督脈, 経外奇穴, 小児の病,

神道(しんどう) ※巨闕兪(こけつゆ)

GV11)神道(shen2dao4)(しんどう)・衝道・臓兪・五椎

【取穴】上背部、後正中線上、第5胸椎棘突起下方の陥凹部。

※ペトルシュキー脊椎圧診点(肩関節痛・腕神経の診断点)に近い。

※マッケンジー胸椎圧診点(胆石疝痛・胆道疾患の診断点)に近い。

※Th6~12は、胃の内臓体性知覚反射部位に相当。

【名の由来】「道=通路」。本穴の左右に心兪が在り、内部に心を蔵する心脈の通路である事から。

【作用】〔瀉〕寧神化痰・清熱熄風

【弁証主治】

◆督脈病

小児の発達障害、情緒不安定・痴呆、健忘〔灸100壮〕・躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

◆心病

狭心症、循環器症状〔灸27~100壮〕・睡眠障害・掌の火照り・臍上の強い拍動・脈浮洪・夜間に症状が悪化など

【主症主治】肋間神経痛・背部の発疹・呼吸困難

【主症配穴】陶道⇒神道⇒霊台…うつ病(冷たい精神疾患)〔灸:チベット医学の技法。陶道⇒神道⇒霊台の順に一週間の間をおきながら施灸するという〕

【症例/個人的見解】

・和漢三才図会には「禁鍼穴」とある。気胸への不安からか?

・本穴の左右に心兪がある。心の病にも有効と考える。

・自閉症を思わせる主治がある。上の身柱と共に小児の精神不安などには良いかと。

・一説には、白血病などの血液疾患に有効とも。 追試対象。

 

※癰疽…癤が一カ所に群生し、互いに癒合して大きな硬結を作るもの。潰瘍の大きいもの。

※疔瘡…初期は粟粒様で上に白膿頭があり、堅・根深・釘様。激痛があり、急激に拡がり黄色くなる。

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※巨闕兪(ju4que4shu4)(こけつゆ)・四椎

※経外奇穴-千金翼方-

【取穴】上背部、第四・五胸椎棘突起間。

【名の由来】「巨=大きな」「闕=宮中」。本穴が、胸部の「巨闕(心募)」と表裏をなす位置にある事から。

【主治】不眠・気管支喘息・気管支炎・肩背痛・狭心症発作・胸肋痛

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
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ストレス/不安障害、パニック障害, 致命三十六穴, 募穴〔瀉実〕, , 意識障害, 任脈

巨闕(こけつ)

CV14)(ju4que1)(こけつ)・心募

【取穴】上腹部、前正中線上、臍中央の上方六寸。

【名の由来】「巨=大きな」「闕=宮中」。本穴が心募穴であり、君主之官たる心の脈気が此所に集まる事から。

【要穴】『心募穴』

【作用】

〔補〕安神寧心

〔瀉〕寛胸止痛

【弁証主治】

◆心病

睡眠障害・健忘・被害妄想・妄言・狭心症 〔灸7壮〕・掌の火照り・臍上の強い拍動・脈浮洪・11:00~13:00あるいは23:00~01:00の異常など

◆胆病

貧血、血液疾患・几帳面な性格、イライラして怒りやすい・偏頭痛など

◆任脈病

泌尿器、婦人科疾患・腹部のしこり、※奔豚・痔・糖尿病など

【主症主治】※尸厥・※蠱毒・回虫症

【弁証配穴】

『兪募配穴(心):巨闕+心兪』…心病

『原募配穴(心):神門+巨闕』…心病

『原募配穴(手少陰経):巨闕+神門』…手少陰経病

【主症配穴】

+神門…躁鬱

+陽陵泉…全身の筋肉のこわばり〔瀉法〕

+膻中…心窩部痛

【症例/個人的見解】

・募穴はその臓腑に加え、子午の表裏にある臓腑も主治する。すなわち心募穴である巨闕は、胆の病も主治とする。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。横隔膜の損傷。

 

※腎積奔豚…五積之一。脇腹にしこりが出来、このしこりが時々胸を衝き上げるようで苦しい・腹痛・往来寒熱・骨萎・息切れなど。パニック障害に似る。

※尸厥…発作性の昏倒。手足の冷え・鳥肌・顔色が青黒い・うわごと・咬い締め・めまい・呼吸微弱、脈絶微弱など。

※蠱毒…古代の毒薬の一種。またはそれに当たって起こる急性重篤症状。

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うつ病(寡動性精神疾患), 禁灸穴, 禁鍼穴, 経外奇穴, 背兪穴〔補虚/交感神経賦活〕, 自律神経失調, 致命三十六穴, 足太陽膀胱経, , 心、循環器疾患, 慢性疲労、虚弱体質, 治熱五十九兪

心兪(しんゆ) ※患門/灸労(かんもん/きゅうろう)

BL15)(xin1shu4)(しんゆ)・背兪

【取穴】上背部、第5胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方一寸五分。

※肩胛間部圧診点(気管支リンパ節の診断点)に近い。

【名の由来】本穴が心絡の兪穴である事から。

【要穴】

『心兪穴』

『標本:手少陰之標』

【作用】

〔補〕心陽温煦・心気補益・心血補養・心絡安寧

〔瀉〕『治熱病五十九兪/清涼心火・清瀉胸中之熱・心絡通暢・瘀血散滞』

【弁証主治】

◆心虚証(手少陰経病)/督脈病

自律神経失調(副交感神経優位)、頭が重く、ふらふらする・嗜眠・掌の火照り・うつ病〔灸100壮〕・狭心症、循環器症状〔灸27~100壮〕・臍上の強い拍動・脈浮洪・11:00~13:00あるいは23:00~01:00の異常など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

【主症主治】しゃっくり・肩背部痛・腰背部の痛み・背部の発疹・毒薬の解毒?

【弁証配穴】

『兪募配穴(心):心兪+巨闕』…心病

『兪原配穴(心):心兪+神門』…心火亢盛証〔瀉法〕

【主症配穴】

+神道…急性の痙攣・ひきつけ

+中脘…不安障害 〔心兪は灸〕

【症例/個人的見解】

・個人的には、背部兪穴と交感神経幹の関連を考えている。交感神経の状況に応じて、刺激の種類や程度を変えるべきと考える。

 

・足太陽経の背部兪穴は、督脈の性質も帯びる。上記の交感神経幹との関連も含め施術の仕方を考慮すべし。

・和漢三才図会には「禁鍼灸穴」とある。心に刺入する事を恐れた為か?

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。肺の損傷、心房細動。

 

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※患門の穴/灸労穴(かんもん/きゅうろう):ほぼ心兪

※経外奇穴

【取穴】

甲紐:患者を直立させ、足の第1指尖端~足底の正中~下腿後面正中~委中穴の長さの紐。

乙紐:患者の口を閉じさせ、右口角~鼻中隔下端~左口角まで長さの紐。

甲紐の一端を鼻尖に当て、正中線~頭頂正中~背部に下垂し、その下端を脊柱上に仮点Aとする。乙紐の中央を仮点Aに当てて左右に水平に伸ばし、その両端を患門穴とする。

【弁証主治】心血虚証

【主症主治】精神疲労・寝汗・顔色が黄色く肌に艶がない・無力・咳嗽喀血・食欲不振・節々が寒さで疼く・手足の火照り

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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