バランス向上, 督脈, 筋の過緊張、こわばり, 精神疾患, 肺(呼吸器系), 腰背部痛, 項頚部痛, 足少陰経筋, 小児の病

身柱(しんちゅう)

 

GV12)身柱(shen1zhu4)(しんちゅう)・塵気・散気・智利介・チリケ・三椎

【取穴】

上背部、後正中線上、第3胸椎棘突起下方の陥凹部。

※脊髄神経後枝は椎間孔の外で脊髄神経からおこり、内側および外側枝に分かれる。

内側枝は関節枝に分かれ、その高さの椎間関節とその出口の1つ下の高さの関節に分布する。

つまりそれぞれの椎間関節は2つの脊髄神経後枝(本穴はT2/3)が関係する。

【名の由来】

「身=身体」「柱=支柱」。本穴が肩胛骨中央に在り、天秤の支点の様に人体左右の平衡を保つ事から。

【作用】

〔瀉〕扶正去邪・鎮静安神

【弁証主治】

◆督脈病

認知症・躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症〔灸100壮〕・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

◆肺病

呼吸器の虚弱〔灸100壮〕、息切れ・自律神経失調、口渇・臍右の強い拍動・脈浮など

【主症配穴】

+長強…小児のひきつけ〔瀉法〕

+本神…躁鬱

+霊台…小児喘息〔灸法〕

【症例/個人的見解】

・本穴の左右に肺兪がある。肺の病にも有効と考える。

・脳の働きを高めるとも。精神疾患に対する主治が多く、重篤な精神疾患にはぜひ用いたい。

・本穴の穴名の由来が「天秤の支点の様に人体左右の平衡を保つ事から」とあるが、実際、人体上に腸骨稜腰方形筋起始と反側の頭蓋外側『角孫』を結ぶ線を引くと、左右の線と脊柱の交点はほぼココに位置する。人体の頭と骨盤のバランスの要となる部位と考える。

・臨床的には、本穴をいかに正しく「正中線に載せるか」を指標に治療を考えると、姿勢性の筋疾患には有効かと思う。個人的には足少陰経筋の治療ポイントと考えている。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

《経外奇穴》, 督脈, 小児の病, 心(循環器系)

神道(しんどう) ※巨闕兪(こけつゆ)

 

GV11)神道(shen2dao4)(しんどう)・衝道・臓兪・五椎

【取穴】

上背部、後正中線上、第5胸椎棘突起下方の陥凹部。

・筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯

・知覚神経:脊髄(胸)神経後枝

・血管:肋間動脈背枝

※脊髄神経後枝は椎間孔の外で脊髄神経からおこり、内側および外側枝に分かれる。

内側枝は関節枝に分かれ、その高さの椎間関節とその出口の1つ下の高さの関節に分布する。

つまりそれぞれの椎間関節は2つの脊髄神経後枝(本穴はT4/5)が関係する。

※ペトルシュキー脊椎圧診点(肩関節痛・腕神経の診断点)に近い。

※マッケンジー胸椎圧診点(胆石疝痛・胆道疾患の診断点)に近い。

※Th6~12は、胃の内臓体性知覚反射部位に相当。

【名の由来】

「道=通路」。本穴の左右に心兪が在り、内部に心を蔵する心脈の通路である事から。

【作用】

〔瀉〕寧神化痰・清熱熄風

【弁証主治】

◆督脈病

小児の発達障害、情緒不安定・認知症〔灸100壮〕・躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

◆心病

狭心症、循環器症状〔灸27~100壮〕・睡眠障害・掌の火照り・臍上の強い拍動・脈浮洪・夜間に症状が悪化など

【主症主治】

肋間神経痛・背部の発疹・呼吸困難

【主症配穴】

陶道⇒神道⇒霊台…うつ病(冷たい精神疾患)〔灸:チベット医学の技法。陶道⇒神道⇒霊台の順に一週間の間をおきながら施灸するという〕

【症例/個人的見解】

・和漢三才図会には「禁鍼穴」とある。気胸への不安からか?

・本穴の左右に心兪がある。心の病にも有効と考える。

・自閉症を思わせる主治がある。上の身柱と共に小児の精神不安などには良いかと。

・一説には、白血病などの血液疾患に有効とも。 追試対象。

 

※癰疽…癤が一カ所に群生し、互いに癒合して大きな硬結を作るもの。潰瘍の大きいもの。

※疔瘡…初期は粟粒様で上に白膿頭があり、堅・根深・釘様。激痛があり、急激に拡がり黄色くなる。

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※巨闕兪(ju4que4shu4)(こけつゆ)・四椎

※経外奇穴-千金翼方-

【取穴】

上背部、第四・五胸椎棘突起間。

・筋肉:棘上靭帯、棘間靭帯

・知覚神経:脊髄(胸)神経後枝

・血管:肋間動脈背枝

※脊髄神経後枝は椎間孔の外で脊髄神経からおこり、内側および外側枝に分かれる。

内側枝は関節枝に分かれ、その高さの椎間関節とその出口の1つ下の高さの関節に分布する。

つまりそれぞれの椎間関節は2つの脊髄神経後枝(本穴はT3/4)が関係する。

【名の由来】

「巨=大きな」「闕=宮中」。本穴が、胸部の「巨闕(心募)」と表裏をなす位置にある事から。

【主治】

不眠・気管支喘息・気管支炎・肩背痛・狭心症発作・胸肋痛

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

《経外奇穴》, 督脈, 筋の過緊張、こわばり, , 胸神経後枝

筋縮(きんしゅく)

GV8)筋縮(jin1suo1)(きんしゅく)・筋束・九椎

【取穴】

上背部、後正中線上、第9胸椎棘突起下方の陥凹部。

・筋肉:棘上靭帯 Supraspinous ligament ・棘間靭帯 Interspinous ligament

・知覚神経:脊髄神経後枝(T8/9) Posterior ramus of Spinal nerve

※脊髄神経後枝は椎間孔の外で脊髄神経からおこり、内側および外側枝に分かれる。

内側枝は関節枝に分かれ、その高さの椎間関節とその出口の1つ下の高さの関節に分布する。

つまりそれぞれの椎間関節は2つの脊髄神経後枝(本穴はT8/9)が関係する。

・血管:肋間動脈背枝 Dorsal branch of Posterior Intercostal artery

※マッケンジー胆石疝痛圧診点(胆石疝痛の診断点)に近い。

※Th9~12は、腸の内臓体性知覚反射部位に相当。

【名の由来】

本穴の左右に肝兪が在り、この一連が筋肉の過収縮に対して効がある事から。

【作用】

〔瀉〕鎮驚熄風・通利筋骨

【弁証主治】

◆督脈病

躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

◆肝病

貧血、血液疾患 〔灸3壮〕・筋疾患 〔灸〕・眼疾患・吐き気・脇肋の不快感・臍左の強い拍動など

【主症主治】

肋膜炎・胃痛・悪寒戦慄を伴う高熱

【配穴】

+天突…小児の咬い締め・失語症・小児マヒ〔瀉法〕

+水道…背部のこわばり

【私見】

・本穴の左右に肝兪がある。肝の病にも有効と考える。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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督脈, 過敏性腸症候群, 肥満あるいは極度の痩せ, 胆(膵), 食欲不振

中枢(ちゅうすう)

 

GV7)中枢(zhong1shu1)(ちゅうすう)・十椎

【取穴】上背部、後正中線上、第10胸椎棘突起下方の陥凹部。

※脊髄神経後枝は椎間孔の外で脊髄神経からおこり、内側および外側枝に分かれる。

内側枝は関節枝に分かれ、その高さの椎間関節とその出口の1つ下の高さの関節に分布する。

つまりそれぞれの椎間関節は2つの脊髄神経後枝(本穴はT9/10)が関係する。

※Th10~L1は、子宮の内臓体性知覚反射部位に相当。

※Th10~12・S1~3は、前立腺の内臓体性知覚反射部位に相当。

【名の由来】「中=中間」「「枢=軸」。本穴の位置が背部の運動軸となる事から。

【作用】

〔補〕健脾利湿

〔瀉〕清熱止痛

【弁証主治】

◆督脈病

躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

◆胆病

几帳面な性格、イライラして怒りやすい・過敏性腸症候群・貧血、血液疾患など

【主症主治】しゃっくり・吐き気・十二指腸潰瘍・食欲不振〔灸3壮〕

【症例/個人的見解】

・本穴の左右に胆兪がある。胆の病にも有効と考える。

・和漢三才図会に「此処に三壮灸すれば善く熱を引かせ食が進む。常用常効あり」とある。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
督脈, 肥満あるいは極度の痩せ, 脾(膵)

脊中(せきちゅう)

 

GV6)脊中(ji3zhong1)(せきちゅう)・神宗・背兪・十一椎

【取穴】上背部、後正中線上、第11胸椎棘突起下方の陥凹部。

 

※脊髄神経後枝は椎間孔の外で脊髄神経からおこり、内側および外側枝に分かれる。

内側枝は関節枝に分かれ、その高さの椎間関節とその出口の1つ下の高さの関節に分布する。

つまりそれぞれの椎間関節は2つの脊髄神経後枝(本穴はT10/11)が関係する。

※背部胃潰瘍圧診点(胃潰瘍の診断点)に近い。

※Th11・12は、精巣上体の内臓体性知覚反射部位に相当。

【名の由来】本穴がちょうど背部の中央に位置する事から。

【作用】〔補〕温補脾腎

【弁証主治】

◆督脈病

躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

◆脾病

貧血、血液疾患・胃腸虚弱、萎縮性胃炎、※積聚・軟便・泌尿器、婦人科疾患・脈浮緩など

【配穴】+湧泉…てんかん発作〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・甲乙経・和漢三才図会に「禁灸穴」とある。何故か?

・本穴の左右には脾兪がある。脾の病にも有効と考える。

・過剰な食欲を抑えるとも。

 

※積聚…お腹の中にしこりがあり、張れや痛みを伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

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《経外奇穴》, 督脈, 腎兪(腰痛・泌尿器、婦人科疾患), 三焦

懸枢(けんすう) ※接脊/夾脊(せつせき/きょうせき)

 

GV5)懸枢(xuan2shu1)(けんすう)・十三椎

【取穴】

腰部、後正中線上、第1腰椎棘突起下方の陥凹部。

※脊髄神経後枝は椎間孔の外で脊髄神経からおこり、内側および外側枝に分かれる。

内側枝は関節枝に分かれ、その高さの椎間関節とその出口の1つ下の高さの関節に分布する。

つまりそれぞれの椎間関節は2つの脊髄神経後枝(本穴はT12/L1)が関係する。

※Th12・L1は、腎臓の内臓体性知覚反射部位に相当。

【名の由来】

「懸=繋ぐ」「枢=軸」。本穴の位置が、腰背の運動軸となる事から。また仰向けになると、この部位が懸空(宙に浮く)になるからとも。

【作用】

〔補〕『水兪五十七処“腎兪”/温補脾腎・強壮腰脊』

【弁証主治】

◆督脈病

躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背や腰背の強いこわばりと痛み・膝、四肢の冷えなど

◆三焦病/腎病

※副腎皮質機能亢進症状・成長発育不全・極度の痩せ・痴呆・多汗・上肢痛、マヒ・泌尿器、婦人科疾患・脈沈遅など

【主症主治】

※積聚・腹痛・胃痙攣・胃潰瘍・十二指腸潰瘍

【症例/個人的見解】

・『水兪五十七処』の“腎兪”に数えられる。津液代謝の異常に関しては効果が高い。

・本穴の左右に三焦兪がある。三焦の病にも有効と考える。 個人的には、心包≒胸腺、三焦≒副腎(特に皮質)ではないかと考えている。 副腎髄質は実質、交感神経節後線維であり、※副腎皮質ホルモンの亢進は、胸腺を萎縮させ、免疫を抑制する。この三者の働きは、当院が考える「ホメオスタシスの五角形」の要になるのではと考える。

・横隔膜脚が第1、第2腰椎に牽引力を及ぼす。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

※積聚…お腹の中にしこりがあり、張れや痛みを伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。 しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

 

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※接脊(jie1ji3)(せつせき)・接骨・夾脊(jia1ji3)(きょうせき)・夾脊関(jia1ji3guan1)(きょうせきかん)・十二椎

※経外奇穴。-太平聖恵方--悟真篇-

【取穴】

腰部、後正中線上、第12胸椎棘突起下方の陥凹部。

※脊髄神経後枝は椎間孔の外で脊髄神経からおこり、内側および外側枝に分かれる。

内側枝は関節枝に分かれ、その高さの椎間関節とその出口の1つ下の高さの関節に分布する。

つまりそれぞれの椎間関節は2つの脊髄神経後枝(本穴はT11/12)が関係する。

【名の由来】

本穴が脊中穴の下方にあり、脊椎の動きの要となる事から。

【要穴】

『後三関』

※気功用語。小周天功における重要な関所の一つ。

【主治】

てんかん・脱肛・腹痛・下痢((特に小児の)・消化不良・鼠径ヘルニア・

【症例/個人的見解】

・第12胸椎は、脊柱軸の真の回転装置としての役割を果たす。

 

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督脈, , 腎兪(腰痛・泌尿器、婦人科疾患), 致命三十六穴, 帯脈

命門(めいもん)

 

GV4)命門(ming4men2)(めいもん)・十四椎(shi2si41zhui1)(じゅうしつい/じゅうよんつい)・属累・竹杖

【取穴】

腰部、後正中線上、第2腰椎棘突起下方の陥凹部。

※脊髄神経後枝は椎間孔の外で脊髄神経からおこり、内側および外側枝に分かれる。

内側枝は関節枝に分かれ、その高さの椎間関節とその出口の1つ下の高さの関節に分布する。

つまりそれぞれの椎間関節は2つの脊髄神経後枝(本穴はL1/2)が関係する。

【由来】

本穴が両腎(先天之本)の間にある事から。

【交会】

・経絡(2):督脈-帯脈の交会穴とも。

・経別:第一合(足少陰の出る処。此処から帯脈に属す)

【作用】

〔補〕『水兪五十七処“腎兪”/補腎・温陽補虚』

〔瀉〕督脈通暢・去邪散滞

【弁証主治】

◆督脈病

躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・常に眠く身体が重い・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷え・サルコペニア(加齢による筋力低下)など

◆膀胱/腎病

成長発育不全、代謝不全・脱毛・視力の低下・耳鳴、難聴・歯槽膿漏・自律神経失調、更年期障害・顔色が黒い・泌尿器、婦人科疾患〔金鍼〕・下痢〔灸100壮〕・脈沈遅など

◆帯脈病「腹満、腰溶溶として水中に坐している如し」

腹張・腰~側腹部痛、痙攣・下脱症状・過敏性腸症候群〔灸100壮〕など

【配穴】

+関元+足三里…虚弱体質

+肝兪…立ちくらみ

+長強〔瀉〕…細菌性の下痢〔命門は補〕

【症例/個人的見解】

・『水兪五十七処』の“腎兪”に数えられる。津液代謝の異常に関しては効果が高い。

・個人的には、帯脈は、本穴から任脈の体幹すべての穴へと向かうイメージをもっている。こう考えると帯脈は、腹横筋や最内肋間筋など、深奥の筋の役割なども持つのではないか?

・夜盲症には、ビタミンAの摂取と吸収率の改善を。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。腎の損傷。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

《経外奇穴》, 督脈, 腎兪(腰痛・泌尿器、婦人科疾患), 大腸

腰陽関(こしようかん) ※下極兪(かきょくゆ)

 

GV3)腰陽関(yao1yang2guan1)(こしようかん)・十六椎

【取穴】

腰部、後正中線上、第4腰椎棘突起下方の陥凹部。

※第4腰椎棘突起は両側の腸骨陵最高点を結ぶ線の中点にある。

※脊髄神経後枝は椎間孔の外で脊髄神経からおこり、内側および外側枝に分かれる。

内側枝は関節枝に分かれ、その高さの椎間関節とその出口の1つ下の高さの関節に分布する。

つまりそれぞれの椎間関節は2つの脊髄神経後枝(本穴はL3/4)が関係する。

【名の由来】

「関=関所」。本穴が諸陽之長である督脈の脈気が出入するポイントである事から。

【作用】

〔補〕『水兪五十七処“腎兪”/補腎利水』

〔瀉〕調利腰膝

【弁証主治】

◆督脈病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・膝、四肢の冷えなど

◆腎病

成長発育不全、代謝不全・腰背部痛、腰仙部痛・泌尿器、婦人科疾患〔瀉〕・下痢・足裏の火照り・脈沈遅など

◆大腸病

胃腸虚弱・排便異常・アレルギー疾患など

【配穴】

+足陽関〔補〕…腰や下腹部の冷え

【症例/個人的見解】

・『水兪五十七処』の“腎兪”に数えられる。津液代謝の異常に関しては効果が高い。

・本穴の左右に大腸兪がある。大腸の病にも有効と考える。

・個人的には、「関」の付く経穴は、筋骨格系の疼痛に有効なように感じる。本穴に関しては当然、腰痛(特にヘルニアなど)に対して有効。

 

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※下極兪(xia4ji2shu4)(かきょくゆ)・十五椎(shi2wu3zhui1)(じゅうごつい)

※経外奇穴-備急千金要方-

【取穴】

腰部、後正中線上、第3腰椎棘突起下方の陥凹部。

※脊髄神経後枝は椎間孔の外で脊髄神経からおこり、内側および外側枝に分かれる。

内側枝は関節枝に分かれ、その高さの椎間関節とその出口の1つ下の高さの関節に分布する。

つまりそれぞれの椎間関節は2つの脊髄神経後枝(本穴はL2/3)が関係する。

【名の由来】

本穴が仙椎の上、大椎より数えて十五椎下にある事から。

【主治】

腰痛・腹痛・下痢・排尿困難・尿漏れ・坐骨神経痛

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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禁鍼穴, 精神疾患, 致命三十六穴, 足厥陰経筋, 八会穴, 募穴「瀉実」, 各種依存症, 心療内科的症状, 心包, 任脈

膻中(だんちゅう)

 

CV17)膻中(tan2zhong1)(たんちゅう)・中丹田・上気海・元児・元見・胸堂

【取穴】

前胸部、前正中線上、第四肋間と同じ高さ。

※津田胸骨点(十二指腸潰瘍などの診断点)に近い。

【名の由来】

「膻中=君主の居城」。本穴が心(神)の外衛たる心包の募穴である事から。

【要穴】

『心包募穴』

『根結:足厥陰之絡』

『八会穴:気会』

『前三関』※気功用語。小周天功における重要な関所の一つ。

【交会】

・経絡(5):任脈-足太陰経-手太陽経-足少陰経-手少陽経

【作用】

〔補〕補益宗気・補陽上焦

〔瀉〕脈絡温通・理気通絡・寛胸理膈

【弁証主治】

◆心包/胃病

各種依存症、摂食障害(過食、拒食・萎縮性胃炎・胃腸虚弱・げっぷなど)ストレス/不安障害、パニック障害・梅核気(嚥下困難)・※副腎髄質機能亢進症・心痛、動悸、胸苦しさ・心窩部痛・掌の火照り・19:00~21:00あるいは07:00~09:00の異常など

◆足太陰経病

血液疾患、黄疸・しゃっくりなど

◆足少陰経病(気病?)

認知症・視力の低下・喉痛・喘息〔灸7壮〕・更年期障害など

◆任脈病

泌尿器、婦人科疾患・痔・糖尿病など

◆手太陽経病

下顎痛・頚部静脈瘤・項頚部痛・肩背部、肩甲間部の痛み・上肢痛、マヒ、火照りなど

◆手少陽経病

片頭痛・歯痛・多汗・耳鳴、難聴・胸鎖乳突筋のこわばり・※副腎皮質機能亢進症状など

◆足厥陰経筋病

インポテンツあるいは勃起の異常継続・下腿内側~内股の痛み、ひきつれ・内踝痛・足母指痛など

【弁証配穴】

『郄会配穴(気):膻中+会宗・孔最・陰郄』…気病

『兪募配穴(心包・脈):膻中+厥陰兪』…心包病/ストレス障害・各種依存症など

『原募配穴(手厥陰経):大陵+膻中』…手厥陰経病

【主症配穴】

百会⇒膻中⇒玉堂…注意欠陥多動性障害、統合失調症など(熱い精神疾患)〔灸:チベット医学の技法。百会⇒膻中⇒玉堂の順に施灸していく。順番が大切らしい〕

+華蓋…息切れ〔瀉法〕

+天突…哮喘〔膻中は灸〕

+巨闕…心窩部痛、喉に痰が溜まる

+少澤〔補〕…母乳がでない〔膻中は灸〕

【症例検証/個人的見解】

・募穴はその臓腑に加え、子午の表裏にある臓腑も主治する。すなわち心包募穴である膻中は、胃の病も主治とする。

・個人的には心包/胃を包括するような症状、つまり摂食障害やストレス性の胃腸症状に、適応と考える。

・難経第三十一難には、上焦の病を治す場として本穴を挙げている。一方、和漢三才図会には「禁鍼穴」とある。

・「気会」としての具体的治効は、足少陰経病(肺腎陰虚)に由来するように思う。

・個人的には、心包≒胸腺、三焦≒副腎(特に皮質)ではないかと考えている。 副腎髄質は実質、交感神経節後線維であり、※副腎皮質ホルモンの亢進は、胸腺を萎縮させ、免疫を抑制する。この三者の働きは、当院が考える「ホメオスタシスの五角形」の要になるのではと考える。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。心臓の損傷。

 

※副腎髄質…副腎髄質はそもそも交感神経節後線維の一種。血中にカテコールアミン(交感神経節後線維の伝達物質はみなカテコールアミン)を放出し、全身的な緊急反応をつくる。(つまり各臓器は、つながる交感神経支配と血中から二重に亢進をうける)

・アドレナリン…闘争と逃走(fight-or-flight)のホルモン。運動器への血流量増加(心臓機能上昇。消化機能低下)・呼吸機能増加・感覚器の感度上昇と痛覚の鈍化。

・ノルアドレナリン…アドレナリンと同様の働きに加え、脳に作用し注意(集中)と衝動性(決断)を高める。また長期記憶にも関わる。

・ドーパミン…副腎髄質からはごくわずか。循環血中のドーパミンの作用はまだよくわかっていないが、脳内においては意欲、動機、学習などに深く関与するといわれる。陽性(亢進)状態では幻覚・妄想など、陰性(抑制)状態では抑うつなど。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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禁灸穴, 禁鍼穴, 絡穴「去痰化瘀」, 致命三十六穴, 原穴, 各種依存症, 心包, 任脈

鳩尾(きゅうび)/尾翳(びえい)

 

CV15)鳩尾(jiu1wei3)(きゅうび)・尾翳(wei3yi4)(びえい)

【取穴】

上腹部、前正中線上、胸骨体下端の下方一寸。

※腹部胃潰瘍圧診点に近い。

【名の由来】

胸骨を中心とした胸郭を翼を広げた鳥に見立て、本穴がその尾にあたる事から。

【要穴】

『膏之原』

『任脈絡穴/鳩尾を下り腹に散ず』

【作用】

〔瀉〕和中降逆・清心化痰

【絡脈主治】陰経全体にまたがる症状・任絡脈の瘀血痰飲証

〔補〕痒み(特にお腹)

〔瀉〕痛み(特にお腹)

【弁証主治】

◆任脈病…泌尿器、婦人科疾患・腹部のしこり・痔・糖尿病など

【主症主治】

てんかん発作〔灸3~7壮。多く灸したり、鍼だと人を傷るとある〕

【配穴】

+湧泉…てんかん

+懸釐…発熱による偏頭痛〔瀉法〕

+璇璣…喉の痛み・嚥下困難〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・「膏之原は鳩尾に出ず」とも云う。背面の膏肓との関係が覗える。

・霊枢九針十二原第一においては、五臓の原穴左右十穴に、鳩尾と気海を加えて十二原としている。その重要性は一考かと。

 ・甲乙経・和漢三才図会に「禁鍼灸穴」とある。要注意。

・腹部の痛みや痒みにからむ記述が多く、また少年期の過剰な自慰行為なども治療範囲に入る。血熱へのアプローチとして捉えるべきか?

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。横隔膜の損傷。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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