肥満あるいは極度の痩せ, 鼻疾患, 標準耳穴

外耳(がいじ)

TG1,2i)外鼻(wai4bi2)(がいび)(external nose)・鼻眼浄・飢点

【取穴】耳屏外側面上の中部。上屏部と下屏部の間。

【主治】鼻炎・飢えを抑える(単純性肥満)

【症例/個人的見解】

・ダイエットの常用穴

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
督脈, 神経変性疾患, 糖尿病, 代謝障害

至陽(しよう) ※膵兪(すいゆ)

 

GV9)至陽(zhi4yang2)(しよう)・肺底・七椎

【取穴】

上背部、後正中線上、第7胸椎棘突起下方の陥凹部。

※脊髄神経後枝は椎間孔の外で脊髄神経からおこり、内側および外側枝に分かれる。

内側枝は関節枝に分かれ、その高さの椎間関節とその出口の1つ下の高さの関節に分布する。

つまりそれぞれの椎間関節は2つの脊髄神経後枝(本穴はT6/7)が関係する。

※マッケンジー胸椎圧診点(胆石疝痛・胆道疾患の診断点)に近い。

【名の由来】

本穴が、伏臥位にて一番高い位置(陽位)に在る事から。

【作用】

〔瀉〕寛胸利膈・清熱化湿

【弁証主治】

◆血病/心-肝病〔補瀉をよく考えて〕

貧血、血液疾患・萎縮性胃炎・循環器症状・睡眠障害、いつも眠い・掌の火照り・黄疸〔先補後瀉〕、肝疾患・脈浮洪・夕方~夜間に症状が悪化など

◆督脈病

※周痺・躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

【主症主治】

ゲップ・しゃっくり・嘔吐・肩甲間部痛・背部痛・肋膜炎

【配穴】

+膈兪…胃が冷える〔灸法〕

【症例/個人的見解】

・本穴の左右に膈兪がある。血の病にも有効と考える。

 

※周痺…痺証の一種。全身の鈍痛、マヒ・項背のこわばり・脈濡渋。パーキンソン病に近いか?

 

―――――――――――――――――

※胃脘下兪(wei4wan3xia4shu4)(いかんげゆ)・胰兪/膵兪(yi2shu4/cui4shu4)(すいゆ)

※経外奇穴…唐代-備急千金要方-

【取穴】

上背部、後正中線上、第8胸椎棘突起下方の陥凹部、およびその外方一寸五分。計3穴。

・筋肉:僧帽筋/広背筋/脊柱起立筋

・運動神経:副神経《Ⅺ》、頚神経後枝/胸背神経/脊髄(胸)神経後枝

・知覚神経:脊髄(胸)神経後枝

・血管:肋間動脈

※脊髄神経後枝は椎間孔の外で脊髄神経からおこり、内側および外側枝に分かれる。

内側枝は関節枝に分かれ、その高さの椎間関節とその出口の1つ下の高さの関節に分布する。

つまりそれぞれの椎間関節は2つの脊髄神経後枝(本穴はT7/8)が関係する。

【名の由来】

「胃脘=上腹部」。本穴が、腹部の痛みに効果がある事から。また本穴が、膵臓疾患に効果がある事から。

【主治】

糖尿病・胃痛・膵炎・胸肋痛・嘔吐・咳嗽・喉の乾燥

【私見】

・督脈上も含め、計3穴であることから、督脈に同上に記載する。

・膵臓は解剖学的には、第1、2腰椎の前面に位置する。

・Daniel Keown氏著『閃く経絡』の中では、中医学的《脾》を、十二指腸-膵臓-脾臓の総合的作用として捉えている。とても興味深い。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

督脈, 過敏性腸症候群, 肥満あるいは極度の痩せ, 胆(膵), 食欲不振

中枢(ちゅうすう)

 

GV7)中枢(zhong1shu1)(ちゅうすう)・十椎

【取穴】上背部、後正中線上、第10胸椎棘突起下方の陥凹部。

※脊髄神経後枝は椎間孔の外で脊髄神経からおこり、内側および外側枝に分かれる。

内側枝は関節枝に分かれ、その高さの椎間関節とその出口の1つ下の高さの関節に分布する。

つまりそれぞれの椎間関節は2つの脊髄神経後枝(本穴はT9/10)が関係する。

※Th10~L1は、子宮の内臓体性知覚反射部位に相当。

※Th10~12・S1~3は、前立腺の内臓体性知覚反射部位に相当。

【名の由来】「中=中間」「「枢=軸」。本穴の位置が背部の運動軸となる事から。

【作用】

〔補〕健脾利湿

〔瀉〕清熱止痛

【弁証主治】

◆督脈病

躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

◆胆病

几帳面な性格、イライラして怒りやすい・過敏性腸症候群・貧血、血液疾患など

【主症主治】しゃっくり・吐き気・十二指腸潰瘍・食欲不振〔灸3壮〕

【症例/個人的見解】

・本穴の左右に胆兪がある。胆の病にも有効と考える。

・和漢三才図会に「此処に三壮灸すれば善く熱を引かせ食が進む。常用常効あり」とある。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
督脈, 肥満あるいは極度の痩せ, 脾(膵)

脊中(せきちゅう)

 

GV6)脊中(ji3zhong1)(せきちゅう)・神宗・背兪・十一椎

【取穴】上背部、後正中線上、第11胸椎棘突起下方の陥凹部。

 

※脊髄神経後枝は椎間孔の外で脊髄神経からおこり、内側および外側枝に分かれる。

内側枝は関節枝に分かれ、その高さの椎間関節とその出口の1つ下の高さの関節に分布する。

つまりそれぞれの椎間関節は2つの脊髄神経後枝(本穴はT10/11)が関係する。

※背部胃潰瘍圧診点(胃潰瘍の診断点)に近い。

※Th11・12は、精巣上体の内臓体性知覚反射部位に相当。

【名の由来】本穴がちょうど背部の中央に位置する事から。

【作用】〔補〕温補脾腎

【弁証主治】

◆督脈病

躁鬱・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど

◆脾病

貧血、血液疾患・胃腸虚弱、萎縮性胃炎、※積聚・軟便・泌尿器、婦人科疾患・脈浮緩など

【配穴】+湧泉…てんかん発作〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・甲乙経・和漢三才図会に「禁灸穴」とある。何故か?

・本穴の左右には脾兪がある。脾の病にも有効と考える。

・過剰な食欲を抑えるとも。

 

※積聚…お腹の中にしこりがあり、張れや痛みを伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
ED、男性生殖器疾患, 肥満あるいは極度の痩せ, 募穴「瀉実」, 三焦, 代謝障害, 任脈

石門(せきもん)

 

CV5)石門(shi2men2)(せきもん)・利機・精露・丹田・命門・三焦募・絶孕

【取穴】

下腹部、前正中線上、臍中央の下方二寸。

【名の由来】

「石=詰まって通らない」。本穴が腹痛で小腹の硬い状態に効果がある事から。本穴に鍼をすると産道が閉ざされ、子供ができなくなると言われているからとも。

【要穴】

『三焦募穴』

【作用】

〔瀉〕理気止痛・通利水道

【弁証主治】

◆三焦病/気病

多汗・むくみ・21:00~23:00あるいは09:00~11:00の異常・※副腎皮質機能亢進症状など

◆脾病

貧血、血液疾患・胃腸虚弱、萎縮性胃炎〔灸〕など

◆任脈病

泌尿器、婦人科疾患・下腹部のしこり・痔・糖尿病など

【弁証配穴】

『兪募配穴(三焦):石門+三焦兪』…三焦病

『募合配穴(三焦):石門+委陽』…三焦実証 〔瀉法〕

『原募配穴(手少陽経):石門+陽池』…手少陽経病

【症例/個人的見解】

・難経六十六難に「臍下腎間の動気は人の生命、十二経の根本なり。故に名を原という。三焦とは原気の別使(脈)にして三気を通じ五臓六腑を営するを主す。原とは三焦の尊号なり」とある。本穴を三焦募とするのも、是に由来するものと思われる。

・三焦は原の陽気(腎陽・元陽=命門)との関わりが強く、此処では三焦の実体を臍下丹田(胞宮)と仮定する。

・禁鍼灸穴ではないが、名の由来を見るに女性には控えるべきか?ただ本穴の下一寸に婦人科の妙穴「関元」が、上五分には「男子の生気之海」とされる「気海」がある。一応考慮のこと。

・三焦が気の生ずる所である事を考えると、全身の気機と水道の調整に効果が高いかと思われる。

・個人的には、三焦とは、脂肪を介して包括されるさまざまな組織-腹膜後器官(腎臓・副腎皮質・膵臓・十二指腸・直腸など)や胸腺、およびその産生するホルモンなど-と考えている。 ※副腎皮質ホルモンの亢進は、胸腺を萎縮させ、免疫を抑制する。この三者の働きは、当院が考える「ホメオスタシスの五角形」の要になるのではと考える。

 

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675

ストレス/不安障害、パニック障害, 禁灸穴, 肥満あるいは極度の痩せ, 肩関節周囲炎、肩背部痛, 足少陽胆経, 各種依存症

淵腋(えんえき)

 

GB22)淵腋(yuan1ye4)(えんえき)・泉腋・腋門・淵液

【取穴】

側胸部、第4肋間、中腋窩線上。

【名の由来】

「淵=深い溝」。本穴が腋にあり、足少陽経気が体表に出る場所である事から。

【要穴】

『標本:手厥陰の標(腋下下三寸)?』

【交会】

・経別(3):第四合(手少陰の入る処)・第五合(手厥陰の別れ入る処)・第六合(手太陰の別れ入る処)

【作用】

〔瀉〕理気和血・平喘降逆

【弁証主治】

◆心/小腸病

躁鬱・不安障害・統合失調症・睡眠障害・循環器症状・掌の火照り・ひどい冷えなど

◆心包/三焦病

各種依存症・ストレス障害(過敏性腸症候群)・肥満あるいは極度の痩せ・※副腎機能亢進症など

◆肺/大腸病

自律神経失調・呼吸器の虚弱・アレルギー疾患、皮膚の乾燥など

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛など

◆手厥陰経病

顔が赤い・黄疸・腋窩リンパ節腫・上腕の痛み、痙攣やこわばりなど

【主症主治】

肩痛、五十肩

【症例/個人的見解】

・甲乙経・和漢三才図会に「禁灸穴」とある。要注意。

・側胸部の本穴より一肋間下(第5肋間)、中腋窩線上に取穴すると、パニック症候群に著効がみられる。

・心包と三焦は、腎との関わりが非常に強いと考えられる。個人的には、副腎機能の亢進症状をイメージさせる。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

※副腎髄質…副腎髄質はそもそも交感神経節後線維の一種。血中にカテコールアミン(交感神経節後線維の伝達物質はみなカテコールアミン)を放出し、全身的な緊急反応をつくる。(つまり各臓器は、つながる交感神経支配と血中から二重に亢進をうける)

・アドレナリン…闘争と逃走(fight-or-flight)のホルモン。運動器への血流量増加(心臓機能上昇。消化機能低下)・呼吸機能増加・感覚器の感度上昇と痛覚の鈍化。

・ノルアドレナリン…アドレナリンと同様の働きに加え、脳に作用し注意(集中)と衝動性(決断)を高める。また長期記憶にも関わる。

・ドーパミン…副腎髄質からはごくわずか。循環血中のドーパミンの作用はまだよくわかっていないが、脳内においては意欲、動機、学習などに深く関与するといわれる。陽性(亢進)状態では幻覚・妄想など、陰性(抑制)状態では抑うつなど。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

《Ⅴ₃》下顎神経, 《Ⅶ》顔面神経, 《Ⅷ》舌咽神経, 発熱, 眼疾患, 肥満あるいは極度の痩せ, 手少陽三焦経

角孫(かくそん) 

TE20)角孫(jiao3sun1)(かくそん)

【取穴】

頭部、耳尖のあたるところ。

※耳を前方に折り曲げて、耳尖が頭に触れるところ。

・筋肉:上耳介筋

・運動神経:《Ⅶ》顔面神経

・知覚神経:耳介側頭神経(由来としては《Ⅴ₃》下顎神経と《Ⅷ》舌咽神経、両方の枝を含む)

・血管:浅側頭動脈

【名の由来】

「角=耳尖」「孫=孫絡」。本穴が耳尖に位置し、ここより孫絡が出る事から。

【要穴】

『標本:手少陽之標(耳後上角下外眦)?』

【交会】

・経絡(3):手足少陽経-手太陽経

【作用】

〔瀉〕明目退翳・清熱散風

【弁証主治】

◆少陽経病

多汗・偏頭痛・耳鳴、難聴・聾唖・口苦・溜息・肩痛・上肢痛、マヒ・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状、肥満あるいは極度の痩せなど

◆手太陽経病

下顎痛、顎関節痛・喉痛、頚部静脈瘤・項頚部痛など

【主症主治】

眼疾患

【配穴】

+翳風…中耳炎〔瀉法〕

+合谷…歯茎痛・虫歯〔瀉法〕

+小海…歯茎痛

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

《Ⅶ》顔面神経, 《Ⅺ》副神経, 発熱, 精神疾患, 肥満あるいは極度の痩せ, 脳、神経症状, 自律神経失調, 項頚部痛, 頚神経叢, 頭痛, 小後頭神経, 手少陽経筋, 手少陽三焦経

天牖(てんゆう)

TE16)(tian1you3)(てんゆう)・転聴

【取穴】

前頚部、下顎角と同じ高さ、胸鎖乳突筋後方の陥凹部。

・筋肉:胸鎖乳突筋/頭板状筋/顎二腹筋後腹

・運動神経:《Ⅺ》副神経(胸鎖乳突筋)・頚神経叢筋枝(頭板状筋)・《Ⅶ》顔面神経(顎二腹筋後腹)

・知覚神経:小後頭神経

・血管:浅頸動脈

※個人的には、胸鎖乳突筋と顎二腹筋後腹の走行が、胸鎖乳突筋後淵で交わる場に取穴すべきと考える。

【名の由来】

「牖=窓」。本穴の位置する陥凹が項の窓の様である事から。

【要穴】

『根結:手少陽之入』

【作用】

〔瀉〕消痰截逆・清頭明目・止痛利節

【弁証主治】

◆手少陽経(筋)病

頭痛・眼痛・耳鳴、難聴・舌のこわばり・喉痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛・※副腎皮質機能亢進症状、肥満あるいは極度の痩せなど

【主症主治】

自律神経失調(多汗・ひえのぼせ・めまいなど)

【配穴】

+後渓…項頚部のこわばり〔瀉法〕

+水溝…鼻疾患・嗅覚異常〔瀉法〕

+四瀆…急性の難聴と発声不利〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・陽経における根結において、『入』の穴は絡穴と、胸鎖乳突筋周囲の2点がある。この頚の6点は、各経(筋)の病態を判断する診断点として使用できるように感じる。

・個人的には、上述の『入』と、頚前筋の分布になにかしらの関連を感じる。胸鎖乳突筋のすぐ裏には頸動脈鞘があり、脳の主要動静脈に加え、迷走神経も、この鞘に包まれている。このことから、胸鎖乳突筋上に分布する各『入』は、経筋のみならず、自律神経系や脳の代謝異常にも運用できるのではないだろうか?

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

《経外奇穴》, 肥満あるいは極度の痩せ, 腰背部痛, 兪(土/木)穴「体重節痛を治す」, 手少陽経筋, 手少陽三焦経

中渚(ちゅうしょ) ※腰痛点精霊(ようつうてんせいれい)

 

TE3)中渚(zhong1zhu3)(ちゅうしょ)・下都

【取穴】

手背、第4・第5中手骨間、第4中手指節関節近位の陥凹部。

【名の由来】

「渚=中州」。本穴が三焦という川に浮かぶ中州のようである事から。

【要穴】

『手少陽経兪木穴(火経木穴/木生火/自経母穴)』

『標本:手少陽之本?』※原文には「小指と薬指の間を上って二寸」とある。

【作用】

〔補〕補益三焦

〔瀉〕清熱利咽・聡耳明目・去邪散滞・舒筋開竅

【弁証主治】

◆三焦(気)虚証「虚すれば其の母を補う」

多汗・21:00~23:00あるいは09:00~11:00の異常・※副腎皮質機能亢進症状、肥満あるいは極度の痩せなど

◆手少陽経(筋)病「体重節痛を治す」

耳鳴、難聴・舌のこわばり・喉痛・上肢痛、ひきつれ、むくみ、マヒ・第4指痛など

【主症主治】

眼の炎症

【配穴】

+水溝…脳卒中〔先ず中渚左右二穴を先補後瀉。効果が見えなければ水溝を加える〕

+臨泣…めまい〔瀉法〕

+大椎…椎間板ヘルニア

+太渓〔補〕…喉痛・空咳〔中渚は瀉〕

【症例/個人的見解】

・古典には眼の炎症に関する治効が多い。追試対象。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

────────────────

※腰痛点精霊(yao1tong4dian3jing1ling2)(ようつうてんせいれい)・腰腿点・腰腿痛点

※経外奇穴-小児推拿方脈活嬰秘旨全書-

【取穴】

手背、第4・第5中手骨間、背側手関節横紋と中手指節関節の中点。

【名の由来】

本穴が腰痛に高い効果を有する事から。

【主治】

ぎっくり腰・意識障害・小児のひきつけ・頭痛・耳鳴・ねちがい・頚椎症・肩関節周囲炎・手背が紅く腫れて痛む

【症例/個人的見解】

・養老と腰痛点は、急性腰痛の第一鍼として用いる事が多い。精霊は同側外側の腰痛に対して効果があるように感じる。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675