痔、肛門疾患, 総腓骨神経, 脛街/血海, 脛骨神経, 腰背部痛, 致残十八穴, 衝脈, 足首、足、踵痛, 足太陽膀胱経

承山(しょうざん)

BL57)承山(cheng2shan1)(しょうざん)・魚腹・肉柱・傷山・腸山

【取穴】

下腿後面、腓腹筋筋腹とアキレス腱の移行部。

・筋肉:腓腹筋/ヒラメ筋/後脛骨筋

・運動神経:脛骨神経

・知覚神経:内側腓腹神経(脛骨神経の枝の内側腓腹皮神経と、総腓骨神経の枝の外側腓腹皮神経のひとつである腓腹神経交通枝が結合して形成)

・血管:後脛骨動脈

※足を底屈するかつま先立ちをすると、腓腹筋筋腹下の鋭角になった陥凹部にある。腓腹筋の二頭はΛの形に別れている。

【名の由来】

本穴が承筋の下にあり、腓腹筋内・外側頭筋のもり上がりを山に喩えて。

【作用】

〔補〕『脛街之兪/温肌肉(養血温補)』・温経散邪

〔瀉〕通経緩脈・鬱熱消散・舒筋利節

【弁証主治】

◆足太陽経病

風邪、※霍乱・発熱による疼痛など

◆衝脈病(脛街/血海)「逆気して裏急す」

身体が膨張したように感じる〔瀉〕

身体が縮んだように感じる〔補〕

自律神経失調、更年期障害・内眼眦痛・腹中のひきつれ、痙攣・泌尿器、婦人科疾患・・筋力低下・皮膚静脈炎、下肢のムクミなど

【主症主治】

『馬丹陽天星十二穴/腰痛・痔・便秘・脚気・膝の炎症・こむらがえりなど』

【配穴】

+長強…痔・急性のひどい下痢〔強瀉〕

+商丘…痔・化膿性骨髄炎

+孔最〔灸〕…裂肛・肛門痛・尾骶骨痛

+金門…全身の痙攣

【私見】

・「脛街」は「血海(衝脈)」との関わりが深い。そのため『脛街之兪』である本穴も、養血温補の効果があると思われる。

・武術的な「致残十八穴」の一つ。打突により足に力が入らなくなる。

 

※霍乱…熱中症に類する。突発性のひどい嘔吐と下痢、胃の気持ち悪さ。寒・熱・乾・湿の区別があり、筋肉の痙攣(特に腹筋・腓腹筋)を生じることもある。コレラや細菌性食中毒も該当。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

禁鍼穴, 総腓骨神経, 脛街/血海, 脛骨神経, 腰背部痛, 膝痛, 衝脈, 足首、足、踵痛, 足太陽膀胱経

承筋(しょうきん)

BL56承筋(cheng2jin1)(しょうきん)・腨腸・直腸・腸山

【取穴】

下腿後面、腓腹筋の両筋腹の間、膝窩横紋の下方五寸。

※BL55)合陽とBL57)承山の中点にある。

・筋肉:腓腹筋/ヒラメ筋/後脛骨筋

・運動神経:脛骨神経

・知覚神経:内側腓腹神経(脛骨神経の枝の内側腓腹皮神経と、総腓骨神経の枝の外側腓腹皮神経のひとつである腓腹神経交通枝が結合して形成)

・血管:後脛骨動脈

【名の由来】

「承筋=腓腹筋」。本穴が腓腹筋の中央にある事から。

【作用】

〔補〕『脛街之兪/温肌肉(養血温補)』・温経散邪

〔瀉〕通経緩脈・鬱熱消散・舒筋利節

【弁証主治】

◆足太陽経病

風邪、※霍乱・発熱による疼痛・※会陰之脈腰痛など

◆衝脈病(脛街/血海)「逆気して裏急す」

身体が膨張したように感じる〔瀉〕

身体が縮んだように感じる〔補〕

自律神経失調、更年期障害・内眼眦痛・腹中のひきつれ、痙攣・泌尿器、婦人科疾患・筋力低下・皮膚静脈炎、下肢のムクミなど

【私見】

・甲乙経・和漢三才図会には「禁鍼穴」とあるが、刺鍼しても問題はない。

・「脛街」は「血海(衝脈)」との関わりが深い。そのため『脛街之兪』である本穴も、養血温補の効果があると思われる。

 

※会陰之脈腰痛…痛む部位に流れるように汗が出て、咽が渇き、水を飲むと動きたがる。

※会陰之脈…八髎穴から会陽に至るライン。巨陽之中絡。

※霍乱…熱中症に類する。突発性のひどい嘔吐と下痢、胃の気持ち悪さ。寒・熱・乾・湿の区別があり、筋肉の痙攣(特に腹筋・腓腹筋)を生じることもある。コレラや細菌性食中毒も該当。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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総腓骨神経, 脛街/血海, 脛骨神経, 膝痛, 衝脈, 足首、足、踵痛, 足太陽経筋, 足太陽膀胱経

合陽(ごうよう)

BL55)合陽(he2yang2)(ごうよう)

【取穴】

下腿後面、腓腹筋外側頭と内側頭の間、膝窩横紋の下方二寸。

※BL40)委中とBL57)承山を結ぶ線上、BL40)委中の下方二寸にある。

・筋肉:腓腹筋/足底筋

・運動神経:脛骨神経

・知覚神経:内側腓腹神経(脛骨神経の枝の内側腓腹皮神経と、総腓骨神経の枝の外側腓腹皮神経のひとつである腓腹神経交通枝が結合して形成)

・血管:後脛骨動脈

【名の由来】

本穴にて足太陽経の二本の支脈が合わさる事から。

【交会】

・経筋:足太陽経筋の結す処(膕)

・経別:第一合(膕/足太陽の別れ入る処・足少陰の別れ合する処)

【作用】

〔補〕『脛街之兪/温肌肉(養血温補)』・温経散邪

〔瀉〕通経緩脈・鬱熱消散・舒筋利節

【弁証主治】

◆足太陽経(筋)病

風邪・発熱による疼痛〔先に局所、後に承山〕・項頚部痛・鎖骨窩痛・脇痛・腰背部痛、坐骨神経痛・股関節痛・膝痛・こむら返り〔鍼7分+灸5壮〕・踵痛〔瀉血+局所灸〕・足第5指痛・身体を揺すれないなど

◆膀胱-腎病

成長発育不全・※脳風・黄疸・貧血、血液疾患・シェーグレン症候群、膠原病・脳神経症状、運動機能障害・睡眠障害・顔色が黒い・喘息・慢性の痔、脱肛・下痢、ひどい血便・脈沈遅など

◆衝脈病(脛街/血海)「逆気して裏急す」

身体が膨張したように感じる〔瀉〕

身体が縮んだように感じる〔補〕

自律神経失調、更年期障害・内眼眦痛・腹中のひきつれ、痙攣・泌尿器、婦人科疾患・筋力低下・皮膚静脈炎、下肢のムクミなど

【配穴】

+交信…不正出血

【私見】

・「脛街」は「血海(衝脈)」との関わりが深い。そのため『脛街之兪』である合陽も、養血温補の効果があると思われる。

 

※脳風…健忘・急性の頭痛・めまいと耳鳴・蓄膿・泡の様な涎を吐くなど。脳腫瘍などによるものか?

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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腎兪(腰痛・泌尿器、婦人科疾患), 頻尿, 足太陽膀胱経, 排便異常, 下殿神経, 仙骨神経後枝

秩辺(ちっぺん)

 

BL54)秩辺(zhi4bian1)(ちっぺん)

【取穴】

臀部、第4仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨陵の外方三寸。

※仙骨裂孔の外方三寸で、BL30)白環兪と同じ高さにある。

・筋肉:大殿筋 Gluteus maximus m

・運動神経:下殿神経 Inferior gluteal n

・知覚神経:中殿皮神経 Middle clunial n・上殿皮神経 Superior cluneal n(仙骨神経後枝)

・血管:上殿動脈

【名の由来】

「秩=順序」「辺=遠」。本穴が規則正しく並ぶ足太陽経背部穴の一番下に在る事から。

【作用】

〔補〕『水兪五十七処“腎兪”/補腎利水・強健腰膝』

〔瀉〕疏通経絡

【弁証主治】

◆腎不納気

泌尿器(頻尿・尿失禁)、婦人科疾患(子宮脱・内臓下垂)脱肛、便失禁・下痢・足裏の火照り・脈沈遅など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

【私見】

・『水兪五十七処』の“腎兪”に数えられる。津液代謝の異常に関しては効果が高い。

・陰部神経 Pudendal n(S2-4)は大坐骨孔経由で骨盤のから出、仙骨結節靭帯 Sacrospinous ligamentを回り込んで、小坐骨孔経由で会陰に入る。

・上記のことから、本穴を角度を調整して深刺すれば、陰部神経の支配する括約筋系の問題にアプローチできるのではと考える。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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《アーユルヴェーダ・マルマ》, むくみ、冷え症, , 腎兪(腰痛・泌尿器、婦人科疾患), 足太陽膀胱経, 免疫力、抵抗力向上, 更年期障害, 三焦

胞肓(ほうこう)

 

BL53)胞肓(bao1huang1)(ほうこう)

【取穴】

臀部、第2仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨陵の外方三寸。

※BL53)胞肓、BL28)膀胱兪、BL32)次髎は、第2仙骨孔と同じ高さにある。

※小野寺仙部圧診点(大腸・直腸・肛門の診断点)に近い。

【名の由来】

「胞=膀胱、女子胞」「肓=脂肪組織」。本穴が膀胱兪の外、脇腹の脂肪の内に在る事から。

【作用】

〔補〕『水兪五十七処“腎兪”/補腎利水』

〔瀉〕通経活絡

【弁証主治】

◆膀胱虚証/腎病

成長発育不全、代謝不全、極度の痩せ・顔色が黒い・腰痛・※癥積・泌尿器、婦人科疾患〔瀉〕・下痢、排便異常・痔・脈沈遅など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

【主症主治】

下肢マヒ・下肢の血流不全

【症例/個人的見解】

・『水兪五十七処』の“腎兪”に数えられる。また「肓=腎より生じるもの」、「胞=女子胞」であることから、腎病、特に泌尿器、婦人科疾患に対して有効だと思う。

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「nitamba(臀部/脈管のマルマ)」と呼ばれ、下肢マヒと血流不全に治効があるとされる。

 

※癥積…腹内の痞塊で、固定性で痛所が一定で動かないもの。出たり散ったりして痛所が定まらないものを瘕聚という。

 

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胸背神経, 腎兪(腰痛・泌尿器、婦人科疾患), 腰神経叢, 腰神経後枝, 致命三十六穴, 足太陽膀胱経, 治熱五十九兪

志室(ししつ)

BL52)志室(zhi4shi4)(ししつ)・精宮

【取穴】

腰部、第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方三寸。

・筋肉:広背筋/脊柱起立筋/腰方形筋

・運動神経:胸背神経/脊髄(腰)神経後枝/腰神経叢

・知覚神経:脊髄(腰)神経後枝

・血管:腰動脈

※BL52)志室、BL23)腎兪とGV4)命門は、第2腰椎棘突起下と同じ高さにある。

【名の由来】

「室=蔵」。本穴が腎兪の外に在り、腎には志が蔵される事から。

【作用】

〔補〕『水兪五十七処“腎兪”/利水消腫・滋補腎陰』

〔瀉〕『治熱病五十九兪/清瀉腎熱・清利下焦』

【弁証主治】

◆腎陰虚証

成長発育不全、代謝不全 ・視力低下・ 耳鳴、難聴・腰背部痛・腎臓疾患・婦人科疾患〔灸〕・下痢・脈沈遅・17:00~19:00あるいは05:00~07:00の異常など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

【主症主治】

※霍乱

【症例/個人的見解】

・『水兪五十七処』の“腎兪”に数えられる。津液代謝の異常に関しては効果が高い。

・足太陽経の背部第二行線上には「五神」を冠する穴名が多い。転じて精神疾患に効くという説もあるが、個人的にはあまり実感はない。

・本穴が腎臓疾患に著効のある事から、沢田流では本穴を『京門(腎募穴)』としている。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。腎臓の損傷。

 

※霍乱…熱中症に類する。突発性のひどい嘔吐と下痢、胃の気持ち悪さ。寒・熱・乾・湿の区別があり、筋肉の痙攣(特に腹筋・腓腹筋)を生じることもある。コレラや細菌性食中毒も該当。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

《経外奇穴》, むくみ、冷え症, 糖尿病, 過敏性腸症候群, 肋間神経, 肥満あるいは極度の痩せ, 胸背神経, 脾(膵), 腎兪(腰痛・泌尿器、婦人科疾患), 腰神経叢, 腰神経後枝, 腸骨鼠径神経, 腸骨下腹神経, 足太陽膀胱経, 免疫力、抵抗力向上, 三焦

肓門(こうもん) ※痞根(ひこん)

BL51肓門(huang1men2)(こうもん)・痞根

【取穴】

腰部、第1腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方三寸。

・筋肉:広背筋/脊柱起立筋/腰方形筋

・運動神経:胸背神経/脊髄(腰)神経後枝/腰神経叢

・知覚神経:脊髄(腰)神経後枝

・血管:腰動脈

※BL51)肓門、BL22)三焦兪とGV5)懸枢は、第1腰椎棘突起下と同じ高さにある。

【名の由来】

「門=出入口」。本穴が膏肓・胞肓の中間に位置し、肓兪と相対する働きを持つ事から。

【作用】

〔補〕『水兪五十七処“腎兪”/補腎利水』

〔瀉〕通調胃腸・化滞消痞

【弁証主治】

◆三焦病/腎病

※副腎皮質機能亢進症状・成長発育不全・肥満あるいは極度の痩せ・腹痛、胃痙攣・多汗・泌尿器、婦人科疾患・肩背や腰背の強いこわばりと痛み・脈沈遅など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

【私見】

・『水兪五十七処』の“腎兪”に数えられる。津液代謝の異常に関しては効果が高い。

・本穴の内方一寸五分には「三焦兪」がある。肓は「腎より生じるもの」という意味があることから、本穴は腎病に対しても有効だと思う。

・心包と三焦という臓腑は、腎との関わりが非常に強いと考えることができるのでは? 個人的には、心包≒胸腺、三焦≒副腎(特に皮質)ではないかと考えている。 副腎髄質は実質、交感神経節後線維であり、※副腎皮質ホルモンの亢進は、胸腺を萎縮させ、免疫を抑制する。この三者の働きは、当院が考える「ホメオスタシスの五角形」の要になるのではと考える。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

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痞根(pi3gen1)(ひこん)

※経外奇穴-医経小学-

【取穴】

腰部、第1腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方三寸五分。

・筋肉:広背筋/外腹斜筋/内腹斜筋/腹横筋

・運動神経:胸背神経/肋間神経/腸骨鼠径神経、腸骨下腹神経

・知覚神経:脊髄(腰)神経後枝

・血管:腰動脈

※本穴とBL51)肓門、BL22)三焦兪、GV5)懸枢は、第1腰椎棘突起下と同じ高さにある。

【名の由来】

「痞=腹部のしこり」。本穴が腹部や内臓のしこりを治療し、その根を断ち切るような効果がある事から。

【主治】

貧血(汎血球減少症)・※痞気(過敏性腸症候群)〔灸:巨刺法〕・下腹部の鈍痛・肝肥大・脾臓肥大・腰痛・腸炎・しゃっくり

【症例】

腹部のしこり、痞えの特効穴。

【私見】

・実際の解剖では、第1、2椎間は「幽門平面(胃と十二指腸の移行部)」にあたる。特に左は膵臓や脾臓の位置にあたるため、糖尿病や過敏性腸症候群・汎血球減少症などでは、試みたい穴である。

 

※脾積痞気…五積之一。胃脘部に生じる円盤状・難治性のしこり。食事が身にならず、食後にお腹が張る(消化力低下)・腹鳴・嘔吐・黄疸・便秘あるいは下痢・手足が冷え、おもだるい・脈浮長など。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

肋間神経, 胸神経後枝, 胸背神経, 腎兪(腰痛・泌尿器、婦人科疾患), 足太陽膀胱経, 消化器疾患

胃倉(いそう)

BL50)胃倉(wei4cang1)(いそう)

【取穴】

上背部、第12胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方三寸。

・筋肉:広背筋/下後鋸筋/脊柱起立筋

・運動神経:胸背神経/8~12肋間神経/脊髄(胸)神経後枝

・知覚神経:脊髄(胸)神経後枝

・血管:肋間動脈

※BL50)胃倉とBL21)胃兪は、第12胸椎棘突起下と同じ高さにある。

【名の由来】

本穴が胃兪の外に在り、胃は倉廩之官である事から。

【作用】

〔補〕『水兪五十七処“腎兪”/補腎健脾・利水消腫』

〔瀉〕理気和胃

【弁証主治】

◆胃病

しゃっくり、げっぷ・消化器症状・下痢・黄疸・むくみ・脈浮緩・07:00~09:00あるいは19:00~21:00の異常など

◆腎病(腎兪)

腰背部痛・泌尿器、婦人科疾患・更年期障害・臍下の強い拍動・下腹部の鈍痛など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

【私見】

・『水兪五十七処』の“腎兪”に数えられる。津液代謝の異常に関しては効果が高い。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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肋間神経, 胸神経後枝, 胸背神経, 足太陽膀胱経, 治熱五十九兪

意舎(いしゃ)

BL49)意舎(yi4she4)(いしゃ)

【取穴】

上背部、第11胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方三寸。

※BL49)意舎、BL20)脾兪とGV6)脊中は、第11胸椎棘突起下と同じ高さにある。

・筋肉:広背筋 Latissimus dorsi/下後鋸筋 Serratus posterior inferior/胸最長筋 Longissimus thoracis

・運動神経:胸背神経 Thoracodorsal nerve/肋間神経(T8~12) Intercostal nerves/脊髄神経後枝(T10,11) Posterior ramus of Sacral spinal nerve

・知覚神経:脊髄神経後枝(T10,11) Posterior ramus of Sacral spinal nerve

・血管:肋間動脈 Intercostal artery

【由来】

「舎=居住地」。本穴が脾兪の外にあり、意を蔵する場である事から。

【作用】

〔補〕健脾運陽

〔瀉〕『治熱病五十九兪/清瀉脾熱』

【弁証主治】

◆脾病

貧血、血液疾患・胃腸虚弱、萎縮性胃炎、※積聚・軟便・泌尿器、婦人科疾患・脈浮緩・09:00~11:00あるいは21:00~23:00の異常など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

【配穴】

+中府…嚥下困難・胸苦しさ

【私見】

・足太陽経の背部第二行線上には「五神」を冠する穴名が多い。転じて精神疾患に効くという説もあるが、個人的にはあまり実感はない。

 

※積聚…お腹の中にしこりがあり、張れや痛みを伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

 

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《経外奇穴》, 肋間神経, 胸神経後枝, 胸背神経, 足太陽膀胱経

陽網(ようこう) ※濁浴(だくよく)

BL48陽網(yang2gang1)(ようこう)

【取穴】

上背部、第10胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方三寸。

・筋肉:広背筋/下後鋸筋/脊柱起立筋

・運動神経:胸背神経/8~12肋間神経/脊髄(胸)神経後枝

・知覚神経:脊髄(胸)神経後枝

・血管:肋間動脈

※BL48)陽網、BL19)胆兪とGV7)中枢、および奇穴の濁浴は、第10胸椎棘突起下と同じ高さにある。

【名の由来】

「網=統括」。本穴が胆兪の外にあり、以後の六腑兪穴(陽)を統括する作用を有する事から。

【作用】

〔瀉〕清熱肝胆

【弁証主治】

◆胆病

几帳面な性格、イライラして怒りやすい・貧血、血液疾患、萎縮性胃炎・23:00~01:00あるいは11:00~13:00の異常など

◆足太陽経病

風邪・発熱による疼痛など

【主症主治】

しゃっくり・十二指腸潰瘍・胆石症

【配穴】

+胆兪…黄疸

 

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※濁浴(zhuo2yu4)(だくよく)

※経外奇穴-備急千金要方-

【取穴】

上背部、第10胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方二寸五分。

・筋肉:広背筋/下後鋸筋/脊柱起立筋

・運動神経:胸背神経/8~12肋間神経/脊髄(胸)神経後枝

・知覚神経:脊髄(胸)神経後枝

・血管:肋間動脈

【名の由来】

「濁=汚れ」「浴=洗う」。本穴の効能が、心身臓腑の穢れを洗い流すようである事から。

【主治】

不安神経症・胆石症・消化不良・慢性肝炎

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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