痔、肛門疾患, 督脈, 経外奇穴, 腎兪(腰痛・泌尿器、婦人科疾患), 致残十八穴, 治熱五十九兪

保護中: 腰兪(ようゆ) ※下腰(げよう) ※上仙(じょうせん)

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神経変性疾患, 股関節痛、鼠径部痛、大腿痛, 膝痛, 致残十八穴, 陽維脈, 陽蹻脈, 足少陽胆経, 中風七穴

風市(ふうし)

GB31)風市(feng1shi4)(ふうし)・垂手

【取穴】大腿部外側、直立して腕を下垂し、手掌を大腿部に付けたとき、中指の尖端が当たる腸脛靱帯の後方陥凹部。

※やや膝を屈し、抵抗に抗して股関節を外転すると腸脛靱帯が現れる。

【名の由来】「市=集合する」。本穴が下半身の風証に効果がある事から。

【交会】・経絡(3):足少陽経-(陽維脈)-(陽蹻脈)

※一説には陽蹻脈・陽維脈の会とも。資料精査中

【作用】〔瀉〕袪風利湿・温経散寒・鬱熱消散・舒筋活絡

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・躁鬱・四肢の冷え・めまい・胸苦しさなど

◆陽蹻脈病「陰緩み陽急す」

てんかん・統合失調症・不眠・半身不随・めまい・頭痛〔金鍼。痒麻が主ならば補、疼痛が主ならば瀉〕・眼疾患〔繆刺〕・鼻血・腰背部痛・下肢外側のムクミ、こわばり、外反足・部位がはっきりしない疼痛・※舞踏病、パーキンソン症候群など

【主症主治:『脚気八処之穴の一/脚気・坐骨神経痛・膝痛・痛風』】〔灸50~100壮〕

【配穴】
『中風七穴:百会+風池(曲鬢)+肩井+風市(大椎)+足三里+間使(懸鐘)+曲池/半身不随』

+懸鐘…腰痛〔瀉法〕

+環跳…下肢のしびれ、マヒ

+陰市〔灸〕…坐骨神経痛

+環跳〔瀉〕…膝痛

【症例/個人的見解】

・繆刺を多用。

・個人的には、陰陽蹻脈は、中枢神経系との関わりが強い脈を考えている。精神疾患やパーキンソン、むずむず脚症候群などには多用している。

・陽を病むと寒を生ず。

・脚気には、先ずビタミンB1の摂取と吸収率の改善を。

・武術的な「致残十八穴」の一つ。打突により膝の可動不利を招く。

 

※舞踏病…大脳中心部にある線条体尾状核の変性・脱落により生じる、進行性不随意運動(舞踏様運動)。認識力低下、情動障害の症状が現れる常染色体優性遺伝病。日本では特定疾患に認定された指定難病。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
ED、男性不妊、泌尿器疾患, 股関節痛、鼠径部痛、大腿痛, 腰背部痛, 致残十八穴, 陽維脈, 足少陽経筋, 足少陽胆経, 回陽九針, 坐骨神経痛

環跳(かんちょう)

GB30)環跳(huan2tiao4)(かんちょう)・髀厭(bi4yan4)(びえん)・ 環谷・臗骨・髀枢・分中・臏骨・枢中・枢合中

【取穴】臀部、大転子の頂点と仙骨裂孔を結ぶ線上、大転子の頂点から1/3。

(大腿部、大転子の頂点と上前腸骨棘の間、大転子の頂点から1/3とも)

※側臥し、股関節を屈曲すると取穴しやすい。

【名の由来】「環=骨盤」。 本穴の治効が筋骨風痺を取り、再び飛び跳ねる事ができるようになる事から。跳躍した時に本穴の位置に半環状の窪みが出来るからとも。

【交会】

・経絡(3):足少陽経-足太陽経-(陽維脈)

※奇経八脈考には「阳维起於诸阳之会~循膝外廉、上髀厌、抵少腹侧~」とある。

・経筋:足少陽経筋の結する処(尻)

【作用】

〔補〕補益虚欠

〔瀉〕通経活絡・鬱熱消散・温通経脈

【弁証主治】

◆足少陽経(筋)病

半身不随・口苦・溜息・胸鎖乳突筋のこわばり・鎖骨窩痛・脇肋、側腹部痛・膝外側痛・こむら返り・足首痛・足第4指痛・皮膚の乾燥など



◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・躁鬱・四肢の冷え・めまい・胸苦しさなど

【主症主治:『馬丹陽天星十二穴/腰背部痛・坐骨神経痛、マヒ』】

【弁証配穴】+光明+足竅陰〔繆刺法…反対側を瀉血〕…足少陽絡脈の実証

【主症配穴】

『回陽九針穴法:瘂門⇒労宮⇒三陰交⇒湧泉⇒太渓⇒中脘⇒環跳⇒足三里⇒合谷/蘇生法?』

+天枢…半身不随〔虚証が強い場合は+天枢〕

+陽陵泉…脇腋部~脚まで連なる痛み

+後渓…下肢痛

+懸鐘…脛のマヒ〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・中国では、「回陽九針穴』を順番に取穴していくと、一時的な蘇生効果があるともいわれる。

・『馬丹陽天星十二穴』にあるように、坐骨神経痛には必須の穴。

・武術的な「致残十八穴」の一つ。打突により坐骨神経マヒを招く。

・EDに対する新穴として、秩辺~環跳の中点を「陽萎穴Ⅳ号」とする。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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致残十八穴, 合(水/土)穴(下合穴)〔逆気而泄を治す〕, 手少陽経筋, 手少陽三焦経

天井(てんせい)

TE10)天井(tian1jing3)(てんせい)

【取穴】肘後面、肘頭の上方一寸、陥凹部。

※肘を屈曲したとき、肘頭窩にある。

【名の由来】「天=上部」「井=陥凹」。本穴が肘を屈曲した際の陥凹に在り、脈気がここより深部に入って上行する事から。(天井星という星の名に由来するとも)

【要穴】『手少陽経合土穴(火経土穴/火生土/自経子穴)』

【交会】・経筋:手少陽経筋の結する処

【作用】〔瀉〕聡耳寧心・清熱化痰・疏経利節

【弁証主治】

◆気逆証「逆気而泄を治す/実すれば其の子を瀉す」

てんかん・多汗・嚥下困難・心窩部痛・21:00~23:00あるいは09:00~11:00の異常・※副腎皮質機能亢進症状など

◆脾病/足太陰経病

胃腸虚弱、萎縮性胃炎・貧血、血液疾患・婦人科疾患・股関節痛・膝痛など

◆手少陽経(筋)病

多汗・外眼眦痛・頬骨痛・耳痛・耳鳴、難聴・舌のこわばり・喉痛・項頚部痛・鎖骨痛・肩痛・肘痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・手首痛・手甲痛・第4指痛など

【主症主治】アレルギー疾患・リウマチ性結節

【症例/個人的見解】

・土穴には中央という意味も兼ねるため、陽経では原穴に準じた運用をされることが多い。つまり原穴同様、子午の表裏である足太陰脾経の病にも適用可能。


・「天」の字がつくツボは、リンパ系の走行に多く分布している。免疫系への治療効果を期待できるかも。

・武術的な「致残十八穴」の一つ。打突により肘関節組織の損傷を招く。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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発熱, 絡穴〔去痰化瘀〕, 肘痛, 致残十八穴, 陽維脈, 八宗穴/八脈交会穴, 手少陽経筋, 手少陽三焦経, 代謝障害

外関(がいかん)

TE5)外関(wai4guan1)(がいかん)

【取穴】前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方二寸。

※TE4)陽池の上方二寸で、橈骨と尺骨の間の陥凹部にある。TE5)外関に対応する前側の経穴はPC6)内関である。

【名の由来】本穴が内関と相対する事から。

【要穴】

『手少陽経絡穴/手首の上二寸、腕の外側を巡り、胸中に注ぎ、心主に合す』

『根結:手少陽之入』

『八宗穴/八脈交会穴(×陽維脈)』

【作用】〔瀉〕清熱解表・聡耳明目・鎮驚熄風・清降上焦火熱・通経活絡

【絡脈主治】表裏にまたがる症状・手少陽絡の瘀血痰飲証

〔補〕肘のマヒ 

〔瀉〕肘の痛み、こわばり、痙攣〔繆刺法…反対側を瀉血〕

【弁証主治】

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・躁鬱・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

◆手少陽経(筋)病

多汗・耳鳴、難聴・舌のこわばり・喉痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛・※副腎皮質機能亢進症状など

【主症主治】リウマチ性結節

【弁証配穴】

『原絡配穴(心包⇒三焦):大陵+外関』…心包所生病・脈病

『八脈交会配穴:外関+臨泣』…往来寒熱・慢性的な微熱、あるいは低体温など

+関衝〔繆刺法…反対側を瀉血〕…手少陽絡脈実証

【主症配穴】

+聴宮…耳鳴・難聴〔瀉法〕

+大陵…腹痛

+公孫…後産がうまくいかない

【症例】

・陽を病むと寒を生ず。

・絡脈は皮下静脈との関わりが深いので、瀉血が有効。

・個人的には、「関」の付く経穴は、筋骨格系の疼痛に有効なように感じる。本穴に関しては肘に関する主治が多い。

・『外関+臨泣』の配穴は、少陽の関係に基づくものと考える。そう考えると、急性の発熱というよりも、慢性的な往来寒熱、低体温などが、より適応かと。

・個人的には、心包≒胸腺、三焦≒副腎(特に皮質)ではないかと考えている。 副腎髄質は実質、交感神経節後線維であり、※副腎皮質ホルモンの亢進は、胸腺を萎縮させ、免疫を抑制する。この三者の働きは、当院が考える「ホメオスタシスの五角形」の要になるのではと考える。

・武術的な「致残十八穴」の一つ。打突により握力の低下を招く。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
致残十八穴, 兪(土/木)穴〔体重節痛を治す〕, 十三鬼穴(多動性精神疾患), 原穴, 各種依存症, 手厥陰経筋, 手厥陰心包経

大陵(だいりょう)

PC7)大陵(da4ling3)(だいりょう)・鬼心(gui3xin1)(きしん)・心主

【取穴】前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋上。

※こぶしを作り、手関節を回外して肘関節を軽く屈曲すると長掌筋腱と橈側手根屈筋腱がより明瞭に現れる。手関節横紋の中点で長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、豆状骨近位端のHT7)神門と同じ高さにある。

【名の由来】「大陵=大きな丘」。月状骨の隆起が小高い丘を思わせる事から。

【要穴】

『手厥陰経兪土穴(火経土穴/火生土/自経子穴)』

『心包原穴』

【作用】

〔補〕補益原気

〔瀉〕清心安神・清営涼血・駆邪散滞・気血宣導・舒筋活絡

【弁証主治】

◆心/肝/胃病(痰迷心竅・痰火擾心)「実すれば其の子を瀉す」

各種依存症(摂食障害、習慣性の嘔吐、口臭、しゃっくり、げっぷ・性依存症)・躁鬱、不安障害(呼吸困難)・注意欠陥多動性障害、統合失調症・アレルギー疾患(皮膚疾患)・自己免疫疾患・黄疸・鼻血・口唇チック・心痛・激しい動悸(脈浮洪)・07:00~09:00あるいは19:00~21:00の異常など

◆手厥陰経(筋)病「体重節痛を治す」

肘痛、上肢の痛み、しびれ、痙攣やこわばり・掌の火照り・下垂手・弾発指・リウマチ性結節・第3指痛など

【主症主治】喘息・脈がはっきりしない

【弁証配穴】

【原絡配穴(心包⇒三焦):大陵+外関】…心包病/脈病

【原募配穴(手厥陰経):大陵+膻中】…手厥陰経病

【主症配穴】

『十三鬼穴:水溝〔左禾髎~右禾髎の透刺?〕⇒少商〔3分刺入〕⇒隠白〔3分刺入〕⇒太淵(大陵)〔5分刺入〕⇒申脈〔火鍼3分〕⇒風府⇒頬車〔温鍼〕⇒承漿〔左頤孔~右頤孔の透刺?〕⇒労宮(間使)⇒上星⇒会陰⇒曲池〔火鍼〕⇒鬼封〔瀉血〕/精神疾患』〔水溝から順に、症状を見ながら一つ一つ穴を加えていく。後渓を加えると尚良し〕

+尺澤…息切れ

+目窓…眼の充血と痛み〔瀉法〕

+水溝…口臭〔瀉法〕

+外関…腹痛

+関元…血尿 ※無症性血尿は膀胱腫瘍(膀胱癌)の可能性もある。要注意。

【症例/個人的見解】

・原穴はその臓腑経絡に加え、子午の表裏にある臓腑経絡も主治する。すなわち心包原穴である大陵は、足陽明胃経の病(主に所生病)も主治とする。

・個人的には、原穴は『複合的臓腑連関』のつながりに基づいた、三臓腑を統合したような病状に用いるべきかと考える。

・本穴では「肝/心包/胃」をつなぐ病状として、各種依存症(薬物、たばこ、酒、糖質、性行為など)には、適応と考える。

・十三鬼穴の第四穴(千金翼方・針灸大成では『太淵』とある)。精神疾患に著効。

・武術的な「致残十八穴」の一つ。打突により握力の低下を招く。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
神経変性疾患, 耳鳴、難聴, 能力開発, 致残十八穴, 衝脈, 足首、足、踵痛, 足少陰経筋, 足少陰腎経, 兪(土/木)穴〔体重節痛を治す〕, 原穴, 回陽九針, 太衝(血流不全), 更年期障害

太渓(たいけい) ※呂細(ろさい)

KI3)太渓(tai4xi1)(たいけい)・呂細(lv3xi4)(ろさい)

【取穴】足関節後内側、内果尖とアキレス腱の間の陥凹部。

【名の由来】「渓=陥凹」。本穴が腎の原穴であり、少陰の脈気が大きな流れとなる場所である事から。

【要穴】

『腎原穴』

『足少陰経兪土穴(水経土穴/土克水)』

【作用】

〔補〕『回陽九針穴/補益腎気・健脳益髄』

〔瀉〕『水兪五十七処“太衝”/通利三焦』

【弁証主治】

◆腎/心/大腸病

更年期障害(睡眠障害・不安障害・めまい・動悸、脈浮洪、臍上の強い拍動〔灸7~50壮〕・掌の火照り・11:00~13:00あるいは23:00~01:00の異常など)

加齢性の症状(サルコペニア・健忘・被害妄想・視力低下・難聴、耳鳴・口の渇き・歯痛、歯槽膿漏・排便異常など)

◆足少陰経(筋)病/衝脈病「体重節痛を治す」「逆気して裏急す」

身体が膨張したように感じる(泌尿器、婦人科疾患・皮膚静脈炎)〔瀉〕

身体が縮んだように感じる(認知症・※脱証、錐体外路系障害・貧血・喘息)〔補〕 など

 

【弁証配穴】

『兪原配穴(腎):腎兪+太渓』…腎気虚証〔補法〕

『原絡配穴(腎⇒膀胱):太渓+飛揚』…腎所生病

『二原配穴(心/腎):神門+太渓』…心腎不交証(更年期障害、不眠など)

『二原配穴(腎/大腸):太渓+合谷』…腎虚証/加齢性の症状(歯・耳・髪の問題)

『原募配穴(足少陰経):太渓+京門』…足少陰経是動病

【主症配穴】

『回陽九針穴法:瘂門⇒労宮⇒三陰交⇒湧泉⇒太渓⇒中脘⇒環跳⇒足三里⇒合谷/蘇生法?』

+湧泉…耳痛

+郄門〔瀉〕…喀血〔太渓は補〕

+紫宮〔瀉〕…胸苦しく、咳き込む〔太渓は補〕

+中脘…※霍乱〔先に太渓を取穴し、次に中脘を〕

【症例/個人的見解】

・原穴はその臓腑経絡に加え、子午の表裏にある臓腑経絡も主治する。すなわち腎原穴である太渓は、手陽明大腸経の病(主に所生病)も主治とする。

・個人的には、原穴は『複合的臓腑連関』のつながりに基づいた、三臓腑を統合したような病状に用いるべきかと考える。

・本穴では「腎/心/大腸」をつなぐ病状として、更年期障害(心身のバランスの崩れ)や加齢性の感覚低下(難聴など)には、適応と考える。

・『水兪五十七処』の“太衝”に数えられる。精/血の異常に効果が高い。個人的には衝脈に属すと考える。

・原絡配穴(太渓+飛揚)にて、精神疾患に伴う足裏のほてりが緩解することは多い。

・中国では、『回陽九針穴』を順番に取穴していくと、一時的な蘇生効果があるともいわれる。

・足少陰経筋の病-仲秋痺-は「此筋折紐、紐発数甚者、死不治」とある。個人的には錐体外路系の変性疾患を思わせる。

・武術的な「致残十八穴」の一つ。捻挫、打突により足に力が入らなくなる。

 

※脱証…珠ような汗がながれ、手足がひどく冷える・眼は閉じ口は開いたまま、手は巻き上がる・尿漏れ・脈微細絶。虚証。描写から考えるに、錐体路、錐体外路変性、進行性球マヒなども含まれるかと。

※霍乱…熱中症に類する。突発性のひどい嘔吐と下痢、胃の気持ち悪さ。寒・熱・乾・湿の区別があり、筋肉の痙攣(特に腹筋・腓腹筋)を生じることもある。コレラや細菌性食中毒も該当。

 

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呂細(lv3xi4)(ろさい)・内果尖

※経外奇穴-備急千金要方-奇効良方-

【取穴】足関節後内側、内果尖。

【名の由来】「呂=古代音楽の十二律の内、陰律(六呂)」「細=弱い」。本穴を境に、少陰の脈気が大きな流れとなる事から。

【主治】歯痛〔灸27壮〕・小児の言葉が遅い・扁桃炎・痔瘻・足内側筋の痙攣

【配穴】+昆侖…慢性の膝痛・踵の痛み〔補法〕

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675