手太陽経筋, 手太陽小腸経

保護中: 【耳中】を流れる経絡は-その痛みは痺証か否か-

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てんかん、チック、ジストニア、顔面痙攣, 疼痛, 筋の過緊張、こわばり, 耳疾患, 足陽明経筋, 足少陽経筋, 手太陽小腸経, 手少陽経筋

聴宮(ちょうきゅう)

SI19)聴宮(ting1gong1)(ちょうきゅう)・多所聞

【取穴】顔面部、耳珠中央の前縁と下顎骨関節突起の間の陥凹部。

※口をわずかに開けたとき、耳珠中央の前方陥凹部、TE21)耳門とGB2)聴会の間にある。

【名の由来】「宮=要衝」。本穴が聴力を回復させる要穴である事から。

【要穴】

『根結:少陽之結?(窗籠/耳中)』

『標本:足少陽之標?(窗籠之前)』

【交会】

・経絡(3):手太陽経-手足少陽経

・経筋:足陽明経筋の結する処(耳前)

【作用】〔瀉〕清頭聡耳

【弁証主治】

◆手太陽経病

下顎痛・頚部静脈瘤・項頚部痛・肩痛・上肢の痛み、ひきつれ、火照り、マヒなど

◆少陽経(筋)病

半身不随、舌のこわばり・多汗・耳痛・耳鳴、難聴・口苦・溜息・喉痛・鎖骨窩痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛・脇肋痛、側腹部痛・疝痛、股関節痛・膝痛・足首痛・足第4指痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

◆足陽明経筋病

耳疾患・顔面神経マヒ・頬~胸鎖乳突筋の痛み、こわばり、痙攣・腹筋の緊張・下肢のこわばり、マヒ・こむら返り・足第3指のこわばりなど

【配穴】

+少澤…ねちがい(急性の頚痛)

+養老…チック(書痙・手の震え)

【症例/個人的見解】

・耳は「宗脈の聚る処」である為、全経脈を疏通する働きがあるとされる。特に耳門・聴宮・聴会の3穴は筋痙攣や関節拘縮などに著効がある。

・発展させて考えるなら、耳介は脳へのアプローチに応用できるのではないだろうか?

 

※副腎皮質機能亢進症

・クッシング症候群…糖質コルチコイドの過剰分泌によって生じる。満月様顔貌・体内の蛋白質減少・高血糖・高血圧・精神異常など。

・コン症候群…電解質コルチコイドの過剰分泌によって生じる。Na⁺貯留・K⁺消失・多尿・多飲・高血圧・虚弱など。

・副腎性器症候群…副腎アンドロゲンの過剰分泌によって生じる。女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
手太陽小腸経, 三叉神経痛

顴髎(けんりょう)

SI18)顴髎(quan2liao2)(けんりょう)・兌骨・椎髎

【取穴】顔面部、外眼角の直下、頬骨下方の陥凹部。

【名の由来】「顴=頬骨」「髎=陥凹」。本穴が頬骨下縁陥凹部に在る事から。

【交会】・経絡(2):手太陽経-手少陽経

【作用】〔瀉〕疏筋止痛

【弁証主治】

◆手太陽経/手少陽経病

多汗・難聴・下顎痛・喉痛・項頚部痛・頚部静脈瘤・肩痛・上肢後内側の痛み、火照り、マヒ・第5指痛など

【主症主治】蓄膿症・歯痛・三叉神経痛・顔面神経マヒ

【配穴】

+大迎…眼瞼痙攣

+頭維…風にあたると涙が出る〔瀉法〕

+頬車…咬い締め〔瀉法〕

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
アレルギー疾患, 自律神経失調, 致命三十六穴, 項頚部痛, 頭痛, 足少陽経筋, 手陽明経筋, 手太陽経筋, 手太陽小腸経, 手少陽経筋

天容(てんよう) ※頷結(がんけつ/伍行庵オリジナル)

SI17)天容(tian1rong2)(てんよう)

【取穴】前頚部、下顎角の後方、胸鎖乳突筋の前方陥凹部。

※胸鎖乳突筋は抵抗に抗して頭を反対側に向けるとより明瞭に現れる。

【名の由来】「天=頭」「容=入れる」。本穴の位置が、頭を安定させる支点である事から。

【要穴】『根結:足少陽之入』

【交会】・経絡(2):手太陽経-足少陽経

【作用】〔瀉〕清熱化痰

【弁証主治】

◆手太陽経病

下顎痛・頚部静脈瘤・項頚部痛・肩痛・上肢後内側の痛み、火照りなど

◆足少陽経(筋)病

半身不随・口苦・溜息・胸鎖乳突筋のこわばり・鎖骨窩痛・脇肋痛・側腹部痛・膝外側痛・こむら返り・足首痛・足第4指痛・皮膚の乾燥など

【主症主治】自律神経失調・(自律神経のきりかえ時に生じやすい)偏頭痛・アレルギー疾患

【症例/個人的見解】

・陽経における根結において、『入』は絡穴と、胸鎖乳突筋周囲の2点がある。この頚の6点は、各経(筋)の病態を判断する診断点として使用できるように感じる。

・個人的には、上述の『入』と、頚前筋の分布になにかしらの関連を感じる。当院では頚椎の内、前方偏移の顕著な椎骨から推測して、該当する各経筋へアプローチするような方法を試している。

・「天」の字がつくツボは、リンパ系の走行に多く分布している。免疫系への治療効果を期待できるかも。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。頸動脈の損傷。

 

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※頷結
(han4jie2)(がんけつ) ※伍行庵オリジナル

【取穴】前頚部、下顎角と同じ高さ、胸鎖乳突筋の前縁(天容)と後縁(天牖)の間。上頚神経節を目標に。

【名の由来】「頷=下顎角」。この部位が、手三陽経筋-足少陽経筋の結である事から。

【交会】・経筋(4):足少陽経筋-手三陽経筋の結する処

【弁証主治】

◆足少陽経筋病

半身不随・胸鎖乳突筋のこわばり・鎖骨窩痛・側腹部痛・膝痛・こむら返り・足第4指痛など

◆手三陽経筋病

視力低下・耳鳴・ろれつが回らない・項頚部痛・肩痛・肩胛骨痛・上肢痛、ひきつれなど・風邪による筋肉痛など

【主症主治】自律神経失調

【症例/個人的見解】

・「頷」は足少陽経筋-手三陽経筋4条の経筋の結であることから、本穴を含め経筋病の重要な診断/治療点として応用できるのではないか?

・Gonion(顎角点…下顎体下縁と下顎枝後縁が移行する部分のうち、最も突出する点)の高さは、第二、三頚椎の椎間にあたり、この腹側には上頚神経節(交感神経幹の最上位)がある。

・上頚神経節は、動眼神経・顔面神経・舌咽神経・迷走神経の副交感神経枝と連携して、瞳(毛様体筋)・涙腺・唾液腺および心臓の調節を行っている。この点から考えるに、視力障害、シェーグレン症候群、顔面神経麻痺、味覚障害、動悸や血圧異常など幅広い疾患に対して応用が可能かと考えられる。

※上頚神経節へのアプローチポイントとして考察。

・上頚神経節へいかにリスクなく刺入するかが課題。本穴からのアプローチも可能かとは思うが、舌骨外端から上方45°外方に向けて刺鍼する方法もあるよう。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
アレルギー疾患, アーユルヴェーダ・マルマ, 項頚部痛, 頭痛, 手太陽経筋, 手太陽小腸経

天窗(てんそう)

SI16)(tian1chuang1)(てんそう)・窗籠・窗聾

【取穴】前頚部、胸鎖乳突筋の後縁、甲状軟骨上縁と同じ高さ。

※胸鎖乳突筋は抵抗に抗して頭を反対側に向けるとより明瞭に現れる。

※ST9)人迎、LI18)扶突および甲状軟骨上縁と同じ高さにある。

※ST9)人迎は胸鎖乳突筋の前縁、SI16)天窗は胸鎖乳突筋の後縁、LI18)扶突は胸鎖乳突筋の前縁と後縁の中央にとる。

【名の由来】「天=頭」「「窗=七竅(目鼻口耳)」。本穴が七竅の疾患を主治する事から。

【要穴】『根結:手太陽之入』

【作用】〔瀉〕開通七竅

【弁証主治】

◆手太陽経(筋)病

発熱による疼痛・白内障・視力低下・耳鳴、難聴・項頚部痛・下顎痛・頚部静脈瘤・肩、肩胛骨痛・上肢後内側の痛み、火照り・第5指痛など

【主症主治】アレルギー疾患・失語症・発声障害、しわがれ声・味覚異常

【配穴】+巨髎…頬痛〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・陽経における根結において、『入』の穴は絡穴と、胸鎖乳突筋周囲の2点がある。この頚の6点は、各経(経筋)の病態を判断する診断点として使用できるように感じる。

・個人的には、上述の『入』と、頚前筋の分布になにかしらの関連を感じる。当院では頚椎の内、前方偏移の顕著な椎骨から推測して、該当する各経筋へアプローチするような方法を試している。

・「天」の字がつくツボは、リンパ系の走行に多く分布している。免疫系への治療効果を期待できるかも。


・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「manya(うなじ/脈管のマルマ)」と呼ばれ、発声障害、しわがれ声・味覚異常に治効があるとされる。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
手太陽小腸経

肩中兪(けんちゅうゆ)

SI15)肩中(jian1zhong1shu4)(けんちゅうゆ)

【取穴】上背部、第7頚椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方二寸。

※肩甲棘内端縁と後正中線を結ぶ線上で、肩甲棘内端縁から1/3の垂直線と第7頚椎棘突起下縁の水平線の交点にとる。

【名の由来】本穴が肩井と大椎の中間に在る事から。

【作用】〔瀉〕宣肺解表・疏経活絡

【弁証主治】◆手太陽経病

下顎痛・頚部静脈瘤・項頚部痛・肩痛・上肢後内側の痛み、火照りなど

【主症主治】悪寒発熱・視野が暗くなる・咳嗽、咳血

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
手太陽小腸経

肩外兪(けんがいゆ)

SI14)肩外(jian1wai4shu4)(けんがいゆ)

【取穴】上背部、第1胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方三寸。

※肩甲棘内側縁の垂線と第1胸椎棘突起下縁の水平線の交点にある。

※BL11)大杼、GV13)陶道および第1胸椎棘突起下縁と同じ高さにある。

【名の由来】本穴が肩胛骨の外側に在る事から。

【作用】〔瀉〕疏経活絡

【弁証主治】◆手太陽経病

下顎痛・頚部静脈瘤・項頚部痛・肩痛・上肢後内側の痛み、火照りなど

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675