筋の過緊張、こわばり

50代 男性 全身のこわばり

感想文51 50代男性 全身のこり

体が硬く、全身ハリが強い状態で、また腹斜筋の2年半前からのピンポイントの痛みを和らげたいと色々試しましたが、やっとたどり着きました。

1回の治療で劇的に良くなり、今後もよろしくお願いしたいです。

広告
《アーユルヴェーダ・マルマ》, 《経外奇穴》, 疼痛, 筋の過緊張、こわばり, 耳疾患, 自律神経失調, 足太陽経筋, 足少陽経筋, 足少陽胆経, 手陽明経筋, 手太陽経筋, 手少陽経筋

完骨(かんこつ) ※安眠(あんみん)

 

GB12)完骨(wan2gu3)(かんこつ)

【取穴】

前頚部、乳様突起の後下方、陥凹部。

※乳様突起圧診点(頭痛・脳炎の診断点)に近い。

【名の由来】

「完骨=乳様突起」。本穴の位置から。

【交会】

・経絡(2):足少陽経-足太陽経

・経筋(2):手足太陽経筋の結する処

【作用】〔瀉〕疏風活絡・清熱明目

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

◆太陽経筋病

頭痛・視力低下・耳鳴・鎖骨窩痛・項頚部痛・肩胛骨痛・上肢内側痛・第5指痛・腰背部痛・こむら返り・踵痛・足第5指痛・身体を揺すれないなど

【主症主治】

聴覚障害、難聴

【配穴】

+風池…躁鬱・統合失調症〔瀉法〕

+瘈脈…急性の頭痛〔瀉法〕

+浮白…虫歯・歯茎の炎症〔瀉法〕

+頷厭…頚項痛〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「vidhura(逆境/関節のマルマ)」と呼ばれ、聴覚障害に治効があるとされる。

 

―――――――――――――――――

※安眠(an1mian2)(あんみん)

※経外奇穴…現代新穴。

【取穴】

頚部、乳様突起の後下方、翳風と風池の中点。

【名の由来】

本穴に催眠の作用がある事から。

【弁証主治】(頷)

◆足少陽経筋病

半身不随・胸鎖乳突筋のこわばり・鎖骨窩痛・側腹部痛・膝外側痛・こむら返り・足第4指痛など

◆手三陽経筋病

視力低下・耳鳴・ろれつが回らない・項頚部痛・肩痛・肩胛骨痛・上肢痛、ひきつれ・発熱による筋肉痛など

【主症主治】

不眠・てんかん・精神疾患・高血圧・頭痛・めまい・動悸・自律神経失調など

【症例/個人的見解】

・位置的には「完骨」および「翳明」に非常に近い。また、足少陽経筋-手三陽経筋4条の経筋の結である「頷」にも近いことから、上頚神経節(交感神経幹の最上位)を含め、自律神経系の疾患には、広く応用できるものと考える。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

てんかん、チック、ジストニア、顔面痙攣, 疼痛, 筋の過緊張、こわばり, 耳疾患, 足陽明経筋, 足少陽経筋, 足少陽胆経, 手少陽経筋

聴会(ちょうえ)

 

GB2)聴会(tiing1hui4)(ちょうえ)・後関・聴呵・聴河・後吴・聴訶・機関

【取穴】顔面部、珠間切痕と下顎骨関節突起の間、陥凹部。

※口を開いたとき、珠間切痕前方の陥凹部にある。

【名の由来】「会=集まる」。本穴の耳聾・耳閉を治す効能が、聴覚を集めるようである事から。

【要穴】

『根結:少陽之結(窗籠/耳中)?』

『標本:足少陽之標(窗籠之前)?』

【交会】・経筋:足陽明経筋の結する処(耳前)

【作用】〔瀉〕耳竅清宣・耳絡宣通・清熱散結

【弁証主治】

◆少陽経(筋)病

半身不随、舌のこわばり・多汗・偏頭痛・耳痛・耳鳴、難聴 〔瀉〕・耳下腺炎・口苦・溜息・喉痛・鎖骨窩痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛・脇肋痛、側腹部痛・疝痛、股関節痛・膝痛・足首痛・足第4指痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

◆足陽明経筋病

耳疾患・三叉神経痛・顔面神経マヒ・虫歯・顎関節脱臼・頬~胸鎖乳突筋の痛み、こわばり、痙攣・腹筋の緊張・下肢のこわばり、マヒ・こむら返り・足第3指のこわばりなど

【配穴】

+金門…難聴

+翳風…難聴

+迎香…難聴〔瀉法〕

+地倉〔透頬車〕 …中枢性の顔面神経マヒ〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・耳は「宗脈の聚る処」である為、全経脈を疏通する働きがあるとされる。特に耳門・聴宮・聴会の3穴は筋痙攣や関節拘縮などに著効がある。

・発展させて考えるなら、耳介は脳へのアプローチに応用できるのではないだろうか?

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
てんかん、チック、ジストニア、顔面痙攣, 疼痛, 筋の過緊張、こわばり, 耳疾患, 致命三十六穴, 項頚部痛, 足陽明経筋, 足少陽経筋, 手少陽経筋, 手少陽三焦経

耳門(じもん)

 

TE21)耳門(er3men2)(じもん)・小耳・耳前

【取穴】

顔面部、耳珠上の切痕と下顎骨の関節突起の間、陥凹部。

※軽く口を開けて耳珠上の切痕の前にできる陥凹部で、SI19)聴宮の真上にある。

【名の由来】

手少陽経は耳後より耳中に入り、本穴より出て前方に巡る事から。

【要穴】

『根結:少陽之結(窗籠/耳中)?』

『標本:手少陽之標(耳後上角下外眦)?足少陽之標(窗籠之前)?』

【交会】

・経筋:足陽明経筋の結する処(耳前)

【作用】

〔瀉〕清熱消腫・開竅益聡・疏通経絡

【弁証主治】

◆少陽経(筋)病

半身不随、舌のこわばり・多汗・耳痛・耳鳴、難聴・口苦・溜息・喉痛・鎖骨窩痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛・脇肋痛、側腹部痛・疝痛、股関節痛・膝痛・足首痛・足第4指痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

手少陽経筋

◆足陽明経筋病

耳疾患・顔面神経マヒ・頬~胸鎖乳突筋の痛み、こわばり、痙攣・腹筋の緊張・下肢のこわばり、マヒ・こむら返り・足第3指のこわばりなど

【配穴】

+関衝…耳鳴・突発性難聴〔瀉法〕

+絲竹空…虫歯〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・耳は「宗脈の聚る処」である為、全経脈を疏通する働きがあるとされる。特に耳門・聴宮・聴会の3穴は筋痙攣や関節拘縮などに著効がある。

・本穴は特に胸鎖乳突筋の痛み、こわばり、痙攣には著効がある。

・発展させて考えるなら、耳介は脳へのアプローチに応用できるのではないだろうか?

・個人的には、心包≒胸腺、三焦≒副腎(特に皮質)ではないかと考えている。 副腎髄質は実質、交感神経節後線維であり、※副腎皮質ホルモンの亢進は、胸腺を萎縮させ、免疫を抑制する。この三者の働きは、当院が考える「ホメオスタシスの五角形」の要になるのではと考える。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。顎関節、側頭骨の損傷。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

てんかん、チック、ジストニア、顔面痙攣, 疼痛, 筋の過緊張、こわばり, 耳疾患, 足陽明経筋, 足少陽経筋, 手太陽小腸経, 手少陽経筋

聴宮(ちょうきゅう)

 

SI19)聴宮(ting1gong1)(ちょうきゅう)・多所聞

【取穴】

顔面部、耳珠中央の前縁と下顎骨関節突起の間の陥凹部。

※口をわずかに開けたとき、耳珠中央の前方陥凹部、TE21)耳門とGB2)聴会の間にある。

【名の由来】

「宮=要衝」。本穴が聴力を回復させる要穴である事から。

【要穴】

『根結:少陽之結?(窗籠/耳中)』

『標本:足少陽之標?(窗籠之前)』

【交会】

・経絡(3):手太陽経-手足少陽経

・経筋:足陽明経筋の結する処(耳前)

【作用】

〔瀉〕清頭聡耳

【弁証主治】

◆手太陽経病

下顎痛・頚部静脈瘤・項頚部痛・肩痛・上肢の痛み、ひきつれ、火照り、マヒなど

◆少陽経(筋)病

半身不随、舌のこわばり・多汗・耳痛・耳鳴、難聴・口苦・溜息・喉痛・鎖骨窩痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛・脇肋痛、側腹部痛・疝痛、股関節痛・膝痛・足首痛・足第4指痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

手少陽経筋

◆足陽明経筋病

耳疾患・顔面神経マヒ・頬~胸鎖乳突筋の痛み、こわばり、痙攣・腹筋の緊張・下肢のこわばり、マヒ・こむら返り・足第3指のこわばりなど

【配穴】

+少澤…ねちがい(急性の頚痛)

+養老…チック(書痙・手の震え)

【症例/個人的見解】

・耳は「宗脈の聚る処」である為、全経脈を疏通する働きがあるとされる。特に耳門・聴宮・聴会の3穴は筋痙攣や関節拘縮などに著効がある。

・発展させて考えるなら、耳介は脳へのアプローチに応用できるのではないだろうか?

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675

《経外奇穴》, 疼痛, 筋の過緊張、こわばり, 精神疾患, 脳、神経症状, 陰蹻脈, 足陽明経筋, 足陽明胃経, 足太陽経筋, 足少陽経筋, 手陽明経筋, 三叉神経痛

下関(げかん) ※裏頄(りきゅう/伍行庵オリジナル)

 

ST7)下関(xia4guan1)(げかん)・牙関

【取穴】

顔面部、頬骨弓の下縁中点と下顎切痕の間の陥凹部。

※口を閉じ、頬骨弓下方の陥凹部、GB3)上関の直下にある。

【名の由来】

「関=戸ぼそ」。本穴が頬骨弓下際にあり、顎関節開閉時に恰も戸ぼその様に働く事から。

【交会】

・経絡(2):足陽明経-足少陽経

【作用】

〔補〕壮筋補虚・関節強健

〔瀉〕疏風活絡・開竅益智・風寒温散・鬱熱消散

【弁証主治】

◆足陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

【主症主治】

歯根膜炎・顎関節の脱臼、こわばり

 

―――――――――――――――――

※裏頄(li2qiu2)(りきゅう)

※伍行庵オリジナル。

 


【取穴】

下顎切痕直上。下関のさらに深部。翼突筋を目標に。

※取穴の際には、患者に軽い口の開閉を数回してもらい、正確に下顎切痕を把握した方が良い。

【名の由来】

本穴が頄(頬骨)の奥にある事から。

【要穴】

『根結:足陽明之結(顙大、鉗耳/顎関節)』

『標本:手陽明之標(顔下合鉗上/顎関節)』

【交会】

・経絡(?):陰蹻脈(頄)

・経筋(4):足三陽経筋-手陽明経筋の結する処(頄)

【弁証主治】

◆陰蹻脈病/足三陽経筋病「陽緩み陰急す」

半身不随・錐体外路系障害・部位がはっきりしない疼痛・線維筋痛症など全身の運動機能障害・皮膚の強いしびれやこわばり・てんかん・寒熱症状、自律神経失調 ・視力低下、眼裏痛・※昌陽脈腰痛・疝痛・下肢内側のこわばり、O脚など

手陽明経(筋)病

三叉神経痛・項頚部痛・頚部の腫脹・肩背のひきつれ、五十肩・上肢痛、マヒ、悪寒、炎症・第2指痛など

 

【症例/検証/個人的見解】

・線維筋痛症、および群発頭痛の治療に関して、外側翼突筋へのアプローチが有効とのデータがある。陽明経(筋)病に該当する主訴も多いので、鍼による本穴からのアプローチは試す価値があるように思う。

・翼突筋が蝶形骨に起始することから、本穴(下関も)への刺鍼は、下垂体に関わる脳内分泌異常による疾患(精神疾患、パーキンソンなどの神経伝達障害)にも応用可能かと考える。

・上顎神経へは、下顎切痕直上から、鍼尖を翼状板を確認するように前方及び頭側方へ向ける。鍼を翼状板から離れるまで前方に進めると、眼窩底の眼窩下管に入って頭蓋に再び入る前に上顎神経に当たる。

・下顎神経には、下顎切痕直上から、鍼尖を後方に向ける。翼状板に当たったら鍼を更に後方に進め、翼状板を通り越すと、此処で下顎神経に当たる。

・奇経八脈考に、陰蹻脈が「頄の内側に入り上に行きて内目尻に属す」とある。陰蹻脈は「一身左右の陰を主」り、その病は「陽緩み陰急す」。これを姿勢からみると、前傾前屈姿勢となることに加え、「蹻=足を高くあげて歩く・力強く歩く様・敏捷」を病むと考えた時、パーキンソン病をはじめとするような錐体外路系の変性疾患に対して、陰蹻脈は適応かと考える。

・陰蹻脈の病証では、表に異常がなく裏が病み(表面上に異常がないが症状が強いなど)、夜に症状がでる事が多い。

・陰蹻脈は臨床では、巨刺・繆刺を多用する。顎関節症の治療では、顎の偏移側の反側に刺入すると効果が高い様子。

・陰を病むと熱を生ず。

・検証:得気は、正確に入るとあまり感じない。手技を加えるとじんわりと副鼻腔へと響く感じ。

 

※線維筋痛症(Fibromyalgia-Syndrome:FMS)…全身の強い恒常的疼痛(電撃様・ガラスの破片が流れる様な)を主症状とし、様々な随伴症状を伴う原因不明(明確な診断基準なし)の疾患。 多様な「痛み(事故や手術、出産など)」が起点となる事が多い。男:女=1:7、中高年に多く、しばしば膠原病などの自己免疫疾患と併発する。  随伴症状としては微熱・躁鬱、不安障害・不眠・理解力、思考力、集中力の低下・全身の重だるさ、こわばり・頻尿・下痢・眼や喉の乾燥・筋力低下・四肢の冷え(レイノー現象)など。 しばしば膠原病などの免疫疾患を併発する。

※昌陽之脈腰痛…腰痛が脇肋までひきつれ、視界がぼやけ、甚だしい時には背中が反り返り、舌が巻き上がって話せない。

※素問刺腰痛篇第四十一に記載の「昌陽之脈」を、陰蹻脈とする説もある。「昌陽」は復溜の別名でもあるが(「内筋」は交信の別名)、復溜も陰蹻脈に係わるという事か?

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

《経外奇穴》, 発熱, 発汗調整, 筋の過緊張、こわばり, 耳疾患, 腰背部痛, 顔面神経麻痺, 原穴, 回陽九針, 手陽明経筋, 手陽明大腸経, 三叉神経痛, 代謝障害

合谷(ごうこく) ※腰痛点威霊(ようつうてん いれい)

 

LI4)合谷(he2gu3)(ごうこく)・虎口・含口・合骨

【取穴】

手背、第2中手骨中点の橈側。

【名の由来】

本穴が示指と母指を締めた時に肉が盛り上がる(大会する)事から。

【要穴】

『大腸原穴』

『根結:手陽明之溜』

【作用】

〔補〕補益原気

〔瀉〕清宣陽明・舒筋活絡・行気散滞・開竅醒志

【弁証主治】『四関穴』

◆大腸/胃/腎病(発汗、排泄など水分代謝の諸問題)

貧血、血液疾患(脈浮緩)・アレルギー疾患・発汗調節・黄疸・口や喉が渇く・消化器症状(便秘、下痢)・07:00~09:00あるいは19:00~21:00の異常など

◆手陽明経(筋)病

歯痛・耳鳴、難聴・めまい・頚部の腫脹・項頚部痛・肩背のひきつれ、五十肩・上肢痛、マヒ、悪寒、炎症・第2指痛〔透後渓〕など

【主症主治】

『四総穴/顔口の症状』

『馬丹陽天星十二穴/頭痛・顔の腫れ・感染性発熱疾患・鼻血・虫歯・咬い絞め』

【弁証配穴】

『原合配穴(陽明):合谷+足三里』…腑病・胃気の病全般

『原絡配穴(大腸⇒肺):合谷+列缺』…大腸/津病〔瀉法〕

『原募配穴(手陽明経):合谷+天枢』…手陽明経病

『原合配穴(陽明経):合谷+曲池』…手陽明経(筋)病

【主症配穴】

『回陽九針穴法:瘂門⇒労宮⇒三陰交⇒湧泉⇒太渓⇒中脘⇒環跳⇒足三里⇒合谷/蘇生法?』

+復溜…多汗〔先に合谷を瀉、次に復溜を補〕

+復溜…汗がでにくい〔先に合谷を補、次に復溜を瀉〕

+解渓…めまい・眉陵の強い痛み

+内庭…鼻血

+厲兌…下歯痛

+手三里…舌の腫瘤

+迎香…顔の腫れ・痒み

+天突…喉の痙攣

+至陰…不妊

+三陰交〔瀉〕…胎児が心窩部を衝き上げる

+右足の内踝上一寸〔灸〕…堕胎

【症例検証/個人的見解】

・原穴はその臓腑経絡に加え、子午の対角にある臓腑経絡も主治する。すなわち本穴は、足少陰腎経の病(主に所生病)も主治とする。

・個人的には、原穴は『複合的臓腑連関』のつながりに基づいた、三臓腑を統合したような病状に用いるべきかと考える。

・本穴では「大腸/胃/腎」をつなぐ病状として、特に水湿代謝の問題には適応と考える。

・『四総穴』での本穴の主治も、顔面部をめぐる手(大腸)足(胃)陽明経に基づくものと考える。そういう意味では頭痛には適応とは思わない。

・また、手陽明絡脈は耳に合す。また原穴は本経だけでなく絡脈の阻滞にも有効なので、耳疾患にも適用。

・肺衛、気分証、気虚などに対する常用穴。

・汗法に用いる。汗を出させすぎないよう注意。

・『四関穴(合谷/太衝)』は、穴位としての類似性はあるが、臓腑のつながりとしては遠い。個人的には、配穴ではなく、それぞれ個別に使うべきかと思う。

・中国では、『回陽九針穴』を順番に取穴していくと、一時的な蘇生効果があるともいわれる。

・暈鍼の救急処置穴。臨床的に、陽虚上浮証などにも有効。

・検証:得気は「後渓」、「労宮」、「魚際」、「曲池」と多方に拡散する。刺鍼方向にもよるかと。

 

※脱証…珠ような汗がながれ、手足がひどく冷える・眼は閉じ口は開いたまま、手は巻き上がる・尿漏れ・脈微細絶。虚証。描写から考えるに、錐体路、錐体外路変性、進行性球マヒなども含まれるかと。

 

―――――――――――――――

※腰痛点 威霊(yao1tong4dian3wei1ling2)(ようつうてん いれい)・腰腿点・腰腿痛点

※経外奇穴-小児推拿方脈活嬰秘旨全書-

【取穴】

手背、第2・3中手骨間、背側手関節横紋と中手指節関節の中点。

【由来】

本穴が腰痛に高い効果を有する事から。

【主治】

ぎっくり腰・意識障害・小児のひきつけ・頭痛・耳鳴・ねちがい・頚椎症・肩関節周囲炎・手背が紅く腫れて痛む

【症例/個人的見解】

・養老と腰痛点は、急性腰痛の第一鍼として用いる事が多い。威霊は反側の脊柱際の腰痛に効果があるように感じる。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675