肩関節周囲炎、肩背部痛, 腋窩神経, 鎖骨上神経, 手少陽三焦経

肩髎(けんりょう)

 

TE14(jian1liao2)(けんりょう)・肩窃

【取穴】

肩上部、肩峰角と上腕骨大結節の間の陥凹部。

・筋肉:三角筋

・運動神経:腋窩神経

・知覚神経:鎖骨上神経

・血管:後上腕回旋動脈

※肘を曲げ、上腕を外転したときに、肩峰の前後に2つの陥凹部が現れる。LI15)肩髃は前の陥凹部にあり、後ろの陥凹部より深い。後ろの陥凹部にTE14)肩髎がある。

【名の由来】

「髎=骨に挟まれた陥凹」。本穴の位置から。

【弁証主治】

◆手少陽経病

多汗・耳鳴、難聴・歯痛・喉痛・上肢痛、マヒ・※副腎皮質機能亢進症状など

【主症主治】

五十肩・リウマチ性結節

【配穴】

+環跳…半身不随〔瀉法〕

+耳和髎…顔面神経マヒ〔瀉法〕

+内関…脇肋痛〔瀉法〕

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

肩関節周囲炎、肩背部痛, 腋窩神経, 陽維脈, 外側上腕皮神経, 手少陽三焦経, 橈骨神経

臑会(じゅえ)

 

TE13臑会(nao4hui4)(じゅえ)・臑交・臑髎

【取穴】

上腕後面、三角筋の後下縁、肩峰角の下方三寸。

・筋肉:三角筋・上腕三頭筋

・運動神経:腋窩神経(三角筋)・橈骨神経(上腕三頭筋)

・知覚神経:外側上腕皮神経

・血管:上腕深動脈

【名の由来】

本穴が上腕にあり、陽維脈との交会穴である事から。

【要穴】

『手陽明之絡』-鍼灸甲乙経巻之三-

【交会】

・経絡(3):手少陽経-手陽明経-陽維脈

※鍼灸大成・聚英には「手少陽、陽維之会」、鍼灸甲乙経には「手陽明、手少陽結脈の会」とある。

【作用】

〔瀉〕清熱理節・理気消痰・疏筋活絡

【弁証主治】

◆手少陽経病/手陽明経病

多汗・耳鳴、難聴・歯痛・頚部の腫脹・喉痛・肘痛・上肢痛、マヒ、悪寒、炎症・※副腎皮質機能亢進症状など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・躁鬱・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症主治】

五十肩・肩胛骨痛・リウマチ性結節

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

※気癭…肩項などに生じる腫瘤。色紅突出・皮膚弛緩・根本下垂。刀鍼などで軽々しく破ってはならない。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

腋窩神経, 鎖骨上神経, 陽蹻脈, 足太陽経筋, 手陽明経筋, 手陽明大腸経, 手太陰経筋

肩髃(けんぐう)

 

LI15(jian1yu2)(けんぐう)・髃骨・偏肩・中肩井・扁骨・肩頭・肩尖・偏骨・尚骨・肩骨・偏骨

【取穴】

肩周囲部、肩峰外縁と上腕骨大結節の間の陥凹部。

・筋肉:三角筋

・運動神経:腋窩神経

・知覚神経:鎖骨上神経

・血管:胸肩峰動脈三角筋枝

※上腕を外転したとき、肩峰の前後に2つの陥凹部が現れる。LI15)肩髃は前の陥凹部にあり、後ろの陥凹部より深い。TE14)肩髎は後の陥凹部にある。

【名の由来】

「髃=骨と骨の隙間」。本穴が肩峰/上腕骨骨頭の中間にある事から。

【要穴】

『経別:第六合(手陽明の別れる処)』

【交会】

・経絡(3):手陽明経-足少陽経-陽蹻脈…『鍼灸大成』『鍼灸聚英』

・経筋(2):手陽明-足太陽経筋の結する処

【作用】

〔補〕壮筋補虚・強腱関節

〔瀉〕清熱四肢・舒筋活絡・理気化痰・寒湿温散〔灸〕

【弁証主治】

◆手陽明経(筋)病

歯痛・項頚部痛・頚部の腫脹・肩背のひきつれ、五十肩・上肢痛、マヒ、悪寒、炎症・第2指痛など

足少陽経病

口苦・溜息・皮膚の乾燥(顔や身体に粉をふく)など

◆陽蹻脈病/足太陽経筋病「陰緩み陽急す」

統合失調症・てんかん・悪風発熱・半身不随・睡眠障害・内眼眦痛〔巨刺法〕・項頚部痛・鎖骨窩痛・脇痛・腰背部痛・下肢外側のこわばり、こむら返り、外反足・踵痛・足第5指痛・身体を揺すれない・部位がはっきりしない疼痛など

【配穴】

+陽渓…風疹

【私見】

・別名の多い経穴は、昔から臨床上でよく用いられてきたことを示す。理論上では、非常に広範囲の疾患に有効と思える。追試対象。

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

・検証:得気は「肘尖」へと響く。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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眼精疲労、眼裏痛, 筋皮神経, 腋窩神経, 陽維脈, 項頚部痛, 頭痛, 外側上腕皮神経, 手陽明大腸経

臂臑(ひじゅ)

LI14臂臑(bi4nao4)(ひじゅ)・頭衝・頚衝

【取穴】

上腕外側、三角筋前縁、LI11)曲池の上方七寸。

・筋肉:三角筋/上腕二頭筋長頭

・運動神経:腋窩神経(三角筋)・筋皮神経(上腕二頭筋)

・知覚神経:外側上腕皮神経

・血管:上腕深動脈三角筋枝

【名の由来】

「臂=上腕外側部」「臑=筋腹」。本穴が三角筋前縁に位置する事から。

【要穴】

『手陽明之絡』

※鍼灸甲乙経巻之三・鍼灸聚英より

【交会】

・経絡(4):手陽明経-手足太陽経-陽維脈

※奇経八脈考・鍼灸大成・鍼灸聚英などでは「陽維脈の会」とされるが、鍼灸甲乙経では記載はない。

【作用】

〔瀉〕疏経散風

【弁証主治】

◆手陽明経病

歯痛・肩痛・上肢のマヒ、悪寒、炎症など

◆陽維脈病/太陽経病「寒熱に苦しむ」

風邪、感染症、リンパ節腫・発熱による疼痛など

【主症主治】

眼疾患・五十肩〔巨刺(繆刺)〕

【配穴】

+手五里…頚部リンパ節結核

【私見】

・全体として発熱とその随伴症状に対する主治が多い。

・五十肩に対し、巨刺法での効果は高い。臂臑は『手陽明之絡』でもあるので繆刺とするべきか?

・古典では眼への効能がよく記される。追試対象。また、別名が「頭(頚)衝」であることから、頭痛や頚痛への効果も期待できるのでは?

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

・検証:上腕骨を掠る角度で刺入。得気は第2指へと響く感じ。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675