LO5/6)面頬(mian4jia2)(めんほほ)(cheek)・頬
【取穴】
耳垂正面の「眼」と「内耳」の間。
【主治】
顔面神経麻痺・三叉神経痛・にきび・あざなど
【症例/個人的見解】
編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675
はりきゅう治療院 伍行庵 臨床レポート
耳垂正面の「眼」と「内耳」の間。
顔面神経麻痺・三叉神経痛・にきび・あざなど
編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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耳輪脚下方の前1/3の処。
顔面神経マヒ・口内炎・胆のう炎・胆石・各種依存症(禁煙・ダイエット)
編:はりきゅう治療院 伍行庵
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前頚部、耳垂後方、乳様突起下端前方の陥凹部(顔面神経管が深部を走る)。
・筋肉:顎二腹筋後腹
・運動神経:《Ⅶ》顔面神経
・知覚神経:大耳介神経
・血管:後耳介動脈
「翳=影」。本穴が耳垂に隠れており、風証に効果がある事から。
・経絡(2):手足少陽経
〔瀉〕疏風清熱・壅滞清宣・泄血散熱・開竅益聡
◆少陽経病
多汗・偏頭痛・耳鳴、難聴・聾唖・口苦・溜息・喉痛・上肢痛、マヒ・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など
三叉神経痛・顔面神経マヒ
+聴会…難聴
+角孫…中耳炎〔瀉法〕
・顔面神経管の出口にあたるので、顔面神経系の疾患(マヒ・痙攣)には必須の穴。
※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。
・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。
・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。
・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。
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※経外奇穴…現代新穴。
頚部、翳風の後方一寸、乳様突起下端付近。
・筋肉:顎二腹筋後腹
・運動神経:《Ⅶ》顔面神経
・知覚神経:大耳介神経
・血管:後耳介動脈
本穴に視野を明るくする作用がある事から。
◆足少陽経筋病
半身不随・胸鎖乳突筋のこわばり・鎖骨窩痛・側腹部痛・膝外側痛・こむら返り・足第4指痛など
◆手三陽経筋病
眼疾患・耳鳴・ろれつが回らない・項頚部痛・肩痛・肩胛骨痛・上肢痛、ひきつれ・発熱による筋肉痛など
頭痛・不眠・精神疾患・自律神経失調など
・足少陽経筋-手三陽経筋4条の経筋の結である「頷」にも近いことから、上頚神経節(交感神経幹の最上位)を含め、自律神経系の疾患には、広く応用できるものと考える。
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顔面部、眼窩下孔部。
「四=四方」「白=光」。本穴に視力回復の効がある事から。
〔瀉〕清頭明目
◆足陽明経病
躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など
眼疾患・顔面神経マヒ・顔面の痙攣
・検証:得気は微かに「睛明」方向にひびく感じ。
編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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顔面部、眼球と眼窩下縁の間、瞳孔線上。
「承=受ける」「泣=涙」。本穴が涙を受ける位置にある事から。
・経絡(3):足陽明経-陽蹻脈-任脈 …鍼灸大成・鍼灸聚英
〔補〕補虚明目
〔瀉〕散風清熱・明目止泪・舒筋活絡・泄血去瘀
〔瀉血〕鬱熱宣散
◆足陽明経病
躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など
◆陽蹻脈病「陰緩み陽急す」
てんかん・悪風発熱・半身不随・睡眠障害・下肢外側のこわばり、外反足・腰背部痛・部位がはっきりしない疼痛など
◆任脈病
泌尿器、婦人科疾患・痔・糖尿病など
眼疾患・顔面神経マヒ・顔面の痙攣
・甲乙経・和漢三才図会に「禁鍼灸穴」とある。要注意。
・陽が病むと寒を生ず。
編:はりきゅう治療院 伍行庵
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手背、第2中手骨中点の橈側。
本穴が示指と母指を締めた時に肉が盛り上がる(大会する)事から。
『大腸原穴』
『根結:手陽明之溜』
〔補〕補益原気
〔瀉〕清宣陽明・舒筋活絡・行気散滞・開竅醒志
◆大腸/胃/腎病(発汗、排泄など水分代謝の諸問題)
貧血、血液疾患(脈浮緩)・アレルギー疾患・発汗調節・黄疸・口や喉が渇く・消化器症状(便秘、下痢)・07:00~09:00あるいは19:00~21:00の異常など
◆手陽明経(筋)病
歯痛・耳鳴、難聴・めまい・頚部の腫脹・項頚部痛・肩背のひきつれ、五十肩・上肢痛、マヒ、悪寒、炎症・第2指痛〔透後渓〕など
『四総穴/顔口の症状』
『馬丹陽天星十二穴/頭痛・顔の腫れ・感染性発熱疾患・鼻血・虫歯・咬い絞め』
『原合配穴(陽明):合谷+足三里』…腑病・胃気の病全般
『原絡配穴(大腸⇒肺):合谷+列缺』…大腸/津病〔瀉法〕
『原募配穴(手陽明経):合谷+天枢』…手陽明経病
『原合配穴(陽明経):合谷+曲池』…手陽明経(筋)病
『回陽九針穴法:瘂門⇒労宮⇒三陰交⇒湧泉⇒太渓⇒中脘⇒環跳⇒足三里⇒合谷/蘇生法?』
+復溜…多汗〔先に合谷を瀉、次に復溜を補〕
+復溜…汗がでにくい〔先に合谷を補、次に復溜を瀉〕
+解渓…めまい・眉陵の強い痛み
+内庭…鼻血
+厲兌…下歯痛
+手三里…舌の腫瘤
+迎香…顔の腫れ・痒み
+天突…喉の痙攣
+至陰…不妊
+三陰交〔瀉〕…胎児が心窩部を衝き上げる
+右足の内踝上一寸〔灸〕…堕胎
・原穴はその臓腑経絡に加え、子午の対角にある臓腑経絡も主治する。すなわち本穴は、足少陰腎経の病(主に所生病)も主治とする。
・個人的には、原穴は『複合的臓腑連関』のつながりに基づいた、三臓腑を統合したような病状に用いるべきかと考える。
・本穴では「大腸/胃/腎」をつなぐ病状として、特に水湿代謝の問題には適応と考える。
・『四総穴』での本穴の主治も、顔面部をめぐる手(大腸)足(胃)陽明経に基づくものと考える。そういう意味では頭痛には適応とは思わない。
・また、手陽明絡脈は耳に合す。また原穴は本経だけでなく絡脈の阻滞にも有効なので、耳疾患にも適用。
・肺衛、気分証、気虚などに対する常用穴。
・汗法に用いる。汗を出させすぎないよう注意。
・『四関穴(合谷/太衝)』は、穴位としての類似性はあるが、臓腑のつながりとしては遠い。個人的には、配穴ではなく、それぞれ個別に使うべきかと思う。
・中国では、『回陽九針穴』を順番に取穴していくと、一時的な蘇生効果があるともいわれる。
・暈鍼の救急処置穴。臨床的に、陽虚上浮証などにも有効。
・検証:得気は「後渓」、「労宮」、「魚際」、「曲池」と多方に拡散する。刺鍼方向にもよるかと。
※脱証…珠ような汗がながれ、手足がひどく冷える・眼は閉じ口は開いたまま、手は巻き上がる・尿漏れ・脈微細絶。虚証。描写から考えるに、錐体路、錐体外路変性、進行性球マヒなども含まれるかと。
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※経外奇穴-小児推拿方脈活嬰秘旨全書-
手背、第2・3中手骨間、背側手関節横紋と中手指節関節の中点。
本穴が腰痛に高い効果を有する事から。
ぎっくり腰・意識障害・小児のひきつけ・頭痛・耳鳴・ねちがい・頚椎症・肩関節周囲炎・手背が紅く腫れて痛む
・養老と腰痛点は、急性腰痛の第一鍼として用いる事が多い。威霊は反側の脊柱際の腰痛に効果があるように感じる。
編:はりきゅう治療院 伍行庵
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