手厥陰経筋, 手厥陰心包経, 井(木/金)穴「心下満を治す」

中衝(ちゅうしょう)

 

PC9)中衝(zhong1chong1)(ちゅうしょう)

【取穴】

中指、中指尖端中央。

(中指、末節骨橈側、爪甲角から近位外方一分(指寸)、爪甲橈側縁の垂線と爪甲基底部の水平線の交点とも)

・知覚神経:正中神経浅枝

・血管:第2背側中手動脈の枝

【名の由来】

「衝=要衝」。本穴が中指尖端に位置し、厥陰経気が流れ着く要衝である事から。

【要穴】

『手厥陰経井木穴(火経木穴/木生火/自経母穴)』

【交会】

・経筋:手厥陰経筋の結する処

【作用】

〔瀉〕清心安神・清熱心包・開竅醒志・回陽救逆

【弁証主治】

◆温病

悪寒戦慄をともなう3日以上の高熱 、黄疸・リンパ節腫・※霍乱・炎症〔瀉血〕など

◆(心)血虚気滞証「心下満を治す/虚すれば其の母を補う」

※尸厥・萎縮性舌炎〔金針で瀉血〕・胸苦しさ・心痛、激しい動悸・掌の火照り・19:00~21:00あるいは07:00~09:00の異常・※副腎髄質機能亢進症など

◆手厥陰経(筋)病

統合失調症・顔が赤い・上肢痛、痙攣やこわばり・第3指痛など

 

【配穴】

+廉泉…舌下部の炎症

【症例/個人的見解】

・井穴はその位置的に、いずれも瀉熱作用〔瀉血〕が強い。

・経絡理論上は、労宮(火経火穴)は清熱、中衝(火経木穴)は醒神の作用がメインとなる。しかし両者は共に清熱と醒神の作用が強く、厳密に区別を付けがたい。状況に併せて使用すること。

 

※霍乱…熱中症に類する。突発性のひどい嘔吐と下痢、胃の気持ち悪さ。寒・熱・乾・湿の区別があり、筋肉の痙攣(特に腹筋・腓腹筋)を生じることもある。コレラや細菌性食中毒も該当。

※尸厥…突発性の昏倒。手足の冷え・鳥肌・顔色が青黒い・うわごと・咬い締め・めまい・呼吸微弱、脈絶微弱など。

※副腎髄質…副腎髄質はそもそも交感神経節後線維の一種。血中にカテコールアミン(交感神経節後線維の伝達物質はみなカテコールアミン)を放出し、全身的な緊急反応をつくる。(つまり各臓器は、つながる交感神経支配と血中から二重に亢進をうける)

・アドレナリン…闘争と逃走(fight-or-flight)のホルモン。運動器への血流量増加(心臓機能上昇。消化機能低下)・呼吸機能増加・感覚器の感度上昇と痛覚の鈍化。

・ノルアドレナリン…アドレナリンと同様の働きに加え、脳に作用し注意(集中)と衝動性(決断)を高める。また長期記憶にも関わる。

・ドーパミン…副腎髄質からはごくわずか。循環血中のドーパミンの作用はまだよくわかっていないが、脳内においては意欲、動機、学習などに深く関与するといわれる。陽性(亢進)状態では幻覚・妄想など、陰性(抑制)状態では抑うつなど。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

十三鬼穴(多動性精神疾患), 回陽九針, 手厥陰経筋, 手厥陰心包経, 榮(火/水)穴「身熱を治す」

労宮(ろうきゅう) ※四縫(しほう)

 

PC8)労宮(lao2gong1)(ろうきゅう)・鬼窟(gui3ku1)(きくつ)・五里・掌中

【取穴】

手掌、第2・第3中手骨間、中手指節関節の近位陥凹部。(手掌、第3・第4中手骨間、中手指節関節の近位陥凹部とも)

【名の由来】

「労=労働」「宮=要所」。本穴が掌の中央にあり、手は人体中、最も労働する場所である事から。

【要穴】

『手厥陰経榮火穴(火経火穴/火気の強い穴)』

【作用】

〔補〕『回陽九針穴/補土?・舒筋活絡』

〔瀉〕『回陽九針穴/醒神開竅?』

【弁証主治】

◆温熱営分証・心熱証「身熱を治す」

悪寒発熱、意識障害・黄疸・リンパ節腫・口内炎、舌炎・顔の炎症・咳嗽・嘔吐・嚥下困難・出血傾向・脈細数など

◆脾虚証「火経火穴/火生土/虚すれば其の母を補う」

胃腸虚弱、萎縮性胃炎・貧血、血液疾患・婦人科疾患など

◆手厥陰経(筋)病

境界性人格障害、統合失調症・過呼吸症候群・不眠・上肢の痛み、痙攣やこわばり・第3指痛など

【主症主治】

掌のしびれ、火照り、発疹・リウマチ性結節

【主症配穴】

【十三鬼穴:水溝〔左禾髎~右禾髎の透刺?〕⇒少商〔3分刺入〕⇒隠白〔3分刺入〕⇒太淵(大陵)〔5分刺入〕⇒申脈〔火鍼3分〕⇒風府⇒頬車〔温鍼〕⇒承漿〔左頤孔~右頤孔の透刺?〕⇒労宮(間使)⇒上星⇒会陰⇒曲池〔火鍼〕⇒鬼封〔瀉血〕/精神疾患』〔水溝から順に、症状を見ながら一つ一つ穴を加えていく。後渓を加えると尚良し〕


『回陽九針穴法:瘂門⇒労宮⇒三陰交⇒湧泉⇒太渓⇒中脘⇒環跳⇒足三里⇒合谷/蘇生法?』

+承漿…歯槽膿漏〔灸1壮づつ〕

+少澤…嘔吐・胸痛〔寒によるものの場合に、少澤を加える〕

+湧泉…手汗、足汗

+後渓…黄疸

【症例/個人的見解】

・火陰経の火穴は全経穴中、最も火陰性が強い。そういう意味では土性(脾胃・肌肉・口など)に対する補法にも応用できるのではないだろうか?

・『十三鬼穴』の第九穴(千金翼方・針灸聚では「間使」とする)。精神疾患に著効。

・中国では、『回陽九針穴』を順番に取穴していくと、一時的な蘇生効果があるともいわれる。

・榮(火/水)穴は木(筋)を挟む。故に各経筋病にも使い勝手が良い。

・手掌、第2・第3中手骨間よりさらに橈側、母指球の際に取穴すると手の震えに著効がみられる。

・経絡理論上は、労宮(火経火穴)は清熱、中衝(火経木穴)は醒神の作用がメインとなる。しかし両者は共に清熱と醒神の作用が強く、厳密に区別を付けがたい。状況に併せて使用すること。

 

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四縫(si4feng2)(しほう)

※経外奇穴-奇効良方-

【取穴】

第2から第5指の掌側、各近位指節間関節横紋の中央。一側に4穴ある。

【由来】

「縫=間隙」。本穴の位置と一側に4穴ある事から。

【主治】

小児のひきつけ・※疳証・夜泣き・小児喘息・慢性気管支炎・乳幼児のひどい下痢・回虫症・夢遊病

 

※疳証…慢性的な疾患によって痩せ衰え、津液が枯渇するもの。古代小児四大証(痘・麻・驚・疳)の一つ。顔色が黄色く肌に艶がない・毛髪が焦げたように細い・腹大静脈怒張・精神衰弱など。

 

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致残十八穴, 兪(土/木)穴「体重節痛を治す」, 十三鬼穴(多動性精神疾患), 原穴, 各種依存症, 手厥陰経筋, 手厥陰心包経

大陵(だいりょう)

 

PC7)大陵(da4ling3)(だいりょう)・鬼心(gui3xin1)(きしん)・心主

【取穴】

前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋上。

※こぶしを作り、手関節を回外して肘関節を軽く屈曲すると長掌筋腱と橈側手根屈筋腱がより明瞭に現れる。手関節横紋の中点で長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、豆状骨近位端のHT7)神門と同じ高さにある。

【名の由来】

「大陵=大きな丘」。月状骨の隆起が小高い丘を思わせる事から。

【要穴】

『手厥陰経兪土穴(火経土穴/火生土/自経子穴)』

『心包原穴』

【作用】

〔補〕補益原気

〔瀉〕清心安神・清営涼血・駆邪散滞・気血宣導・舒筋活絡

【弁証主治】

◆心/肝/胃病(痰迷心竅・痰火擾心)「実すれば其の子を瀉す」

各種依存症(摂食障害、習慣性の嘔吐、口臭、しゃっくり、げっぷ・性依存症)・躁鬱、不安障害(呼吸困難)・注意欠陥多動性障害、統合失調症・アレルギー疾患(皮膚疾患)・自己免疫疾患・黄疸・鼻血・口唇チック・心痛・激しい動悸(脈浮洪)・07:00~09:00あるいは19:00~21:00の異常など

◆手厥陰経(筋)病「体重節痛を治す」

肘痛、上肢の痛み、しびれ、痙攣やこわばり・掌の火照り・下垂手・弾発指・リウマチ性結節・第3指痛など

【主症主治】

喘息・脈がはっきりしない

【弁証配穴】

『原絡配穴(心包⇒三焦):大陵+外関』…心包病/脈病

『原募配穴(手厥陰経):大陵+膻中』…手厥陰経病

【主症配穴】

『十三鬼穴:水溝〔左禾髎~右禾髎の透刺?〕⇒少商〔3分刺入〕⇒隠白〔3分刺入〕⇒太淵(大陵)〔5分刺入〕⇒申脈〔火鍼3分〕⇒風府⇒頬車〔温鍼〕⇒承漿〔左頤孔~右頤孔の透刺?〕⇒労宮(間使)⇒上星⇒会陰⇒曲池〔火鍼〕⇒鬼封〔瀉血〕/精神疾患』〔水溝から順に、症状を見ながら一つ一つ穴を加えていく。後渓を加えると尚良し〕

+尺澤…息切れ

+目窓…眼の充血と痛み〔瀉法〕

+水溝…口臭〔瀉法〕

+外関…腹痛

+関元…血尿 ※無症性血尿は膀胱腫瘍(膀胱癌)の可能性もある。要注意。

【症例/個人的見解】

・原穴はその臓腑経絡に加え、子午の表裏にある臓腑経絡も主治する。すなわち心包原穴である大陵は、足陽明胃経の病(主に所生病)も主治とする。

・個人的には、原穴は『複合的臓腑連関』のつながりに基づいた、三臓腑を統合したような病状に用いるべきかと考える。

・本穴では「肝/心包/胃」をつなぐ病状として、各種依存症(薬物、たばこ、酒、糖質、性行為など)には、適応と考える。

・十三鬼穴の第四穴(千金翼方・針灸大成では『太淵』とある)。精神疾患に著効。

・武術的な「致残十八穴」の一つ。打突により握力の低下を招く。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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ストレス/不安障害、パニック障害, 絡穴「去痰化瘀」, 肩関節周囲炎、肩背部痛, 陰維脈, 八宗穴/八脈交会穴, 各種依存症, 心、循環器疾患, 心療内科的症状, 手厥陰心包経

内関(ないかん)

 

PC6内関(nei4guan1)(ないかん)・陰維

【取穴】

前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方二寸。

・筋肉:橈側手根屈筋腱・長掌筋腱

・運動神経:正中神経

・知覚神経:内側前腕皮神経、正中神経掌枝

・血管:前骨間動脈

※こぶしを作り、手関節を回外して肘関節を軽く屈曲すると長掌筋腱と橈側手根屈筋腱がより明瞭に現れる。

※PC7)大陵の上方二寸。PC6)内関に対応する後側の経穴はTE5)外関である。

※長掌筋腱が不明瞭な場合は、橈側手根屈筋腱の内側に取る。

【名の由来】

本穴が寸口脈の関所の役割を果たし、外関と相対する事から。

【要穴】

『手厥陰経絡穴/手首の上二寸、両筋の間を出て、本経を巡りて上行し、心に系し、心系を包み絡す

『標本:手厥陰之本』

『八宗穴/八脈交会穴(×陰維脈)』

【作用】

〔瀉〕理気鎮痛・心絡通暢・除煩寧心・和胃降逆・寛胸醒神・通経活絡・駆邪散滞

【絡脈主治:表裏にまたがる症状・手厥陰絡脈上の瘀血痰飲証】

〔補〕頭のこわばり

【弁証主治】

◆陰維脈病「心痛に苦しむ」

心痛・激しい動悸、胸苦しさ〔繆刺法…反対側を瀉血〕・梅核気・しゃっくり・脇下のつかえなど

◆手厥陰経病

不眠・黄疸・顔が赤い・腋窩リンパ節腫・上腕のふるえやこわばり・掌の火照り・各種依存症・ストレス/不安障害、パニック障害・※副腎髄質機能亢進症など

【主症主治】

正中神経マヒ・リウマチ〔透外関/補〕

【弁証配穴】

『原絡配穴(三焦⇒心包):陽池+内関』…三焦の所生病・気病

【主症配穴】

『八脈交会配穴:内関+公孫/動悸・胸苦しさ・腹痛』〔横隔膜より上の問題は内関を主に、臍より下の問題は公孫を主に〕

+天突…肋間筋痙攣・胸苦しさ

+陽池…脊柱管狭窄症・更年期障害

+照海…産後、胎盤や羊膜がうまく出ない

左内関+右足三里…心療内科的症状〔肝気犯胃なら中脘を、鬱熱なら梁門を加える〕

【私見】

・陰維脈は血(営)に係わる心(少陰)・脾(太陰)・肝(厥陰)の機能を包括するように働く。この三臓をみた時、私は全体としては心療内科的な疾患をイメージする。「心痛に苦しむ」という病症も、循環器異常というよりはストレス(心包)によるものと考えるべきだろうか?

・吐法に用いる。

 ・個人的には、「関」の付く経穴は、筋骨格系の疼痛に有効なように感じる。本穴は胸郭を開く作用(胃腸痙攣など平滑筋の過緊張緩和)は高く、過呼吸や動悸、つわりや乗り物酔いの常用穴とされる。猫背関連で考えるなら「膈関」付近の硬さに対して、うまく使えないだろうか? 追試対象。

・つわりの常用穴とされるが、一方で妊娠悪阻のピークである三月目は、「手厥陰が主る」ともされる。 個人的には他穴を用いるべきかと考えるが・・・

 

・絡脈は皮下静脈との関わりが深いので、瀉血が有効。

・『内関+公孫』の配穴は、心包/脾の関係というより、絡穴の性質(表裏をつなぐ)を介しての心包/胃の辰戌関係に基づくものと考える。そう考えたほうが、効能の説明がつく。

・個人的には、心包≒胸腺、三焦≒副腎(特に皮質)ではないかと考えている。 副腎髄質は実質、交感神経節後線維であり、※副腎皮質ホルモンの亢進は、胸腺を萎縮させ、免疫を抑制する。この三者の働きは、当院が考える「ホメオスタシスの五角形」の要になるのではと考える。

・-美容と健康の鍼灸(張仁編著・浅野周訳/三和書籍)-によれば、「本穴は冠動脈の循環をはっきりと改善し、血清脂質の代謝を調節する作用がある。足三里との併用は、中絶反応を防止する」とある。

 

※副腎髄質…副腎髄質はそもそも交感神経節後線維の一種。血中にカテコールアミン(交感神経節後線維の伝達物質はみなカテコールアミン)を放出し、全身的な緊急反応をつくる。(つまり各臓器は、つながる交感神経支配と血中から二重に亢進をうける)

・アドレナリン…闘争と逃走(fight-or-flight)のホルモン。運動器への血流量増加(心臓機能上昇。消化機能低下)・呼吸機能増加・感覚器の感度上昇と痛覚の鈍化。

・ノルアドレナリン…アドレナリンと同様の働きに加え、脳に作用し注意(集中)と衝動性(決断)を高める。また長期記憶にも関わる。

・ドーパミン…副腎髄質からはごくわずか。循環血中のドーパミンの作用はまだよくわかっていないが、脳内においては意欲、動機、学習などに深く関与するといわれる。陽性(亢進)状態では幻覚・妄想など、陰性(抑制)状態では抑うつなど。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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経(金/火)穴「喘咳寒熱を治す」, 十三鬼穴(多動性精神疾患), 手厥陰心包経, 中風七穴

間使(かんし)

 

PC5)間使(jian1shi3)(かんし)・鬼路(gui3lu4)(きろ)・鬼営(gui3ying2)(きえい)

【取穴】

前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方三寸。

※こぶしを作り、手関節を回外して肘関節を軽く屈曲すると長掌筋腱と橈側手根屈筋腱がより明瞭に現れる。

※PC7)大陵の上方三寸にある。

※長掌筋腱が不明瞭な場合は、橈側手根屈筋腱の内側に取る。

【名の由来】

君(心)-相(肺)間を行き来する使令(使者)の如き役割をする事から。

【要穴】

『手厥陰経経金穴(火経金穴/火克金)』

【作用】

〔瀉〕心絡通暢・寛胸理気・駆邪散滞・袪痰開竅・養心安神

【弁証主治】

◆心肺両虚証「喘咳寒熱を治す/火克金」

悪寒発熱〔熱が強ければ瀉し、寒が強ければ補す/灸30壮〕・咳嗽、喘息・呼吸困難・胸痛、胸苦しさなど

◆手厥陰経病

躁鬱、不安障害・失語症・統合失調症・黄疸・顔の炎症・腋窩リンパ節腫・乳腺炎・肘痛、上腕の痙攣やこわばり・掌の火照りなど

【主症主治】

生理で瘀塊がでる・おりものの不調〔灸30壮〕

【主症配穴】

『十三鬼穴:水溝〔左禾髎~右禾髎の透刺?〕⇒少商〔3分刺入〕⇒隠白〔3分刺入〕⇒太淵(大陵)〔5分刺入〕⇒申脈〔火鍼3分〕⇒風府⇒頬車〔温鍼〕⇒承漿〔左頤孔~右頤孔の透刺?〕⇒労宮(間使)⇒上星⇒会陰⇒曲池〔火鍼〕⇒鬼封〔瀉血〕/精神疾患』〔水溝から順に、症状を見ながら一つ一つ穴を加えていく。後渓を加えると尚良し〕

『中風七穴:百会+風池(曲鬢)+肩井+大椎(風市)+足三里+間使(懸鐘)+曲池/半身不随』

+足三里…発熱悪寒

+天鼎…難聴

+三間…梅核気

【症例/個人的見解】

・十三鬼穴の第九穴(針灸大成では『労宮』としている)。精神疾患に著効。

 

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《経外奇穴》, 郄穴「通経活血」, 手厥陰心包経

郄門(げきもん) ※二白(にはく)

 

PC4)郄門(xi4men2)(げきもん)

【取穴】

前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方五寸。

※こぶしを作り、手関節を回外して肘関節を軽く屈曲すると長掌筋腱と橈側手根屈筋腱がより明瞭に現れる。PC3)曲澤とPC7)大陵を結ぶ線の中点の下方一寸にある。

※長掌筋腱が不明瞭な場合は、橈側手根屈筋腱の内側に取る。

【名の由来】

本穴が手厥陰経の郄穴であり、厥陰経気が集中する門戸である事から。

【要穴】

『手厥陰経郄穴』

【作用】

〔瀉〕寧心理気

【弁証主治】

◆厥陰経血(熱)病

統合失調症・顔が赤い・黄疸・腋窩リンパ節腫・呼吸困難・胸苦しさ・心痛、激しい動悸・上肢の痛み、痙攣やこわばり・掌の火照り、指先の痺れ・性欲の異常・泌尿器、婦人科疾患・更年期障害・疔瘡〔郄門~内関の三穴透刺〕・※副腎髄質機能亢進症など

【弁証配穴】

『郄会配穴(脈):太淵+郄門・孔最』…脈病

【主症配穴】

+太渓〔補〕…喀血〔郄門は瀉〕

【症例/個人的見解】

・陰経の郄穴は、手足同名経の血病を主治する。

 

※副腎髄質…副腎髄質はそもそも交感神経節後線維の一種。血中にカテコールアミン(交感神経節後線維の伝達物質はみなカテコールアミン)を放出し、全身的な緊急反応をつくる。(つまり各臓器は、つながる交感神経支配と血中から二重に亢進をうける)

・アドレナリン…闘争と逃走(fight-or-flight)のホルモン。運動器への血流量増加(心臓機能上昇。消化機能低下)・呼吸機能増加・感覚器の感度上昇と痛覚の鈍化。

・ノルアドレナリン…アドレナリンと同様の働きに加え、脳に作用し注意(集中)と衝動性(決断)を高める。また長期記憶にも関わる。

・ドーパミン…副腎髄質からはごくわずか。循環血中のドーパミンの作用はまだよくわかっていないが、脳内においては意欲、動機、学習などに深く関与するといわれる。陽性(亢進)状態では幻覚・妄想など、陰性(抑制)状態では抑うつなど。

 

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二白(er4bai2)(にはく)・郄門(xi4men2)(げきもん)

※経外奇穴-扁鵲神應鍼灸玉龍経-

【取穴】

前腕前面、手関節掌側横紋の上方四寸。橈側手根屈筋腱の両際で、一側に二穴。左右四穴。

【名の由来】

「白=金」。本穴が肩腕に二穴あり、金腑である大腸の疾患によく用いる事から。

【主治】

胸脇痛・前腕の痛み・痔・脱肛

【配穴】

+大腸兪…痔

+長強+百会〔灸〕…脱肛

 

 

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発熱, 合/下合(水/土)穴「逆気而泄を治す」, 手厥陰経筋, 手厥陰心包経

曲澤(きょくたく)

 

 

PC3)曲澤(qu3ze2)(きょくたく)

【取穴】

肘前面、肘窩横紋上、上腕二頭筋腱内方の陥凹部。

※肘を45度屈曲したとき、上腕二頭筋腱の内方にある。

【名の由来】

本穴が尺澤の横に位置し、取穴の際に肘を少し曲げる事から。

【要穴】

『手厥陰経合水穴(火経水穴/水克火)』

【交会】

・経筋:手厥陰経筋の結する処(肘内側)

【作用】

〔瀉〕心絡通暢・舒筋活絡・駆邪散滞・清心安神

〔瀉血〕涼血解毒・開竅啓閉・鬱熱消散・行血去瘀

【弁証主治】

◆気逆証/温熱血分病「逆気而泄を治す」「水克火」

統合失調症、境界性人格障害・小児のひきつけ・出血傾向・潮熱・※厥証・喘息・※副腎髄質機能亢進症・※霍乱 ・皮膚炎など

◆手厥陰経(筋)病

顔が赤い・黄疸・腋窩リンパ節腫・呼吸困難・心痛、動悸・上肢の痙攣やこわばり・五心煩熱・第3指痛など

【弁証配穴】

『四彎穴:曲澤+委中/熱中症・血熱証』〔瀉血あるいは冷やす〕

【症例/個人的見解】

・委中同様、清熱作用が強い。熱中症などの冷却ポイントとしても。

 

※厥証・暈厥…眩暈し、突然昏倒する。漸次覚醒する。脳虚血性発作に近いか?

※副腎髄質…副腎髄質はそもそも交感神経節後線維の一種。血中にカテコールアミン(交感神経節後線維の伝達物質はみなカテコールアミン)を放出し、全身的な緊急反応をつくる。(つまり各臓器は、つながる交感神経支配と血中から二重に亢進をうける)

・アドレナリン…闘争と逃走(fight-or-flight)のホルモン。運動器への血流量増加(心臓機能上昇。消化機能低下)・呼吸機能増加・感覚器の感度上昇と痛覚の鈍化。

・ノルアドレナリン…アドレナリンと同様の働きに加え、脳に作用し注意(集中)と衝動性(決断)を高める。また長期記憶にも関わる。

・ドーパミン…副腎髄質からはごくわずか。循環血中のドーパミンの作用はまだよくわかっていないが、脳内においては意欲、動機、学習などに深く関与するといわれる。陽性(亢進)状態では幻覚・妄想など、陰性(抑制)状態では抑うつなど。

※霍乱…熱中症に類する。突発性のひどい嘔吐と下痢、胃の気持ち悪さ。寒・熱・乾・湿の区別があり、筋肉の痙攣(特に腹筋・腓腹筋)を生じることもある。コレラや細菌性食中毒も該当。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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