《経外奇穴》, 督脈, 筋の過緊張、こわばり, 糖尿病,

筋縮(きんしゅく) ※膵兪(すいゆ)

 

GV8)筋縮(jin1suo1)(きんしゅく)・筋束・九椎

【取穴】

上背部、後正中線上、第9胸椎棘突起下方の陥凹部。 ※マッケンジー胆石疝痛圧診点(胆石疝痛の診断点)に近い。 ※Th9~12は、腸の内臓体性知覚反射部位に相当。

【名の由来】

本穴の左右に肝兪が在り、この一連が筋肉の過収縮に対して効がある事から。

【作用】

〔瀉〕鎮驚熄風・通利筋骨

【弁証主治】

◆督脈病…躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

◆肝病…貧血、血液疾患 〔灸3壮〕・筋疾患 〔灸〕・眼疾患・吐き気・脇肋の不快感・臍左の強い拍動など

【主症主治】

肋膜炎・胃痛・悪寒戦慄を伴う高熱

【配穴】

+天突…小児の咬い締め・失語症・小児マヒ〔瀉法〕

+水道…背部のこわばり

【症例/個人的見解】

・本穴の左右に肝兪がある。肝の病にも有効と考える。

 

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※膵(cui4shu4)(すいゆ)・胃脘下兪(wei4wan3xia4shu4)(いかんげゆ)

※経外奇穴-備急千金要方-

【取穴】

上背部、後正中線上、第8胸椎棘突起下方の陥凹部、およびその外方一寸五分。計3穴。

【名の由来】

本穴が、膵臓疾患に効果がある事から。

【主治】

糖尿病・胃痛・膵炎・胸肋痛・嘔吐・咳嗽

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

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, 致命三十六穴, 陰維脈, 足厥陰肝経, 免疫力、抵抗力向上, 募穴「瀉実」, 慢性疲労、虚弱体質

期門(きもん)

 

LR14)期門(qi1men2)(きもん)・肝募

【取穴】

前胸部、第6肋間、前正中線の外方四寸。

※乳頭中央の下方、ST19)不容の外方二寸。女性では鎖骨中線と第6肋間の交点にある。

※小野寺胆嚢圧診点に近い。

【名の由来】

「期=最期」。本穴が、中府より始まる十二経脈の流れの終点である事から。

【要穴】

『肝募穴』

【交会】

・経絡(3):足厥陰経-足太陰経-陰維脈

【作用】

〔瀉〕清肝利胆・清熱血室・通経散滞・疏肝調脾

【弁証主治】

◆肝病

※厥証・眼疾患・貧血、血液疾患・乳腺炎・腋下のしこり、つかえ、不快感・臍左の強い拍動・01:00~03:00あるいは13:00~15:00の異常など

◆足厥陰経病

腰痛・性欲の異常・泌尿器、婦人科疾患・冷えのぼせ、更年期障害など

◆陰維脈病「心痛に苦しむ」

心痛、心窩部痛・激しい動悸、胸苦しさ〔繆刺法…反対側を瀉血〕・躁鬱、不安障害・※奔豚・梅核気・しゃっくりなど

◆足太陰経病

胃腸虚弱、萎縮性胃炎・空腹だが食欲不振・鼠径ヘルニア・未消化便など

【主症主治】

発熱から七日経過しても汗が出ない・咳嗽・起坐呼吸・帯状疱疹など

【弁証配穴】

『兪募配穴(肝):期門+肝兪』…肝病

『原募配穴(足厥陰経):太衝+期門』…足厥陰経病

【主症配穴】

+温溜…項頚部のこわばり

+天泉…視神経萎縮〔瀉法〕

+大敦…腋窩のしこり〔瀉法〕

+缺盆…胸脇痛〔瀉法〕

+関元…女性の奔豚〔期門は瀉〕

+日月…上腹部の激痛・胆管結石〔右の期門を取穴〕

【症例/個人的見解】

・古典には風邪の長期化による消耗性症状に本穴が多く出てくる。経絡理論的には、本穴から再び肺経へと続くためと考えられるし、肝機能の賦活によって代謝機能を高めるためともとれる。

・風邪後期の状態に用いるには灸法が良い。

・-美容と健康の鍼灸(張仁編著・浅野周訳/三和書籍)-によれば、「本穴への施灸はリンパ球の増大をみる」とある。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。肝臓、胃の損傷。

 

※厥証・暈厥…発作性のめまい、昏倒。しばらくすると覚醒する。脳虚血性発作に近いか?

※腎積奔豚…五積之一。脇腹にしこりが出来、このしこりが時々胸を衝き上げるようで苦しい・腹痛・往来寒熱・骨萎・息切れなど。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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皮膚疾患, 禁鍼穴, 糖尿病, , 背兪穴「補虚/交感神経賦活」, 自律神経失調, 足太陽膀胱経, 小児の病, 治熱五十九兪

肝兪(かんゆ)

 

BL18)(gan1shu4)(かんゆ)

【取穴】

上背部、第9胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方一寸五分。

※背部十二指腸潰瘍圧診点(十二指腸潰瘍の診断点)に近い。

※左側は膵・肝・胆疾患の圧診点に近い。

【名の由来】

本穴が肝絡の兪穴であるところから。

【要穴】

『肝兪穴』

『標本:足厥陰之標』

【作用】

〔補〕肝血補養・補益明目

〔瀉〕『治熱病五十九兪/清瀉肝熱・行気去瘀・駆邪散滞』

【弁証主治】

◆肝(血)虚)証

貧血、血液疾患 〔灸3壮〕・筋疾患・眼疾患・吐き気・脇肋の不快感・臍左の強い拍動・01:00~03:00あるいは13:00~15:00の異常など

◆足厥陰経病

更年期障害・腰痛 〔下方に斜刺〕・泌尿器、婦人科疾患・性欲の異常など

◆足太陽経病

悪寒戦慄を伴う高熱・発作性の痙攣・ひきつけ〔灸〕・発熱による疼痛など

◆督脈病

躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

【主症主治】

しゃっくり・糖尿病

【弁証配穴】

『兪募配穴(肝):期門+肝兪』…肝病

『兪原配穴(肝):肝兪+太衝』…肝血虚証〔補法〕

【主症配穴】

『小児斜差の灸穴:肝兪〔灸…左:右〕+脾兪〔灸…右:左〕/小児疾患・疳の虫』

『胃の六つ灸:肝兪+膈兪+脾兪/胃疾患』〔灸法〕

『騎竹馬灸法:肝兪+膈兪/皮膚疾患』〔灸法〕

+上星〔瀉〕…内眼眦の炎症

+少澤…翼状片〔涙が止まらないような場合は+臨泣・頭維〕

+頭臨泣…白内障

+命門…視力低下

+商陽〔巨刺法〕…急性の失明

【症例/個人的見解】

・個人的には、背部兪穴と交感神経幹の関連を考えている。交感神経の状況に応じて刺激の方法や種類を変えるべきかと考える。

 

・足太陽経の背部兪穴は、督脈の性質も帯びる。上記の交感神経幹との関連も含めて、施術法を吟味すべし。

・和漢三才図会には「禁鍼穴」とある。肝に刺入する事を恐れた為か?

・古典には眼疾患に関する主治が多い。理論的には理解できるが、正直あまり臨床で使ったことはない。

・『胃の六つ灸』は、老齢の慢性の逆流性食道炎(食後のむかつき)には、効果が高いように思える。

 

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, 致命三十六穴, 致残十八穴, 足太陰経筋, 足太陰脾経, 足少陰経筋, 回陽九針, 太衝(血流不全), 婦人科疾患, 手厥陰経筋, 更年期障害

三陰交(さんいんこう)

 

SP6)三陰交(san1yin1jiao1)(さんいんこう)・太陰・下三里・承命・手一束

【取穴】

下腿内側(脛側)、脛骨内縁の後側、内果尖の上方三寸。

※KI8)交信の上方一寸にある。

【名の由来】

本穴にて足三陰経が全て交会する事から。

【要穴】

『標本:足太陰之本(中封の前上四寸之中)/足少陰之本?(内踝下の上三寸中)』

【交会】

・経絡(3):足三陰経

※三陰交は元来、足厥陰肝経の穴であったとする説もあり。

【作用】

〔補〕健脾摂血・補血育陰・調補肝腎

〔瀉〕『水兪五十七処“太衝”/通利三焦・活血化瘀・疏肝涼血』

【弁証主治】

◆三陰経(筋)病/血病(虚実とも)

貧血、血液疾患(出血傾向、萎縮性舌炎、萎縮性胃炎)・自律神経失調症(下半身の冷え、痛み)・肝機能障害・性欲の異常、泌尿器、婦人科疾患・更年期障害・老化症状など

心窩部痛・脇腹~臍の引きつれ・背深部の痛み・腰痛・股関節痛・内股のひきつれ・O脚・下腿内側痛・内踝痛・母趾痛・足底痛・歩行困難など

【主症配穴】

『回陽九針穴法:瘂門⇒労宮⇒三陰交⇒湧泉⇒太渓⇒中脘⇒環跳⇒足三里⇒合谷/蘇生法?』

+気門+血海…機能性子宮出血〔三陰交-血海をパルス通電〕

+会陰…昏倒〔瀉法〕

+懸鐘…高血圧〔瀉法〕

+腎兪…腎・尿路結石

+神闕〔灸〕…排尿障害〔三陰交は瀉〕

+商丘…便秘 〔三陰交は灸30壮〕

【症例/個人的見解】

・『水兪五十七処の“太衝”』に数えられる。中でも本穴は「血の要穴(全身)」であることから、その主治もほぼ無限に近い。そのため弁証にて用いることが大切である。

・特に婦人科疾患に対して必須。西洋医学的にも、性ホルモンに対する調整作用が認められたとの報告がある。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/51/1/51_1_44/_pdf

・中国では、『回陽九針穴』を順番に取穴していくと、一時的な蘇生効果があるともいわれる。

・武術的な「致残十八穴」「致命三十六穴」の一つ。長期的な血流の阻害を生じる?

・個人的には足三陰経のみならず、足三陰経筋の治療にも使えるのではないかと考える。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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