めまい、気象病, 頭痛, 血流不全、血圧異常, 標準耳穴

結節(けっせつ)/肝陽(かんよう)

HX8)結節(jie2jie2)(けっせつ)(node)・肝陽(gan1yang2)・小後頭神経・ダーウィン結節・股関節痛

【取穴】耳輪結節部。

【主治】めまい・頭痛・高血圧

【症例/個人的見解】

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
督脈, 禁灸穴, 耳鳴、難聴, 胸街/気海, 致命三十六穴, 陽維脈, 回陽九針, 失語症

瘂門(あもん)

 

GV15瘂門(ya1men2)(あもん)・舌横・舌厭

【取穴】

後頚部、後正中線上、第2頚椎棘突起上方の陥凹部。

※GV16)風府の下方五分にある。

・筋肉:項靭帯・棘間筋

・運動神経:脊髄神経後枝

・知覚神経:脊髄(頚)神経後枝

・血管:頚横動脈上行枝

【名の由来】

「瘂=しゃべれない」「門=出入口」。古来、本穴に灸をしたところ瘂となり、鍼にて治ったという逸話がある事から。

【交会】

・経絡(2):督脈-陽維脈

【作用】

〔補〕益脳増音

〔瀉〕『気海(胸街)之兪/通督解痙・醒脳開竅』

【弁証主治】

◆督脈病

てんかん、意識障害・躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛みなど

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・髄膜炎症状・リンパ節腫・四肢の冷え・胸苦しさなど

【主症主治】

失語症

【配穴】

『回陽九針穴法:瘂門⇒労宮⇒三陰交⇒湧泉⇒太渓⇒中脘⇒環跳⇒足三里⇒合谷/蘇生法?』

+関衝…失語症(聾唖)

【症例/個人的見解】

・一寸五分以上は刺入しないように(瘂門-耳孔-眼を結ぶ角度で刺入しない事)。

・甲乙経・和漢三才図会には「禁灸穴」とある。また武術的な「致命三十六穴」の一つ。頚椎損傷。要注意。

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

・中国では、『回陽九針穴』を順番に取穴していくと、一時的な蘇生効果があるともいわれる。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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めまい、気象病, 眼疾患, 腰背部痛, 足首、足、踵痛, 足少陽経筋, 足少陽胆経, 兪(土/木)穴「体重節痛を治す」, 八宗穴/八脈交会穴, 婦人科疾患, 帯脈, 更年期障害, 消化器疾患

足臨泣(あしりんきゅう)

 

GB41足臨泣(zu2lin2qi4)(あしりんきゅう)

【取穴】

足背、第4・第5中足骨底接合部の遠位、第5指の長指伸筋腱外側の陥凹部。

・筋肉:第4背側骨間筋

・運動神経:外側足底神経

・知覚神経:浅腓骨神経

・血管:第4背側中足動脈

【名の由来】

本穴の効能が頭臨泣と相対し、眼病諸症を治す事から。

【要穴】

『足少陽経兪木穴(木経木穴/木気の強い穴)』

『八宗穴/八脈交会穴(×帯脈)』

【交会】※一説には足太陽経との交会とも。

【作用】

〔瀉〕利胆疏肝・利胸膈・清頭目・疏肝解鬱・理気止痛

【弁証主治】

◆帯脈病「腹満、腰溶溶として水中に坐している如し」

過敏性腸症候群・腰~側腹部痛、痙攣・サルコペニア(加齢による筋力低下)・下脱症状・痔、脱肛・泌尿器、婦人科疾患、生理不順〔灸1壮〕など

◆足少陽経(筋)病「体重節痛を治す」

黄疸・半身不随、運動機能障・頭痛・口苦・溜息・胸鎖乳突筋のこわばり・鎖骨窩痛・乳腺炎・膝外側痛・こむら返り・皮膚の乾燥など


◆心虚証/三焦虚証「木経木穴/木生火/虚すれば其の母を補う」

更年期障害(睡眠障害・不安障害・多汗・めまい・喉が渇く・動悸・※伏梁・※瘕聚・臍上の強い拍動・※副腎皮質機能亢進症状、肥満あるいは極度の痩せなど)

【主症主治】

足首痛・足第4指痛

【弁証配穴】

『八脈交会配穴:臨泣+外関』…往来寒熱・慢性的な微熱・低体温

【主症配穴】

+中渚…めまい〔瀉法〕

+率谷…偏頭痛

+合谷…顔の諸症

+通天…鼻づまり〔瀉法〕

+陽交…胸苦しさ〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・木陽経の木穴は全経穴中、最も木陽性が強い。そういう意味では火性(複合的臓腑連関から心/三焦)に対する補法にも応用できるのではないだろうか?個人的には更年期障害は適応と考える。

・『外関+臨泣』の配穴は、少陽の関係に基づくものと考える。そう考えると、急性の発熱というよりも、慢性的な往来寒熱、低体温などが、より適応かと。

・痿証(筋力低下)の治療には、陽明経を主に、衝脈・帯脈・督脈との関係を考慮しながら配穴すると良い。

・帯脈は腰腹部内外の安定に関与し、その病証は特に様々な「下脱」として現れる。その中には内臓下垂・子宮脱・陰嚢ヘルニア・脱肛などの臓器下脱から、おりものの不調・不正出血・遺精・尿漏れ・下痢などの機能的漏脱も含まれる。

・木(怒/魂)穴・金(悲/魄)穴はどの経絡でも精神疾患への効果が高いが、足臨泣にはあまり精神疾患への主治がない。帯脈の性質が強いためか?

 

※心積伏梁…五積之一。慢性の臍~心窩部にしこりがあり、胸苦しさや動悸、イライラを生じさせるもの。加えて脈沈芤・お腹の熱感・顔が赤い・唾に血が混じる・掌のほてり。甚だしきは抽搐を伴う。

※瘕聚…お腹の中に不明瞭なしこりがあり、一時的に張りがきて痛みが移動するもの。

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に作用する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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《アーユルヴェーダ・マルマ》, 精神疾患, 耳疾患, 脳、神経症状, 致命三十六穴, 陽維脈, 陽蹻脈, 項頚部痛, 頭痛, 足少陽胆経, 中風七穴

風池(ふうち)

 

GB20)風池(feng1chi2)(ふうち)・熱府

【取穴】

前頚部、後頭骨の下方、胸鎖乳突筋と僧帽筋の起始部の間、陥凹部。

※GV16)風府と同じ高さにある。

・筋肉:頭半棘筋・頭板状筋/大後頭直筋・下頭斜筋

・運動神経:脊髄(頚)神経(頭半棘筋・頭板状筋)・後頭下神経(大後頭直筋・下頭斜筋)

・知覚神経:脊髄(頚)神経後枝

・血管:後頭動脈(深部に椎骨動脈が通る)

【名の由来】

「池=浅い溝」。風邪は「池」に好んで留まる事から、風証の治療点として。

【交会】

・経絡(4):手足少陽経-陽維脈-陽蹻脈

※鍼灸大成・聚英には「手足少陽、陽維之会」とあるが、難経二十八難・奇経八脈考には、陽蹻脈が「入風池而終」とある。

【作用】

〔瀉〕疏風解表・熄風潜陽・清脳安眠・聡耳明目

【弁証主治】

◆少陽経病

多汗・偏頭痛・耳鳴、難聴・聾唖・口苦・溜息・肩、肩胛骨痛・上肢痛、マヒ、火照り・脇肋痛・足首痛・※癭気・皮膚の乾燥、発疹・※副腎皮質機能亢進症状など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・四肢の冷え・胸苦しさなど

◆陽蹻脈病「陰緩み陽急す」

※脳風〔灸〕・てんかん、意識障害・統合失調症・睡眠障害・半身不随・めまい・頭痛〔金鍼。痒麻が主ならば補、疼痛が主ならば瀉〕・視力低下、眼疾患〔繆刺〕・鼻血・腰背部痛・下肢外側のこわばり、外反足・部位がはっきりしない疼痛・パーキンソン症候群など

【主症主治】

急性の痛み、めまい・三叉神経痛・顔面神経マヒ・項頚部のこわばり、可動不利

【主症配穴】

『中風七穴:百会+風池(曲鬢)+肩井+大椎(風市)+足三里+間使(懸鐘)+曲池/半身不随』

+百会…発作性の痙攣・ひきつけ(てんかん発作など) 〔灸法〕

+印堂…めまい

【症例/個人的見解】

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

・繆刺を多用。

・個人的には、陰陽蹻脈は、中枢神経系との関わりが強い脈を考えている。精神疾患やパーキンソン、むずむず脚症候群などには多用している。

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「krkatika(頚関節/骨のマルマ)」と呼ばれ、頚の可動不利に治効があるとされる。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。頚椎損傷。

 

※癭気(癭瘤)…肩項などに生じる腫瘤。色紅突出・皮膚弛緩・根本下垂。刀鍼などで軽々しく破ってはならない(出血が止まらない時がある)。

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

※脳風…健忘・急性の頭痛・めまいと耳鳴・蓄膿・泡の様な涎を吐くなど。脳腫瘍などによるものか?

 

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めまい、気象病, 眼疾患, 禁灸穴, 陽維脈, 足少陽胆経, 鼻疾患, 治熱五十九兪

頭臨泣(あたまりんきゅう)

 

GV15)頭臨泣(tou2lin2qi4)(あたまりんきゅう)

【取穴】

頭部、前髪際から入ること五分、瞳孔線上。

※正視して、瞳孔中央の上方、GV24)神庭とST8)頭維を結ぶ(前髪際に沿った)曲線状の中点。

【名の由来】

本穴が上液之道を臨み、涕涙が下る場所である事から。

【交会】

・経絡(3):足少陽経-足太陽経-陽維脈

【作用】

〔瀉〕『頭上行五/清熱散風・清瀉熱逆』

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆足太陽経病

発熱による疼痛など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症主治】

眼疾患 ・鼻づまり・副鼻腔炎・涎が出る

【配穴】

+肝兪…白内障

【症例/個人的見解】

・足太陽経との交会とあるが・・・?

・古典には「禁灸穴」とある。要注意。

・陽を病むと寒を生ず。

編:はりきゅう治療院 伍行庵

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《アーユルヴェーダ・マルマ》, 《経外奇穴》, 疼痛, 筋の過緊張、こわばり, 耳疾患, 自律神経失調, 足太陽経筋, 足少陽経筋, 足少陽胆経, 手陽明経筋, 手太陽経筋, 手少陽経筋

完骨(かんこつ) ※安眠(あんみん)

 

GB12完骨(wan2gu3)(かんこつ)

【取穴】

前頚部、乳様突起の後下方、陥凹部。

※乳様突起圧診点(頭痛・脳炎の診断点)に近い。

【名の由来】

「完骨=乳様突起」。本穴の位置から。

【交会】

・経絡(2):足少陽経-足太陽経

・経筋(2):手足太陽経筋の結する処

【作用】

〔瀉〕疏風活絡・清熱明目

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

◆太陽経筋病

頭痛・視力低下・耳鳴・鎖骨窩痛・項頚部痛・肩胛骨痛・上肢内側痛・第5指痛・腰背部痛・こむら返り・踵痛・足第5指痛・身体を揺すれないなど

【主症主治】

聴覚障害、難聴

【配穴】

+風池…躁鬱・統合失調症〔瀉法〕

+瘈脈…急性の頭痛〔瀉法〕

+浮白…虫歯・歯茎の炎症〔瀉法〕

+頷厭…頚項痛〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「vidhura(逆境/関節のマルマ)」と呼ばれ、聴覚障害に治効があるとされる。

 

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※安眠(an1mian2)(あんみん)

※経外奇穴…現代新穴。

【取穴】

頚部、乳様突起の後下方、翳風と風池の中点。

【名の由来】

本穴に催眠の作用がある事から。

【弁証主治】(頷)

◆足少陽経筋病

半身不随・胸鎖乳突筋のこわばり・鎖骨窩痛・側腹部痛・膝外側痛・こむら返り・足第4指痛など

◆手三陽経筋病

視力低下・耳鳴・ろれつが回らない・項頚部痛・肩痛・肩胛骨痛・上肢痛、ひきつれ・発熱による筋肉痛など

【主症主治】

不眠・てんかん・精神疾患・高血圧・頭痛・めまい・動悸・自律神経失調など

【症例/個人的見解】

・位置的には「完骨」および「翳明」に非常に近い。また、足少陽経筋-手三陽経筋4条の経筋の結である「頷」にも近いことから、上頚神経節(交感神経幹の最上位)を含め、自律神経系の疾患には、広く応用できるものと考える。

 

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《アーユルヴェーダ・マルマ》, 精神疾患, 耳疾患, 脳、神経症状, 脳力・認知機能向上, 足少陽胆経

浮白(ふはく)

 

GB10)浮白(fu2bai2)(ふはく)

【取穴】

頭部、乳様突起の後上方、GB9)天衝とGB12)完骨を結ぶ(耳の輪郭に沿った)曲線上、GB9)天衝から1/3。

※耳尖の後方で、耳後髪際に入ること一寸。

※個人的には本穴は「Asterion(星状点=Λ縫合、頭頂乳突縫合、後頭乳突縫合の合点)」に取穴すべきと考える。

【名の由来】

「浮=表」「白=肺」。本穴が肺の表証に効果がある事から。

※個人的には「白=魄」、つまり不眠や身体感覚(空間認知など)の病態に効果があることからではないかと考える。

【交会】

・経絡(2):足少陽経-足太陽経

【作用】

〔瀉〕清熱散風・袪痰平喘

【弁証主治】

◆足少陽経病

偏頭痛 〔灸・巨刺〕・口苦・溜息・肩背部痛・脇肋痛・足首痛・皮膚の腫れ、乾燥など

◆足太陽経病

急性の悪寒発熱・発熱による疼痛など

【主症主治】

不眠・パニック症候群・めまい(浮遊感)、身体イメージ(拒食症)、空間認知機能の異常(四肢の痛み、可動不利)・耳鳴、難聴・感覚性失語

【配穴】

+完骨…虫歯・歯茎痛〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・個人的には頭部の穴は、頭蓋縫合に沿って配穴すべきと考える。

・本穴の部位は、経頭蓋ではあるが幽体離脱体験に関与するとされる脳の角回(側頭頭頂接合部)の位置と近い。そういう意味では本穴の穴名は『浮魄』と考えても良いかも。

・また、アーユルヴェーダでは5つの頭蓋縫合線自体を「simanta(毛髪の分け目/関節のマルマ)」と捉えている。パニック症候群など過剰な感情の起伏に効があるとされる。

・2017年4月27日、金沢大学の研究グループが、経頭蓋直流電流刺激を用いて,人の身体のイメージ操作能力を高めることが可能であることを確認したと発表した。本研究論文では、身体の視空間情報処理に関係する外側後頭側頭皮質(ちょうどAsterionの辺り)を刺激することにより,身体のイメージ操作能力が高まることが示され、身体のイメージ操作能力の向上が認知機能の改善に作用し、リハビリが必要な人の早期回復などへ応用の可能性を示唆している。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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てんかん、チック、ジストニア、顔面痙攣, 疼痛, 筋の過緊張、こわばり, 耳疾患, 足陽明経筋, 足少陽経筋, 足少陽胆経, 手少陽経筋

聴会(ちょうえ)

 

GB2)聴会(tiing1hui4)(ちょうえ)・後関・聴呵・聴河・後吴・聴訶・機関

【取穴】顔面部、珠間切痕と下顎骨関節突起の間、陥凹部。

※口を開いたとき、珠間切痕前方の陥凹部にある。

【名の由来】「会=集まる」。本穴の耳聾・耳閉を治す効能が、聴覚を集めるようである事から。

【要穴】

『根結:少陽之結(窗籠/耳中)?』

『標本:足少陽之標(窗籠之前)?』

【交会】・経筋:足陽明経筋の結する処(耳前)

【作用】〔瀉〕耳竅清宣・耳絡宣通・清熱散結

【弁証主治】

◆少陽経(筋)病

半身不随、舌のこわばり・多汗・偏頭痛・耳痛・耳鳴、難聴 〔瀉〕・耳下腺炎・口苦・溜息・喉痛・鎖骨窩痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛・脇肋痛、側腹部痛・疝痛、股関節痛・膝痛・足首痛・足第4指痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

◆足陽明経筋病

耳疾患・三叉神経痛・顔面神経マヒ・虫歯・顎関節脱臼・頬~胸鎖乳突筋の痛み、こわばり、痙攣・腹筋の緊張・下肢のこわばり、マヒ・こむら返り・足第3指のこわばりなど

【配穴】

+金門…難聴

+翳風…難聴

+迎香…難聴〔瀉法〕

+地倉〔透頬車〕 …中枢性の顔面神経マヒ〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・耳は「宗脈の聚る処」である為、全経脈を疏通する働きがあるとされる。特に耳門・聴宮・聴会の3穴は筋痙攣や関節拘縮などに著効がある。

・発展させて考えるなら、耳介は脳へのアプローチに応用できるのではないだろうか?

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
《Ⅴ₃》下顎神経, 《Ⅷ》舌咽神経, てんかん、チック、ジストニア、顔面痙攣, 疼痛, 筋の過緊張、こわばり, 耳疾患, 致命三十六穴, 項頚部痛, 足陽明経筋, 足少陽経筋, 手少陽経筋, 手少陽三焦経

耳門(じもん)

TE21)耳門(er3men2)(じもん)・小耳・耳前

【取穴】

顔面部、耳珠上の切痕と下顎骨の関節突起の間、陥凹部。

※軽く口を開けて耳珠上の切痕の前にできる陥凹部で、SI19)聴宮の真上にある。

・知覚神経:耳介側頭神経(《Ⅴ₃》下顎神経と《Ⅷ》舌咽神経の枝を含む)

・血管:浅側頭動脈

【名の由来】

手少陽経は耳後より耳中に入り、本穴より出て前方に巡る事から。

【要穴】

『根結:少陽之結(窗籠/耳中)?』

『標本:手少陽之標(耳後上角下外眦)?足少陽之標(窗籠之前)?』

【交会】

・経筋:足陽明経筋の結する処(耳前)

【作用】

〔瀉〕清熱消腫・開竅益聡・疏通経絡

【弁証主治】

◆少陽経(筋)病

半身不随、舌のこわばり・多汗・耳痛・耳鳴、難聴・口苦・溜息・喉痛・鎖骨窩痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛・脇肋痛、側腹部痛・疝痛、股関節痛・膝痛・足首痛・足第4指痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

◆足陽明経筋病

耳疾患・顔面神経マヒ・頬~胸鎖乳突筋の痛み、こわばり、痙攣・腹筋の緊張・下肢のこわばり、マヒ・こむら返り・足第3指のこわばりなど

【配穴】

+関衝…耳鳴・突発性難聴〔瀉法〕

+絲竹空…虫歯〔瀉法〕

【私見】

・耳は「宗脈の聚る処」である為、全経脈を疏通する働きがあるとされる。特に耳門・聴宮・聴会の3穴は筋痙攣や関節拘縮などに著効がある。

・本穴は特に胸鎖乳突筋の痛み、こわばり、痙攣には著効がある。

・発展させて考えるなら、耳介は脳へのアプローチに応用できるのではないだろうか?

・個人的には、心包≒胸腺、三焦≒副腎(特に皮質)ではないかと考えている。 副腎髄質は実質、交感神経節後線維であり、※副腎皮質ホルモンの亢進は、胸腺を萎縮させ、免疫を抑制する。この三者の働きは、当院が考える「ホメオスタシスの五角形」の要になるのではと考える。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。顎関節、側頭骨の損傷。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

神経変性疾患, 耳鳴、難聴, 致残十八穴, 衝脈, 足首、足、踵痛, 足少陰経筋, 足少陰腎経, 兪(土/木)穴「体重節痛を治す」, 原穴, 回陽九針, 太衝(血流不全), 更年期障害

太渓(たいけい) ※呂細(ろさい)

 

KI3)太渓(tai4xi1)(たいけい)・呂細(lv3xi4)(ろさい)

【取穴】

足関節後内側、内果尖とアキレス腱の間の陥凹部。

【名の由来】

「渓=陥凹」。本穴が腎の原穴であり、少陰の脈気が大きな流れとなる場所である事から。

【要穴】

『腎原穴』

『足少陰経兪土穴(水経土穴/土克水)』

【作用】

〔補〕『回陽九針穴/補益腎気・健脳益髄』

〔瀉〕『水兪五十七処“太衝”/通利三焦』

【弁証主治】

◆腎/心/大腸病

更年期障害(睡眠障害・不安障害・めまい・動悸、脈浮洪、臍上の強い拍動〔灸7~50壮〕・掌の火照り・11:00~13:00あるいは23:00~01:00の異常など)

加齢性の症状(サルコペニア・健忘・被害妄想・視力低下・難聴、耳鳴・口の渇き・歯痛、歯槽膿漏・排便異常など)

◆足少陰経(筋)病/衝脈病「体重節痛を治す」「逆気して裏急す」

身体が膨張したように感じる(泌尿器、婦人科疾患・皮膚静脈炎)〔瀉〕

身体が縮んだように感じる(認知症・※脱証、錐体外路系障害・貧血・喘息)〔補〕 など

 

【弁証配穴】

『兪原配穴(腎):腎兪+太渓』…腎気虚証〔補法〕

『原絡配穴(腎⇒膀胱):太渓+飛揚』…腎所生病

『二原配穴(心/腎):神門+太渓』…心腎不交証(更年期障害、不眠など)

『二原配穴(腎/大腸):太渓+合谷』…腎虚証/加齢性の症状(歯・耳・髪の問題)

『原募配穴(足少陰経):太渓+京門』…足少陰経是動病

【主症配穴】

『回陽九針穴法:瘂門⇒労宮⇒三陰交⇒湧泉⇒太渓⇒中脘⇒環跳⇒足三里⇒合谷/蘇生法?』

+湧泉…耳痛

+郄門〔瀉〕…喀血〔太渓は補〕

+紫宮〔瀉〕…胸苦しく、咳き込む〔太渓は補〕

+中脘…※霍乱〔先に太渓を取穴し、次に中脘を〕

【症例/個人的見解】

・原穴はその臓腑経絡に加え、子午の表裏にある臓腑経絡も主治する。すなわち腎原穴である太渓は、手陽明大腸経の病(主に所生病)も主治とする。

・個人的には、原穴は『複合的臓腑連関』のつながりに基づいた、三臓腑を統合したような病状に用いるべきかと考える。

・本穴では「腎/心/大腸」をつなぐ病状として、更年期障害(心身のバランスの崩れ)や加齢性の感覚低下(難聴など)には、適応と考える。

・『水兪五十七処』の“太衝”に数えられる。精/血の異常に効果が高い。個人的には衝脈に属すと考える。

・原絡配穴(太渓+飛揚)にて、精神疾患に伴う足裏のほてりが緩解することは多い。

・中国では、『回陽九針穴』を順番に取穴していくと、一時的な蘇生効果があるともいわれる。

・足少陰経筋の病-仲秋痺-は「此筋折紐、紐発数甚者、死不治」とある。個人的には錐体外路系の変性疾患を思わせる。

・武術的な「致残十八穴」の一つ。捻挫、打突により足に力が入らなくなる。

 

※脱証…珠ような汗がながれ、手足がひどく冷える・眼は閉じ口は開いたまま、手は巻き上がる・尿漏れ・脈微細絶。虚証。描写から考えるに、錐体路、錐体外路変性、進行性球マヒなども含まれるかと。

※霍乱…熱中症に類する。突発性のひどい嘔吐と下痢、胃の気持ち悪さ。寒・熱・乾・湿の区別があり、筋肉の痙攣(特に腹筋・腓腹筋)を生じることもある。コレラや細菌性食中毒も該当。

 

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呂細(lv3xi4)(ろさい)・内果尖

※経外奇穴-備急千金要方-奇効良方-

【取穴】

足関節後内側、内果尖。

【名の由来】

「呂=古代音楽の十二律の内、陰律(六呂)」「細=弱い」。本穴を境に、少陰の脈気が大きな流れとなる事から。

【主治】

歯痛〔灸27壮〕・小児の言葉が遅い・扁桃炎・痔瘻・足内側筋の痙攣

【配穴】

+昆侖…慢性の膝痛・踵の痛み〔補法〕

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675