疼痛, 肩関節周囲炎、肩背部痛, 項頚部痛, 手陽明経筋, 手太陽経筋, 手少陽経筋, 手少陽三焦経

三陽絡(さんようらく)

 

TE8)三陽絡(san1yang2luo4)(さんようらく)・通間・通門・過門

【取穴】

前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方四寸。

※TE4)陽池と肘頭を結ぶ線上で、陽池から1/3にある。

【名の由来】

本穴にて手三陽経が交会する事から。

※穴名からは手三陽経が交会する様に思われるが、古典に記述はない。

【作用】

〔瀉〕開竅聡耳・利咽鎮痙攣・通経止痛

【弁証主治】

◆手少陽経病

多汗・耳鳴、急性の強い難聴・歯痛・喉痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・胸脇痛など

※手三陽経筋病

視力低下・ろれつが回らない・項頚部痛・肩痛・肩胛骨痛・発熱による筋肉痛など

 

【配穴】

+委中…腰痛〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・甲乙経・和漢三才図会には「禁鍼穴」とある。なぜか?

・位置的に、橈尺骨の回内時の交点(骨間膜前、後部線維の交点)に近い。「三陽絡」という穴名からも、手の三陽経(筋)の要穴としては一考したい。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

経(金/火)穴「喘咳寒熱を治す」, 手少陽経筋, 手少陽三焦経, 消化器疾患

支溝(しこう)

 

TE6)支溝(zhi1gou1)(しこう)・飛虎

【取穴】

前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方三寸。

※TE5)外関の上方一寸で、橈骨と尺骨の間、TE7)会宗と同じ高さにある。

【名の由来】

「支=肢」。本穴が上肢前腕の筋と骨に挟まれた溝に位置する事から。

【要穴】

『手少陽経経火穴(火経火穴/火気の強い穴)』

『根結:手少陽之注』

【作用】

〔瀉〕通経開竅・降逆潤腸・温経散邪・活絡散瘀

【弁証主治】

◆傷寒少陽病/胆鬱痰擾証「喘咳寒熱を治す」「火経火穴/木生火/実すれば其の子を瀉す」

悪寒戦慄をともなう高熱、往来寒熱・※霍乱、意識障害・黄疸、口苦・リンパ節腫・咳嗽・呼吸困難・胸苦しさ・脇肋痛・外眼眦痛、目ヤニ・皮膚の乾燥、いぼ・脈弦など

◆手少陽経(筋)病

多汗・耳鳴、難聴・萎縮性舌炎、舌のこわばり・喉痛・肩背部の痛みや痙攣・上肢痛、ひきつれ、むくみ、マヒ・第4指痛・※副腎皮質機能亢進症状など

【主症主治】

便秘・※瘕聚・※痞気

【配穴】

+少商…咬い締め〔瀉法〕

+大陵…腹痛

+大敦…便秘

+照海…便秘〔瀉法〕

+足三里〔瀉〕…便秘 〔支溝は補〕

【症例/個人的見解】

・火陽経の火穴は全経穴中、最も火陽性が強い。そういう意味では木性(肝/胆・筋・眼など)に対する瀉法にも応用できるのではないだろうか?

・古典には便秘など胃腸症状に対する治効も多い。

 

※霍乱…熱中症に類する。突発性のひどい嘔吐と下痢、胃の気持ち悪さ。寒・熱・乾・湿の区別があり、筋肉の痙攣(特に腹筋・腓腹筋)を生じることもある。コレラや細菌性食中毒も該当。

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

※瘕聚…気滞性の腹部のしこり。形が不明瞭で、一時的に張り、痛みが移動するもの。男性のものを聚、女性のものを瘕という。

※脾積痞気…五積之一。胃脘部に生じる円盤状・難治性のしこり。食事が身にならず、食後にお腹が張る(消化力低下)・お腹が鳴る・嘔吐・黄疸・便秘あるいは下痢・手足が冷え、おもだるい・脈浮長など。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

発熱, 絡穴「去痰化瘀」, 肘痛, 致残十八穴, 陽維脈, 八宗穴/八脈交会穴, 手少陽経筋, 手少陽三焦経, 代謝障害

外関(がいかん)

TE5)外関(wai4guan1)(がいかん)

【取穴】

前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方二寸。

※TE4)陽池の上方二寸で、橈骨と尺骨の間の陥凹部にある。TE5)外関に対応する前側の経穴はPC6)内関である。

【名の由来】

本穴が内関と相対する事から。

【要穴】

『手少陽経絡穴/手首の上二寸、腕の外側を巡り、胸中に注ぎ、心主に合す

『根結:手少陽之入』

『八宗穴/八脈交会穴(×陽維脈)』

【作用】

〔瀉〕清熱解表・聡耳明目・鎮驚熄風・清降上焦火熱・通経活絡

【絡脈主治】表裏にまたがる症状・手少陽絡の瘀血痰飲証

〔補〕肘のマヒ 

〔瀉〕肘の痛み、こわばり、痙攣〔繆刺法…反対側を瀉血〕

【弁証主治】

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・躁鬱・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

◆手少陽経(筋)病

多汗・耳鳴、難聴・舌のこわばり・喉痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛・※副腎皮質機能亢進症状など

【主症主治】

リウマチ性結節

【弁証配穴】

『原絡配穴(心包⇒三焦):大陵+外関』…心包所生病・脈病

『八脈交会配穴:外関+臨泣』…往来寒熱・慢性的な微熱、あるいは低体温など

+関衝〔繆刺法…反対側を瀉血〕…手少陽絡脈実証

【主症配穴】

+聴宮…耳鳴・難聴〔瀉法〕

+大陵…腹痛

+公孫…後産がうまくいかない

【症例/個人的見解】

・陽を病むと寒を生ず。

・絡脈は皮下静脈との関わりが深いので、瀉血が有効。

・個人的には、「関」の付く経穴は、筋骨格系の疼痛に有効なように感じる。本穴に関しては肘に関する主治が多い。

・『外関+臨泣』の配穴は、少陽の関係に基づくものと考える。そう考えると、急性の発熱というよりも、慢性的な往来寒熱、低体温などが、より適応かと。

・個人的には、心包≒胸腺、三焦≒副腎皮質に代表される脂質組織ではないかと考えている。 ※副腎皮質ホルモンの亢進は、胸腺を萎縮させ、免疫を抑制する。この三者の働きは、当院が考える「ホメオスタシスの五角形」の要になるのではと考える。

・武術的な「致残十八穴」の一つ。打突により握力の低下を招く。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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原穴, 手少陽経筋, 手少陽三焦経, 更年期障害

陽池(ようち)

 

TE4)陽池(yang2chi2)(ようち)・別陽

【取穴】

手関節後面、(総)指伸筋腱の尺側陥凹部、手関節背側横紋上。

※第4・第5中手骨間隙を擦上すると触れることができる。LI5)陽渓、SI5)陽谷と同じ高さにある。

※抵抗に抗して手関節を伸展すると、総指伸筋腱はより触れやすい。

・筋肉:伸筋支帯/総指伸筋腱/小指伸筋腱

・運動神経:橈骨神経

・知覚神経:後前腕皮神経

・血管:背側手根動脈網、後骨間動脈

【名の由来】

「池=陥凹」。本穴が手関節背(陽)面の中央陥凹にある事から。

【要穴】

『三焦原穴(木性)』

『根結:手少陽之溜』

『標本:手少陽之本?』 ※原文には「小指と薬指の間を上って二寸」とある。

【交会】

・経筋:手少陽経筋の結する処

【作用】

〔補〕補益原気

〔瀉〕舒筋利節・利喉聡耳・開竅明目・宣肺解表

【弁証主治】

◆三焦/脾/胆病(気病)

更年期障害(多汗・めまい・ひえのぼせ・胃腸症状・脈浮緩・横になれないなど)・21:00~23:00あるいは09:00~11:00の異常・※副腎皮質機能亢進症状など

◆手少陽経(筋)病

耳痛・耳鳴、難聴・舌のこわばり・口渇・喉痛、嚥下困難・肘痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛など

 

【弁証配穴】

『原絡配穴(三焦⇒心包):陽池+内関』…三焦病/気病

『原募配穴(手少陽経):石門+陽池』…手少陽経病

【主症配穴】

+内関…脊柱管狭窄症・更年期障害

【症例/個人的見解】

・原穴はその臓腑経絡に加え、子午の表裏にある臓腑経絡も主治する。すなわち三焦原穴である陽池は、足太陰脾経の病(主に所生病)も主治とする。

・個人的には、原穴は『複合的臓腑連関』のつながりに基づいた、三臓腑を統合したような病状に用いるべきかと考える。

・本穴では「脾/三焦/胆」をつなぐ病状として、更年期障害(ホルモンバランスの崩れによる心身の不調)には、適応と考える。

・少陽経筋及び三焦と子午表裏の関係にある脾は、舌に関与する。そのため舌の問題には使用しやすい。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

《経外奇穴》, 肥満あるいは極度の痩せ, 腰背部痛, 兪(土/木)穴「体重節痛を治す」, 手少陽経筋, 手少陽三焦経

中渚(ちゅうしょ) ※腰痛点精霊(ようつうてんせいれい)

 

TE3)中渚(zhong1zhu3)(ちゅうしょ)・下都

【取穴】

手背、第4・第5中手骨間、第4中手指節関節近位の陥凹部。

【名の由来】

「渚=中州」。本穴が三焦という川に浮かぶ中州のようである事から。

【要穴】

『手少陽経兪木穴(火経木穴/木生火/自経母穴)』

『標本:手少陽之本?』※原文には「小指と薬指の間を上って二寸」とある。

【作用】

〔補〕補益三焦

〔瀉〕清熱利咽・聡耳明目・去邪散滞・舒筋開竅

【弁証主治】

◆三焦(気)虚証「虚すれば其の母を補う」

多汗・21:00~23:00あるいは09:00~11:00の異常・※副腎皮質機能亢進症状、肥満あるいは極度の痩せなど

◆手少陽経(筋)病「体重節痛を治す」

耳鳴、難聴・舌のこわばり・喉痛・上肢痛、ひきつれ、むくみ、マヒ・第4指痛など

【主症主治】

眼の炎症

【配穴】

+水溝…脳卒中〔先ず中渚左右二穴を先補後瀉。効果が見えなければ水溝を加える〕

+臨泣…めまい〔瀉法〕

+大椎…椎間板ヘルニア

+太渓〔補〕…喉痛・空咳〔中渚は瀉〕

【症例/個人的見解】

・古典には眼の炎症に関する治効が多い。追試対象。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

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※腰痛点精霊(yao1tong4dian3jing1ling2)(ようつうてんせいれい)・腰腿点・腰腿痛点

※経外奇穴-小児推拿方脈活嬰秘旨全書-

【取穴】

手背、第4・第5中手骨間、背側手関節横紋と中手指節関節の中点。

【名の由来】

本穴が腰痛に高い効果を有する事から。

【主治】

ぎっくり腰・意識障害・小児のひきつけ・頭痛・耳鳴・ねちがい・頚椎症・肩関節周囲炎・手背が紅く腫れて痛む

【症例/個人的見解】

・養老と腰痛点は、急性腰痛の第一鍼として用いる事が多い。精霊は同側外側の腰痛に対して効果があるように感じる。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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眼疾患, 手少陽経筋, 手少陽三焦経, 榮(火/水)穴「身熱を治す」

液門(えきもん)

 

TE2)液門(ye4men2)(えきもん)・腋門

【取穴】

手背、薬指と小指の間、みずかきの近位陥凹部、赤白肉際。

【名の由来】

本穴が三焦(水道為出)経の水穴である事から。

【要穴】

『手少陽経榮水穴(火経水穴/水克火)』

【作用】

〔補〕活血補気・補益筋脈

〔瀉〕清頭聡耳・利水除湿・清熱瀉火・安神定志

【弁証主治】

◆傷寒少陽病「身熱を治す/水克火」

発熱、往来寒熱・リンパ節腫・眼炎・歯槽膿漏・顔の炎症・※副腎皮質機能亢進症状など

◆手少陽経(筋)病

多汗・耳炎・耳鳴、難聴・舌のこわばり・喉痛・肘痛・上肢痛、ひきつれ、むくみ、マヒ・第4指痛など

 

【主症主治】

眼の炎症

【配穴】

+陽谷…挙動不審

+公孫…常に眠い

+魚際…喉痛

+太淵…手足の冷え

【症例/個人的見解】

・榮(火/水)穴は木(筋)を挟む。故に各経筋病にも使い勝手が良い。

・三焦には元陽の意味もあるため、液門の清熱は全身に作用する。

・活血、利水作用も強く、疲労回復には効果が高い様子。

・古典には眼の炎症に関する治効が多い。追試対象。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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手少陽経筋, 手少陽三焦経, 井(木/金)穴「心下満を治す」

関衝(かんしょう)

 

TE1)関衝(guan1chong1)(かんしょう)

【取穴】

薬指、末節骨尺側、爪甲角から近位内方一分(指寸)、爪甲尺側縁の垂線と爪甲基底部の水平線の交点。

【名の由来】

「関=関所」「衝=要衝」。本穴が手少陽経の起始であり、少陽経気が最も盛んな場所である事から。

【要穴】

『手少陽経井金穴(火経金穴/火克金)』

『根結:手少陽之根』

【交会】

・経筋:手少陽経筋の結する処

【作用】

〔瀉〕清熱三焦・泄熱解表・清熱少陽・醒神開竅

【弁証主治】

◆温病

悪寒戦慄をともなう3日以上の高熱、多汗・意識障害・頭痛・眼炎〔瀉血〕・※霍乱など

◆手少陽経(筋)病/気滞証「心下満を治す/火克金」

耳鳴、難聴・萎縮性舌炎、舌のこわばり〔金針で瀉血〕・喉痛、梅核気・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛・※副腎皮質機能亢進症状など

【弁証配穴】

+外関…手少陽絡脈実証〔関衝は繆刺法…反対側を瀉血〕

【主症配穴】

+瘂門…舌マヒ・失語症

+耳門…耳鳴・急性難聴〔瀉法〕

【症例】

・「三焦は気の生ずる所」であるので、井穴である本穴は、全身の気機と水道の調整に効果が高いかと思われる。

・井穴はその位置的に、いずれも瀉熱作用〔瀉血〕が強い。

・個人的には、「関」の付く経穴は、筋骨格系の疼痛に有効なように感じる。

・心包と三焦は、腎との関わりが非常に強いと考えられる。個人的には、副腎皮質ホルモンの亢進症状が三焦の病をイメージさせる。

 

※霍乱…熱中症に類する。突発性のひどい嘔吐と下痢、胃の気持ち悪さ。寒・熱・乾・湿の区別があり、筋肉の痙攣(特に腹筋・腓腹筋)を生じることもある。コレラや細菌性食中毒も該当。

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

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