めまい、気象病, 頭痛, 血流不全、血圧異常, 標準耳穴

結節(けっせつ)/肝陽(かんよう)

HX8)結節(jie2jie2)(けっせつ)(node)・肝陽(gan1yang2)・小後頭神経・ダーウィン結節・股関節痛

【取穴】耳輪結節部。

【主治】めまい・頭痛・高血圧

【症例/個人的見解】

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
《経外奇穴》, 発熱, 眼疾患, 血流不全、血圧異常, 標準耳穴

耳尖(じせん)

 

HX6/7)耳尖(er3jian1)(じせん)(ear apex) ・扁桃体一・痔核点・耳湧

※経外奇穴-銀海精微-

【取穴】耳輪部。耳を前方に折り曲げたときの上部尖端。

【由来】本穴の位置から。

【主治】〔基本、瀉血〕

発熱・眼痛(急性結膜炎・麦粒腫)・不眠・偏頭痛・流行性耳下腺炎・アレルギー性鼻炎・喉の炎症・ぎっくり腰・肛門周囲の膿瘍・にきび・高血圧

【配穴】+行間+足三里〔補〕…両脇の痛み・身体の中が冷える・よく筋肉がひきつれる・時に脚が腫れる〔耳尖は瀉血〕

【症例/個人的見解】

・瀉血の要穴。角孫に眼疾患の主治が多いが、これは耳尖の瀉血の方が効果は高いように感じる。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
《アーユルヴェーダ・マルマ》, 《経外奇穴》, ストレス/不安障害、パニック障害, 督脈, 精神疾患, 陰蹻脈, 頭街/髄海, 血流不全、血圧異常, 小児禁鍼, 意識障害, 抜け毛、円形脱毛症, 治熱五十九兪, 中風七穴

百会(ひゃくえ)/泥丸(でいがん) ※四神聰(ししんそう)

 

GV20)百会(bai3hui4)(ひゃくえ)・泥丸・鬼門・三陽五会・嶺上・天満

【取穴】

頭部、前正中線上、前髪際の後方五寸。

※前髪際と後髪際を結ぶ線上の中点の前方一寸にある陥凹部。

※耳を折り返したとき、両耳尖を結ぶ線の中点にある。

※個人的には本穴は「前正中線上、矢状縫合の中点」に取穴すべきと考える。

【名の由来】

本穴にて五経が交わる事から。

【交会】

・経絡(8):督脈-(手)足太陽経-手足少陽経-足厥陰経-(手足陽明経-陰蹻脈)

※一説には六陽経全ての交会とも。

※一説には陰蹻脈の交会とも。

・経別:第五合(手少陽の別れる処)

【作用】

〔補〕 『髄海(頭街)之兪/補髄益脳・昇陽益気・回陽固脱』

〔瀉〕 『治熱病五十九兪/清脳開竅・熄風潜陽・去風散寒・通督解痙・鼻竅温通』

【弁証主治/百病を皆治す】

◆督脈病/頭街の病/陰蹻脈病「陽緩み陰急す」

※脱証・半身不随〔透曲鬢〕・発作性の痙攣、ひきつけ・躁鬱、不安障害〔灸〕・注意欠陥多動性障害、統合失調症・健忘・自律神経失調 、嗜眠・頭痛・頭が重く、ふらふらする・視力低下、眼裏痛・肩背部痛・腰背部痛・※昌陽脈腰痛・四肢の痛み、マヒ、冷え、こわばり・皮膚の強いしびれやこわばり・部位がはっきりしない疼痛・錐体外路系障害など

◆陽病

悪寒戦慄・悪風発熱・黄疸・多汗・出血傾向・発熱による疼痛・歯痛・口苦、口渇・顔色が黒い・皮膚の乾燥)・蕁麻疹、発疹〔瀉血〕など

◆足厥陰経病

※積聚・性欲の異常・※疝痛・泌尿器、婦人科疾患〔灸〕・更年期障害など

◆三焦病

耳鳴、難聴・喉痛・※副腎皮質機能亢進症状など

 

【主症主治】

鼻づまり・鼻水が止まらない〔灸〕

【主症配穴】

『中風七穴:百会+風池(曲鬢)+肩井+大椎(風市)+足三里+間使(懸鐘)+曲池/半身不随』

『三才穴:百会+湧泉+水溝/意識障害・昏睡』

⇒膻中⇒玉堂…注意欠陥多動性障害、統合失調症など(熱い精神疾患)〔灸:チベット医学の技法。百会⇒膻中⇒玉堂の順に施灸していく。順番が大切らしい〕

+隠白…意識障害・昏睡〔瀉法〕

+絲竹空…涎をたらす

+風池〔灸法〕…発作性の痙攣・ひきつけ

+太衝…四肢の痙攣

+神庭…発熱

+顖会…嗜眠〔瀉法〕

+水溝…不安障害

+少商〔瀉血〕…鼻血〔百会は灸〕

+鳩尾…小児の脱肛〔先ず百会に灸、後に鳩尾〕

+帯脈…おりものに血や膿が混じる・子宮脱垂〔灸法〕

【症例検証/個人的見解】

・個人的には頭部の穴は頭蓋縫合に沿ってに取穴すべきと考える。

・陰蹻脈は「泥丸(百会)に通ず」とされる。一方「天門(顖会)を開く」ともされ、どちらを頭部の基準点とすべきかは、悩ましいところ。

・週一で本穴に透熱灸を据えている患者さんの話では、髪が黒くなってきたとのこと。

・第5合は、他の経別と比べ特殊な走行をとる。霊枢経別第十一での手少陽経別の記述は、手太陽経の記述と対になっている。この対が何を意味するのかは、現時点では不明。

・「陽緩み陰急す」を姿勢からみると、前傾前屈姿勢となる。この姿勢に加え、「蹻=足を高くあげて歩く・力強く歩く様・敏捷」を病むと考えた時、パーキンソン病をはじめとするような錐体外路系の変性疾患に対して、陰蹻脈は適応かと考える。

・戦国時代の武将、松永弾正久秀は自害の間際、「切腹中に中風がおこり、五体がままならなくなること」を畏れ、百会に灸を据えさせたと云う。当時から脳卒中の予防穴として有名だった様子。

・アーユルヴェーダでは5つの頭蓋縫合線自体を「simanta(毛髪の分け目/関節のマルマ)」と捉えている。パニック症候群など過剰な感情の起伏に効があるとされる。

・-美容と健康の鍼灸(張仁編著・浅野周訳/三和書籍)-によれば、「血圧に対してはっきりした双方向調節作用がある」とある。

 

※脱証…珠ような汗がながれ、手足がひどく冷える・眼は閉じ口は開いたまま、手は巻き上がる・尿漏れ・脈微細絶。虚証。描写から考えるに、錐体路、錐体外路変性、進行性球マヒなども含まれるかと。

※昌陽之脈腰痛…腰痛が脇肋までひきつれ、視界がぼやけ、甚だしい時には背中が反り返り、舌が巻き上がって話せない。

※積聚…お腹の中にしこりがあり、張れや痛みを伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

※疝気・疝…元来は腹痛を指したが、現在は色々な意味をもたせている。体腔内容物が外に突出する事の総称。ヘルニア。生殖器・睾丸・陰嚢部の病証。腹部激痛に二便不通が伴う病証。腸閉塞・腹膜炎の類etc。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に作用する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

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四神聰(si4shen2cong1)(ししんそう)・神聰

※経外奇穴-太平聖恵方-

【取穴】

頭頂部。百会の前後左右一寸。計4穴。

【名の由来】

「神=神志」「聰=聡明」。本穴が百会の前後左右に位置し、神明を啓かにし、頭脳を明晰にする効を持つ事から。

【作用】

〔瀉〕理気降逆・醒神開竅

【弁証主治】

肝火証〔瀉血〕

【主症主治】

頭痛・眼痛・半身不随・てんかん・パーキンソン病・精神疾患・健忘・小児の多動性症候群・不眠・めまい・円形脱毛症

【配穴】

+太衝…頭痛〔四神聡は瀉血〕

【症例/個人的見解】

・百会と併せて用いる事が多い。

・円形脱毛症の患者に対し、頭皮の感触の違和感から四神聰様に前後左右4穴を選定し、百会に向けての横刺をして効果を得ることがあった。その時は百会の前後左右二寸強であった。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
 048-851-9675

眼疾患, 精神疾患, 血流不全、血圧異常, 足厥陰経筋, 足厥陰肝経, 榮(火/水)穴「身熱を治す」

行間(ぎょうかん)

 

LR2)行間(xing2jian1)(ぎょうかん)

【取穴】

足背、第1・第2指間、みずかきの近位、赤白肉際。

【名の由来】

「行=通過」。本穴が第一趾と第二趾の間にある事から。

【要穴】

『足厥陰経榮火穴(木経火穴/木生火/自経子穴)』

【作用】

〔瀉〕清泄肝火・疏肝理胆・熄風潜陽

【弁証主治】

◆肝実熱証「身熱を治す/実すれば其の子を瀉す」

緑内障・高血圧(顔の腫れ・動悸・脈弦)・悪寒発熱・※子癇・黄疸・躁鬱・喉渇・01:00~03:00あるいは13:00~15:00の異常・手足の火照り・帯状疱疹、皮膚の乾燥など

◆足厥陰経(筋)病

腰痛・性欲の異常、インポテンツあるいは勃起の異常継続・泌尿器、婦人科疾患・下腿内側~内股のひきつれ・こむら返り・内踝前の痛み・足母指痛・手足の冷えやむくみ〔透太衝〕など

【主症主治】

排便異常

【主症配穴】

+太衝…頬の痙攣

+太渓…歯痛

【症例/個人的見解】

・榮(火/水)穴は木(筋)を挟む。故に各経筋病にも使い勝手が良い。

・-美容と健康の鍼灸(張仁編著・浅野周訳/三和書籍)-によれば、「本穴には優れた降圧作用があり、血圧に限らず眼圧にも作用する」とある。

 

※子癇(妊娠癇証・妊娠風痙・児痙・子冒)…妊娠6~7ヶ月後或いは分娩時に、突然眩暈がして卒倒し、手足痙攣・咬い締め・目睛直視し、口から白沫を吐き、甚だしい時は角弓反張を起こす。徐々に覚醒するが、また繰り返し発作を起こす。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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℡048-851-9675

てんかん、チック、ジストニア、顔面痙攣, 発熱, 皮膚疾患, 眼疾患, 血流不全、血圧異常, 風邪、呼吸器疾患, 原穴, 手太陽経筋, 手太陽小腸経

腕骨(わんこつ)

 

SI4)腕骨(wan4gu3)(わんこつ)・枕骨

【取穴】

手関節後内側、第5中手骨底部と三角骨の間の陥凹部、赤白肉際。

※SI3)後渓から第5中手骨を骨の突起まで擦上していくと、第5中手骨底部と三角骨の間の陥凹部にある。

【名の由来】

「腕骨=手根骨」。本穴が第5中手骨底・三角骨間の陥凹部に在る事から。

【要穴】

『小腸原穴』

『標本:手太陽之本』 ※原文には「外踝後」とある。

【交会】

・経筋:手太陽経筋の結ぶ処(腕/手首)

【作用】

〔補〕補益原気・増液止渇

〔瀉〕利胆退黄

【弁証主治】

◆外風/太陽病(表証)

風邪(強い悪寒発熱・リンパ節腫)・発熱による疼痛など

◆内風証

血圧異常(※厥証・高血圧・脈浮洪)・黄疸・てんかん発作・眼疾患・鼻痛・顔面痙攣・顔が赤い・口が渇く・吐き気、胸苦しさ・乳腺炎・腋下のしこり、つかえ、不快感・臍左の強い拍動・性欲の異常・睾丸痛・皮膚疾患・01:00~03:00あるいは13:00~15:00の異常など

◆手太陽経(筋)病

耳鳴、難聴・下顎痛・項頚部痛・頚部静脈瘤・肩、肩胛骨痛・上肢後内側の痛み、火照り・第5指痛など

【主症主治】

半身不随〔補瀉をよく考慮して〕・肘痛・腱鞘炎

【弁証配穴】

『原絡配穴(小腸⇒心):腕骨+通里』…小腸所生病/液病

『原募配穴(手太陽経):関元+腕骨』…手太陽経病

【主症配穴】

+至陽〔金鍼〕…黄疸

【症例/個人的見解】

・原穴はその臓腑経絡に加え、子午の表裏にある臓腑経絡も主治する。すなわち小腸原穴である腕骨は、足厥陰肝経の病(主に所生病、黄疸)も主治とする。

・個人的には、原穴は『複合的臓腑連関』のつながりに基づいた、三臓腑を統合したような病状に用いるべきかと考える。

・本穴では「小腸/膀胱/肝」をつなぐ病状として、表証(風邪、感染性疾患)、肝風内動に代表されるような内風証に、適応と考える。

・別名が「枕骨」であるところからも、項頚部の不調への効能はうかがえる。

 

※厥証・暈厥…発作性のめまい、昏倒。しばらくすると覚醒する。脳虚血性発作に近いか?

 

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