股関節痛、鼠径部痛、大腿痛, 足厥陰肝経, 婦人科疾患

足五里(あしごり)

LR10)足五里(zu2wu3li3)(あしごり)

【取穴】

大腿部内側、ST30)気衝の下方三寸、動脈拍動部。

【名の由来】

本穴が箕門(足太陰脾経)の上五寸にある事から。

【作用】

〔瀉〕理気和血・通調下焦

【弁証主治】

◆足厥陰経病

腰痛・性欲の異常・泌尿器、婦人科疾患・更年期障害など

【主症主治】

下腹部の張痛・閉鎖神経痛

【配穴】

+血海…陰嚢の湿痒〔瀉法〕

+中封…黄疸〔瀉法〕

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

股関節痛、鼠径部痛、大腿痛, 足厥陰肝経, 婦人科疾患

陰包(いんほう)

 

LR9)陰包(yin1bao1)(いんぽう)・陰胞

【取穴】

大腿部内側、薄筋と縫工筋の間、膝蓋骨底の上方四寸。

※股関節をやや屈曲・外転させ、筋を緊張させると、縫工筋がより明瞭になる。縫工筋の後方にある。

【名の由来】

「包=包蔵する」。ここより厥陰経気が大腿内(陰)側に潜行する事から。

【要穴】

『足厥陰之別』

【作用】

〔瀉〕理気活血・通調下焦

【弁証主治】

◆足厥陰経病

腰痛・性欲の異常・泌尿器、婦人科疾患・更年期障害など

【主症主治】

腹張・膝痛・閉鎖神経痛

【配穴】

+交信…生理不順〔瀉法〕

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

膝痛, 足厥陰経筋, 足厥陰肝経, 合/下合(水/土)穴「逆気而泄を治す」

曲泉(きょくせん)

 

LR8)曲泉(qu3quan3)(きょくせん)

【取穴】

膝内側、半腱・半膜様筋腱内側の陥凹部、膝窩横紋の内側端。

※膝を屈曲し、膝窩横紋の内側端で最も明らかに触れる腱の陥凹部にある。

【名の由来】

「曲=曲げる」「泉=陥凹部で経気が盛んな処」。本穴が合水穴であり、肘を曲げた時に、この位置に陥凹ができる事から。

【要穴】

『足厥陰経合水穴(木経水穴/水生木/自経母穴)』

【交会】

・経筋:足厥陰経筋の結する処

【作用】

〔補〕補益肝陰

〔瀉〕清利湿熱・清利下焦

【弁証主治】

◆肝陽上亢証「逆気而泄を治す/虚すれば其の母を補う」

貧血、血液疾患・立ちくらみ・吐き気、脇肋の不快感・※積聚・臍左の強い拍動・鼠径ヘルニア・下痢、未消化便・01:00~03:00あるいは13:00~15:00の異常など

◆足厥陰経(筋)病

腰痛・性欲の異常、インポテンツあるいは勃起の異常継続・泌尿器、婦人科疾患・下腿内側~内股のひきつれ・膝痛・内踝前の痛み・足母指痛・更年期障害など

【配穴】

+膀胱兪…風邪の後のだるさ

+大杼…手足のマヒやしびれ・脳虚血性発作

+中極…尿道炎〔瀉法〕

 

※積聚…お腹の中にしこりがあり、張れや痛みを伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

膝痛, 足厥陰経筋, 足厥陰肝経

膝関(しっかん)

 

LR7)膝関(xi1guan1)(しつかん)

【取穴】

下腿脛骨面、脛骨内側顆の下方、SP9)陰陵泉の後方一寸。

【名の由来】

「膝関=膝関節」。本穴の位置から。

【交会】

・経筋:足厥陰経筋の結する処(内輔之下)

【作用】

〔瀉〕散風利湿・通利関節

【弁証主治】

◆足厥陰経(筋)病

腰痛・性欲の異常、EDあるいは勃起の異常継続・泌尿器、婦人科疾〔灸100壮〕・膝痛・下腿内側~内股のひきつれ・内踝前の痛み・足母指痛・更年期障害など

【配穴】

+犢鼻…大腿、膝の炎症〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・個人的には、「関」の付く経穴は、筋骨格系の疼痛に有効なように感じる。本穴に関しては、膝痛に対しては必須。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

郄穴「通経活血」, 足厥陰肝経

中都(ちゅうと)

 

LR6)中都(zhong1du1)(ちゅうと)・中郄・太陰

【取穴】

下腿前内側、脛骨内側面の中央、内果尖の上方七寸。

※膝蓋骨尖と内果尖を結ぶ線上の中点の下方五分で、脛骨内側面の中央にある。

【名の由来】

「都=集まる」。本穴が脛骨内側の中央に位置し、厥陰経気が集まる処である事から。

【要穴】

『足厥陰経郄穴』

【作用】

〔補〕固衝止崩

〔瀉〕疏肝理気

【弁証主治】

◆厥陰経血(熱)病

統合失調症・顔が赤い・黄疸・腋窩リンパ節腫・呼吸困難・胸苦しさ・心痛、激しい動悸・上肢の痛み、痙攣やこわばり・掌の火照り、指先の痺れ・性欲の異常・泌尿器、婦人科疾患・更年期障害・疔瘡〔郄門~内関の三穴透刺〕・※副腎髄質機能亢進症など

【弁証配穴】

『郄会配穴(臓):章門+中都・筑賓』…臓病

【症例/個人的見解】

・陰経の郄穴は、手足同名経の血病を主治する。

 

※副腎髄質…副腎髄質はそもそも交感神経節後線維の一種。血中にカテコールアミン(交感神経節後線維の伝達物質はみなカテコールアミン)を放出し、全身的な緊急反応をつくる。(つまり各臓器は、つながる交感神経支配と血中から二重に亢進をうける)

・アドレナリン…闘争と逃走(fight-or-flight)のホルモン。運動器への血流量増加(心臓機能上昇。消化機能低下)・呼吸機能増加・感覚器の感度上昇と痛覚の鈍化。

・ノルアドレナリン…アドレナリンと同様の働きに加え、脳に作用し注意(集中)と衝動性(決断)を高める。また長期記憶にも関わる。

・ドーパミン…副腎髄質からはごくわずか。循環血中のドーパミンの作用はまだよくわかっていないが、脳内においては意欲、動機、学習などに深く関与するといわれる。陽性(亢進)状態では幻覚・妄想など、陰性(抑制)状態では抑うつなど。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

精神疾患, 絡穴「去痰化瘀」, ED、男性生殖器疾患, 足厥陰肝経

蠡溝(れいこう)

 

LR5蠡溝(li2gou1)(れいこう)・交儀

【取穴】

下腿前内側、脛骨内側面の中央、内果尖の上方五寸。

※膝蓋骨尖と内果尖を結ぶ線上で、内果尖から1/3、脛骨内側面の中央、KI9)築賓と同じ高さにある。

・知覚神経:伏在神経

・前脛骨動脈の枝

【名の由来】

「蠡=虫・貝殻」。本穴が脛骨内側面上の小さな溝に位置し、陰部の(虫が這う様な)痒みの特効穴である事から。

【要穴】

『足厥陰経絡穴/内踝の上五寸、別れて少陽に行く。その別脈は、脛から睾丸へ直上し、陰茎に結ぶ

『標本:足太陰之本(中封の前上四寸)?』

【作用】

〔補〕益肝調経

〔瀉〕清熱消腫

【絡脈主治】表裏にまたがる症状・足厥陰絡脈の瘀血痰飲証

〔補〕強い陰部の痒み(急性)・むずむず脚症候群など

〔瀉〕子宮脱垂・性欲の異常亢進など

【弁証主治】

◆足厥陰経病

腰痛・泌尿器、婦人科疾患・ED、男性不妊・更年期障害など

◆足太陰経病

貧血、血液疾患・嚥下困難・心窩部痛・胃腸虚弱、萎縮性胃炎・脈浮緩など

【弁証配穴】

『原絡配穴(胆⇒肝):丘墟+蠡溝』…胆病/筋病

+大敦〔繆刺法…反対側を瀉血〕…足厥陰絡脈の実証

【主症配穴】

+京門…臍下の石様のしこり〔瀉法〕

【私見】

・絡脈は皮下静脈との関わりが深いので、瀉血が有効。

・絡脈の流注から考えても、男性不妊(ストレス性ふくむ)にはぜひ使いたい。

・刺法としては斜刺が多い。

・穴名から、陰部に限らず下肢の異常感覚には有効かと。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-951-9675

経(金/火)穴「喘咳寒熱を治す」, 足首、足、踵痛, 足厥陰経筋, 足厥陰肝経

中封(ちゅうほう)

 

LR4)中封(zhong1feng1)(ちゅうふう)・懸泉

【取穴】

足関節前内側、前脛骨筋腱内側の陥凹部、内果尖の前方。

※SP5)商丘とST41)解渓の中央にある。

【名の由来】

「封=封蔵される」。本穴が前脛骨筋腱と長拇趾伸筋腱、下伸筋支帯に囲まれた中央に位置する事から。

【要穴】

『足厥陰経経金穴(木経金穴/金克木)』

『標本:足厥陰之本(行間の上五寸)?』

【交会】

・経筋:足厥陰経筋の結する処

【作用】

〔瀉〕疏肝通絡

【弁証主治】

◆傷寒厥陰病(陰陽離開証)「喘咳寒熱を治す/金克木」

慢性の悪寒発熱・咳嗽・黄疸・肝硬変・四肢が冷える、むくむ・更年期障害・01:00~03:00あるいは13:00~15:00の異常など

◆足厥陰経(筋)病

腰痛・性欲の異常、インポテンツあるいは勃起の異常継続・泌尿器、婦人科疾患・下腿内側~内股のひきつれ・内踝前の痛み・足母指痛など

【主症配穴】

+足五里…黄疸・胆石症〔瀉法〕

+昆侖…急性腰痛〔瀉法〕

+行間…排尿障害〔瀉法〕

+地機…生理痛・男性不妊)〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675