督脈, 禁灸穴, 耳鳴、難聴, 胸街/気海, 致命三十六穴, 回陽九針, 失語症

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督脈, 胸街/気海, 自律神経失調, 中風七穴

大椎(だいつい)

GV14)大椎(da4zhui1)(だいつい)・百労

【取穴】後頚部、後正中線上、第7頚椎棘突起下方の陥凹部。

※坐位で頚部を中間位に保ったとき、後頚部で最も突出しているのが第7頚椎棘突起である。頚部の前屈により、第7頸椎棘突起を触知しやすい。

※頚部を軽く前屈し、頭部を回旋すると、第7頚椎のわずかな回旋を触れる。

【名の由来】第七頚椎が脊柱中、一番大きく目立つ事から。

【交会】

・経絡(7):督脈-手足三陽経…「諸陽之会」

・経別:第六合(柱骨之会)(手陽明の入る処)

※原文の「柱骨之会」を、大椎ととるか缺盆ととるかは、判断が難しい。

【作用】

〔補〕益陽固表・安神健脳

〔瀉〕『気海(胸街)之兪/理気降逆・寛胸宣陽・解表散寒・駆除蒸熱・清脳醒志・活絡止痛』

【弁証主治】

◆督脈病

急性の小児のひきつけ・意識混濁・躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・耳鳴、難聴・聾唖・四肢の痛み、マヒ、火照り、冷え・足腰の筋力低下など

◆陽病

悪寒戦慄・悪風発熱・黄疸・多汗・出血傾向・発熱による疼痛・歯痛・口苦、口渇・顔色が黒い・皮膚の乾燥・蕁麻疹、発疹〔瀉血〕・※副腎皮質機能亢進症状など

◆大腸-肺病

風邪をひきやすい・嗅覚マヒ・咳嗽、喘息・喉痛、しわがれ声・排便異常〔金鍼〕・尿色の異常・頻尿・排尿障害・アレルギー疾患・脈浮など

【主症配穴】

『中風七穴:百会+風池(曲鬢)+肩井+大椎(風市)+足三里+間使(懸鐘)+曲池/半身不随』

+中脘…熱中症

+後渓…寝汗

+長強…※疝気〔瀉法〕

+中渚…椎間板ヘルニア

【症例/個人的見解】

・一寸五分以上は刺入しないように。

 

※副腎皮質機能亢進症

・クッシング症候群…糖質コルチコイドの過剰分泌によって生じる。満月様顔貌・体内の蛋白質減少・高血糖・高血圧・精神異常など。

・コン症候群…電解質コルチコイドの過剰分泌によって生じる。Na⁺貯留・K⁺消失・多尿・多飲・高血圧・虚弱など。

・副腎性器症候群…副腎アンドロゲンの過剰分泌によって生じる。女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

※疝気・疝…元来は腹痛を指したが、現在は色々な意味をもたせている。体腔内容物が外に突出する事の総称。ヘルニア。生殖器・睾丸・陰嚢部の病証。腹部激痛に二便不通が伴う病証。腸閉塞・腹膜炎の類etc。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
アーユルヴェーダ・マルマ, 禁灸穴, 禁鍼穴, 胸街/気海, 致命三十六穴, 陰蹻脈, 陽蹻脈, 項頚部痛, 頭痛, 足陽明経筋, 足陽明胃経

人迎(じんげい)

ST9)人迎(ren2ying2)(じんげい)・天五会・五会

【取穴】前頚部、甲状軟骨上縁と同じ高さ、胸鎖乳突筋の前縁、総頚動脈上。

※胸鎖乳突筋は、抵抗に抗して頭を反対側に向けるとより明瞭に現れる。

※LI18)扶突、SI16)天窓、および甲状軟骨上縁と同じ高さにある。

※胸鎖乳突筋の前縁がST9)人迎、後縁がSI16)天窓、前縁と後縁の中央にLI18)扶突がある。

【名の由来】本穴が嚥下の際、食物を送迎するように動く事から、「人を迎えるが如し」との意味で。

【要穴】

『根結:足陽明之入』

『標本:足陽明之標』

【交会】・経絡(4):足陽明経-足少陽経-陽蹻脈-陰蹻脈

※一説には陽蹻-陰蹻之会とも。

【作用】〔瀉〕【気海(胸街)之兪/寛胸定喘・散結清熱】

【弁証主治】

◆足陽明経(筋)病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・耳疾患・顔面神経マヒ・頬~鎖骨窩の痙攣・腹筋の緊張・疝痛、股関節の炎症・下肢痛、こわばり、マヒなど

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆蹻脈病

てんかん・半身不随・睡眠障害自律神経失調、冷えのぼせ・眼裏痛、視力低下・腰背部痛・皮膚の強いしびれやこわばり・部位がはっきりしない疼痛など

 

【主症主治

気海(胸街)之兪/呼吸困難 ・発声障害、しわがれ声

味覚異常・甲状腺腫・リンパ節腫大

【症例/個人的見解】

・鍼灸甲乙経に「刺過深殺人」とある。要注意。

・鍼灸甲乙経、和漢三才図会に「禁灸穴」とある。要注意。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。頸動脈からの出血。

・陽経における根結において、『入』は絡穴と、胸鎖乳突筋周囲の2点がある。この頚の6点は、各経(筋)の病態を判断する診断点として使用できるように感じる。

・個人的には、上述の『入』と、頚前筋の分布になにかしらの関連を感じる。当院では頚椎の内、前方偏移の顕著な椎骨から推測して、該当する各経筋へアプローチするような方法を試している。

・陰陽蹻脈の交会であることから、体軸の調整に応用できるかと。また熱症状のある時は陰蹻脈へ、寒症状のある時は陽蹻脈として選穴すること。

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「nila(青/脈管のマルマ)」と呼ばれ、発声障害、しわがれ声・味覚異常に治効があるとされる。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675