鬱・眼炎・顔の腫れ・喉渇・動悸・脈弦・01:00~03:00あるいは13:00~15:00の異常・手足の火照り・帯状疱疹、皮膚の乾燥など

◆足厥陰経(筋)病

腰痛・性欲の異常、インポテンツあるいは勃起の異常継続・泌尿器、婦人科疾患・下腿内側~内股のひきつれ・こむら返り・内踝前の痛み・足母指痛・手足の冷えやむくみ〔透太衝〕など

【主症主治】排便異常

【主症配穴】

+太衝…頬の痙攣

+太渓…歯痛

【症例/個人的見解】

・榮(火/水)穴は木(筋)を挟む。故に各経筋病にも使い勝手が良い。

 

※子癇(妊娠癇証・妊娠風痙・児痙・子冒)…妊娠6~7ヶ月後或いは分娩時に、突然眩暈がして卒倒し、手足痙攣・咬い締め・目睛直視し、口から白沫を吐き、甚だしい時は角弓反張を起こす。徐々に覚醒するが、また繰り返し発作を起こす。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
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足首、足、踵痛, 足少陽経筋, 足少陽胆経, 榮(火/水)穴〔身熱を治す〕

侠渓(きょうけい)

GB43)侠渓(xia2xi1)(きょうけい)・夾渓

【取穴】足背、第4・第5指間、みずかきの近位、赤白肉際。

【名の由来】「侠渓=細い溝」。本穴の位置から。

【要穴】『足少陽経榮水穴(木経水穴/水生木/自経母穴)』

【作用】

〔補〕補胆

〔瀉〕疏肝清熱・舒筋活絡

【弁証主治】

◆胆(虚)熱証「身熱を治す/虚すれば其の母を補う」

悪寒戦慄をともなう高熱、往来寒熱・多汗・耳下腺炎・貧血、血液疾患・乳腺炎・几帳面な性格、イライラして怒りやすいなど

◆足少陽経(筋)病

半身不随・偏頭痛・外眼眦痛・耳鳴、難聴・口苦・溜息・胸鎖乳突筋のこわばり・鎖骨窩痛・脇肋、側腹部痛・膝外側痛・こむら返り・皮膚の乾燥など

【主症主治】足首痛・足第4指の痛み、マヒ

【配穴】

+陽谷…顎下リンパ節腫

+足陽関…膝股痛〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・榮(火/水)穴は木(筋)を挟む。故に各経筋病にも使い勝手が良い。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
手少陽経筋, 手少陽三焦経, 榮(火/水)穴〔身熱を治す〕

液門(えきもん)

TE2)液門(ye4men2)(えきもん)・腋門

【取穴】手背、薬指と小指の間、みずかきの近位陥凹部、赤白肉際。

【名の由来】本穴が三焦(水道為出)経の水穴である事から。

【要穴】『手少陽経榮水穴(火経水穴/水克火)』

【作用】

〔補〕活血補気・補益筋脈

〔瀉〕清頭聡耳・利水除湿・清熱瀉火・安神定志

【弁証主治】

◆傷寒少陽病「身熱を治す/水克火」

発熱、往来寒熱・リンパ節腫・眼炎・歯槽膿漏・顔の炎症・※副腎皮質機能亢進症状など

◆手少陽経(筋)病

多汗・耳炎・耳鳴、難聴・舌のこわばり・喉痛・肘痛・上肢痛、ひきつれ、むくみ、マヒ・第4指痛など

【主症主治】眼の炎症

【配穴】

+陽谷…挙動不審

+公孫…常に眠い

+魚際…喉痛

+太淵…手足の冷え

【症例/個人的見解】

・榮(火/水)穴は木(筋)を挟む。故に各経筋病にも使い勝手が良い。

・三焦には元陽の意味もあるため、液門の清熱は全身に作用する。

・活血、利水作用も強く、疲労回復には効果が高い様子。

・古典には眼の炎症に関する治効が多い。追試対象。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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十三鬼穴(多動性精神疾患), 回陽九針, 手厥陰経筋, 手厥陰心包経, 榮(火/水)穴〔身熱を治す〕

労宮(ろうきゅう) ※四縫(しほう)

PC8)労宮(lao2gong1)(ろうきゅう)・鬼窟(gui3ku1)(きくつ)・五里・掌中

【取穴】手掌、第2・第3中手骨間、中手指節関節の近位陥凹部。(手掌、第3・第4中手骨間、中手指節関節の近位陥凹部とも)

【名の由来】「労=労働」「宮=要所」。本穴が掌の中央にあり、手は人体中、最も労働する場所である事から。

【要穴】『手厥陰経榮火穴(火経火穴/火気の強い穴)』

【作用】

〔補〕『回陽九針穴/補土?・舒筋活絡』

〔瀉〕『回陽九針穴/醒神開竅?』

【弁証主治】

◆温熱営分証・心熱証「身熱を治す」

悪寒発熱、意識障害・黄疸・リンパ節腫・口内炎、舌炎・顔の炎症・咳嗽・嘔吐・嚥下困難・出血傾向・脈細数など

◆脾虚証「火経火穴/火生土/虚すれば其の母を補う」

胃腸虚弱、萎縮性胃炎・貧血、血液疾患・婦人科疾患など

◆手厥陰経(筋)病

境界性人格障害、統合失調症・過呼吸症候群・不眠・上肢の痛み、痙攣やこわばり・第3指痛など

【主症主治】掌のしびれ、火照り、発疹・リウマチ性結節

【主症配穴】

【十三鬼穴:水溝〔左禾髎~右禾髎の透刺?〕⇒少商〔3分刺入〕⇒隠白〔3分刺入〕⇒太淵(大陵)〔5分刺入〕⇒申脈〔火鍼3分〕⇒風府⇒頬車〔温鍼〕⇒承漿〔左頤孔~右頤孔の透刺?〕⇒労宮(間使)⇒上星⇒会陰⇒曲池〔火鍼〕⇒鬼封〔瀉血〕/精神疾患』〔水溝から順に、症状を見ながら一つ一つ穴を加えていく。後渓を加えると尚良し〕


『回陽九針穴法:瘂門⇒労宮⇒三陰交⇒湧泉⇒太渓⇒中脘⇒環跳⇒足三里⇒合谷/蘇生法?』

+承漿…歯槽膿漏〔灸1壮づつ〕

+少澤…嘔吐・胸痛〔寒によるものの場合に、少澤を加える〕

+湧泉…手汗、足汗

+後渓…黄疸

【症例/個人的見解】

・火陰経の火穴は全経穴中、最も火陰性が強い。そういう意味では土性(脾胃・肌肉・口など)に対する補法にも応用できるのではないだろうか?

・『十三鬼穴』の第九穴(千金翼方・針灸聚では「間使」とする)。精神疾患に著効。

・中国では、『回陽九針穴』を順番に取穴していくと、一時的な蘇生効果があるともいわれる。

・榮(火/水)穴は木(筋)を挟む。故に各経筋病にも使い勝手が良い。

・手掌、第2・第3中手骨間よりさらに橈側、母指球の際に取穴すると手の震えに著効がみられる。

・経絡理論上は、労宮(火経火穴)は清熱、中衝(火経木穴)は醒神の作用がメインとなる。しかし両者は共に清熱と醒神の作用が強く、厳密に区別を付けがたい。状況に併せて使用すること。

 

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四縫(si4feng2)(しほう)

※経外奇穴-奇効良方-

【取穴】第2から第5指の掌側、各近位指節間関節横紋の中央。一側に4穴ある。

【由来】「縫=間隙」。本穴の位置と一側に4穴ある事から。

【主治】小児のひきつけ・※疳証・夜泣き・小児喘息・慢性気管支炎・乳幼児のひどい下痢・回虫症・夢遊病

 

※疳証…慢性的な疾患によって痩せ衰え、津液が枯渇するもの。古代小児四大証(痘・麻・驚・疳)の一つ。顔色が黄色く肌に艶がない・毛髪が焦げたように細い・腹大静脈怒張・精神衰弱など。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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神経変性疾患, 腰背部痛, 陰蹻脈, 足少陰経筋, 足少陰腎経, 榮(火/水)穴〔身熱を治す〕

然谷(ねんこく) 

KI2)然谷(ran2gu3)(ねんこく)・龍淵・然骨・龍泉

【取穴】足内側、舟状骨粗面の下方、赤白肉際。

【名の由来】「然=燃」。本穴が腎火穴であり、その火が燃えさかり、水の相克を受付けぬ事から。

※舟状骨を古くは然骨と言ったからとも。

【要穴】『足少陰経榮火穴(水経火穴/水克火)』

【交会】・経絡(2):足少陰経-陰蹻脈

※奇経八脈考には「陰蹻脈が然谷の後を通る」とある。

【作用】

〔補〕滋陰補腎・補益元陽

〔瀉〕清熱利湿

【弁証主治】

◆腎熱証「身熱を治す/水克火」

悪寒発熱〔瀉血〕・冷えのぼせ・シェーグレン症候群 ・歯槽膿漏・※積聚・泌尿器、婦人科疾患・陰部の痒み・手足の火照り・脈沈遅・糖尿病など

◆足少陰経(筋)病

貧血、血液疾患・てんかん発作・痴呆・喘息 ・※昌陽脈腰痛・下肢~足底のひきつれ・老化症状など

◆陰蹻脈病「陽緩み陰急す」

自律神経失調・視力低下、眼裏痛・皮膚の強いしびれやこわばり・部位がはっきりしない疼痛・錐体外路系障害など

 

【弁証配穴】+大鐘…足少陰絡脈の実証〔状況に応じて灸か瀉血〕〔繆刺法…反対側の然谷を瀉血〕

【主症配穴】

+臆譆…髄膜炎

+承山…貧血

+太衝…腹部の打撲、内出血〔然谷、太衝付近の静脈から瀉血〕

+章門…※石水〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・榮(火/水)穴は木(筋)を挟む。故に各経筋病にも使い勝手が良い。

・要穴としては榮火穴(水克火)なので清熱作用に優れる。同時に名の由来や陰蹻脈との関わりから、腎陽を鼓舞する働きもあるように思う。

・陰蹻脈は「一身左右の陰を主る」ことから、臨床では巨刺・繆刺を多用する。

・「陽緩み陰急す」を姿勢からみると、前傾前屈姿勢となる。この姿勢に加え、「蹻=足を高くあげて歩く・力強く歩く様・敏捷」を病むと考えた時、パーキンソン病をはじめとするような錐体外路系の変性疾患に対して、陰蹻脈は適応かと考える。

・陰蹻脈の病証では、表に異常がなく裏が病み(表面上に異常がないが症状が強いなど)、夜に症状がでる事が多い。

・陰を病むと熱を生ず。

 

※積聚…お腹の中にしこりがあり、張れや痛みを伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。 しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

※昌陽之脈腰痛…腰痛が脇肋までひきつれ、視界がぼやけ、甚だしい時には背中が反り返り、舌が巻き上がって話せない。

※-素問刺腰痛篇第四十一-に記載の『昌陽之脈』を、陰蹻脈とする説もある。「昌陽」は復溜の別名でもあるが(「内筋」は交信の別名)、復溜も陰蹻脈に係わるという事か?

※石水…水腫病の一種。肝腎の陰寒により水気が下焦に凝聚し、少腹が肥大して硬くなる事。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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足首、足、踵痛, 足太陽経筋, 足太陽膀胱経, 榮(火/水)穴〔身熱を治す〕

足通谷(あしつうこく)

Bl66)足通谷(zu2tong1gu3)(あしつうこく)

【取穴】足の第5指、第5中足指節関節の遠位外側陥凹部、赤白肉際。

【名の由来】「通=流通」「谷=陥凹」。本穴が足太陽経の榮穴であり、脈気が通過する場である事から。

【要穴】『足太陽経榮水穴(水経水穴/水気の強い穴)』

【作用】〔瀉〕瀉金・疏風清熱

【弁証主治】

◆大腸湿熱証「身熱を治す」「水経水穴/金生水/実すれば其の子を瀉す」

黄疸・歯痛・口渇・排便異常・アレルギー疾患・脈浮など

◆足太陽経(筋)病

発熱、リンパ節腫・発熱による疼痛・項頚部痛・鎖骨窩痛・脇痛・腰背部痛・こむら返り・踵痛・足第5指痛・身体を揺すれないなど

【配穴】+顖会…鼻水が止まらない

【症例/個人的見解】

・水陽経の水穴は全経穴中、最も水陽性が強い。そういう意味では金性(肺/大腸・皮毛・鼻など)に対する瀉法にも応用できるのではないだろうか?

・榮(火/水)穴は木(筋)を挟む。故に各経筋病にも使い勝手が良い。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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手太陽経筋, 手太陽小腸経, 榮(火/水)穴〔身熱を治す〕

前谷(ぜんこく)

SI2)前谷(qian2gu3)(ぜんこく)・手太陽

【取穴】小指、第5中手指節関節尺側の遠位陥凹部、赤白肉際。

※軽く拳を握り、小指の中手指節関節掌側横紋の尺側端にある。

【名の由来】「谷=骨と肉の間の陥凹」。本穴が第五指中手指節関節の前、骨際に在る事から。

【要穴】『手太陽経榮水穴(火経水穴/水克火)』

【作用】

〔補〕養筋活絡

〔瀉〕疏風清熱

【弁証主治】

◆傷寒太陽病「身熱を治す/水克火」

発熱・黄疸・リンパ節炎・汗がでない・強い頭痛・眼痛 ・鼻血、鼻づまり・咳嗽など

◆手太陽経(筋)病

発熱による疼痛・視力低下(ピントが合わない)・耳鳴・下顎痛・項頚部痛・頚部静脈瘤・肩、肩胛骨痛・上肢後内側の痛み、火照り・第5指痛など

【配穴】+委中…尿の色が異常

【症例/個人的見解】

・榮(火/水)穴は木(筋)を挟む。故に各経筋病にも使い勝手が良い。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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