アーユルヴェーダ・マルマ, 禁灸穴, 経外奇穴, 足陽明経筋, 足太陽経筋, 鼻疾患, 手陽明大腸経, 三叉神経痛

迎香(げいこう) ※内迎香(うちげいこう、ないげいこう)

LI20)迎香(ying2xiang1)(げいこう)・衝陽

【取穴】顔面部、鼻唇溝中、鼻翼外縁中点と同じ高さ。(顔面部、鼻唇溝中、鼻翼下縁の高さとも)

【名の由来】本穴に鼻竅宣通の作用があり、嗅覚を回復させる作用がある事から。

【要穴】『足陽明之標(頏顙/副鼻腔)』

【交会】

・経絡(2):手足陽明経 …鍼灸大成・鍼灸聚英

・経筋(2):足陽明-足太陽経筋の結する処(鼻)

【作用】

〔補〕壮筋補虚

〔瀉〕鼻竅宣通・清瀉鬱熱

【弁証主治】

◆手陽明経病

歯痛・頚部の腫脹・上肢のマヒ、悪寒、炎症など

◆足陽明経(筋)病

不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・耳疾患・唇の炎症・三叉神経痛、感覚異常・顔面神経マヒ、痙攣・頬~鎖骨窩の痙攣・腹筋の緊張・疝痛、股関節の炎症・下肢痛、こわばり、マヒなど

◆足太陽経筋病

項頚部痛・鎖骨窩痛・脇痛・腰背部痛・こむら返り・踵痛・足第5指痛・身体を揺すれないなど

【主症主治】鼻疾患〔透口禾髎/先補後瀉。得気をしっかり〕

【配穴】

+聴会…難聴〔瀉法〕

+合谷…顔の腫れ・痒み

【症例/個人的見解】

・「禁灸穴」とある。

・検証:得気は、同側の「攅竹」と「素髎」、「顴髎」と、上顎神経エリア広範囲に響く。

 

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内迎香(nei4 ying2xiang1)(うちげいこう)

※経外奇穴 …肘後備急方・扁鵲神應鍼灸玉龍経

【取穴】鼻腔内。鼻翼軟骨と鼻甲介の交点にある粘膜。

【名の由来】本穴が迎香と鼻翼を隔てて対峙している事から。

【主治】〔基本、瀉血〕頭痛・急性結膜炎・熱中症・めまい・失神・嗅覚異常・鼻炎・慢性鼻洞炎・慢性咽頭炎・顔面神経マヒ

【症例/個人的見解】

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「phana(鼻腔/脈管のマルマ)」と呼ばれ、嗅覚異常に治効があるとされる。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
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禁灸穴, 手陽明大腸経, 三叉神経痛

口禾髎(こうかりょう)

LI19)禾髎(kou3he2liao2)(こうかりょう)・長頻・長頬

【取穴】顔面部、人中溝中点と同じ高さ、鼻孔外縁の下方。(顔面部、人中溝の上から1/3と同じ高さ、鼻孔外縁の下方とも)

※GV26)水溝の外方五分にある。

【名の由来】「禾=食物」「髎=骨際の陥凹」。本穴が口-鼻の間に位置する事から。

【作用】〔瀉〕散風清熱

【弁証主治】◆手陽明経病

歯痛・頚部の腫脹・上肢のマヒ、悪寒、炎症など

【主症主治】※尸厥・鼻づまり〔透迎香〕・三叉神経痛・顔面神経マヒ

【配穴】+上星…鼻血

【症例/個人的見解】

・「禁灸穴」とある。

・検証:得気は、口腔内、上顎第一切歯上の歯茎に響く。

 

※尸厥…発作性の昏倒。手足の冷え・鳥肌・顔色が青黒い・うわごと・咬い締め・めまい・呼吸微弱、脈絶微弱など。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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項頚部痛, 頭痛, 手陽明経筋, 手陽明大腸経, 不眠

扶突(ふとつ)

LI18)扶突(fu2tu1)(ふとつ)・水穴・水突

【取穴】前頚部、甲状軟骨上縁と同じ高さ、胸鎖乳突筋の前縁と後縁の間。

【名の由来】「扶=三寸」「突=喉頭隆起」。本穴が喉頭隆起の外側三寸にある事から。

【要穴】『根結:手陽明之入』

【作用】〔瀉〕理気化痰・清利咽膈

【弁証主治】

◆手陽明経(筋)病

歯痛・項頚部痛・頚部の腫脹・肩背のひきつれ、五十肩・上肢痛、マヒ、悪寒、炎症・第2指痛など

【主症主治】常に眠い

【症例/個人的見解】

・陽経における根結において、『入』の穴は絡穴と、胸鎖乳突筋周囲の2点がある。この頚の6点は、各経(筋)の病態を判断する診断点として使用できるように感じる。

・個人的には、上述の『入』と、頚前筋の分布になにかしらの関連を感じる。当院では頚椎の内、前方偏移の顕著な椎骨から推測して、該当する各経筋へアプローチするような方法を試している。

・検証:得気は両側の「翳風」、反側の「人迎」に響く感じ。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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アレルギー疾患, 手陽明大腸経

天鼎(てんてい)

 

LI17)(tian1ding3)(てんてい)・天頂

【取穴】前頚部、輪状軟骨と同じ高さ、胸鎖乳突筋の後縁。

※LI18)扶突の直下、ST10)水突と同じ高さにある。

【名の由来】「鼎=足の付いた食器」。胸鎖乳突筋が「鼎」の如く頭(天)を支えている処から。

【作用】〔瀉〕清熱消腫・理気化痰

【弁証主治】◆手陽明経病

歯痛・頚部の腫脹・上肢のマヒ、悪寒、炎症など

【主症主治】アレルギー疾患・喉の炎症(急に声がでなくなる・嚥下、呼吸困難)

【配穴】+間使…声がでない

【症例/個人的見解】

・「天」の字がつくツボは、リンパ系の走行に多く分布している。免疫系への治療効果を期待できるかも。

・検証:得気は同側の「頬車」、反側の「天柱」、そして両側の「期門~大包」辺りに響く感じ。

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埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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陽蹻脈, 手陽明大腸経

巨骨(ここつ)

LI16)巨骨(ju4gu3)(ここつ)

【取穴】肩周囲部、鎖骨の肩峰端と肩甲棘の間の陥凹部。

※棘上窩の外側、鎖骨と肩甲棘の間の陥凹部にある。

【名の由来】「巨骨=鎖骨」。本穴が鎖骨外端にある事から。

【交会】・経絡(2):手陽明経-陽蹻脈…鍼灸大成・鍼灸聚英

【作用】〔瀉〕理気消痰・鎮驚寧神

【弁証主治】

◆手陽明経病

歯痛・頚部の腫脹・上肢のマヒ、悪寒、炎症など

◆陽蹻脈病「陰緩み陽急す」

統合失調症・てんかん・悪風発熱・半身不随・睡眠障害・内眼眦痛〔巨刺法〕・腰背部痛・下肢外側のこわばり、こむら返り、外反足・部位がはっきりしない疼痛など

【症例/個人的見解】

・陽が病むと寒を生ず。

・検証:得気は「手五里~臂臑」のあたりに響く。

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埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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陽蹻脈, 足太陽経筋, 手陽明経筋, 手陽明大腸経, 手太陰経筋

肩髃(けんぐう)

LI15)(jian1yu2)(けんぐう)・髃骨・偏肩・中肩井・扁骨・肩頭・肩尖・偏骨・尚骨・肩骨・偏骨

【取穴】肩周囲部、肩峰外縁と上腕骨大結節の間の陥凹部。

※上腕を外転したとき、肩峰の前後に2つの陥凹部が現れる。LI15)肩髃は前の陥凹部にあり、後ろの陥凹部より深い。TE14)肩髎は後の陥凹部にある。

【名の由来】「髃=骨と骨の隙間」。本穴が肩峰-上腕骨骨頭の中間にある事から。

【要穴】『経別:第六合(手陽明の別れる処)』

【交会】

・経絡(3):手陽明経-足少陽経-陽蹻脈…『鍼灸大成』『鍼灸聚英』

・経筋(2):手陽明-足太陽経筋の結する処

【作用】

〔補〕壮筋補虚・強腱関節

〔瀉〕清熱四肢・舒筋活絡・理気化痰・寒湿温散〔灸〕

【弁証主治】

◆手陽明経(筋)病

歯痛・項頚部痛・頚部の腫脹・肩背のひきつれ、五十肩・上肢痛、マヒ、悪寒、炎症・第2指痛など


足少陽経病

口苦・溜息・皮膚の乾燥(顔や身体に粉をふく)など

◆陽蹻脈病/足太陽経筋病「陰緩み陽急す」

統合失調症・てんかん・悪風発熱・半身不随・睡眠障害・内眼眦痛〔巨刺法〕・項頚部痛・鎖骨窩痛・脇痛・腰背部痛・下肢外側のこわばり、こむら返り、外反足・踵痛・足第5指痛・身体を揺すれない・部位がはっきりしない疼痛など

 

【配穴】+陽渓…風疹

【症例/個人的見解】

・理論上では、非常に広範囲の疾患に有効と思える。追試対象。

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

・検証:得気は「肘尖」へと響く。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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☎ 048-851-9675
眼精疲労、眼裏痛, 陽維脈, 項頚部痛, 頭痛, 手陽明大腸経

臂臑(ひじゅ)

LI14)臂臑(bi4nao4)(ひじゅ)・頭衝・頚衝

【取穴】上腕外側、三角筋前縁、LI11)曲池の上方七寸。

【名の由来】「臂=上腕外側部」「臑=筋腹」。本穴が三角筋前縁に位置する事から。

【要穴】『手陽明之絡』※鍼灸甲乙経巻之三・鍼灸聚英より

【交会】・経絡(4):手陽明経-手足太陽経-陽維脈

※奇経八脈考・鍼灸大成・鍼灸聚英などでは「陽維脈の会」とされるが、鍼灸甲乙経では記載はない。

【作用】〔瀉〕疏経散風

【弁証主治】

◆手陽明経病

歯痛・肩痛・上肢のマヒ、悪寒、炎症など

◆陽維脈病/太陽経病「寒熱に苦しむ」

風邪、感染症、リンパ節腫・発熱による疼痛など

【主症主治】眼疾患・五十肩〔巨刺(繆刺)〕

【配穴】+手五里…頚部リンパ節結核

【症例/検証/個人的見解】

・全体として発熱とその随伴症状に対する主治が多い。

・五十肩に対し、巨刺法での効果は高い。臂臑は『手陽明之絡』でもあるので繆刺とするべきか?

・古典では眼への効能がよく記される。追試対象。また、別名が「頭(頚)衝」であることから、頭痛や頚痛への効果も期待できるのでは?

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

・検証:上腕骨を掠る角度で刺入。得気は第2指へと響く感じ。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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