眼精疲労、眼裏痛, 筋皮神経, 腋窩神経, 陽維脈, 項頚部痛, 頭痛, 外側上腕皮神経, 手陽明大腸経

臂臑(ひじゅ)

LI14臂臑(bi4nao4)(ひじゅ)・頭衝・頚衝

【取穴】

上腕外側、三角筋前縁、LI11)曲池の上方七寸。

・筋肉:三角筋/上腕二頭筋長頭

・運動神経:腋窩神経(三角筋)・筋皮神経(上腕二頭筋)

・知覚神経:外側上腕皮神経

・血管:上腕深動脈三角筋枝

【名の由来】

「臂=上腕外側部」「臑=筋腹」。本穴が三角筋前縁に位置する事から。

【要穴】

『手陽明之絡』

※鍼灸甲乙経巻之三・鍼灸聚英より

【交会】

・経絡(4):手陽明経-手足太陽経-陽維脈

※奇経八脈考・鍼灸大成・鍼灸聚英などでは「陽維脈の会」とされるが、鍼灸甲乙経では記載はない。

【作用】

〔瀉〕疏経散風

【弁証主治】

◆手陽明経病

歯痛・肩痛・上肢のマヒ、悪寒、炎症など

◆陽維脈病/太陽経病「寒熱に苦しむ」

風邪、感染症、リンパ節腫・発熱による疼痛など

【主症主治】

眼疾患・五十肩〔巨刺(繆刺)〕

【配穴】

+手五里…頚部リンパ節結核

【私見】

・全体として発熱とその随伴症状に対する主治が多い。

・五十肩に対し、巨刺法での効果は高い。臂臑は『手陽明之絡』でもあるので繆刺とするべきか?

・古典では眼への効能がよく記される。追試対象。また、別名が「頭(頚)衝」であることから、頭痛や頚痛への効果も期待できるのでは?

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

・検証:上腕骨を掠る角度で刺入。得気は第2指へと響く感じ。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

禁鍼穴, 筋皮神経, 外側上腕皮神経, 手陽明大腸経, 橈骨神経

手五里(てごり)

LI13手五里(shou3wu3li3)(てごり)・尺之五里・尺之五里間

【取穴】

上腕外側、LI11)曲池とLI15)肩髃を結ぶ線上、肘窩横紋の上方三寸。

・筋肉:上腕二頭筋・上腕三頭筋・上腕筋

・運動神経:橈骨神経(上腕三頭筋)・筋皮神経(上腕二頭筋・上腕筋)

※橈骨神経幹が通る。

・知覚神経:外側上腕皮神経

・血管:上腕深動脈

【名の由来】

本穴が、手三里から上がること五寸の位置にある事から。

【作用】

〔瀉〕行気散瘀

【弁証主治】

◆手陽明経病

歯痛・頚部の腫脹〔巨刺灸法〕・肘痛・上肢のマヒ、悪寒、炎症など

【配穴】

+臂臑…頚部リンパ節結核

【私見】

・和漢三才図会に「禁鍼穴」とある。太い鍼で橈骨神経を傷つける事を恐れた為か?

・検証:得気は上方「臂臑」あたりに響く。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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筋皮神経, 肘痛, 合/下合(水/土)穴「逆気而泄を治す」, 外側前腕皮神経, 外側上腕皮神経, 手太陰経筋, 手太陰肺経, 指、手、手首痛

尺澤(しゃくたく)

LU5)尺澤(chi3ze2)(しゃくたく)・鬼堂・鬼受

【取穴】

肘前部、肘窩横紋上、上腕二頭筋腱外方の陥凹部。

・筋肉:上腕二頭筋腱/上腕筋

・運動神経:筋皮神経

・知覚神経:外側前腕皮神経、外側上腕皮神経

・血管:橈側反回動脈

※肘を屈曲し、肘窩横紋上でLI11)曲池とPC3)曲澤の間にある。

※尺澤とPC3)曲澤は上腕二頭筋腱の両側に位置する。

【名の由来】

「尺=前腕部=基準」「澤=くぼみ」。穴位の形状から。(寸口の上一尺にあるからとも)

【要穴】

『手太陰経合水穴(金経水穴/金生水/自経子穴)』

【交会】

・経筋:手太陰経筋の結する処(肘中)

【作用】

〔補〕止咳定喘・緩急止痛

〔瀉〕降下逆気・疏風解表・宣肺宣通・舒筋活絡

〔瀉血〕泄血散熱・去瘀通絡

【弁証主治】

◆気逆(肺実)証「逆気而泄を治す/実すれば其の子を瀉す」

風邪・発熱による疼痛〔巨刺〕・自律神経失調・呼吸困難・咳嗽・※霍乱〔灸〕・むくみなど

◆膀胱虚/腎虚証

成長発育不全・小児のひきつけ、夜泣き、疳の虫、咬い締め・顔色が黒い・腰痛・泌尿器、婦人科疾患・下痢・痔など

◆手太陰経(筋)病

呼吸器の虚弱・鎖骨窩痛・上肢や肘、母指の痛み、ひきつれ・両手を交えてもだえる・臍右の強い拍動・脈浮など

【弁証配穴】

『募合配穴(肺):中府+尺澤』…肺実証

『原合配穴(手太陰経):太淵+尺澤』…手太陰経(筋)病

【主症配穴】

+陽輔…急性の痛み・しびれ

+大陵…息切れ

+中府…咳嗽・喀血

+豊隆…喀痰〔瀉法〕

+神門…上肢の悪寒

+大都…乳汁分泌不足

【私見】

・子午の表裏の関係から、手太陰経穴で膀胱の疾患へアプローチすることはよくある。本穴の場合、さらに膀胱の臓腑の表裏である腎の病証も多く、コレには水(腎)穴であることも関係するのではと思われる。

・検証:得気は「天井」に抜ける感覚と「合谷」方向に走る感覚がある。

 

※霍乱…熱中症に類する。突発性のひどい嘔吐と下痢、胃の気持ち悪さ。寒・熱・乾・湿の区別があり、筋肉の痙攣(特に腹筋・腓腹筋)を生じることもある。コレラや細菌性食中毒も該当。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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