アンチエイジング, 皮膚疾患, 顔面神経麻痺, 標準耳穴, 三叉神経痛

面頬(めんほほ) 

 

LO5/6)面頬(mian4jia2)(めんほほ)(cheek)・頬

【取穴】

耳垂正面の「眼」と「内耳」の間。

【主治】

顔面神経麻痺・三叉神経痛・にきび・あざなど

【症例/個人的見解】

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

《経外奇穴》, 十三鬼穴(多動性精神疾患), 三叉神経痛, 任脈

承漿/鬼市(しょうしょう/きし) ※金津(きんしん)・玉液(ぎょくえき) ※海泉/鬼封(かいせん/きふう)

 

CV24)承漿(cheng2jiang1)(しょうしょう)・鬼市(gui3shi4)(きし)・天池・懸漿・垂漿

【取穴】

顔面部、オトガイ唇溝中央の陥凹部。

【名の由来】

「承=受ける」「漿=涎」。本穴の部位が、涎を受ける器のようである事から。

【交会】

・経絡(4):任脈-督脈-手足陽明経

【作用】

〔瀉〕清熱散風・開竅醒神

【弁証主治】

◆任脈病

泌尿器、婦人科疾患・腹部のしこり・痔・糖尿病など

◆督脈病

半身不随・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

◆陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・歯痛・歯槽膿漏〔灸7壮〕・頚部の腫脹など

【主症主治】

鼻づまり・顔のむくみ・顔面神経マヒ・三叉神経痛

【配穴】

『十三鬼穴:水溝〔左禾髎~右禾髎の透刺?〕⇒少商〔3分刺入〕⇒隠白〔3分刺入〕⇒太淵(大陵)〔5分刺入〕⇒申脈〔火鍼3分〕⇒風府⇒頬車〔温鍼〕⇒承漿〔左頤孔~右頤孔の透刺?〕⇒労宮(間使)⇒上星⇒会陰⇒曲池〔火鍼〕⇒鬼封〔瀉血〕/精神疾患』〔水溝から順に、症状を見ながら一つ一つ穴を加えていく。後渓を加えると尚良し〕

+頬車…新生児の破傷風〔瀉法〕

+委中…鼻血が止まらない〔瀉法〕

+齦交…口臭〔瀉法〕

+労宮…歯槽膿漏〔灸1壮づつ〕

+風府…失語症・ねちがい・歯痛〔先ず承漿、その後風府を取穴〕

【症例/個人的見解】

・十三鬼穴の第七穴。精神疾患に著効〔左頤孔~右頤孔の透刺?〕。

 

―――――――――――――――――

※金津・玉液(jin1jin1・yu4ye4)(きんしん・ぎょくえき)・廉泉・舌下穴

※経外奇穴

【取穴】

金津:口腔内、舌下小帯左側の静脈上。

玉液:口腔内、舌下小帯右側の静脈上。

【名の由来】

「金・玉=高価貴重なもの・宝」「津・液=津液」。この部位が舌下腺管の開口部で、唾液が溢れ出る場所である事から。古代では唾液を腎水と捉えていた為、腎気を巡らせる貴重なものと考えていた。

【要穴】

『標本:足少陰之標(舌下両脈)』

【弁証主治】〔基本、瀉血〕

◆足少陰経病

貧血、血液疾患・痴呆・視力の低下・耳鳴、難聴・毛細気管支炎、肺炎・喘息・萎縮性胃炎・更年期障害・糖尿病など

【主症主治】

半身不随・急性食中毒・潰瘍性口内炎、舌腫・扁桃腺炎・顔面神経マヒ

【配穴】

+少商…扁桃腺炎(左右とも)〔瀉血〕

 

―――――――――――――――――

※海泉(hai3quan2)(かいせん)・鬼封(gui3feng1)(きふう)

※経外奇穴-鍼灸大全-

【取穴】

口腔内、舌下小帯の中点。

【由来】

古代ではこの部位に唾液(腎水)が溜まり、枯れることがないと考えていた事から。

【要穴】

『標本:足少陰之標(舌下両脈)』

【主治】

精神疾患・しゃっくり・舌炎・糖尿病〔基本、瀉血〕

【配穴】

『十三鬼穴:水溝〔左禾髎~右禾髎の透刺?〕⇒少商〔3分刺入〕⇒隠白〔3分刺入〕⇒太淵(大陵)〔5分刺入〕⇒申脈〔火鍼3分〕⇒風府⇒頬車〔温鍼〕⇒承漿〔左頤孔~右頤孔の透刺?〕⇒労宮(間使)⇒上星⇒会陰⇒曲池〔火鍼〕⇒鬼封〔瀉血〕/精神疾患』〔水溝から順に、症状を見ながら一つ一つ穴を加えていく。後渓を加えると尚良し〕

【症例/個人的見解】

・十三鬼穴の第十三穴。精神疾患に著効〔瀉血〕。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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《アーユルヴェーダ・マルマ》, 《経外奇穴》, 眼疾患, 陽維脈, 足少陽胆経, 三叉神経痛

陽白(ようはく) ※魚腰(ぎょよう)

 

GB14)陽白(yang2bai2)(ようはく)・相白

【取穴】

頭部、眉の上方一寸、瞳孔線上。

【名の由来】

「陽白=まばゆい光」。本穴に視界を鮮明にする効がある事から。

【交会】

・経絡(5):手足少陽経-手足陽明経-陽維脈

【作用】

〔瀉〕疏風明目

【弁証主治】

◆少陽経病

多汗・偏頭痛・耳鳴、難聴・聾唖・口苦・溜息・肩、肩胛骨痛・上肢痛、マヒ、火照り・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

◆陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・歯痛・頚部の腫脹など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【症例検証/個人的見解】

・陽(維・蹻)病むと寒を生ず。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

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※魚腰(yu2yao1)(ぎょよう)・光明・眉中・吊睛

※経外奇穴…元代-銀海精微-、明代-医経小学-

【取穴】

頭部、瞳孔直上。眉の中央。

【名の由来】

眉の形を魚に見立て、本穴がその魚の腰に位置する事から。

【主治】

視覚異常・急性結膜炎・しゃっくり・眼筋マヒ・三叉神経痛・眼型重症筋無力症・顔面神経マヒ・発作性上室頻拍・前頭痛

【症例/個人的見解】

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「avarta(渦巻/骨のマルマ)」と呼ばれ、視覚異常に治効があるとされる。

編:はりきゅう治療院 伍行庵

埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F

☎ 048-851-9675

《アーユルヴェーダ・マルマ》, ストレス/不安障害、パニック障害, 脳、神経症状, 頭痛, 足少陽胆経, 三叉神経痛, 中風七穴

曲鬢(きょくびん)

GB7)(qu3bin4)(きょくびん)・曲髪

【取穴】

頭部、もみあげ後縁の垂線と耳尖の水平線の交点。

※個人的には本穴は「Pterion(前頭骨、側頭骨、頭頂骨、蝶形骨大翼のH字型の縫合集合)」に取穴すべきと考える。

【名の由来】

「鬢=側頭部の髪」。本穴が側頭部にあり、足少陽経が此所から方向を変える事から。

【交会】

・経絡(2):足少陽経-足太陽経

【作用】

〔瀉〕通関開竅・清熱散風

【弁証主治】

◆足少陽経病

偏頭痛 〔灸・巨刺〕・口苦・溜息・脇肋痛・皮膚の乾燥など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

【主症主治】

パニック症候群・意識障害、小児のひきつけ・運動性失語(言葉の意味は理解できるが意味のある言語発生ができない)・三叉神経痛・顔面神経マヒ(眼瞼下垂)・顔面の痙攣

【配穴】

『中風七穴:百会+曲鬢(風池)+肩井+大椎(風市)+足三里+間使(懸鐘)+曲池/半身不随』

+衝陽…歯痛(三叉神経痛)〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・頭皮針標準治療線14本の内、頂颞後斜線(百会から曲鬢を結んだライン、左右各1本)と颞後線(曲鬢から率谷を結んだライン、左右各1本)の基準穴。

・個人的には頭部の穴は頭蓋縫合に沿って取穴すべきと考える。

・位置的には、経頭蓋ではあるが脳の運動性言語野に近い。古典にも失語に関する主治があるので、運動性失語には試してみるべきか。

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「sankha(こめかみ/骨のマルマ)」と呼ばれ、意識障害に治効があるとされる。

・また、アーユルヴェーダでは5つの頭蓋縫合線自体を「simanta(毛髪の分け目/関節のマルマ)」と捉えている。パニック症候群など過剰な感情の起伏に効があるとされる。

・曲鬢〔透角孫〕で、「眠れなくなった」との訴えが数例あり(いずれも女性)。ホルモン系になんらかの影響がでるか?生理周期に伴う頭痛の患者には控えた方が良いかもしれない。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵

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《アーユルヴェーダ・マルマ》, ストレス/不安障害、パニック障害, 脳、神経症状, 頭痛, 足少陽胆経, 三叉神経痛

懸釐(けんり)

 

GB6)(xuan2li2)(けんり)

【取穴】

頭部、ST8)頭維とGB7)曲鬢を結ぶ(側頭の髪際に沿った)曲線上、ST8)頭維から3/4。

【名の由来】

「懸=開放」「釐=距離」。本穴が懸顱より少し下に位置する事から。

【交会】

・経絡(4):手足少陽経-手足陽明経

【作用】

〔瀉〕清熱散風

【弁証主治】

◆少陽経病

悪寒戦慄をともなう高熱、往来寒熱、リンパ節腫・多汗・偏頭痛・耳鳴、難聴・聾唖・口苦・溜息・肩、肩胛骨痛・上肢痛、マヒ、火照り・脇肋痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

◆陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・三叉神経痛など

【主症主治】

意識障害・ねちがい

【配穴】

+鳩尾…発熱・偏頭痛〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・手足少陽経-手足陽明経、計4経の交会なので、陽明から少陽へと波及する痛み(脾虚湿盛証に痰火の擾逆など)には著効がある。

・懸釐・曲鬢は、Pterion(前頭骨、側頭骨、頭頂骨、蝶形骨大翼のH字型の縫合集合)に近い。脳神経系の疾患には応用できるかも。

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「utksepa(挙げること/靭帯のマルマ)」と呼ばれ、意識障害に治効があるとされる。

また、アーユルヴェーダでは5つの頭蓋縫合線自体を「simanta(毛髪の分け目/関節のマルマ)」と捉えている。パニック症候群など過剰な感情の起伏に効があるとされる。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵

埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F

☎ 048-851-9675

《アーユルヴェーダ・マルマ》, 頭痛, 足少陽胆経, 意識障害, 三叉神経痛

懸顱(けんろ)

 

GB5)(xuan2lu2)(けんろ)

【取穴】

頭部、ST8)頭維とGB7)曲鬢を結ぶ(側頭の髪際に沿った)曲線上の中点。

【名の由来】

「懸=開放」「顱=頭蓋」。本穴が頭部諸症に著効がある事から。

【交会】

・経絡(4):手足少陽経-手足陽明経

【作用】

〔瀉〕疏風止痛

【弁証主治】

◆少陽経病

悪寒戦慄をともなう高熱、往来寒熱、リンパ節腫・多汗・偏頭痛・耳鳴、難聴・聾唖・口苦・溜息・肩、肩胛骨痛・上肢痛、マヒ、火照り・脇肋痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

◆陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・三叉神経痛など

【主症主治】

意識障害・視力低下・ねちがい

【症例/個人的見解】

・手足少陽経-手足陽明経、計4経の交会なので、陽明から少陽へと波及する痛み(脾虚湿盛証に痰火の擾逆など)には著効がある。

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「utksepa(挙げること/靭帯のマルマ)」と呼ばれ、意識障害に治効があるとされる。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵

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《アーユルヴェーダ・マルマ》, 精神疾患, 頭痛, 足少陽胆経, 意識障害, 三叉神経痛

頷厭(がんえん)

 

GB4)頷厭(han3yan4)(がんえん)

【取穴】

頭部、ST8)頭維とGB7)曲鬢を結ぶ(側頭の髪際に沿った)曲線上、ST8)頭維から1/4。

【名の由来】

「頷=うなずく」。本穴が頷くのもつらい頭痛・項頚痛を治す事から。

【交会】

・経絡(4):手足少陽経-手足陽明経

【作用】

〔瀉〕疏風止痛

【弁証主治】

◆少陽経病

悪寒戦慄をともなう高熱、往来寒熱、リンパ節腫・多汗・偏頭痛・耳鳴、難聴・聾唖・口苦・溜息・肩、肩胛骨痛・上肢痛、マヒ、火照り・脇肋痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

◆陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・三叉神経痛など

【主症主治】

意識障害

【配穴】

+完骨…項頚部痛・ねちがい〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・手足少陽経-手足陽明経、計4経の交会なので、陽明から少陽へと波及する痛み(脾虚湿盛証に痰火の擾逆など)には著効がある。

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「utksepa(挙げること/靭帯のマルマ)」と呼ばれ、意識障害に治効があるとされる。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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眼疾患, 頭痛, 足少陽胆経, 三叉神経痛

上関(じょうかん)/客主人(きゃくしゅじん)

 

GB3) 上関(shang4guan1)(じょうかん)・客主人(ke4zhu3ren2)(きゃくしゅじん)・客主・客三・太陽

【取穴】

頭部、頬骨弓中点上縁の陥凹部。

※頬骨弓上縁の陥凹部でST7)下関の直上にある。

【名の由来】

「関=戸ほぞ」。本穴が頬骨弓上際にあり、顎関節開閉時に恰も戸ぼその様に働く事から。

【交会】

・経絡(4):手足少陽経-手足陽明経

【作用】

〔瀉〕清熱散風

【弁証主治】

◆少陽経病

悪寒戦慄をともなう高熱、往来寒熱、リンパ節腫・多汗・偏頭痛・耳鳴、難聴・聾唖・口苦・溜息・肩、肩胛骨痛・上肢痛、マヒ、火照り・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

◆陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・下歯痛など

【主症主治】

三叉神経痛(眼神経)

【配穴】

+少商…耳鳴〔上関は補〕

【症例・個人的見解】

・甲乙経に『禁不可刺深』とある。要注意。

・個人的には、「関」の付く経穴は、筋骨格系の疼痛に有効なように感じる。

・検証:得気が浅層では咬筋周囲に、深層では『攅竹』に走る。片頭痛、眼裏痛、三叉神経痛にはとても有効かと思う。

・手足少陽経-手足陽明経、計4経の交会なので、陽明から少陽へと波及する痛み(脾虚湿盛証に痰火の擾逆など)には著効がある。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵

埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F

☎ 048-851-9675

《Ⅺ》副神経, 眼疾患, 眼精疲労、眼裏痛, 精神疾患, 脳、神経症状, 自律神経失調, 項頚部痛, 頚神経叢, 頚神経後枝, 頭痛, 足太陽経筋, 足太陽膀胱経, 三叉神経痛

天柱(てんちゅう)

BL10)天柱(tian1zhu4)(てんちゅう)

【取穴】

後頭部、第2頚椎棘突起上縁と同じ高さ、僧帽筋外縁の陥凹部。

・筋肉:僧帽筋/頭半棘筋

・運動神経:《Ⅺ》副神経、頚神経叢筋枝/脊髄(頚)神経後枝

・知覚神経:大後頭神経(C2頚神経後枝)

・血管:後頭動脈

【名の由来】

「天柱=頚椎」。本穴が頚椎の最上部にある事から。

※同名の古代の星座(五星。五行の調和を司る)からとも。

【要穴】

『経別:第一合(項/足太陽・足少陰の出る処)』

『根結:足太陽之入』

【交会】

・経筋:足太陽経筋の結す処(項)

【作用】

〔瀉〕清頭散風

【弁証主治】

◆膀胱/腎/心病

成長発育不全・黄疸・貧血、血液疾患・シェーグレン症候群、膠原病・※脳風・痴呆、健忘・脳神経症状、運動機能障害・精神症状・睡眠障害・手足の火照り・自律神経失調、更年期障害・顔色が黒い・喘息・泌尿器、婦人科疾患・痔・下痢・脈沈遅など

◆足太陽経(筋)病

風邪・発熱による疼痛・頭痛・項頚部痛・鎖骨窩痛・脇痛・腰背部痛・こむら返り・踵痛・足第5指痛・身体を揺すれないなど

【主症主治】

眼疾患・顔面神経麻痺・味覚障害・アレルギー疾患

【配穴】

+束骨…頭痛〔瀉法:束骨、足通谷は深刺〕

+養老…視力低下・かすみ目

【私見】

・陽経における根結において、『入』の穴は絡穴と、胸鎖乳突筋周囲の2点がある。この頚の6点は、各経(筋)の病態を判断する診断点として使用できるように感じる。

・個人的には、上述の『入』と、頚前筋の分布になにかしらの関連を感じる。胸鎖乳突筋のすぐ裏には頸動脈鞘があり、脳の主要動静脈に加え、迷走神経も、この鞘に包まれている。このことから、胸鎖乳突筋上に分布する各『入』は、経筋のみならず、自律神経系や脳の代謝異常にも運用できるのではないだろうか?

・古典には「禁灸穴」とある。要注意。

・経別第一合において、足太陽と足少陰は体内で「心に入り散じ」、共に「項」に出る。玉枕と天柱はその意味からも、膀胱/腎/心に関わる病態へのアプローチが期待できる。そのため守備範囲は非常に広い。 

・また足太陽膀胱経は、『複合的臓腑連関』から、小腸(手足太陽)と肺ともつながる。表証(風邪、感染性疾患など)には広く適用と考える。

・「天」の字がつくツボは、リンパ系の走行に多く分布している。免疫系への治療効果を期待できるかも。

・本穴は第2頚椎棘突起上縁に位置し、第2頚椎腹側には、交感神経幹の中で最も頭側にある上頚神経節がある。上頚神経節は、動眼神経・顔面神経・舌咽神経・迷走神経の副交感神経枝と連携して、瞳(毛様体筋)・涙腺・唾液腺および心臓の調節を行っている。本穴から刺入して、この上頚神経節に対して直接的なアプローチは困難だが、過去の経験上、本穴は視力障害、シェーグレン症候群、顔面神経麻痺、味覚障害、動悸や血圧異常といった、自律神経失調に対し、著効がみられる事が多い。脊髄神経後枝からの刺激の伝播によるものか?

 

※脳風…健忘・急性の頭痛・めまいと耳鳴・蓄膿・泡の様な涎を吐くなど。脳腫瘍などによるものか?

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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《Ⅴ₁》眼神経, 《Ⅶ》顔面神経, 眼精疲労、眼裏痛, 精神疾患, 精神安定、リラックス, 線維筋痛症・機能性疼痛疾患, 脳力・認知機能向上, 自律神経失調, 足太陽膀胱経, 慢性疲労、虚弱体質, 更年期障害, 三叉神経痛

攅竹(さんちく)

BL2)攅竹(cuan2zhu2)(さんちく) ・始光・圓柱・光明・夜光・明光・眉頭・員在・始元・元柱・員柱・眉本

【取穴】

頭部、眉毛内端の陥凹部。

・筋肉:眼輪筋 Orbicularis oculi・前頭筋 Occipitofrontalis muscle, Frontal belly・皺鼻筋 Corrugator supercilli

・運動神経:《Ⅶ》顔面神経 Facial nerve

・知覚神経:《Ⅴ₁》眼神経 Ophthalmic nerve

・血管:滑車上動脈 Supratrochlear artery

※前頭切痕の陥凹部は、BL1)睛明の直上、眉毛内端に触知できる。

【名の由来】

「攅=集まる」「竹=眉毛の形」。眉毛の様が密集した竹林を想わせる事から。

【要穴】

『標本:手太陽之標(命門上一寸)』

【作用】

〔補〕明目健瞼

〔瀉〕疏風清熱・通絡明目・駆邪散滞・泄血散瘀

【弁証主治】

◆足太陽経病

風邪・黄疸・リンパ節腫・発熱による疼痛・難聴・項頚部痛・肩痛・上肢後内側の痛み、火照りなど

【主症主治】

精神疾患・自律神経失調症(副交感神経系への賦活を目的に)

てんかん・眼疾患〔瀉/睛明も同様〕・鼻血・くしゃみ・三叉神経痛〔透魚腰〕・顔面神経マヒ

【配穴】

+合谷…頭痛

+頭維…頭痛・眉間痛・眼痛・眼瞼痙攣〔斜刺・横刺。視界不良の場合、頭維も加える〕

+三間…眼がごろごろする

+絲竹空…眼の炎症・三叉神経痛(眼神経痛)

【私見】

・古典には「禁灸穴」とある。要注意。

・眼疾患には非常に効果が高い。ただし出血に注意。

・本穴の奥には『眼窩前頭皮質(Orbitofrontal area)』と呼ばれる場所がある。いまだに謎の多い部位だが、意思決定につよく関わる領域と考えられており、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などでは、この部位の萎縮がみられるらしい。

・こういった強いストレスからくる症状に対して、心理療法では、EMDR(Eye Movement Desensitization and Retrocession)という、過去のつらい体験を思い出させて眼球を左右に動かす療法があるが、本穴への刺激も似たような効果をだせるのではないだろうか?

・眼球を動かす神経は、《Ⅲ》動眼神経・《Ⅳ》滑車神経・《Ⅵ》外転神経。うち《Ⅲ》には副交感神経を含むことから、眼球運動自身が副交感神経系を活性化する可能性がある。

・当院では眼球運動を目的として、本穴周囲を多用する。

 

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675