膝痛, 足厥陰経筋, 足厥陰肝経, 合/下合(水/土)穴「逆気而泄を治す」

曲泉(きょくせん)

 

LR8)曲泉(qu3quan3)(きょくせん)

【取穴】

膝内側、半腱・半膜様筋腱内側の陥凹部、膝窩横紋の内側端。

※膝を屈曲し、膝窩横紋の内側端で最も明らかに触れる腱の陥凹部にある。

【名の由来】

「曲=曲げる」「泉=陥凹部で経気が盛んな処」。本穴が合水穴であり、肘を曲げた時に、この位置に陥凹ができる事から。

【要穴】

『足厥陰経合水穴(木経水穴/水生木/自経母穴)』

【交会】

・経筋:足厥陰経筋の結する処

【作用】

〔補〕補益肝陰

〔瀉〕清利湿熱・清利下焦

【弁証主治】

◆肝陽上亢証「逆気而泄を治す/虚すれば其の母を補う」

貧血、血液疾患・立ちくらみ・吐き気、脇肋の不快感・※積聚・臍左の強い拍動・鼠径ヘルニア・下痢、未消化便・01:00~03:00あるいは13:00~15:00の異常など

◆足厥陰経(筋)病

腰痛・性欲の異常、インポテンツあるいは勃起の異常継続・泌尿器、婦人科疾患・下腿内側~内股のひきつれ・膝痛・内踝前の痛み・足母指痛・更年期障害など

【配穴】

+膀胱兪…風邪の後のだるさ

+大杼…手足のマヒやしびれ・脳虚血性発作

+中極…尿道炎〔瀉法〕

 

※積聚…お腹の中にしこりがあり、張れや痛みを伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

膝痛, 足厥陰経筋, 足厥陰肝経

膝関(しっかん)

 

LR7)膝関(xi1guan1)(しつかん)

【取穴】

下腿脛骨面、脛骨内側顆の下方、SP9)陰陵泉の後方一寸。

【名の由来】

「膝関=膝関節」。本穴の位置から。

【交会】

・経筋:足厥陰経筋の結する処(内輔之下)

【作用】

〔瀉〕散風利湿・通利関節

【弁証主治】

◆足厥陰経(筋)病

腰痛・性欲の異常、EDあるいは勃起の異常継続・泌尿器、婦人科疾〔灸100壮〕・膝痛・下腿内側~内股のひきつれ・内踝前の痛み・足母指痛・更年期障害など

【配穴】

+犢鼻…大腿、膝の炎症〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・個人的には、「関」の付く経穴は、筋骨格系の疼痛に有効なように感じる。本穴に関しては、膝痛に対しては必須。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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股関節痛、鼠径部痛、大腿痛, 脳、神経症状, 膝痛, 足首、足、踵痛, 足少陽胆経, 八会穴, 中風七穴

懸鐘(けんしょう)/絶骨(ぜつこつ)

 

GB39)懸鐘(xuan2zhong1)(けんしょう)/絶骨(jue2gu3)(ぜっこつ)・髄会・維会

【取穴】

下腿外側、腓骨の前方、外果尖の上方三寸。

・筋肉:短腓骨筋

・運動神経:浅腓骨神経

・知覚神経:外側腓腹皮神経、浅腓骨神経

・血管:前脛骨動脈

【名の由来】

懸鐘:「懸鐘=釣鐘」。本穴の位置で筋肉に覆われていた腓骨が現れる様を釣鐘に喩えて。「鐘=種(精)」の意味もあり、本穴が髄会である事からとも。

※余談ではあるが、古代日本の銅鐸(鐘)も、一説には蛇の蛋を模したとされる。蛇は不死再生の象徴であったことなどから、「鐘=精」を結び付ける発想は古代の共通意識にあったかもしれない。

絶骨:本穴の位置で腓骨が肉に覆われ、触れなくなる事から。

【要穴】

『八会穴:髄会』

【交会】

・経絡(3):足三陽之大絡

【作用】

〔補〕補髄壮骨

〔瀉〕通暢経気・疏肝解鬱・理気止痛

【弁証主治】

◆髄/腎(骨・筋・血)病〔寒証ならば補、熱証ならば瀉〕

下垂体機能障害・※尸厥・悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・黄疸・多汗・リンパ節腫・出血傾向、貧血、血液疾患・運動機能障害、チック・痴呆・躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・不眠・視力の低下・回転性めまい・耳鳴、難聴・顔色が黒い・喘息・萎縮性胃炎・腰痛・泌尿器、婦人科疾患疾患・下痢・痔・更年期障害・アレルギー疾患・自己免疫疾患・サルコペニア(加齢による筋力低下)・※脳疽など

◆足少陽経病

片頭痛・口苦・溜息・脇肋痛・皮膚の乾燥など

【主症主治】

『脚気八処之穴の八/脚気・股関節痛・下肢痛・足首痛』 

【弁証配穴】

『郄会配穴(髄):懸鐘+交信・跗陽・水泉』…髄病

【主症配穴】

『中風七穴:百会+風池(曲鬢)+肩井+大椎(風市)+足三里+懸鐘(間使)+曲池/半身不随』

『八会配穴(筋髄):陽陵泉+懸鐘/変形性腰椎症・腱鞘炎・捻挫』

+風池〔補〕…猫背〔懸鐘は瀉〕

+上星〔灸27壮〕…鼻血

+内庭…心窩部からお腹の張り〔瀉法〕

+風市…腰椎すべり症

【症例/個人的見解】

・足三陽経はそれぞれ血病・筋病・骨病に関係する。懸鐘は足三陽之大絡であることから、血・筋・骨の本である「髄」の治療に適している。故に髄海と呼ばれる。

・脚気には、先ずビタミンB1の摂取と吸収率の改善を。

 

※尸厥…発作性の昏倒。手足の冷え・鳥肌・顔色が青黒い・うわごと・咬い締め・めまい・呼吸微弱、脈絶微弱など

※脳疽・脳疽・脳後発・項中疽・対口(人面疽的な呼称)…後頭部、瘂門~大椎の間に生じる癰疽。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

股関節痛、鼠径部痛、大腿痛, 膝痛, 足陽明経筋, 足少陽経筋, 足少陽胆経, 八会穴, 合/下合(水/土)穴「逆気而泄を治す」, 坐骨神経痛

陽陵泉(ようりょうせん)

 

GB34)陽陵泉(yang2ling2quan2)(ようりょうせん)・筋会・陽陵・筋合

【取穴】

下腿外側、腓骨頭前下方の陥凹部。

【名の由来】

本穴が大腿骨外側(陽)の腓骨頭(陵)前下際(泉)にある事から。

【要穴】

『足少陽経合土穴/胆下合穴(木経土穴/木克土)』

『八会穴:筋会』

【交会】

・経筋(2):足少陽経筋-足陽明経筋の結する処(膝外廉)

【作用】

〔補〕壮筋補虚

〔瀉〕胆腑通暢・平肝瀉火・舒筋利節

【弁証主治】

◆気逆証(心病)「逆気而泄を治す/木克土」

黄疸・貧血、血液疾患・睡眠障害・イライラして怒りやすい・外眼眦痛・喉渇・心痛、動悸・胸苦しさ・掌の火照りあるいは四肢の冷え・静脈瘤・23:00~01:00あるいは11:00~13:00の異常など

◆足少陽経(筋)病

偏頭痛・口苦・溜息・胸鎖乳突筋のこわばり・頬~鎖骨窩の痙攣・脇肋、側腹部痛・腰痛、臀部痛・こむら返り・足首痛・皮膚の乾燥など

◆足陽明経筋病

めまい・耳鳴・顔面神経マヒ、顔のムクミ・腹筋の緊張・疝痛、股関節の炎症など

【主症主治】

『馬丹陽天星十二穴/変形性膝関節症・坐骨神経痛、下肢マヒ』

【弁証配穴】

『郄会配穴(筋):陽陵泉+金門・陽交・跗陽』…筋病

『募合配穴(胆):日月+陽陵泉』…胆実証

『原合配穴(少陽経):丘墟+陽陵泉』…足少陽経(経筋)病

【主症配穴】

『八会配穴(筋髄):陽陵泉+懸鐘/変形性腰椎症・腱鞘炎・捻挫(手首・足首問わず)』

+曲池…半身不随・四肢の痙攣

+胆兪…胆石症

+環跳…脇腋部~脚まで連なる痛み

【症例/個人的見解】

・土穴には中央という意味も兼ねるため、陽経では原穴に準じた運用をされることが多い。つまり原穴同様、子午の表裏である手少陰心経の病にも適用可能。

・本穴を『筋会』とするのは、腸脛靭帯の立位での重要性ゆえか?

 

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禁灸穴, 股関節痛、鼠径部痛、大腿痛, 膝痛, 足少陽胆経, 坐骨神経

膝陽関(ひざようかん)

 

GB33膝陽関(xi1yang2guan1)(ひざようかん)・寒府・足陽関・関陽・陽陵・関陵

【取穴】

膝外側、大腿二頭筋腱と腸脛靱帯の間の陥凹部、大腿骨外側上顆の後上縁。

・筋肉:腸脛靭帯・大腿二頭筋腱

・運動神経:坐骨神経

・知覚神経:外側大腿皮神経

・血管:外側上膝動脈

【名の由来】

本穴が大腿骨外側(陽)の関節部にある事から。「寒府=寒邪が集まる処」である為、此所に陽を導き、上陰下陽の平衡を為すとの意も。

【作用】

〔瀉〕舒筋利節・温経散痛

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

【主症主治】

外側大腿皮神経痛・膝痛、腸脛靭帯炎・下腿のひきつれ・リウマチ性関節炎

【主症配穴】

+侠渓…膝、股関節痛〔瀉法〕

【私見】

・甲乙経・和漢三才図会に「禁灸穴」とある。要注意。

・個人的には「関」の付く経穴は、筋骨格系の疼痛に有効なように感じる。本穴に関しては、膝痛、股関節痛に対して有効かと思う。

 

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股関節痛、鼠径部痛、大腿痛, 膝痛, 足少陽胆経, 坐骨神経痛

中瀆(ちゅうとく)

 

GB32)(zhong1du2)(ちゅうとく)

【取穴】

大腿部外側、腸脛靱帯の後方で、膝窩横紋の上方七寸。

【名の由来】

「瀆=用水路」。本穴が二筋の隙間にあり、風市と足陽関を結ぶ用水路の様である事から。

【要穴】

『足少陽絡(別走厥陰)』

※鍼灸大成に「足少陽絡、別走厥陰」とある。

【作用】

〔瀉〕舒筋活絡

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆足厥陰経病

腰痛・性欲の異常・泌尿器、婦人科疾患・更年期障害など

【主症主治】

坐骨神経、外側大腿皮神経痛・膝痛、腸脛靭帯炎・下肢マヒ

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神経変性疾患, 股関節痛、鼠径部痛、大腿痛, 膝痛, 致残十八穴, 陽維脈, 陽蹻脈, 足少陽胆経, 中風七穴

風市(ふうし)

 

GB31)風市(feng1shi4)(ふうし)・垂手

【取穴】

大腿部外側、直立して腕を下垂し、手掌を大腿部に付けたとき、中指の尖端が当たる腸脛靱帯の後方陥凹部。

※やや膝を屈し、抵抗に抗して股関節を外転すると腸脛靱帯が現れる。

【名の由来】

「市=集合する」。本穴が下半身の風証に効果がある事から。

【交会】

・経絡(3):足少陽経-(陽維脈)-(陽蹻脈)

※一説には陽蹻脈・陽維脈の会とも。資料精査中

【作用】

〔瀉〕袪風利湿・温経散寒・鬱熱消散・舒筋活絡

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・躁鬱・四肢の冷え・めまい・胸苦しさなど

◆陽蹻脈病「陰緩み陽急す」

てんかん・統合失調症・不眠・半身不随・めまい・頭痛〔金鍼。痒麻が主ならば補、疼痛が主ならば瀉〕・眼疾患〔繆刺〕・鼻血・腰背部痛・下肢外側のムクミ、こわばり、外反足・部位がはっきりしない疼痛・※舞踏病、パーキンソン症候群など

【主症主治】

『脚気八処之穴の一/脚気・坐骨神経痛・膝痛・痛風』〔灸50~100壮〕

【配穴】

『中風七穴:百会+風池(曲鬢)+肩井+風市(大椎)+足三里+間使(懸鐘)+曲池/半身不随』

+懸鐘…腰痛〔瀉法〕

+環跳…下肢のしびれ、マヒ

+陰市〔灸〕…坐骨神経痛

+環跳〔瀉〕…膝痛

【症例/個人的見解】

・個人的には、陰陽蹻脈は、中枢神経系との関わりが強い脈を考えている。精神疾患やパーキンソン、むずむず脚症候群などには多用している。

・陽を病むと寒を生ず。

・脚気には、先ずビタミンB1の摂取と吸収率の改善を。

・武術的な「致残十八穴」の一つ。打突により膝の可動不利を招く。

 

※舞踏病…大脳中心部にある線条体尾状核の変性・脱落により生じる、進行性不随意運動(舞踏様運動)。認識力低下、情動障害の症状が現れる常染色体優性遺伝病。日本では特定疾患に認定された指定難病。

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肋下神経, 股関節痛、鼠径部痛、大腿痛, 肩関節周囲炎、肩背部痛, 腰背部痛, 腸骨下腹神経, 膝痛, 陽維脈, 陽蹻脈, 足首、足、踵痛, 足少陽胆経, 坐骨神経痛, 上殿神経

居髎(きょりょう)

GB29)(ju1liao2)(きょりょう)

【取穴】

臀部、上前腸骨棘と大転子の頂点の中点。

・筋肉:小殿筋 Gluteus minimus/大腿筋膜張筋 Tensor fasciae latae

・運動神経:上殿神経 Superior gluteal nerve

・知覚神経:肋下神経外側皮枝(T12) Lateral cutaneous branch of subcostal nerve・腸骨下腹神経外側皮枝 Lateral cutaneous branch of Iliohypogastric nerve

・血管:外側大腿回旋動脈 Lateral circumflex femoral artery

※上前腸骨棘 Anterior superior iliac spineと坐骨結節 Ischial tuberosityを結ぶ「Nélaton line」は、正常であれば大転子の頂点、あるいはその付近を通る。

すなわち本穴もNélaton line上にある。

【名の由来】

「居=屈む」「髎=骨の間隙」。本穴がしゃがんだ時に出来る股関節の陥凹の中に位置する事から。

【交会】

・経絡(3):足少陽経-陽維脈-陽蹻脈

※鍼灸甲乙経・鍼灸大成には「足少陽、陽蹻之会」とある。

※鍼灸聚英には「足少陽、陽維之会」、また奇経八脈考・陽維脈にも「会足少阳於居髎」とある。

【作用】

〔瀉〕清熱利湿・舒筋利節

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・皮膚の乾燥など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・四肢の冷え・胸苦しさなど


◆陽蹻脈病「陰緩み陽急す」

てんかん・躁鬱・統合失調症・不眠・半身不随・めまい・頭痛〔金鍼。痒麻が主ならば補、疼痛が主ならば瀉〕・眼疾患〔繆刺〕・鼻血・肩関節周囲炎・部位がはっきりしない疼痛・パーキンソン症候群など

【主症主治】

股関節痛・腰背部痛・腸脛靭帯炎・内反足など

【私見】

・繆刺を多用。

・個人的には、陰陽蹻脈は、中枢神経系との関わりが強い脈を考えている。精神疾患やパーキンソン、むずむず脚症候群などには多用している。

・陽を病むと寒を生ず。

・肩関節と股関節の類似性から、五十肩に対して試した事がある。全てではないが効果のある症例もみられた。

・解剖学的には大腿筋膜張筋にあたる。この筋の拘縮は、下肢の運動角度(O脚など)や骨盤の傾斜に影響を与えるため、腰背部痛をはじめ、変形性膝関節症や腸脛靭帯炎、足首の痛みの要因となり得る。臨床では非常によく使うツボ。

 

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神経変性疾患, ED、男性生殖器疾患, 脛街/血海, 脛骨神経, 膝痛, 衝脈, 足少陰経筋, 足少陰腎経, 合/下合(水/土)穴「逆気而泄を治す」, 大腿神経・伏在神経, 太衝(血流不全), 婦人科疾患, 更年期障害

陰谷(いんこく)

 

KI10)陰谷(yin1gu3)(いんこく)

【取穴】

膝後内側、半腱様筋腱の外縁、膝窩横紋上。

・筋肉:半腱様筋・半膜様筋

・運動神経:脛骨神経

・知覚神経:伏在神経

・血管:膝関節動脈網

【名の由来】

本穴が膝内(陰)側、筋腱の陥凹部にある事から。

【要穴】

『足少陰経合水穴(水経水穴/水気の強い穴)』

【交会】

・経筋:足少陰経筋の結す処(内輔の下/脛骨内側顆)

【作用】

〔補〕滋腎清熱

〔瀉〕『水兪五十七処“太衝”/通利三焦』

【弁証主治】

◆足少陰経(筋)病/気逆/衝脈病「逆気而泄を治す/逆気して裏急す」

身体が膨張したように感じる(泌尿器、婦人科疾患・更年期障害・皮膚静脈炎)〔瀉〕

身体が縮んだように感じる(認知症・錐体外路系障害・貧血・喘息・サルコペニア(加齢による筋力低下))〔補〕 など

【主症主治】

膝痛

【私見】

・水陰経の水穴は全経穴中、最も水陰性が強い。五行に基づけば、木性(肝/胆・筋・眼など)に対する補法にも応用できるが、【複合的臓腑連関】に基づけば、「水」と「木」の間には「もうひとつの火(心/小腸)」が挟まる。 故に本穴は、木性への波及効果はあまりないと考える。

・『水兪五十七処』の“太衝”に数えられる。精-血の異常に効果が高い。個人的には衝脈に属すと考える。

・足少陰経筋の病-仲秋痺-は「此筋折紐、紐発数甚者、死不治」とある。個人的には錐体外路系の変性疾患を思わせる。

 

※積聚…お腹の中にしこりがあり、張れや痛みを伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。 しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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