督脈, 経外奇穴, 十三鬼穴(多動性精神疾患), 三叉神経痛, 任脈

承漿/鬼市(しょうしょう/きし) ※金津(きんしん)・玉液(ぎょくえき) ※海泉/鬼封(かいせん/きふう)

CV24)承漿(cheng2jiang1)(しょうしょう)・鬼市(gui3shi4)(きし)・天池・懸漿・垂漿

【取穴】顔面部、オトガイ唇溝中央の陥凹部。

【名の由来】「承=受ける」「漿=涎」。本穴の部位が、涎を受ける器のようである事から。

【交会】・経絡(4):任脈-督脈-手足陽明経

【作用】〔瀉〕清熱散風・開竅醒神

【弁証主治】

◆任脈病

泌尿器、婦人科疾患・腹部のしこり・痔・糖尿病など

◆督脈病

半身不随・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

◆手陽明経病

歯痛・歯槽膿漏〔灸7壮〕・頚部の腫脹など

◆足陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など

【主症主治】鼻づまり・顔のむくみ・顔面神経マヒ・三叉神経痛

【配穴】

『十三鬼穴:水溝〔左禾髎~右禾髎の透刺?〕⇒少商〔3分刺入〕⇒隠白〔3分刺入〕⇒太淵(大陵)〔5分刺入〕⇒申脈〔火鍼3分〕⇒風府⇒頬車〔温鍼〕⇒承漿〔左頤孔~右頤孔の透刺?〕⇒労宮(間使)⇒上星⇒会陰⇒曲池〔火鍼〕⇒鬼封〔瀉血〕/精神疾患』〔水溝から順に、症状を見ながら一つ一つ穴を加えていく。後渓を加えると尚良し〕

+頬車…新生児の破傷風〔瀉法〕

+委中…鼻血が止まらない〔瀉法〕

+齦交…口臭〔瀉法〕

+労宮…歯槽膿漏〔灸1壮づつ〕

+風府…失語症・ねちがい・歯痛〔先ず承漿、その後風府を取穴〕

【症例/個人的見解】

・十三鬼穴の第七穴。精神疾患に著効〔左頤孔~右頤孔の透刺?〕。

 

―――――――――――――――――

※金津・玉液(jin1jin1・yu4ye4)(きんしん・ぎょくえき)・廉泉・舌下穴

※経外奇穴

【取穴】

金津:口腔内、舌下小帯左側の静脈上。

玉液:口腔内、舌下小帯右側の静脈上。

【名の由来】「金・玉=高価貴重なもの・宝」「津・液=津液」。この部位が舌下腺管の開口部で、唾液が溢れ出る場所である事から。古代では唾液を腎水と捉えていた為、腎気を巡らせる貴重なものと考えていた。

【要穴】『標本:足少陰之標(舌下両脈)』

【弁証主治】〔基本、瀉血〕

◆足少陰経病

貧血、血液疾患・痴呆・視力の低下・耳鳴、難聴・毛細気管支炎、肺炎・喘息・萎縮性胃炎・更年期障害・糖尿病など

【主症主治】半身不随・急性食中毒・潰瘍性口内炎、舌腫・扁桃腺炎・顔面神経マヒ

【配穴】+少商…扁桃腺炎(左右とも)〔瀉血〕

 

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※海泉(hai3quan2)(かいせん)・鬼封(gui3feng1)(きふう)

※経外奇穴-鍼灸大全-

【取穴】口腔内、舌下小帯の中点。

【由来】古代ではこの部位に唾液(腎水)が溜まり、枯れることがないと考えていた事から。

【要穴】『標本:足少陰之標(舌下両脈)』

【主治】精神疾患・しゃっくり・舌炎・糖尿病〔基本、瀉血〕

【配穴】

【十三鬼穴:水溝〔左禾髎~右禾髎の透刺?〕⇒少商〔3分刺入〕⇒隠白〔3分刺入〕⇒太淵(大陵)〔5分刺入〕⇒申脈〔火鍼3分〕⇒風府⇒頬車〔温鍼〕⇒承漿〔左頤孔~右頤孔の透刺?〕⇒労宮(間使)⇒上星⇒会陰⇒曲池〔火鍼〕⇒鬼封〔瀉血〕/精神疾患』〔水溝から順に、症状を見ながら一つ一つ穴を加えていく。後渓を加えると尚良し〕

【症例/個人的見解】

・十三鬼穴の第十三穴。精神疾患に著効〔瀉血〕。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
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督脈, ED、男性不妊、泌尿器疾患, 致命三十六穴, 衝脈, 十三鬼穴(多動性精神疾患), 意識障害, 任脈

会陰(えいん)

CV1)会陰(hui4yin1)(えいん)・屏翳(ping2iyi4)(へいえい)・鬼蔵(gui3cang2)(きぞう)・下極・金門・海底・下陰別

【取穴】会陰部、男性は陰嚢根部と肛門を結ぶ線の中点、女性は後陰唇交連と肛門を結ぶ線の中点。

※側臥位あるいは膝胸位で、肛門と外生殖器の中央にある。

【名の由来】「陰=二陰(ここでは生殖器と肛門)」。本穴がその間にある事から。

【交会】

・経絡(3):任脈-督脈-衝脈(一源三岐)

・経別:第一合(肛門/足太陽の別れ入る処・足少陰の別れ合する処)

【作用】〔瀉〕醒神鎮驚・通調二陰

【弁証主治】

◆任脈病

泌尿器、婦人科疾患・腹部のしこり・慢性の痔、脱肛・下痢、ひどい血便・糖尿病など

◆督脈病/膀胱-腎病

溺水窒息、意識障害・※脳風、痴呆・てんかん・痙攣、チック・シェーグレン症候群、膠原病・顔色が黒い・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

◆衝脈病「逆気して裏急す」

身体が縮んだように感じる〔補〕

身体が膨張したように感じる〔瀉〕

自律神経失調、更年期障害・内眼眦痛・喘息・股関節痛・筋力低下・皮膚静脈炎など

【配穴】

『十三鬼穴:水溝〔左禾髎~右禾髎の透刺?〕⇒少商〔3分刺入〕⇒隠白〔3分刺入〕⇒太淵(大陵)〔5分刺入〕⇒申脈〔火鍼3分〕⇒風府⇒頬車〔温鍼〕⇒承漿〔左頤孔~右頤孔の透刺?〕⇒労宮(間使)⇒上星⇒会陰⇒曲池〔火鍼〕⇒鬼封〔瀉血〕/精神疾患』〔水溝から順に、症状を見ながら一つ一つ穴を加えていく。後渓を加えると尚良し〕

+三陰交…突発性の卒倒・意識障害〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・溺水窒息の場合以外は禁鍼とある。溺水窒息の場合、「人を逆さにしてを吐水し、会陰に鍼して之を補い、屎尿が出れば活く」とある。

・十三鬼穴の第十一穴。この場合は精神疾患というより、意識障害に対して。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。骨盤腔内臓器の損傷。

・EDに対する新穴として、睾丸の下正中線上に「陽萎穴Ⅵ号」がある。

 

※脳風…健忘・急性の頭痛・めまいと耳鳴・蓄膿・泡の様な涎を吐くなど。脳腫瘍などによるものか?

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
督脈, 足太陽膀胱経

会陽(えよう)

BL35)会陽(hui4yang2)(えよう)・利機・太陽中絡・巨陽中絡・会陰之脈

【取穴】臀部、尾骨下端外方五分。

※患者は、伏臥位か膝胸位にする。BL35)会陽は尾骨下端の外方の陥凹部にある。

【交会】

・経絡(2) :足太陽経-(督脈)

※多くの文献には督脈との交会との記述はないが、素問には「督脈の合」、また奇経八脈考には、腎経が「会陽から脊を貫き長強に至る」とある。

・経別:第一合(肛門/足太陽の別れ入る処・足少陰の別れ合する処)

【作用】

〔補〕壮腰補益

〔瀉〕調理下焦・清熱利湿

【弁証主治】

◆膀胱-腎病

成長発育不全・黄疸・貧血、血液疾患・シェーグレン症候群、膠原病・睡眠障害・自律神経失調、更年期障害・顔色が黒い・喘息・泌尿器、婦人科疾患・慢性の痔、脱肛・下痢、ひどい血便・脈沈遅など


◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

◆督脈病

〔補〕躁鬱、不安障害・痴呆、健忘・頭が重く、ふらふらする・腰背や膝の悪寒など

〔瀉〕注意欠陥多動性障害、統合失調症・肩背や腰背の強いこわばりと痛み、坐骨神経痛〔虚実をよく判断して瀉・灸補〕・背部の発疹など

【主症主治】陰部の汗

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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☎ 048-851-9675
督脈, 腰背部痛, 足太陽膀胱経

下髎(げりょう)

BL34)(xia4liao2)(げりょう)・太陽中絡・巨陽中絡・会陰之脈

【取穴】仙骨部、第4後仙骨孔。

※第4後仙骨孔は、BL32)次髎から擦り下ろし、2つめの陥凹部にある。仙骨裂孔と同じ高さにある。

【名の由来】「髎=骨際にある陥凹、孔」。後仙骨孔を併せて「八髎」と称す。本穴は第四仙骨孔に相当する。

※八髎~会陽(~会陰)の行を「太陽(巨陽)中絡」・「会陰之脈」と呼ぶ。

【交会】・経絡(2) :足太陽経-(督脈)

※素問・奇経八脈考には「督脈の合」とある。

【作用】

〔補〕健補腰腿

〔瀉〕通理下焦

【弁証主治】

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

◆督脈病

躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・痔、脱肛、下血など

【主症主治】腰痛、坐骨神経痛 〔虚実をよく判断して瀉・灸補〕・不妊、EDなど泌尿器、婦人科疾患・過敏性腸症候群・便秘

 

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☎ 048-851-9675
督脈, 腰背部痛, 足太陽膀胱経

中髎(ちゅうりょう)

BL33)(zhong1liao2)(ちゅうりょう)・中空・太陽中絡・巨陽中絡・会陰之脈

【取穴】仙骨部、第3後仙骨孔。

※第3後仙骨孔は、BL32)次髎から擦りおろし、最初の陥凹部にある。

【名の由来】「髎=骨際にある陥凹、孔」。後仙骨孔を併せて「八髎」と称す。本穴は第三仙骨孔に相当する。

※八髎~会陽(~会陰)の行を「太陽(巨陽)中絡」・「会陰之脈」と呼ぶ。

【交会】・経絡(4):足太陽経-足少陽経-足厥陰経-(督脈)

※素問・奇経八脈考には「督脈の合」とある。

【作用】

〔補〕健補腰腿

〔瀉〕通理下焦

【弁証主治】

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛など

◆足厥陰経病

性欲の異常・泌尿器、婦人科疾患・更年期障害・皮膚の乾燥、顔に粉をふき色つやがなくなるなど

◆督脈病

躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・痔など

【主症主治】腰痛、坐骨神経痛〔虚実をよく判断して瀉・灸補〕・便秘

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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督脈, 腰背部痛, 膀胱, 足太陽膀胱経

次髎(じりょう)

BL32)(ci4liao2)(じりょう)・太陽中絡・巨陽中絡・会陰之脈

【取穴】仙骨部、第2後仙骨孔。

※第2後仙骨孔は、上後腸骨棘下縁と正中仙骨陵の中央、陥凹部にある。

【名の由来】「髎=骨際にある陥凹、孔」。後仙骨孔を併せて「八髎」と称す。本穴は第二仙骨孔に相当する。

※八髎~会陽(~会陰)の行を「太陽(巨陽)中絡」・「会陰之脈」と呼ぶ。

【交会】・経絡(2) :足太陽経-(督脈)

※素問・奇経八脈考には「督脈の合」とある

【作用】

〔補〕提肛約胞・虚損補益・健補腰腿

〔瀉〕行血散瘀・鬱熱消散・駆邪散滞・寒湿温散・通理下焦

【弁証主治】

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

◆膀胱病

顔色が黒い・泌尿器疾患・排便異常・痔、脱肛、血便など

◆督脈病

躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛など

【主症主治】腰痛、坐骨神経痛〔虚実をよく判断して瀉・灸補〕・不妊、EDなど婦人科疾患

【配穴】+章門…腰痛〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・本穴は膀胱兪の内方にあるので、膀胱病にも適応かと思う。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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督脈, 腰背部痛, 足太陽膀胱経, 小腸

上髎(じょうりょう)

BL31)(shang4liao2)(じょうりょう)・太陽中絡・巨陽中絡・会陰之脈

【取穴】仙骨部、第1後仙骨孔。

※第1後仙骨孔は、BL32)次髎から擦上すると陥凹部に触れる。

【名の由来】「髎=骨際にある陥凹、孔」。後仙骨孔を併せて「「八髎」と称す。本穴は第一仙骨孔に相当する。

※八髎~会陽(~会陰)の行を「太陽(巨陽)中絡」・「会陰之脈」と呼ぶ。

【交会】・経絡(3):足太陽経-足少陽経-(督脈)

※甲乙経に「足太陽、少陽之絡」とある。

※素問・奇経八脈考には「督脈の合」とある。

【作用】

〔補〕健補腰腿

〔瀉〕通理下焦

【弁証主治】

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆督脈病

躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・痔など

◆小腸虚証

過敏性腸症候群、心身症的な胃腸症状・顔が赤い・ひどい冷えなど

【主症主治】腰痛、坐骨神経痛〔虚実をよく判断して瀉・灸補〕・不妊、EDなど泌尿器、婦人科疾患

【配穴】+環跳+陽陵泉+下巨虚…下肢マヒ〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・本穴は小腸兪の内方にあるので、小腸病にも適応かと思う。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675