発熱, 皮膚疾患, 婦人科疾患, 更年期障害, 標準耳穴

内分泌(ないぶんぴ) 

 

CO18)内分泌(nei4fen1mi4)(ないぶんぴ)(endocrine)・屏間

【取穴】

屏間切痕内、耳甲腔の前下部。

【主治】

生理痛・生理不順・更年期障害・挫創・マラリアなど

【症例/個人的見解】

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

めまい、気象病, 眼疾患, 婦人科疾患, 更年期障害, 標準耳穴

肝(かん) 

 

CO12)(gan1)(かん)(liver)

【取穴】

耳甲艇の後下部。

【主治】

肝痛・眩暈・PMS(月経前症候群)・生理不順・更年期障害・高血圧・仮性近視・単純性緑内障

【症例/個人的見解】

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

《経外奇穴》, 致命三十六穴, 足太陰経筋, 婦人科疾患, 意識障害, 手少陰経筋, 更年期障害, 任脈

神闕(しんけつ) ※三角灸(さんかくきゅう)

CV8)(shen2que4)(しんけつ)・維会・臍中・気舎・闕陰・命蔕・気合

【取穴】上腹部、臍中央。

【名の由来】「闕=宮中」。臍は「先天之結帯、後天之気舎」と云い、胎児の神気を結び、営気を送る場である事から。

【交会】・経筋(2):足太陰経筋の結す処・手少陰経筋の系する処

【作用】〔基本、神闕は灸〕

〔灸補〕中陽奮起・下元温補・回陽固脱

〔灸瀉〕駆冷散結・寒邪温散・血脈温通・開竅復蘇

【弁証主治】

◆任脈病

泌尿器、婦人科疾患・腹部のしこり、※奔豚・痔・糖尿病など

◆足太陰経筋病

脇腹、下腹部~臍、陰部への引きつれと鋭い痛み・股関節痛・陰部痛・下腿内側痛・内踝痛・足母指痛・背深部の痛みなど

◆手少陰経筋病

しゃっくり・※伏梁・※肘網の痛み・上肢内側痛・インポテンツなど

【主症主治】むくみ・※尸厥 〔灸1壮〕・※脱証

【主症配穴】

+公孫…腹張

+復溜…お腹のむくみ

+三間〔瀉〕…過敏性腸症候群

+三陰交…排尿障害

【症例/個人的見解】

・和漢三才図会に「禁鍼穴」とある。常識的に考えて鍼は使わないほうが良いかと。

・尸厥に対し、扁鵲が鍼をしたとの逸話あり。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。腹腔内臓器の損傷。

 

※腎積奔豚…五積之一。脇腹にしこりが出来、このしこりが時々胸を衝き上げるようで苦しい・腹痛・往来寒熱・骨萎・息切れなど。

※心積伏梁…五積之一。臍上から心窩部にかけて大きなしこりが在り、慢性化する。顔が赤い・喉が渇き、唾に血が混じる・動悸・胸苦しさ・お腹の中の熱感・掌のほてり・脈沈芤。悪化すると痙攣をおこすことも。

※肘網…肘に分布する細網(孫絡?)。脳梗塞後の肘のこわばりなどはコレによる。

※尸厥…突然昏倒し仮死状態を呈する。手足の冷え・鳥肌・顔色が青黒い・うわごと・咬い締め・めまい・呼吸微弱、脈絶微弱など。

※脱証…珠ような汗がながれ、手足がひどく冷える・眼は閉じ口は開いたまま、手は巻き上がる・尿漏れ・脈微細絶。虚証。 描写から考えるに、錐体路、錐体外路変性、進行性球マヒなども含まれるかと。

 

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三角灸(san1jiao3jiu3)(さんかくきゅう)・疝気穴・臍傍穴・臍三角

※経外奇穴-世医特効方-

【取穴】下腹部、患者の両口角の長さを一辺とした正三角形をつくり、その頂点を臍にあてる。その底辺を水平にして、両底角を取穴する。

【名の由来】その取穴の方法と、一般に灸法に用いる事から。

【主治】鼠径ヘルニア・肝斑・過敏性腸症候群・慢性結腸炎・不妊症

【配穴】+足三里+大敦…陰嚢ヘルニア

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
禁鍼穴, 腰神経叢, 腸骨鼠径神経, 閉鎖神経, 陰部大腿神経, 足厥陰肝経, 大腿神経, 婦人科疾患, 更年期障害

急脈(きゅうみゃく)

LR12)急脈(ji2mai4)(きゅうみゃく)

【取穴】

鼠径部、恥骨結合上縁と同じ高さ、前正中線の外方二寸五分。

・筋肉:腸腰筋 Iliopsoas・恥骨筋 Pectineus

・運動神経:腰神経叢(L1,2,3)Lumber plexus of nerve 1,2,3・大腿神経 Femoral nerve・閉鎖神経 Obturator nerve

・知覚神経:腸骨鼠径神経 Ilio-inguinal nerve・陰部大腿神経陰部枝 Genital branch of Genitofemoral nerve

・血管:大腿動脈 Femoral artery

※大腿三角 Femoral triangle内、伏在裂孔 Saphenous openingの位置(鼠径靭帯内側部の下方かつ恥骨結節の外下方約4㎝)にほぼ一致する。

 

【名の由来】

本穴が大腿動脈拍動部にあり、その脈状の強さから。

【作用】

〔瀉〕疏肝止痛・理気導疝

【弁証主治】

◆足厥陰経病

腰痛・性欲の異常・泌尿器、婦人科疾患〔灸〕・更年期障害など

【主症主治】

陰部の炎症

【私見】

・古典には「禁鍼穴」とある。要注意。

 

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めまい、気象病, 眼疾患, 腰背部痛, 足首、足、踵痛, 足少陽経筋, 足少陽胆経, 兪(土/木)穴「体重節痛を治す」, 八宗穴/八脈交会穴, 婦人科疾患, 帯脈, 更年期障害, 消化器疾患

足臨泣(あしりんきゅう)

 

GB41足臨泣(zu2lin2qi4)(あしりんきゅう)

【取穴】

足背、第4・第5中足骨底接合部の遠位、第5指の長指伸筋腱外側の陥凹部。

・筋肉:第4背側骨間筋

・運動神経:外側足底神経

・知覚神経:浅腓骨神経

・血管:第4背側中足動脈

【名の由来】

本穴の効能が頭臨泣と相対し、眼病諸症を治す事から。

【要穴】

『足少陽経兪木穴(木経木穴/木気の強い穴)』

『八宗穴/八脈交会穴(×帯脈)』

【交会】※一説には足太陽経との交会とも。

【作用】

〔瀉〕利胆疏肝・利胸膈・清頭目・疏肝解鬱・理気止痛

【弁証主治】

◆帯脈病「腹満、腰溶溶として水中に坐している如し」

過敏性腸症候群・腰~側腹部痛、痙攣・サルコペニア(加齢による筋力低下)・下脱症状・痔、脱肛・泌尿器、婦人科疾患、生理不順〔灸1壮〕など

◆足少陽経(筋)病「体重節痛を治す」

黄疸・半身不随、運動機能障・頭痛・口苦・溜息・胸鎖乳突筋のこわばり・鎖骨窩痛・乳腺炎・膝外側痛・こむら返り・皮膚の乾燥など


◆心虚証/三焦虚証「木経木穴/木生火/虚すれば其の母を補う」

更年期障害(睡眠障害・不安障害・多汗・めまい・喉が渇く・動悸・※伏梁・※瘕聚・臍上の強い拍動・※副腎皮質機能亢進症状、肥満あるいは極度の痩せなど)

【主症主治】

足首痛・足第4指痛

【弁証配穴】

『八脈交会配穴:臨泣+外関』…往来寒熱・慢性的な微熱・低体温

【主症配穴】

+中渚…めまい〔瀉法〕

+率谷…偏頭痛

+合谷…顔の諸症

+通天…鼻づまり〔瀉法〕

+陽交…胸苦しさ〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・木陽経の木穴は全経穴中、最も木陽性が強い。そういう意味では火性(複合的臓腑連関から心/三焦)に対する補法にも応用できるのではないだろうか?個人的には更年期障害は適応と考える。

・『外関+臨泣』の配穴は、少陽の関係に基づくものと考える。そう考えると、急性の発熱というよりも、慢性的な往来寒熱、低体温などが、より適応かと。

・痿証(筋力低下)の治療には、陽明経を主に、衝脈・帯脈・督脈との関係を考慮しながら配穴すると良い。

・帯脈は腰腹部内外の安定に関与し、その病証は特に様々な「下脱」として現れる。その中には内臓下垂・子宮脱・陰嚢ヘルニア・脱肛などの臓器下脱から、おりものの不調・不正出血・遺精・尿漏れ・下痢などの機能的漏脱も含まれる。

・木(怒/魂)穴・金(悲/魄)穴はどの経絡でも精神疾患への効果が高いが、足臨泣にはあまり精神疾患への主治がない。帯脈の性質が強いためか?

 

※心積伏梁…五積之一。慢性の臍~心窩部にしこりがあり、胸苦しさや動悸、イライラを生じさせるもの。加えて脈沈芤・お腹の熱感・顔が赤い・唾に血が混じる・掌のほてり。甚だしきは抽搐を伴う。

※瘕聚…お腹の中に不明瞭なしこりがあり、一時的に張りがきて痛みが移動するもの。

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に作用する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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原穴, 手少陽経筋, 手少陽三焦経, 更年期障害

陽池(ようち)

 

TE4)陽池(yang2chi2)(ようち)・別陽

【取穴】

手関節後面、(総)指伸筋腱の尺側陥凹部、手関節背側横紋上。

※第4・第5中手骨間隙を擦上すると触れることができる。LI5)陽渓、SI5)陽谷と同じ高さにある。

※抵抗に抗して手関節を伸展すると、総指伸筋腱はより触れやすい。

・筋肉:伸筋支帯/総指伸筋腱/小指伸筋腱

・運動神経:橈骨神経

・知覚神経:後前腕皮神経

・血管:背側手根動脈網、後骨間動脈

【名の由来】

「池=陥凹」。本穴が手関節背(陽)面の中央陥凹にある事から。

【要穴】

『三焦原穴(木性)』

『根結:手少陽之溜』

『標本:手少陽之本?』 ※原文には「小指と薬指の間を上って二寸」とある。

【交会】

・経筋:手少陽経筋の結する処

【作用】

〔補〕補益原気

〔瀉〕舒筋利節・利喉聡耳・開竅明目・宣肺解表

【弁証主治】

◆三焦/脾/胆病(気病)

更年期障害(多汗・めまい・ひえのぼせ・胃腸症状・脈浮緩・横になれないなど)・21:00~23:00あるいは09:00~11:00の異常・※副腎皮質機能亢進症状など

◆手少陽経(筋)病

耳痛・耳鳴、難聴・舌のこわばり・口渇・喉痛、嚥下困難・肘痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛など

 

【弁証配穴】

『原絡配穴(三焦⇒心包):陽池+内関』…三焦病/気病

『原募配穴(手少陽経):石門+陽池』…手少陽経病

【主症配穴】

+内関…脊柱管狭窄症・更年期障害

【症例/個人的見解】

・原穴はその臓腑経絡に加え、子午の表裏にある臓腑経絡も主治する。すなわち三焦原穴である陽池は、足太陰脾経の病(主に所生病)も主治とする。

・個人的には、原穴は『複合的臓腑連関』のつながりに基づいた、三臓腑を統合したような病状に用いるべきかと考える。

・本穴では「脾/三焦/胆」をつなぐ病状として、更年期障害(ホルモンバランスの崩れによる心身の不調)には、適応と考える。

・少陽経筋及び三焦と子午表裏の関係にある脾は、舌に関与する。そのため舌の問題には使用しやすい。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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神経変性疾患, ED、男性生殖器疾患, 脛街/血海, 脛骨神経, 膝痛, 衝脈, 足少陰経筋, 足少陰腎経, 合/下合(水/土)穴「逆気而泄を治す」, 大腿神経・伏在神経, 太衝(血流不全), 婦人科疾患, 更年期障害

陰谷(いんこく)

 

KI10)陰谷(yin1gu3)(いんこく)

【取穴】

膝後内側、半腱様筋腱の外縁、膝窩横紋上。

・筋肉:半腱様筋・半膜様筋

・運動神経:脛骨神経

・知覚神経:伏在神経

・血管:膝関節動脈網

【名の由来】

本穴が膝内(陰)側、筋腱の陥凹部にある事から。

【要穴】

『足少陰経合水穴(水経水穴/水気の強い穴)』

【交会】

・経筋:足少陰経筋の結す処(内輔の下/脛骨内側顆)

【作用】

〔補〕滋腎清熱

〔瀉〕『水兪五十七処“太衝”/通利三焦』

【弁証主治】

◆足少陰経(筋)病/気逆/衝脈病「逆気而泄を治す/逆気して裏急す」

身体が膨張したように感じる(泌尿器、婦人科疾患・更年期障害・皮膚静脈炎)〔瀉〕

身体が縮んだように感じる(認知症・錐体外路系障害・貧血・喘息・サルコペニア(加齢による筋力低下))〔補〕 など

【主症主治】

膝痛

【私見】

・水陰経の水穴は全経穴中、最も水陰性が強い。五行に基づけば、木性(肝/胆・筋・眼など)に対する補法にも応用できるが、【複合的臓腑連関】に基づけば、「水」と「木」の間には「もうひとつの火(心/小腸)」が挟まる。 故に本穴は、木性への波及効果はあまりないと考える。

・『水兪五十七処』の“太衝”に数えられる。精-血の異常に効果が高い。個人的には衝脈に属すと考える。

・足少陰経筋の病-仲秋痺-は「此筋折紐、紐発数甚者、死不治」とある。個人的には錐体外路系の変性疾患を思わせる。

 

※積聚…お腹の中にしこりがあり、張れや痛みを伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。 しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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ED、男性生殖器疾患, 郄穴「通経活血」, 陰維脈, 衝脈, 足首、足、踵痛, 足少陰腎経, 太衝(血流不全), 婦人科疾患, 更年期障害

築賓(ちくひん)

 

KI9)築賓(zhu4bin1)(ちくひん)・腿肚・腨腸

【取穴】

下腿後内側、ひらめ筋とアキレス腱の間、内果尖の上方五寸。

※膝を屈し、抵抗に抗して足を底屈すると、脛骨内側縁にひらめ筋がより明瞭に現れる。

※KI3)太渓とKI10)陰谷を結ぶ線上で、LR5)蠡溝と同じ高さにある。

【名の由来】

「築=土台を築く」「賓=臏(膝蓋骨)」。本穴が膝蓋骨より下の疾患を主治する事から。

【要穴】

『陰維脈郄穴』

【作用】

〔補〕調補肝腎

〔瀉〕『水兪五十七処“太衝”/通利三焦・清熱利湿』

【弁証主治】

◆陰維脈病「心痛に苦しむ」

心痛・動悸、胸苦しさ・脇下のつかえ・躁鬱、不安障害・急性腰痛など

 

◆足少陰経病/衝脈病「逆気して裏急す」

身体が膨張したように感じる(泌尿器、婦人科疾患・更年期障害・皮膚静脈炎)〔瀉〕

身体が縮んだように感じる(認知症・貧血・喘息・サルコペニア(加齢による筋力低下))〔補〕 など

【主症主治】

こむら返り

【弁証配穴】

『郄会配穴(臓):章門+養老・筑賓』…臓病

『郄会配穴(腑):中脘+温溜・筑賓』…腑病

【症例/個人的見解】

・『水兪五十七処』の“太衝”に数えられる。精-血の異常に効果が高い。個人的には衝脈に属すと考える。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

神経変性疾患, ED、男性生殖器疾患, 郄穴「通経活血」, 腰背部痛, 陰蹻脈, 衝脈, 足少陰腎経, 太衝(血流不全), 婦人科疾患, 更年期障害

交信(こうしん)

 

KI8)交信(jiao1xin4)(こうしん)・内筋

【取穴】

下腿内側、脛骨内縁の後方の陥凹部、内果尖の上方二寸。

※KI7)復溜の前方五分にある。

【名の由来】

「信=五徳の土=脾」。本穴より先で脾経の三陰交と交わる事から。

【要穴】

『陰蹻脈郄穴』

【作用】

〔補〕調補肝腎

〔瀉〕『水兪五十七処“太衝”/通利三焦』

【弁証主治】

◆陰蹻脈病「陽緩み陰急す」

悪風発熱〔瀉血〕・自律神経失調・視力低下、眼裏痛・※昌陽之脈腰痛・皮膚の強いしびれやこわばり・部位がはっきりしない疼痛・錐体外路系障害など

◆足少陰経病/衝脈病「逆気して裏急す」

身体が膨張したように感じる(泌尿器、婦人科疾患・更年期障害・皮膚静脈炎)〔瀉〕

身体が縮んだように感じる(認知症・貧血・喘息・サルコペニア(加齢による筋力低下))〔補〕 など

【弁証配穴】

『郄会配穴(髄):懸鐘+交信・跗陽・水泉』…髄病

【主症配穴】

+陰包〔瀉〕…生理不順

+合陽…不正出血

【症例/個人的見解】

・『水兪五十七処』の“太衝”に数えられる。精/血の異常に効果が高い。個人的には衝脈に属すと考える。

・陰蹻脈は「一身左右の陰を主る」ことから、臨床では巨刺・繆刺を多用する。

・『陽緩み陰急す』を姿勢からみると、前傾前屈姿勢となる。この姿勢に加え、「蹻=足を高くあげて歩く・力強く歩く様・敏捷」を病むと考えた時、パーキンソン病をはじめとするような錐体外路系の変性疾患に対して、陰蹻脈は適応かと考える。

・陰蹻脈の病証では、表に異常がなく裏が病み(表面上に異常がないが症状が強いなど)、夜に症状がでる事が多い。

・照海同様、陰蹻脈に属するが、郄穴の性質上、照海より痛みに対する主治が多い。

・陰を病むと熱を生ず。

 

※昌陽之脈腰痛…腰痛が脇肋までひきつれ、視界がぼやけ、甚だしい時には背中が反り返り、舌が巻き上がって話せない。

※-素問刺腰痛篇第四十一-に記載の『昌陽之脈』を、陰蹻脈とする説もある。「昌陽」は復溜の別名でもあるが(「内筋」は交信の別名)、復溜も陰蹻脈に係わるという事か?

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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発汗調整, 経(金/火)穴「喘咳寒熱を治す」, ED、男性生殖器疾患, 脛街/血海, 脛骨神経, 衝脈, 足少陰腎経, 大腿神経・伏在神経, 太衝(血流不全), 婦人科疾患, 更年期障害

復溜(ふくりゅう)

 

KI7復溜(fu4liu1)(ふくりゅう)・復白・伏白・胃陽・外命・外命兪・昌陽

【取穴】

下腿後内側、アキレス腱の前縁、内果尖の上方二寸。

・筋肉:踵骨腱・長母趾屈筋・長趾屈筋

・運動神経:脛骨神経

・知覚神経:伏在神経

・血管:後脛骨動脈

※KI8)交信と同じ高さで後方にある。

【名の由来】

「復溜=伏し留る」。足少陰脈気が本穴で一度停留する事から。

※子午流注説難の「其太溪是正经之脉、复从内踝稍后、二寸此溜」に由来するとも。

【要穴】

『足少陰経経金穴(水経金穴/金生水/自経母穴)』

【作用】

〔補〕培補腎陰・滋陰宣肺・益髄健脳・滋陰降火・壮筋補虚

〔瀉〕『水兪五十七処“太衝”/通利三焦・開竅腠理』

【弁証主治】

◆腎虚証/肺腎両虚証「喘咳寒熱を治す/虚すれば其の母を補う」

発熱畏寒・発汗異常・鼻、口唇、肌の乾燥・咳嗽、喘息・成長発育不全・代謝不全・排便異常・痔・脈沈遅・17:00~19:00あるいは05:00~07:00の異常など

◆足少陰経病/衝脈病「逆気して裏急す」

身体が膨張したように感じる(不眠・泌尿器、婦人科疾患・更年期障害・皮膚静脈炎)〔瀉〕

身体が縮んだように感じる(認知症・錐体外路系障害・貧血・喘息・サルコペニア(加齢による筋力低下))〔補〕 など

【主症主治】

内踝痛・踵痛・足底痛・足5指痛

【主症配穴】

+合谷…発汗調整

+水分…お腹が張る・むくみ・腹水

+承山…痔・腹痛

+委中…腰背部痛

+腎兪…頻尿・むくみ

【私見】

・『水兪五十七処』の“太衝”に数えられる。精、血の異常に効果が高い。個人的には衝脈に属すと考える。

・甲乙経に「刺無多見血」とある。出血は控えるべきか?

・古典では総じて、多汗には復溜を補し、無汗には復溜を瀉す記述が多い。また発汗調節には「合谷」との配穴が多くみられる。

・個人的には、肺/腎というより、肺/大腸との関係を念頭に、選穴すべきと考える。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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