《経外奇穴》, 禁鍼穴, ED、男性生殖器疾患, 背兪穴「補虚/交感神経賦活」, , 自己免疫疾患, 致命三十六穴, 足太陽膀胱経, 婦人科疾患, 慢性疲労、虚弱体質, 更年期障害, 治熱五十九兪

腎兪(じんゆ) ※陽萎穴Ⅰ号

 

BL23)(shen4shu4)(じんゆ)

【取穴】

上背部、第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方一寸五分。

【名の由来】

本穴が腎絡の兪穴である事から。

【要穴】

『腎兪穴』

『標本:足少陰之標?』 ※原文では「背兪と舌下両脈」とある。

【作用】

〔補〕益補固精・腰脊強壮・腎陽温補

〔瀉〕『治熱病五十九兪/清瀉腎熱・舒筋活絡・散寒去湿』

【弁証主治】

◆腎虚証

成長発育不全、代謝不全、極度の痩せ・視力低下・ 耳鳴、難聴・泌尿器、婦人科疾患〔灸〕・下痢・脈沈遅・17:00~19:00あるいは05:00~07:00の異常など

◆足少陰経病

貧血、血液疾患・シェーグレン症候群・喘息・腰背部の痛み、悪寒・四肢が重だるい、冷える・こむら返り・足底痛など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

◆督脈病

躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重くふらふらする・肩背部痛など

【弁証配穴】

『兪募配穴(腎):京門+腎兪』…腎病

『兪原配穴(腎):腎兪+太渓』…腎虚証〔補法〕

【主症配穴】

+脾兪…中風

+後渓…多汗

+三間〔瀉〕…風邪の後の肩背部の痛み〔腎兪は補〕

+委中…腰痛

+三陰交…腎結石

+関元〔灸〕…慢性腎炎(虚性)

+復溜…頻尿・むくみ

+心兪…夢精・遺精〔補法〕

【症例/個人的見解】

・個人的には、背部兪穴と交感神経幹の関連を考えている。交感神経の状況に応じて、刺激の種類や強弱を変えるべきと考える。

 

・足太陽経の背部兪穴は、督脈の性質も帯びる。上記の交感神経幹との関連も含めて、施術法を吟味すべし。

和漢三才図会には「禁鍼穴」とある。腎に刺入する事を恐れた為か?

・夜盲症には、ビタミンAの摂取と吸収率の改善を。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。腎臓の損傷。

・EDに対する新穴として、腎兪の上二寸半、任脈の外一寸に『陽萎穴Ⅰ号』がある。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

肥満あるいは極度の痩せ, 背兪穴「補虚/交感神経賦活」, , 自己免疫疾患, 足太陽膀胱経, 婦人科疾患, 更年期障害, 三焦

三焦兪(さんしょうゆ)

 

BL22)三焦(san1jiao1shu4)(さんしょうゆ)

【取穴】

上背部、第1腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方一寸五分。

※小野寺胆石疝痛圧診点(胆石疝痛の診断点)に近い。

【名の由来】

本穴が三焦絡の兪穴である事から。

【要穴】

『三焦兪穴』

【作用】

〔補〕健脾利湿

〔瀉〕調理三焦・利水道

【弁証主治】

◆三焦病/腎病

※副腎皮質機能亢進症状、自己免疫疾患・成長発育不全・極度の痩せ・痴呆・多汗・上肢痛、マヒ・泌尿器、婦人科疾患・脈沈遅など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

◆督脈病

躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背や腰背の強いこわばりと痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

【主症主治】

※積聚・腎盂腎炎

【弁証配穴】

『兪募配穴(三焦):石門+三焦兪…三焦病』

【症例/個人的見解】

・個人的には、背部兪穴と交感神経幹の関連を考えている。交感神経の状況に応じて、刺激の種類や強弱を変えるべきと考える。

 

・足太陽経の背部兪穴は、督脈の性質も帯びる。上記の交感神経幹との関連も含めて施術法を吟味すべし。

・三焦が気の生ずる所である事を考えると、全身の気機と水道の調整に効果が高いかと思われる。

・本穴の外方一寸五分には『肓門』がある。肓は「腎より生じるもの」という意味があることから、三焦兪は腎病に対しても有効だと思う。

・心包と三焦という臓腑は、腎との関わりが非常に強いと考えることができるのでは? 特に三焦は元陽との関わりが深いので、腎兪同様の使い方ができると思う。

・個人的には、心包≒胸腺、三焦≒副腎(特に皮質)をはじめとした脂質組織ではないかと考えている。 ※副腎皮質ホルモンの亢進は、胸腺を萎縮させ、免疫を抑制する。この三者の働きは、当院が考える「ホメオスタシスの五角形」の要になるのではと考える。

 

※積聚…お腹の中にしこりがあり、張れや痛みを伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。 しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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禁灸穴, 禁鍼穴, , 腎街(婦人科疾患), 腹街/水穀の海, 衝脈, 足陽明胃経, 治熱五十九兪

気衝(きしょう)

 

ST30)気衝(qi1chong1)(きしょう)・気街(qi1jie1)(きがい)・羊矢

【取穴】

鼠径部、恥骨結合上縁と同じ高さで、前正中線の外方二寸、大腿動脈拍動部。

※ST25)天枢の下方五寸、CV2)曲骨の外方二寸にある。

【名の由来】

「衝=要衝」「街=大通り」。本穴が小腹の気が出入りする要衝である事から。

【要穴】

『衝脈の起する所』

【交会】

・経絡(3):足陽明経-足少陽経-衝脈

※霊枢経脈には「胆経が気街より出る」とある。

・経別:第三合(髀)(足陽明の入る処、足太陰の合す処)

【作用】

〔補〕行気和血・調肝補腎

〔瀉〕『水穀之海之兪/和胃降逆』

〔瀉〕『治熱病五十九兪/清瀉胃熱』

〔瀉〕『水兪五十七処“腎街”/調理水道』

【弁証主治】

◆足陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆衝脈病/腎病「逆気して裏急す」

身体が膨張したように感じる〔瀉〕

身体が縮んだように感じる〔補〕

喉のつまり、喘息 ・自律神経失調、更年期障害・内眼眦痛・股関節痛・二次性徴不全・泌尿器、婦人科疾患・筋力低下・皮膚静脈炎など

◆胃-脾病

貧血、血液疾患・胃腸虚弱、萎縮性炎・食べてもすぐ空腹になる・脈浮緩など

【主症配穴】

+衝門…おりものの異常・流産

+横骨…子宮脱垂〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・経絡的には缺盆と並ぶ要衝であるが、鍼灸甲乙経には「禁灸穴」、和漢三才図会には「禁鍼穴」とある。要注意。

・『水兪五十七処“腎街”』の一つ。下腹部の穴は総じて腎病に効果が高い。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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ダイエット, , 腎街(婦人科疾患), 足陽明胃経

帰来(きらい)

 

ST29)帰来(gui1lai2)(きらい)・子宮・谿穴・谿谷

【取穴】

下腹部、臍中央の下方四寸、前正中線の外方二寸。

※ST25)天枢の下方四寸、ST28)水道の下方一寸、CV3)中極の外方二寸にある。

【名の由来】

気功にて、吐息の際に腹部の気が下降し、本穴に集まる事から(気息帰根)。

【作用】

〔補〕摂胞固脱・調和気血・倍補衝任

〔瀉〕『水兪五十七処“腎街”/調理水道・活血散滞』

【弁証主治】

◆足陽明経病

躁鬱、不安障害・パニック症候群・注意欠陥多動性障害、統合失調症など

◆腎病

成長発育不全・泌尿器、婦人科疾患・腰痛など

【配穴】

+五枢…睾丸が上がる〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・『水兪五十七処“腎街”』の一つ。下腹部の穴は総じて腎病に効果が高い。

・必要以上に補すると滞を生じ易い。要注意。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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《経外奇穴》, , 腎街(婦人科疾患), 足陽明胃経, 女性不妊

水道(すいどう) ※気門(きもん)

 

ST28)水道(shui3dao4)(すいどう)

【取穴】

下腹部、臍中央の下方三寸、前正中線の外方二寸。

※ST25)天枢の下方三寸、ST27)大巨の下方一寸、CV4)関元の外方二寸にある。

※クラドウ点(虫垂炎の診断点)に近い。

【名の由来】

本穴が膀胱の上部にあり、治水の役割を果たす事から。

【作用】

〔瀉〕『水兪五十七処“腎街”/調理水道』

【弁証主治】

◆足陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など

◆腎病

成長発育不全・泌尿器、婦人科疾患・腰痛など

【主症配穴】

+筋縮…背中のこわばり

【症例/個人的見解】

・『水兪五十七処“腎街”』の一つ。下腹部の穴は総じて腎病に効果が高い。位置的に考えても、婦人科疾患には著効があると考える。

・穴名に関して。個人的には腎水(精子、卵子)の和合する場でる卵管を指すのではと考える。

 

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気門(qi4men2)(きもん)

※経外奇穴-備急千金要方-

【取穴】

下腹部、臍中央の下方三寸、前正中線の外方三寸。

【名の由来】

「気=元気」。本穴が経を調え、子孫を残すことに役立つことから。

【主治】

不妊症(女性)・産後に悪露が止まらない・機能性子宮出血・排尿困難・子宮下垂・腎下垂

【配穴】

+五枢〔火鍼〕+気海+足三里+三陰交…下腹部のしこり〔気門に灸100壮〕

+三陰交+血海…機能性子宮出血〔三陰交-血海をパルス通電〕

【症例/個人的見解】

・古典には〔灸法〕がほとんど。不妊の特効穴として使用されることが多い。

 

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, 腎街(婦人科疾患), 足陽明胃経, 消化器疾患

大巨(だいこ)

 

ST27)大巨(da4ju4)(だいこ)・腋門

【取穴】

下腹部、臍中央の下方二寸、前正中線の外方二寸。

※KI14)四満、CV5)石門と同じ高さで、それらの外方にある。

【名の由来】

「巨=大」。本穴が腹筋の一番大きく盛り上がった所にある事から。

【要穴】

『四霊之穴(在泉之穴)』

【交会】

・経絡(3):足陽明経-手足太陽経

※体内にて手足太陽経と通ず(この二経は巨陽とも呼ばれる)

【作用】

〔瀉〕『水兪五十七処“腎街”/調理水道・理気和血』

【弁証主治】

◆足陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など

◆太陽経病

風邪・黄疸・リンパ節腫・発熱による疼痛・難聴など

◆腎病

成長発育不全・泌尿器、婦人科疾患・腰痛など

【弁証配穴】

『四霊配穴:大巨+滑肉門/ 中気下陥証』〔補法〕

【主症配穴】

+気海…てんかん〔瀉法〕

+中極〔補〕…不妊

【症例/個人的見解】

・大巨と合わせて『四霊之穴』とされる。胃腸虚弱には効果的かと思う。

・手足太陽経が体内で本穴に交会するならば、足太陽経の体内流注は、やはり図のようになるのが自然な気がする。

・『水兪五十七処“腎街”』の一つ。下腹部の穴は総じて腎病に効果が高い。

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, 腎街(婦人科疾患), 足陽明胃経

外陵(がいりょう)

 

ST26)外陵(wai4ling2)(がいりょう)

【取穴】

下腹部、臍中央の下方一寸、前正中線の外方二寸。

※KI15)中注、CV7)陰交と同じ高さで、それらの外方にある。

【名の由来】

「外=傍」「陵=隆起」。本穴が腹筋筋腹の際にある事から。

【作用】

〔瀉〕『水兪五十七処“腎街”/調理水道・理気和血』

【弁証主治】

◆足陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など

◆腎病

成長発育不全・泌尿器、婦人科疾患・腰痛など

【主症主治】

黄疸・腹痛・下痢

【配穴】

+中極〔補〕…不妊

【症例/個人的見解】

・『水兪五十七処“腎街”』の一つ。下腹部の穴は総じて腎病に効果が高い。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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