GV7)中枢(zhong1shu1)(ちゅうすう)・十椎
【取穴】上背部、後正中線上、第10胸椎棘突起下方の陥凹部。
※Th10~L1は、子宮の内臓体性知覚反射部位に相当。
※Th10~12・S1~3は、前立腺の内臓体性知覚反射部位に相当。
【名の由来】「中=中間」「「枢=軸」。本穴の位置が背部の運動軸となる事から。
【作用】
〔補〕健脾利湿
〔瀉〕清熱止痛
【弁証主治】
◆督脈病
躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど
◆胆病
几帳面な性格、イライラして怒りやすい・過敏性腸症候群・貧血、血液疾患など
【主症主治】しゃっくり・吐き気・十二指腸潰瘍・食欲不振〔灸3壮〕
【症例/個人的見解】
・本穴の左右に胆兪がある。胆の病にも有効と考える。
・和漢三才図会に「此処に三壮灸すれば善く熱を引かせ食が進む。常用常効あり」とある。