先日はお世話になりました。おかげ様で、ぱたりと冷え性が治り驚いています。
ここ十数年、悩んでいた事が嘘のようです。
最近はめまいもだいぶ落ち着いてきました。
またお伺いしたいと思っています。
はりきゅう治療院 伍行庵 臨床レポート
先日はお世話になりました。おかげ様で、ぱたりと冷え性が治り驚いています。
ここ十数年、悩んでいた事が嘘のようです。
最近はめまいもだいぶ落ち着いてきました。
またお伺いしたいと思っています。
マッサージ、整骨院では全く改善がなかったのに、鍼では身体のバランスが良くなったように感じます。
特に足のムクミはとてもよくなりました。
日曜日に治療していただけるのはうれしいです。
CV9)水分(shui3fen1)(すいぶん)・分水・中守
【取穴】上腹部、前正中線上、臍中央の上方一寸。
【名の由来】本穴の奧に、”秘別清濁”を主る小腸がある事から。
【作用】
〔補〕和中利気
〔瀉〕分利水湿
【弁証主治】◆任脈病
泌尿器、婦人科疾患・腹部のしこり・痔・糖尿病など
【主症主治】むくみ
【主症配穴】
+気海…むくみ〔皮内鍼の様な浅刺でも可〕
+陰陵泉…むくみ
+復溜…腹張・むくみ・腹水
+三間〔瀉〕…下痢・過敏性腸症候群〔水分は灸〕
【症例/個人的見解】
・和漢三才図会には「妊婦禁灸」とある。要注意。
・むくみの要穴。
治療して1週間様子を見ましたが、だいぶ調子はいいように感じます。
便秘が一番改善されているように思います。うれしいです。
それと心なしか食欲が落ち着いた感じもしますね。
このまま定期的にいきたいと思っています。
足のムクミと冷えの改善はやはり時間がかかりますかね?
体調が良くなって、代謝UPしてダイエットになるといいな~♡と期待。
BL53)胞肓(bao1huang1)(ほうこう)
【取穴】臀部、第2仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨陵の外方三寸。
※BL53)胞肓、BL28)膀胱兪、BL32)次髎は、第2仙骨孔と同じ高さにある。
※小野寺仙部圧診点(大腸・直腸・肛門の診断点)に近い。
【名の由来】「胞=膀胱、女子胞」「肓=脂肪組織」。本穴が膀胱兪の外、脇腹の脂肪の内に在る事から。
【作用】
〔補〕『水兪五十七処“腎兪”/補腎利水』
〔瀉〕通経活絡
【弁証主治】
◆膀胱虚証/腎病
成長発育不全、代謝不全、極度の痩せ・顔色が黒い・腰痛・※癥積・泌尿器、婦人科疾患〔瀉〕・下痢、排便異常・痔・脈沈遅など
◆足太陽経病
風邪・発熱による疼痛など
【主症主治】下肢マヒ・下肢の血流不全
【症例/個人的見解】
・『水兪五十七処』の“腎兪”に数えられる。また「肓=腎より生じるもの」、「胞=女子胞」であることから、腎病、特に泌尿器、婦人科疾患に対して有効だと思う。
・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「nitamba(臀部/脈管のマルマ)」と呼ばれ、下肢マヒと血流不全に治効があるとされる。
※癥積…腹内の痞塊で、固定性で痛所が一定で動かないもの。出たり散ったりして痛所が定まらないものを瘕聚という。
BL39)委陽(wei3yang2)(いよう)
【取穴】膝後外側、大腿二頭筋腱の内縁、膝窩横紋上。
※軽く膝を屈曲すると、大腿二頭筋腱が顕著になる。
【名の由来】「委=曲がる」「陽=外側」。本穴が膝窩外側に在る事から。
【要穴】
『三焦経下合穴』
『足太陽之別絡』
【交会】・経絡(2):足太陽経-(陽蹻脈)
※一説には陽蹻脈の会とも。
【作用】〔瀉〕舒筋利節
【弁証主治】
◆足太陽経病
風邪、悪風発熱・発熱による疼痛など
◆三焦実証「逆気而泄を治す」
多汗・21:00~23:00あるいは09:00~11:00の異常など
◆陽蹻脈病「陰緩み陽急す」
半身不随・てんかん・統合失調症、不眠・内眼眦痛〔巨刺法〕・腰背部痛・腓骨神経痛、下肢外側のこわばり、外反足・部位がはっきりしない疼痛など
【主症主治】膝痛・こむら返り・下肢マヒ・むくみ
【弁証配穴】『募合配穴(三焦):委陽+石門』…三焦実証〔瀉法〕
【主症配穴】
+天池…腋窩リンパ節腫
+陰交…排尿障害〔瀉法〕
【症例/個人的見解】
・三焦が気の生ずる所である事を考えると、全身の気機と水道の調整に効果が高いかと思われる。
・心包と三焦という臓腑は、腎との関わりが非常に強いと考えることができるのでは?個人的には、※副腎皮質ホルモンの亢進症状が三焦の病をイメージさせる。
・同じ腰痛に対してでも、委中は瀉血・委陽は筋痺の要穴。
・陽が病むと寒を生ず。
※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。
・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。
・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。
・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。
SP9)陰陵泉(yin1ling2quan2)(いんりょうせん)・陰之陵泉
【取穴】下腿内側(脛側)、脛骨内側顆下縁と脛骨内縁が接する陥凹部。
※脛骨内側縁に沿って近位へ擦上すると、膝関節の下に陥凹部を触れる。脛骨内側顆下縁と脛骨後縁の角の陥凹部にある。
【名の由来】「陰=内側」「陵=突起」「泉=陥凹」。本穴が脛骨内側顆下骨際陥凹部にある事から。
【要穴】『足太陰経合水穴(土経水穴/土克水)』
【交会】・経筋:足太陰の結す処(脛骨内側顆)
【作用】
〔補〕健脾去湿・調補肝腎
〔瀉〕通利水道・利水行湿・温化水湿・清利湿熱
【弁証主治】
◆気逆証(湿証)「逆気而泄を治す/土克水」
※霍乱〔灸3壮〕・喘息・過敏性腸症候群〔透承山〕・アレルギー疾患など
◆足太陰経(筋)病
貧血、血液疾患・嚥下困難・心窩部痛・脇腹~臍の引きつれ・胃腸虚弱・背深部の痛み・婦人科疾患・陰部痛・股関節痛・下腿内側痛・内踝痛・足母指痛・水虫・脈浮緩09:00~11:00あるいは21:00~23:00の異常など
【主症主治】変形性膝関節症〔透陽陵泉〕・下肢の蜂窩織炎
【弁証配穴】
『募合配穴(脾):章門+陰陵泉』…脾虚湿盛証
『原合配穴(太陰経):太白+陰陵泉』…足太陰経(筋)病
【主症配穴】
+水分…臍周囲のむくみ
+湧泉…臍脇のひきつれる様な痛み
+天枢…回虫症
+陰谷…排尿障害(悪寒発熱を伴う)
+足三里…排尿障害・尿が濁る
+中極…排尿障害〔瀉法〕
【症例/個人的見解】
・「生痰の源」である脾の合穴(土克水)であることから、湿の要穴とされる。
・「禁灸穴」とある。
※霍乱…突発性のひどい嘔吐と下痢、胃の気持ち悪さ。寒・熱・乾・湿の区別があり、筋肉の痙攣(特に腹筋・腓腹筋)を生じることもある。コレラや細菌性食中毒も該当。
※痃気…脇肋部にあるしこり。臍の両側が筋張り盛り上がっているもの。痛みは無い事もある。