ストレス/不安障害、パニック障害, バランス向上, 神経変性疾患, 致命三十六穴, 陰維脈, 足太陽経筋, 足少陰経筋, 手少陽経筋, 任脈

廉泉(れんせん)/舌本(ぜつほん)

 

CV23)廉泉(lian2quan2)(れんせん)・舌本(she2ben3)(ぜっぽん)・ 本池

【取穴】前頚部、前正中線上、喉頭隆起上方、舌骨の上方陥凹部。

※頚部を軽く屈曲すると、下顎骨と甲状軟骨の間に舌骨隆起を触れる。

【名の由来】「廉=辺り」。本穴内部に舌根があり、此所が津液が泉の様に溢れ出る場所である事から。

【要穴】

『標本:足太陰之標』

『根結:足少陰之結』

【交会】

・経絡(2):任脈-陰維脈

・経筋:足太陽経筋-手少陽経筋の結す処(舌本)

【作用】

〔補〕補益舌本・生津潤燥

〔瀉〕舌絡通調・壅腫消散・清熱化痰・通利咽膈

【弁証主治】

◆任脈病

泌尿器、婦人科疾患・腹部のしこり・痔・糖尿病など

◆陰維脈病「心痛に苦しむ」

心痛、心窩部痛・激しい動悸、胸苦しさ〔繆刺法…反対側を瀉血〕・梅核気〔刺鍼1分・灸3壮〕・しゃっくり・脇下のつかえ・腰背部痛など

◆足太陰経病

貧血、血液疾患・胃腸虚弱・婦人科疾患・萎縮性舌炎、舌のこわばり・嚥下困難・脈浮緩など

◆足少陰経筋病

てんかん発作・下肢~足底のひきつれ・錐体外路系障害など

◆足太陽経筋病

項頚部痛・鎖骨窩痛・脇痛・こむら返り・踵痛・足第5指痛・身体を揺すれないなど

◆手少陽経筋病

上肢痛、ひきつれなど

【主症主治】流行性耳下腺炎・扁桃腺炎・咽頭炎

【主症配穴】

+中衝…舌下の炎症・舌瘡

【症例/個人的見解】

・足陰経における根結では、『結』は任脈上の中脘(足太陰)、玉堂(足厥陰)、廉泉(足少陰)とされている。足陽経同様、経筋と絡めて考えると、この3点は、各経筋の動作上の軸と関わるのではないだろうか?

・足少陰経筋の病-仲秋痺-は「此筋折紐、紐発数甚者、死不治」とある。個人的には錐体外路系の変性疾患を思わせる。

・梅核気の治療で著効があったことがある。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。気道の損傷。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
《アーユルヴェーダ・マルマ》, 《経外奇穴》, 疼痛, 筋の過緊張、こわばり, 耳疾患, 自律神経失調, 足太陽経筋, 足少陽経筋, 足少陽胆経, 手陽明経筋, 手太陽経筋, 手少陽経筋

完骨(かんこつ) ※安眠(あんみん)

 

GB12完骨(wan2gu3)(かんこつ)

【取穴】

前頚部、乳様突起の後下方、陥凹部。

※乳様突起圧診点(頭痛・脳炎の診断点)に近い。

【名の由来】

「完骨=乳様突起」。本穴の位置から。

【交会】

・経絡(2):足少陽経-足太陽経

・経筋(2):手足太陽経筋の結する処

【作用】

〔瀉〕疏風活絡・清熱明目

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

◆太陽経筋病

頭痛・視力低下・耳鳴・鎖骨窩痛・項頚部痛・肩胛骨痛・上肢内側痛・第5指痛・腰背部痛・こむら返り・踵痛・足第5指痛・身体を揺すれないなど

【主症主治】

聴覚障害、難聴

【配穴】

+風池…躁鬱・統合失調症〔瀉法〕

+瘈脈…急性の頭痛〔瀉法〕

+浮白…虫歯・歯茎の炎症〔瀉法〕

+頷厭…頚項痛〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「vidhura(逆境/関節のマルマ)」と呼ばれ、聴覚障害に治効があるとされる。

 

―――――――――――――――――

※安眠(an1mian2)(あんみん)

※経外奇穴…現代新穴。

【取穴】

頚部、乳様突起の後下方、翳風と風池の中点。

【名の由来】

本穴に催眠の作用がある事から。

【弁証主治】(頷)

◆足少陽経筋病

半身不随・胸鎖乳突筋のこわばり・鎖骨窩痛・側腹部痛・膝外側痛・こむら返り・足第4指痛など

◆手三陽経筋病

視力低下・耳鳴・ろれつが回らない・項頚部痛・肩痛・肩胛骨痛・上肢痛、ひきつれ・発熱による筋肉痛など

【主症主治】

不眠・てんかん・精神疾患・高血圧・頭痛・めまい・動悸・自律神経失調など

【症例/個人的見解】

・位置的には「完骨」および「翳明」に非常に近い。また、足少陽経筋-手三陽経筋4条の経筋の結である「頷」にも近いことから、上頚神経節(交感神経幹の最上位)を含め、自律神経系の疾患には、広く応用できるものと考える。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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℡ 048-851-9675

てんかん、チック、ジストニア、顔面痙攣, 疼痛, 筋の過緊張、こわばり, 耳疾患, 足陽明経筋, 足少陽経筋, 足少陽胆経, 手少陽経筋

聴会(ちょうえ)

 

GB2)聴会(tiing1hui4)(ちょうえ)・後関・聴呵・聴河・後吴・聴訶・機関

【取穴】顔面部、珠間切痕と下顎骨関節突起の間、陥凹部。

※口を開いたとき、珠間切痕前方の陥凹部にある。

【名の由来】「会=集まる」。本穴の耳聾・耳閉を治す効能が、聴覚を集めるようである事から。

【要穴】

『根結:少陽之結(窗籠/耳中)?』

『標本:足少陽之標(窗籠之前)?』

【交会】・経筋:足陽明経筋の結する処(耳前)

【作用】〔瀉〕耳竅清宣・耳絡宣通・清熱散結

【弁証主治】

◆少陽経(筋)病

半身不随、舌のこわばり・多汗・偏頭痛・耳痛・耳鳴、難聴 〔瀉〕・耳下腺炎・口苦・溜息・喉痛・鎖骨窩痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛・脇肋痛、側腹部痛・疝痛、股関節痛・膝痛・足首痛・足第4指痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

◆足陽明経筋病

耳疾患・三叉神経痛・顔面神経マヒ・虫歯・顎関節脱臼・頬~胸鎖乳突筋の痛み、こわばり、痙攣・腹筋の緊張・下肢のこわばり、マヒ・こむら返り・足第3指のこわばりなど

【配穴】

+金門…難聴

+翳風…難聴

+迎香…難聴〔瀉法〕

+地倉〔透頬車〕 …中枢性の顔面神経マヒ〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・耳は「宗脈の聚る処」である為、全経脈を疏通する働きがあるとされる。特に耳門・聴宮・聴会の3穴は筋痙攣や関節拘縮などに著効がある。

・発展させて考えるなら、耳介は脳へのアプローチに応用できるのではないだろうか?

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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《Ⅴ₃》下顎神経, 《Ⅷ》舌咽神経, てんかん、チック、ジストニア、顔面痙攣, 疼痛, 筋の過緊張、こわばり, 耳疾患, 致命三十六穴, 項頚部痛, 足陽明経筋, 足少陽経筋, 手少陽経筋, 手少陽三焦経

耳門(じもん)

TE21)耳門(er3men2)(じもん)・小耳・耳前

【取穴】

顔面部、耳珠上の切痕と下顎骨の関節突起の間、陥凹部。

※軽く口を開けて耳珠上の切痕の前にできる陥凹部で、SI19)聴宮の真上にある。

・知覚神経:耳介側頭神経(《Ⅴ₃》下顎神経と《Ⅷ》舌咽神経の枝を含む)

・血管:浅側頭動脈

【名の由来】

手少陽経は耳後より耳中に入り、本穴より出て前方に巡る事から。

【要穴】

『根結:少陽之結(窗籠/耳中)?』

『標本:手少陽之標(耳後上角下外眦)?足少陽之標(窗籠之前)?』

【交会】

・経筋:足陽明経筋の結する処(耳前)

【作用】

〔瀉〕清熱消腫・開竅益聡・疏通経絡

【弁証主治】

◆少陽経(筋)病

半身不随、舌のこわばり・多汗・耳痛・耳鳴、難聴・口苦・溜息・喉痛・鎖骨窩痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛・脇肋痛、側腹部痛・疝痛、股関節痛・膝痛・足首痛・足第4指痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

◆足陽明経筋病

耳疾患・顔面神経マヒ・頬~胸鎖乳突筋の痛み、こわばり、痙攣・腹筋の緊張・下肢のこわばり、マヒ・こむら返り・足第3指のこわばりなど

【配穴】

+関衝…耳鳴・突発性難聴〔瀉法〕

+絲竹空…虫歯〔瀉法〕

【私見】

・耳は「宗脈の聚る処」である為、全経脈を疏通する働きがあるとされる。特に耳門・聴宮・聴会の3穴は筋痙攣や関節拘縮などに著効がある。

・本穴は特に胸鎖乳突筋の痛み、こわばり、痙攣には著効がある。

・発展させて考えるなら、耳介は脳へのアプローチに応用できるのではないだろうか?

・個人的には、心包≒胸腺、三焦≒副腎(特に皮質)ではないかと考えている。 副腎髄質は実質、交感神経節後線維であり、※副腎皮質ホルモンの亢進は、胸腺を萎縮させ、免疫を抑制する。この三者の働きは、当院が考える「ホメオスタシスの五角形」の要になるのではと考える。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。顎関節、側頭骨の損傷。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

《Ⅶ》顔面神経, 《経外奇穴》, 疼痛, 自律神経失調, 顔面神経麻痺, 足少陽経筋, 大耳介神経, 手陽明経筋, 手太陽経筋, 手少陽経筋, 手少陽三焦経

翳風(えいふう) ※翳明(えいめい)

TE17)翳風(yi4feng1)(えいふう)・耳後陥中

【取穴】

前頚部、耳垂後方、乳様突起下端前方の陥凹部(顔面神経管が深部を走る)。

・筋肉:顎二腹筋後腹

・運動神経:《Ⅶ》顔面神経

・知覚神経:大耳介神経

・血管:後耳介動脈

【名の由来】

「翳=影」。本穴が耳垂に隠れており、風証に効果がある事から。

【交会】

・経絡(2):手足少陽経

【作用】

〔瀉〕疏風清熱・壅滞清宣・泄血散熱・開竅益聡

【弁証主治】

◆少陽経病

多汗・偏頭痛・耳鳴、難聴・聾唖・口苦・溜息・喉痛・上肢痛、マヒ・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

【主症主治】

顔面神経マヒ

【配穴】

+聴会…難聴

+角孫…中耳炎〔瀉法〕

【私見】

・顔面神経管の出口にあたるので、《Ⅶ》顔面神経系の疾患(マヒ・痙攣)には必須の穴。

・本穴の位置は、《Ⅶ》顔面神経をはじめ、外頸動脈からの分枝、耳下腺、舌骨上筋群、深部に上頚神経節(交感神経幹の最上位)、耳管など、非常に多くの重要走行が集まる。 故にさまざまな疾患に対し応用が可能と考える。

 

 

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※翳明(yi4ming2)(えいめい)

※経外奇穴…現代新穴。

【取穴】

頚部、翳風の後方一寸、乳様突起下端付近。

・筋肉:顎二腹筋後腹

・運動神経:《Ⅶ》顔面神経

・知覚神経:大耳介神経

・血管:後耳介動脈

【名の由来】

本穴に視野を明るくする作用がある事から。

【弁証主治】

◆足少陽経筋病

半身不随・胸鎖乳突筋のこわばり・鎖骨窩痛・側腹部痛・膝外側痛・こむら返り・足第4指痛など

◆手三陽経筋病

眼疾患・耳鳴・ろれつが回らない・項頚部痛・肩痛・肩胛骨痛・上肢痛、ひきつれ・発熱による筋肉痛など

【主症主治】

頭痛・不眠・精神疾患・自律神経失調など

【私見】

 

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

《Ⅶ》顔面神経, 《Ⅺ》副神経, 発熱, 精神疾患, 肥満あるいは極度の痩せ, 脳、神経症状, 自律神経失調, 項頚部痛, 頚神経叢, 頭痛, 小後頭神経, 手少陽経筋, 手少陽三焦経

天牖(てんゆう)

TE16)(tian1you3)(てんゆう)・転聴

【取穴】

前頚部、下顎角と同じ高さ、胸鎖乳突筋後方の陥凹部。

・筋肉:胸鎖乳突筋/頭板状筋/顎二腹筋後腹

・運動神経:《Ⅺ》副神経(胸鎖乳突筋)・頚神経叢筋枝(頭板状筋)・《Ⅶ》顔面神経(顎二腹筋後腹)

・知覚神経:小後頭神経

・血管:浅頸動脈

※個人的には、胸鎖乳突筋と顎二腹筋後腹の走行が、胸鎖乳突筋後淵で交わる場に取穴すべきと考える。

【名の由来】

「牖=窓」。本穴の位置する陥凹が項の窓の様である事から。

【要穴】

『根結:手少陽之入』

【作用】

〔瀉〕消痰截逆・清頭明目・止痛利節

【弁証主治】

◆手少陽経(筋)病

頭痛・眼痛・耳鳴、難聴・舌のこわばり・喉痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛・※副腎皮質機能亢進症状、肥満あるいは極度の痩せなど

【主症主治】

自律神経失調(多汗・ひえのぼせ・めまいなど)

【配穴】

+後渓…項頚部のこわばり〔瀉法〕

+水溝…鼻疾患・嗅覚異常〔瀉法〕

+四瀆…急性の難聴と発声不利〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・陽経における根結において、『入』の穴は絡穴と、胸鎖乳突筋周囲の2点がある。この頚の6点は、各経(筋)の病態を判断する診断点として使用できるように感じる。

・個人的には、上述の『入』と、頚前筋の分布になにかしらの関連を感じる。胸鎖乳突筋のすぐ裏には頸動脈鞘があり、脳の主要動静脈に加え、迷走神経も、この鞘に包まれている。このことから、胸鎖乳突筋上に分布する各『入』は、経筋のみならず、自律神経系や脳の代謝異常にも運用できるのではないだろうか?

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

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致残十八穴, 合/下合(水/土)穴「逆気而泄を治す」, 手少陽経筋, 手少陽三焦経, 橈骨神経

天井(てんせい)

 

TE10天井(tian1jing3)(てんせい)

【取穴】

肘後面、肘頭の上方一寸、陥凹部。

※肘を屈曲したとき、肘頭窩にある。

・筋肉:上腕三頭筋腱

・運動神経:橈骨神経

・知覚神経:後上腕皮神経(橈骨神経)

・血管:肘関節動脈網

【名の由来】

「天=上部」「井=陥凹」。本穴が肘を屈曲した際の陥凹に在り、脈気がここより深部に入って上行する事から。(天井星という星の名に由来するとも)

【要穴】

『手少陽経合土穴(火経土穴/火生土/自経子穴)』

【交会】

・経筋:手少陽経筋の結する処

【作用】

〔瀉〕聡耳寧心・清熱化痰・疏経利節

【弁証主治】

◆気逆証「逆気而泄を治す/実すれば其の子を瀉す」

てんかん・多汗・嚥下困難・心窩部痛・21:00~23:00あるいは09:00~11:00の異常・※副腎皮質機能亢進症状など

◆脾病/足太陰経病

胃腸虚弱、萎縮性胃炎・貧血、血液疾患・婦人科疾患・股関節痛・膝痛など

◆手少陽経(筋)病

多汗・外眼眦痛・頬骨痛・耳痛・耳鳴、難聴・舌のこわばり・喉痛・項頚部痛・鎖骨痛・肩痛・肘痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・手首痛・手甲痛・第4指痛など

【主症主治】

リウマチ性結節

【私見】

・土穴には中央という意味も兼ねるため、陽経では原穴に準じた運用をされることが多い。しかし本穴に関してはあまり応用範囲が広いとは思えない。

 ・武術的な「致残十八穴」の一つ。打突により肘関節組織の損傷を招く。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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疼痛, 肩関節周囲炎、肩背部痛, 項頚部痛, 手陽明経筋, 手太陽経筋, 手少陽経筋, 手少陽三焦経

三陽絡(さんようらく)

 

TE8)三陽絡(san1yang2luo4)(さんようらく)・通間・通門・過門

【取穴】

前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方四寸。

※TE4)陽池と肘頭を結ぶ線上で、陽池から1/3にある。

【名の由来】

本穴にて手三陽経が交会する事から。

※穴名からは手三陽経が交会する様に思われるが、古典に記述はない。

【作用】

〔瀉〕開竅聡耳・利咽鎮痙攣・通経止痛

【弁証主治】

◆手少陽経病

多汗・耳鳴、急性の強い難聴・歯痛・喉痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・胸脇痛など

※手三陽経筋病

視力低下・ろれつが回らない・項頚部痛・肩痛・肩胛骨痛・発熱による筋肉痛など

 

【配穴】

+委中…腰痛〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・甲乙経・和漢三才図会には「禁鍼穴」とある。なぜか?

・位置的に、橈尺骨の回内時の交点(骨間膜前、後部線維の交点)に近い。「三陽絡」という穴名からも、手の三陽経(筋)の要穴としては一考したい。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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経(金/火)穴「喘咳寒熱を治す」, 手少陽経筋, 手少陽三焦経, 消化器疾患

支溝(しこう)

 

TE6)支溝(zhi1gou1)(しこう)・飛虎

【取穴】

前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方三寸。

※TE5)外関の上方一寸で、橈骨と尺骨の間、TE7)会宗と同じ高さにある。

【名の由来】

「支=肢」。本穴が上肢前腕の筋と骨に挟まれた溝に位置する事から。

【要穴】

『手少陽経経火穴(火経火穴/火気の強い穴)』

『根結:手少陽之注』

【作用】

〔瀉〕通経開竅・降逆潤腸・温経散邪・活絡散瘀

【弁証主治】

◆傷寒少陽病/胆鬱痰擾証「喘咳寒熱を治す」「火経火穴/木生火/実すれば其の子を瀉す」

悪寒戦慄をともなう高熱、往来寒熱・※霍乱、意識障害・黄疸、口苦・リンパ節腫・咳嗽・呼吸困難・胸苦しさ・脇肋痛・外眼眦痛、目ヤニ・皮膚の乾燥、いぼ・脈弦など

◆手少陽経(筋)病

多汗・耳鳴、難聴・萎縮性舌炎、舌のこわばり・喉痛・肩背部の痛みや痙攣・上肢痛、ひきつれ、むくみ、マヒ・第4指痛・※副腎皮質機能亢進症状など

【主症主治】

便秘・※瘕聚・※痞気

【配穴】

+少商…咬い締め〔瀉法〕

+大陵…腹痛

+大敦…便秘

+照海…便秘〔瀉法〕

+足三里〔瀉〕…便秘 〔支溝は補〕

【症例/個人的見解】

・火陽経の火穴は全経穴中、最も火陽性が強い。そういう意味では木性(肝/胆・筋・眼など)に対する瀉法にも応用できるのではないだろうか?

・古典には便秘など胃腸症状に対する治効も多い。

 

※霍乱…熱中症に類する。突発性のひどい嘔吐と下痢、胃の気持ち悪さ。寒・熱・乾・湿の区別があり、筋肉の痙攣(特に腹筋・腓腹筋)を生じることもある。コレラや細菌性食中毒も該当。

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

※瘕聚…気滞性の腹部のしこり。形が不明瞭で、一時的に張り、痛みが移動するもの。男性のものを聚、女性のものを瘕という。

※脾積痞気…五積之一。胃脘部に生じる円盤状・難治性のしこり。食事が身にならず、食後にお腹が張る(消化力低下)・お腹が鳴る・嘔吐・黄疸・便秘あるいは下痢・手足が冷え、おもだるい・脈浮長など。

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発熱, 絡穴「去痰化瘀」, 肘痛, 致残十八穴, 陽維脈, 八宗穴/八脈交会穴, 手少陽経筋, 手少陽三焦経, 代謝障害

外関(がいかん)

TE5)外関(wai4guan1)(がいかん)

【取穴】

前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方二寸。

※TE4)陽池の上方二寸で、橈骨と尺骨の間の陥凹部にある。TE5)外関に対応する前側の経穴はPC6)内関である。

【名の由来】

本穴が内関と相対する事から。

【要穴】

『手少陽経絡穴/手首の上二寸、腕の外側を巡り、胸中に注ぎ、心主に合す

『根結:手少陽之入』

『八宗穴/八脈交会穴(×陽維脈)』

【作用】

〔瀉〕清熱解表・聡耳明目・鎮驚熄風・清降上焦火熱・通経活絡

【絡脈主治】表裏にまたがる症状・手少陽絡の瘀血痰飲証

〔補〕肘のマヒ 

〔瀉〕肘の痛み、こわばり、痙攣〔繆刺法…反対側を瀉血〕

【弁証主治】

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・躁鬱・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

◆手少陽経(筋)病

多汗・耳鳴、難聴・舌のこわばり・喉痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛・※副腎皮質機能亢進症状など

【主症主治】

リウマチ性結節

【弁証配穴】

『原絡配穴(心包⇒三焦):大陵+外関』…心包所生病・脈病

『八脈交会配穴:外関+臨泣』…往来寒熱・慢性的な微熱、あるいは低体温など

+関衝〔繆刺法…反対側を瀉血〕…手少陽絡脈実証

【主症配穴】

+聴宮…耳鳴・難聴〔瀉法〕

+大陵…腹痛

+公孫…後産がうまくいかない

【症例/個人的見解】

・陽を病むと寒を生ず。

・絡脈は皮下静脈との関わりが深いので、瀉血が有効。

・個人的には、「関」の付く経穴は、筋骨格系の疼痛に有効なように感じる。本穴に関しては肘に関する主治が多い。

・『外関+臨泣』の配穴は、少陽の関係に基づくものと考える。そう考えると、急性の発熱というよりも、慢性的な往来寒熱、低体温などが、より適応かと。

・個人的には、心包≒胸腺、三焦≒副腎皮質に代表される脂質組織ではないかと考えている。 ※副腎皮質ホルモンの亢進は、胸腺を萎縮させ、免疫を抑制する。この三者の働きは、当院が考える「ホメオスタシスの五角形」の要になるのではと考える。

・武術的な「致残十八穴」の一つ。打突により握力の低下を招く。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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