ストレス/不安障害、パニック障害, , 致命三十六穴, 足厥陰肝経, 八会穴, 募穴「瀉実」, 帯脈, 代謝障害

章門(しょうもん)

 

LR13)章門(zhang1men2)(しょうもん) ・季脇・長平・脇髎・肋髎・肘尖・後章門・脾募

【取穴】

側腹部、第11肋骨端下縁。

※側臥し肩関節を屈曲して定める。第11肋骨端は肋骨弓下縁の下方で触知できる。

【名の由来】

「章=明らか」。本穴より五臓の気血が出入し、臓病に明らかな著効を示す事から。

【要穴】

『脾募穴』

『八会穴/臓会』

【交会】

・経絡(3):足厥陰経-足少陽経-帯脈の起する処

※鍼灸甲乙経では足厥陰-足少陽の会としている。

【作用】

〔瀉〕疏調肝脾・清熱利湿・活血化瘀

【弁証主治】

◆脾(五臓)病

貧血、血液疾患・不安障害、※奔豚・嚥下困難・心窩部痛・胃腸虚弱、萎縮性胃炎・不妊・泌尿器、婦人科疾患・脈浮緩・大病後のむくみ〔灸〕など

◆足厥陰経病

多汗・喉がひどく渇く・性欲の異常など

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆帯脈病「腹満、腰溶溶として水中に坐している如し」

腹張・腰~側腹部痛、痙攣・サルコペニア(加齢による筋力低下)・下脱症状・過敏性腸症候群など

【弁証配穴】

『郄会配穴(臓):章門+養老・筑賓』…臓病

『兪募配穴(脾):章門+脾兪』…脾病

『原募配穴(足太陰経):章門+太白』…足太陰経病

【主症配穴】

+不容…胸脇痛

+然谷…※石水〔瀉法〕

+次髎…腰痛〔瀉法〕

+気海…下半身の冷え・むくみ〔灸法〕

【症例/個人的見解】

・痿証(筋力低下)の治療には、陽明経を主に、衝脈・帯脈・督脈との関係を考慮しながら配穴すると良い。

・帯脈は腰腹部内外の安定に関与し、その病証は特に様々な「下脱」として現れる。その中には内臓下垂・子宮脱・陰嚢ヘルニア・脱肛などの臓器下脱から、おりものの不調・不正出血・遺精・尿漏れ・下痢などの機能的漏脱も含まれる。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。内臓、特に腎臓の損傷。

 

※腎積奔豚…五積之一。脇腹にしこりが出来、このしこりが時々胸を衝き上げるようで苦しい・腹痛・往来寒熱・骨萎・息切れなど。パニック症候群に類する。

※石水…水腫病の一種。肝腎の陰寒により水気が下焦に凝聚し、脇腹が肥大して硬くなる事。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675

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《アーユルヴェーダ・マルマ》, , 足少陽胆経, 募穴「瀉実」, 代謝障害

京門(けいもん)

 

GB25)京門(jing1men2)(けいもん)・気府・気兪・腎募

【取穴】

側腹部、第12肋骨端下縁。

※側臥し肩関節を挙上して定める。第12肋骨端は、後腋窩線の後方で肋骨弓下縁の下方で触れる。

※モーバン点(肝・胆疾患の圧診点)に近い。

【名の由来】

「京=都」。本穴が腎(水)募穴であり、水が集まり、また水道を調節する作用を持つ事から。

【要穴】

『腎募穴』

【作用】

〔補〕滋腎壮陽

〔瀉〕通利下焦

【弁証主治】

◆腎病

成長発育不全・代謝不全・泌尿器、婦人科疾患・腰痛・脈沈遅・17:00~19:00あるいは05:00~07:00の異常など

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛など

【主症主治】

腹腔内の血流不全

【弁証配穴】

『兪募配穴(腎):京門+腎兪』…腎病

『原募配穴(足少陰経):太渓+京門』…足少陰経病

【主症配穴】

+蠡溝…急性の下腹部の腫れ〔瀉法〕

+行間…腰の強い痛み〔瀉法〕

+照海…排尿障害・尿が黄色〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「parsva-samdhi(肋骨との境界/脈管のマルマ)」と呼ばれ、腹腔内の血流不全に治効があるとされる。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

, 陽維脈, 足少陽胆経, 募穴「瀉実」

日月(じつげつ)

GV24)日月(ri4yue4)(じつげつ)・神光・胆募

【取穴】

前胸部、第7肋間、前正中線の外方四寸。

※乳頭中央の直下で、LR14)期門の1肋骨下にある。

※女性では、鎖骨中線と第7肋間の交点にある。

※ロブソン胆嚢圧診点に近い。

【名の由来】

「日月=明(決断…物事の理を明らかにする)」。胆は決断の出づる処である事から、胆募穴である本穴に。

【要穴】

『胆募穴』

【交会】

・経絡(3):足少陽経-足太陰経-陽維脈

※-鍼灸大成-には「足太陰、少陽、陽維之会」とあるが、-鍼灸甲乙経-には「足太陰、少陽之会」とある。

【作用】

〔瀉〕疏調肝胆・和中降逆

【弁証主治】

◆胆病/骨病

几帳面な性格、イライラして怒りやすい・めまい・顔面蒼白・外眼眦痛・胃酸や胆汁の逆流・胆石・脈弦・23:00~01:00あるいは11:00~13:00の異常など

◆足少陽経病

片頭痛・口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・足第4指のマヒ・皮膚の乾燥など

◆足太陰経病

貧血、血液疾患・嚥下困難・胃腸虚弱、萎縮性胃炎・婦人科疾患など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・四肢の冷え・腰痛など

【弁証配穴】

『兪募配穴(胆):日月+胆兪』…胆病

『原募配穴(足少陽経):日月+丘墟』…足少陽経病

『募合配穴(胆):日月+陽陵泉』…胆実証

【主症配穴】

+大横…躁鬱、不安障害・下腹部の熱痛〔瀉法〕

+(右)期門…上腹部の激痛・胆管結石〔瀉法/日月・期門とも右〕

【症例/個人的見解】

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

アレルギー疾患, 禁鍼穴, 過敏性腸症候群, 足陽明胃経, 募穴「瀉実」, 大腸, 妊婦禁灸, 消化器疾患

天枢(てんすう)

 

ST25)天枢(tian1shu1)(てんすう)・ 長谿・穀門・谷門・循際・長谷・大腸募・補元・循元

【取穴】

上腹部、臍中央の外方二寸。

※モリス点(虫垂炎の診断点)に近い。

【名の由来】

「天枢=北斗七星の第一星」。天空の星々の運行を司るとされる。古代、臍を中心にその上下を天地に対応させていた為、本穴が臍の傍、天地の境に在る様を「天枢星」に喩えて。

【要穴】

『大腸募穴』

『魂魄之舎?』

【作用】

〔補〕温陽固腸・調中和胃

〔瀉〕通腸導滞・腸道温通・清熱通便・理気健脾

【弁証主治】

◆中焦(胃/大腸)病

消化器症状、排便異常アレルギー疾患・黄疸・脈浮緩など・05:00~07:00あるいは17:00~19:00の異常など

◆腎病

成長発育不全・泌尿器、婦人科疾患・腰痛など

◆足陽明経病

不安障害・躁鬱・パニック症候群・注意欠陥多動性障害、統合失調症など

【主症主治】

腹筋のこわばりや痙攣・臍周辺の鋭い痛み

【弁証配穴】

『兪募配穴(大腸):大腸兪+天枢』…大腸病

『募合配穴(大腸):天枢+上巨虚・曲池』…大腸実証〔瀉法〕

『原募配穴(手陽明経):合谷+天枢』…手陽明経病

【主症配穴】

+環跳〔瀉〕…半身不随〔天枢は補〕

+陰陵泉…回虫症

+水泉…経遅・閉経

【症例/個人的見解】

・難経第三十一難には、中焦の病を治す場として「臍傍」としている。

・和漢三才図会には「禁鍼・妊婦禁灸」とあるが、臨床上、鍼を使って問題はなかった。妊婦に対しては要注意。

・「天」の字がつくツボは、リンパ系の走行に多く分布している。免疫系への治療効果を期待できるかも。近年、アレルギー疾患と腸内環境の因果関係は立証されてきており、そういった意味からも本穴は重要になると思う。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

肩関節周囲炎、肩背部痛, , 募穴「瀉実」, 手太陰肺経, 治熱五十九兪

中府(ちゅうふ)

LU1)中府(zhong1fu3)(ちゅうふ)膺兪(ying1shu4)(ようゆ)・ 膺中兪・肺募・府中兪・龍頷

【取穴】

前胸部、第1肋間と同じ高さ、鎖骨下窩の外側、前正中線の外方六寸。

※LU2)雲門を取穴し、その下方一寸にある。

※ST14)庫房・KI26)彧中・CV20)華蓋・中府は、第1肋間と同じ高さに並ぶ。

【名の由来】

「中府=中気(胃気)」。臓気は胃気によって推動し、正経の始点である中府に送られる事から。

【要穴】

『肺募穴』

【交会】

・経絡(2):手足太陰経

【作用】

〔補〕補中益肺・温肺散邪

〔瀉〕『治熱病五十九兪/清熱胸中・宣肺利気・止咳平喘』

【弁証主治】

◆肺病

風邪・呼吸器の虚弱・多汗・自律神経失調・臍右の強い拍動・脈浮など

◆膀胱病

顔色が黒い・発熱による疼痛・泌尿器症状・痔など

◆手足太陰経病

萎縮性舌炎・肩背部痛・鎖骨窩痛・肘痛・両手を交えてもだえるなど

【弁証配穴】

『兪募配穴(肺):肺兪+中府』…肺病

『募合配穴(肺):中府+尺澤』…肺実証

『原募配穴(手太陰経):太淵+中府』…手太陰経病

【主症配穴】

+尺澤…咳嗽・喀血

+廉泉…胸痛〔瀉法〕

+意舎…嚥下困難・胸苦しさ

【症例/個人的見解】

・掌蹠膿疱症の鎖骨周囲の痛みに対して、本穴に吸玉を施してみた。効果はあった様子。

・検証:得気は、「臑会」に走る感じがする。

 

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675