肋下神経, 股関節痛、鼠径部痛、大腿痛, 肩関節周囲炎、肩背部痛, 腰背部痛, 腸骨下腹神経, 膝痛, 陽維脈, 陽蹻脈, 足首、足、踵痛, 足少陽胆経, 坐骨神経痛, 上殿神経

居髎(きょりょう)

GB29)(ju1liao2)(きょりょう)

【取穴】

臀部、上前腸骨棘と大転子の頂点の中点。

・筋肉:小殿筋 Gluteus minimus/大腿筋膜張筋 Tensor fasciae latae

・運動神経:上殿神経 Superior gluteal nerve

・知覚神経:肋下神経外側皮枝(T12) Lateral cutaneous branch of subcostal nerve・腸骨下腹神経外側皮枝 Lateral cutaneous branch of Iliohypogastric nerve

・血管:外側大腿回旋動脈 Lateral circumflex femoral artery

※上前腸骨棘 Anterior superior iliac spineと坐骨結節 Ischial tuberosityを結ぶ「Nélaton line」は、正常であれば大転子の頂点、あるいはその付近を通る。

すなわち本穴もNélaton line上にある。

【名の由来】

「居=屈む」「髎=骨の間隙」。本穴がしゃがんだ時に出来る股関節の陥凹の中に位置する事から。

【交会】

・経絡(3):足少陽経-陽維脈-陽蹻脈

※鍼灸甲乙経・鍼灸大成には「足少陽、陽蹻之会」とある。

※鍼灸聚英には「足少陽、陽維之会」、また奇経八脈考・陽維脈にも「会足少阳於居髎」とある。

【作用】

〔瀉〕清熱利湿・舒筋利節

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・皮膚の乾燥など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・四肢の冷え・胸苦しさなど


◆陽蹻脈病「陰緩み陽急す」

てんかん・躁鬱・統合失調症・不眠・半身不随・めまい・頭痛〔金鍼。痒麻が主ならば補、疼痛が主ならば瀉〕・眼疾患〔繆刺〕・鼻血・肩関節周囲炎・部位がはっきりしない疼痛・パーキンソン症候群など

【主症主治】

股関節痛・腰背部痛・腸脛靭帯炎・内反足など

【私見】

・繆刺を多用。

・個人的には、陰陽蹻脈は、中枢神経系との関わりが強い脈を考えている。精神疾患やパーキンソン、むずむず脚症候群などには多用している。

・陽を病むと寒を生ず。

・肩関節と股関節の類似性から、五十肩に対して試した事がある。全てではないが効果のある症例もみられた。

・解剖学的には大腿筋膜張筋にあたる。この筋の拘縮は、下肢の運動角度(O脚など)や骨盤の傾斜に影響を与えるため、腰背部痛をはじめ、変形性膝関節症や腸脛靭帯炎、足首の痛みの要因となり得る。臨床では非常によく使うツボ。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

ストレス/不安障害、パニック障害, 禁灸穴, 肥満あるいは極度の痩せ, 肩関節周囲炎、肩背部痛, 足少陽胆経, 各種依存症

淵腋(えんえき)

 

GB22)淵腋(yuan1ye4)(えんえき)・泉腋・腋門・淵液

【取穴】

側胸部、第4肋間、中腋窩線上。

【名の由来】

「淵=深い溝」。本穴が腋にあり、足少陽経気が体表に出る場所である事から。

【要穴】

『標本:手厥陰の標(腋下下三寸)?』

【交会】

・経別(3):第四合(手少陰の入る処)・第五合(手厥陰の別れ入る処)・第六合(手太陰の別れ入る処)

【作用】

〔瀉〕理気和血・平喘降逆

【弁証主治】

◆心/小腸病

躁鬱・不安障害・統合失調症・睡眠障害・循環器症状・掌の火照り・ひどい冷えなど

◆心包/三焦病

各種依存症・ストレス障害(過敏性腸症候群)・肥満あるいは極度の痩せ・※副腎機能亢進症など

◆肺/大腸病

自律神経失調・呼吸器の虚弱・アレルギー疾患、皮膚の乾燥など

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛など

◆手厥陰経病

顔が赤い・黄疸・腋窩リンパ節腫・上腕の痛み、痙攣やこわばりなど

【主症主治】

肩痛、五十肩

【症例/個人的見解】

・甲乙経・和漢三才図会に「禁灸穴」とある。要注意。

・側胸部の本穴より一肋間下(第5肋間)、中腋窩線上に取穴すると、パニック症候群に著効がみられる。

・心包と三焦は、腎との関わりが非常に強いと考えられる。個人的には、副腎機能の亢進症状をイメージさせる。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

※副腎髄質…副腎髄質はそもそも交感神経節後線維の一種。血中にカテコールアミン(交感神経節後線維の伝達物質はみなカテコールアミン)を放出し、全身的な緊急反応をつくる。(つまり各臓器は、つながる交感神経支配と血中から二重に亢進をうける)

・アドレナリン…闘争と逃走(fight-or-flight)のホルモン。運動器への血流量増加(心臓機能上昇。消化機能低下)・呼吸機能増加・感覚器の感度上昇と痛覚の鈍化。

・ノルアドレナリン…アドレナリンと同様の働きに加え、脳に作用し注意(集中)と衝動性(決断)を高める。また長期記憶にも関わる。

・ドーパミン…副腎髄質からはごくわずか。循環血中のドーパミンの作用はまだよくわかっていないが、脳内においては意欲、動機、学習などに深く関与するといわれる。陽性(亢進)状態では幻覚・妄想など、陰性(抑制)状態では抑うつなど。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

肩関節周囲炎、肩背部痛, 腋窩神経, 鎖骨上神経, 手少陽三焦経

肩髎(けんりょう)

 

TE14(jian1liao2)(けんりょう)・肩窃

【取穴】

肩上部、肩峰角と上腕骨大結節の間の陥凹部。

・筋肉:三角筋

・運動神経:腋窩神経

・知覚神経:鎖骨上神経

・血管:後上腕回旋動脈

※肘を曲げ、上腕を外転したときに、肩峰の前後に2つの陥凹部が現れる。LI15)肩髃は前の陥凹部にあり、後ろの陥凹部より深い。後ろの陥凹部にTE14)肩髎がある。

【名の由来】

「髎=骨に挟まれた陥凹」。本穴の位置から。

【弁証主治】

◆手少陽経病

多汗・耳鳴、難聴・歯痛・喉痛・上肢痛、マヒ・※副腎皮質機能亢進症状など

【主症主治】

五十肩・リウマチ性結節

【配穴】

+環跳…半身不随〔瀉法〕

+耳和髎…顔面神経マヒ〔瀉法〕

+内関…脇肋痛〔瀉法〕

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

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肩関節周囲炎、肩背部痛, 腋窩神経, 陽維脈, 外側上腕皮神経, 手少陽三焦経, 橈骨神経

臑会(じゅえ)

 

TE13臑会(nao4hui4)(じゅえ)・臑交・臑髎

【取穴】

上腕後面、三角筋の後下縁、肩峰角の下方三寸。

・筋肉:三角筋・上腕三頭筋

・運動神経:腋窩神経(三角筋)・橈骨神経(上腕三頭筋)

・知覚神経:外側上腕皮神経

・血管:上腕深動脈

【名の由来】

本穴が上腕にあり、陽維脈との交会穴である事から。

【要穴】

『手陽明之絡』-鍼灸甲乙経巻之三-

【交会】

・経絡(3):手少陽経-手陽明経-陽維脈

※鍼灸大成・聚英には「手少陽、陽維之会」、鍼灸甲乙経には「手陽明、手少陽結脈の会」とある。

【作用】

〔瀉〕清熱理節・理気消痰・疏筋活絡

【弁証主治】

◆手少陽経病/手陽明経病

多汗・耳鳴、難聴・歯痛・頚部の腫脹・喉痛・肘痛・上肢痛、マヒ、悪寒、炎症・※副腎皮質機能亢進症状など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・躁鬱・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症主治】

五十肩・肩胛骨痛・リウマチ性結節

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

※気癭…肩項などに生じる腫瘤。色紅突出・皮膚弛緩・根本下垂。刀鍼などで軽々しく破ってはならない。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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疼痛, 肩関節周囲炎、肩背部痛, 項頚部痛, 手陽明経筋, 手太陽経筋, 手少陽経筋, 手少陽三焦経

三陽絡(さんようらく)

 

TE8)三陽絡(san1yang2luo4)(さんようらく)・通間・通門・過門

【取穴】

前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方四寸。

※TE4)陽池と肘頭を結ぶ線上で、陽池から1/3にある。

【名の由来】

本穴にて手三陽経が交会する事から。

※穴名からは手三陽経が交会する様に思われるが、古典に記述はない。

【作用】

〔瀉〕開竅聡耳・利咽鎮痙攣・通経止痛

【弁証主治】

◆手少陽経病

多汗・耳鳴、急性の強い難聴・歯痛・喉痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・胸脇痛など

※手三陽経筋病

視力低下・ろれつが回らない・項頚部痛・肩痛・肩胛骨痛・発熱による筋肉痛など

 

【配穴】

+委中…腰痛〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・甲乙経・和漢三才図会には「禁鍼穴」とある。なぜか?

・位置的に、橈尺骨の回内時の交点(骨間膜前、後部線維の交点)に近い。「三陽絡」という穴名からも、手の三陽経(筋)の要穴としては一考したい。

 

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ストレス/不安障害、パニック障害, 絡穴「去痰化瘀」, 肩関節周囲炎、肩背部痛, 陰維脈, 八宗穴/八脈交会穴, 各種依存症, 心、循環器疾患, 心療内科的症状, 手厥陰心包経

内関(ないかん)

 

PC6内関(nei4guan1)(ないかん)・陰維

【取穴】

前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方二寸。

・筋肉:橈側手根屈筋腱・長掌筋腱

・運動神経:正中神経

・知覚神経:内側前腕皮神経、正中神経掌枝

・血管:前骨間動脈

※こぶしを作り、手関節を回外して肘関節を軽く屈曲すると長掌筋腱と橈側手根屈筋腱がより明瞭に現れる。

※PC7)大陵の上方二寸。PC6)内関に対応する後側の経穴はTE5)外関である。

※長掌筋腱が不明瞭な場合は、橈側手根屈筋腱の内側に取る。

【名の由来】

本穴が寸口脈の関所の役割を果たし、外関と相対する事から。

【要穴】

『手厥陰経絡穴/手首の上二寸、両筋の間を出て、本経を巡りて上行し、心に系し、心系を包み絡す

『標本:手厥陰之本』

『八宗穴/八脈交会穴(×陰維脈)』

【作用】

〔瀉〕理気鎮痛・心絡通暢・除煩寧心・和胃降逆・寛胸醒神・通経活絡・駆邪散滞

【絡脈主治:表裏にまたがる症状・手厥陰絡脈上の瘀血痰飲証】

〔補〕頭のこわばり

【弁証主治】

◆陰維脈病「心痛に苦しむ」

心痛・激しい動悸、胸苦しさ〔繆刺法…反対側を瀉血〕・梅核気・しゃっくり・脇下のつかえなど

◆手厥陰経病

不眠・黄疸・顔が赤い・腋窩リンパ節腫・上腕のふるえやこわばり・掌の火照り・各種依存症・ストレス/不安障害、パニック障害・※副腎髄質機能亢進症など

【主症主治】

正中神経マヒ・リウマチ〔透外関/補〕

【弁証配穴】

『原絡配穴(三焦⇒心包):陽池+内関』…三焦の所生病・気病

【主症配穴】

『八脈交会配穴:内関+公孫/動悸・胸苦しさ・腹痛』〔横隔膜より上の問題は内関を主に、臍より下の問題は公孫を主に〕

+天突…肋間筋痙攣・胸苦しさ

+陽池…脊柱管狭窄症・更年期障害

+照海…産後、胎盤や羊膜がうまく出ない

左内関+右足三里…心療内科的症状〔肝気犯胃なら中脘を、鬱熱なら梁門を加える〕

【私見】

・陰維脈は血(営)に係わる心(少陰)・脾(太陰)・肝(厥陰)の機能を包括するように働く。この三臓をみた時、私は全体としては心療内科的な疾患をイメージする。「心痛に苦しむ」という病症も、循環器異常というよりはストレス(心包)によるものと考えるべきだろうか?

・吐法に用いる。

 ・個人的には、「関」の付く経穴は、筋骨格系の疼痛に有効なように感じる。本穴は胸郭を開く作用(胃腸痙攣など平滑筋の過緊張緩和)は高く、過呼吸や動悸、つわりや乗り物酔いの常用穴とされる。猫背関連で考えるなら「膈関」付近の硬さに対して、うまく使えないだろうか? 追試対象。

・つわりの常用穴とされるが、一方で妊娠悪阻のピークである三月目は、「手厥陰が主る」ともされる。 個人的には他穴を用いるべきかと考えるが・・・

 

・絡脈は皮下静脈との関わりが深いので、瀉血が有効。

・『内関+公孫』の配穴は、心包/脾の関係というより、絡穴の性質(表裏をつなぐ)を介しての心包/胃の辰戌関係に基づくものと考える。そう考えたほうが、効能の説明がつく。

・個人的には、心包≒胸腺、三焦≒副腎(特に皮質)ではないかと考えている。 副腎髄質は実質、交感神経節後線維であり、※副腎皮質ホルモンの亢進は、胸腺を萎縮させ、免疫を抑制する。この三者の働きは、当院が考える「ホメオスタシスの五角形」の要になるのではと考える。

・-美容と健康の鍼灸(張仁編著・浅野周訳/三和書籍)-によれば、「本穴は冠動脈の循環をはっきりと改善し、血清脂質の代謝を調節する作用がある。足三里との併用は、中絶反応を防止する」とある。

 

※副腎髄質…副腎髄質はそもそも交感神経節後線維の一種。血中にカテコールアミン(交感神経節後線維の伝達物質はみなカテコールアミン)を放出し、全身的な緊急反応をつくる。(つまり各臓器は、つながる交感神経支配と血中から二重に亢進をうける)

・アドレナリン…闘争と逃走(fight-or-flight)のホルモン。運動器への血流量増加(心臓機能上昇。消化機能低下)・呼吸機能増加・感覚器の感度上昇と痛覚の鈍化。

・ノルアドレナリン…アドレナリンと同様の働きに加え、脳に作用し注意(集中)と衝動性(決断)を高める。また長期記憶にも関わる。

・ドーパミン…副腎髄質からはごくわずか。循環血中のドーパミンの作用はまだよくわかっていないが、脳内においては意欲、動機、学習などに深く関与するといわれる。陽性(亢進)状態では幻覚・妄想など、陰性(抑制)状態では抑うつなど。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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《Ⅺ》副神経, 肩甲背神経, 肩関節周囲炎、肩背部痛, 胸神経後枝, 胸背神経, 腰背部痛, 頚神経叢, 足太陽膀胱経

膈関(かくかん)

 

BL46)膈関(ge2guan1)(かくかん)

【取穴】

上背部、第7胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方三寸。

・筋肉:(僧帽筋)/広背筋/(菱形筋)/脊柱起立筋

・運動神経:(《Ⅺ》副神経、頚神経叢筋枝)/胸背神経/肩甲背神経/脊髄(胸)神経後枝

・知覚神経:脊髄(胸)神経後枝

・血管:肋間動脈

※BL46)膈関、BL17)膈兪とGV9)至楊は、第7胸椎棘突起下と同じ高さにある。

【名の由来】

本穴が膈兪の外にあり、横隔膜は胸部と腹部を隔てる関所のようである事から。

【作用】

〔瀉〕寛胸理膈・和胃降逆

【弁証主治】

◆血病/心-肝病〔補瀉をよく考えて〕

貧血、血液疾患、萎縮性胃炎・※積聚、※痃癖〔灸100壮〕・循環器症状・睡眠障害、いつも眠い・掌の火照り・肝疾患・脈浮洪・夕方~夜間に症状が悪化など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

【主症主治】

逆流性食道炎・ゲップ・しゃっくり・肩甲間部痛・背部痛 ・急性乳腺炎・母乳が出にくい・肋膜炎

【私見】

・個人的には、「関」の付く経穴は、筋骨格系の疼痛に有効なように感じる。本穴に関しては位置的問題から刺鍼したことはないが、猫背のヒトは往々にして(『至陽』を中心に)この周辺は非常に硬い。 

 

※積聚…お腹の中にしこりがあり、張痛を伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

※痃癖…脇肋部にある癖塊。積聚に似る。痃:臍の両側が筋張り盛り上がっているもの。痛みは無い事もある。癖:両脇にあり、痛む時だけ触知できるもの。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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℡ 048-851-9675

肘痛, 肩関節周囲炎、肩背部痛, 手太陽小腸経, 指、手、手首痛

肩貞(けんてい)

 

SI9)肩貞(jian1zhen1)(けんてい)

【取穴】

肩周囲部、肩関節の後下方、腋窩横紋後端の上方一寸。

※上腕を内転すると、腋窩横紋後端の上方一寸、三角筋の後縁にある。

【名の由来】

「貞=正しい」。本穴が肩に在り、肩関節運動時にも動かず軸となる事から。

【交会】

経別:第四合(肩/手太陽の別れる処?)

【作用】

〔瀉〕清利心熱・疏筋利節

【弁証主治】

◆手太陽経病

下顎痛・頚部静脈瘤・項頚部痛・肩痛・上肢後内側の痛み、火照りなど

【症例/個人的見解】

・第四合は、経別の中でも少々特殊で、

1,手少陰経別が明確に「手太陽に合す」という記述がない。

2,手太陽経別は体表に出ることがない。

 3,手太陽経別の記述が、手少陽経の記述と対になっている。

この対が何を意味するのかは、現時点では不明。三焦との関わりを考えるべきか?

・薬物中毒者が、肩貞や天宗付近のコリや不快感を訴える例が多い。

・乳幼児のだっこなどからくる肘痛には効果があった。

 

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