肩関節周囲炎、肩背部痛, 腋窩神経, 陽維脈, 外側上腕皮神経, 手少陽三焦経, 橈骨神経

臑会(じゅえ)

 

TE13臑会(nao4hui4)(じゅえ)・臑交・臑髎

【取穴】

上腕後面、三角筋の後下縁、肩峰角の下方三寸。

・筋肉:三角筋・上腕三頭筋

・運動神経:腋窩神経(三角筋)・橈骨神経(上腕三頭筋)

・知覚神経:外側上腕皮神経

・血管:上腕深動脈

【名の由来】

本穴が上腕にあり、陽維脈との交会穴である事から。

【要穴】

『手陽明之絡』-鍼灸甲乙経巻之三-

【交会】

・経絡(3):手少陽経-手陽明経-陽維脈

※鍼灸大成・聚英には「手少陽、陽維之会」、鍼灸甲乙経には「手陽明、手少陽結脈の会」とある。

【作用】

〔瀉〕清熱理節・理気消痰・疏筋活絡

【弁証主治】

◆手少陽経病/手陽明経病

多汗・耳鳴、難聴・歯痛・頚部の腫脹・喉痛・肘痛・上肢痛、マヒ、悪寒、炎症・※副腎皮質機能亢進症状など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・躁鬱・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症主治】

五十肩・肩胛骨痛・リウマチ性結節

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

※気癭…肩項などに生じる腫瘤。色紅突出・皮膚弛緩・根本下垂。刀鍼などで軽々しく破ってはならない。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

手少陽三焦経, 橈骨神経

消濼(しょうれき)

 

TE12(xiao1luo4)(しょうれき)・消爍

【取穴】

上腕後面、肘頭と肩峰角を結ぶ線上、肘頭の上方五寸。

・筋肉:上腕三頭筋

・運動神経:橈骨神経

・知覚神経:後上腕皮神経(橈骨神経)

・血管:中側副動脈

【名の由来】

「濼=熱が津液を傷める」。本穴に濼を消す効能がある事から。

【弁証主治】

◆手少陽経病

多汗・頭痛・耳鳴、難聴・歯痛・喉痛・項頚背部のこわばりやしびれ・上肢痛、マヒ・※副腎皮質機能亢進症状など

【主症主治】

発熱・消渇(糖尿病)・躁鬱・痔

【配穴】

+頭竅陰…項頚部の急性のこわばり〔瀉法〕

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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手少陽三焦経, 橈骨神経

清冷淵(せいれいえん)

 

TE11)清冷淵(qing1leng3yuan1)(せいれいえん)・清冷泉・青昊

【取穴】

上腕後面、肘頭と肩峰角を結ぶ線上、肘頭の上方二寸。

※肘を伸ばし、肘頭の上方二寸にある。

・筋肉:上腕三頭筋

・運動神経:橈骨神経

・知覚神経:後上腕皮神経(橈骨神経)

・血管:中側副動脈

【名の由来】

「清冷淵=冷たく清らかな水を深く溜めている淵」。本穴の効能が、清冷水の如く熱を取る事から。

【作用】

〔瀉〕清熱涼血・疏筋活絡・温経散寒・活絡止痛

※文献によって「清冷=清熱」・「清冷=散寒」とするものがある。

【弁証主治】

◆手少陽経病

多汗・頭痛・眼痛・耳鳴、難聴・喉痛・五十肩・上肢痛、マヒ・※副腎皮質機能亢進症状など

【主症主治】

発熱悪寒・黄疸

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

致残十八穴, 合/下合(水/土)穴「逆気而泄を治す」, 手少陽経筋, 手少陽三焦経, 橈骨神経

天井(てんせい)

 

TE10天井(tian1jing3)(てんせい)

【取穴】

肘後面、肘頭の上方一寸、陥凹部。

※肘を屈曲したとき、肘頭窩にある。

・筋肉:上腕三頭筋腱

・運動神経:橈骨神経

・知覚神経:後上腕皮神経(橈骨神経)

・血管:肘関節動脈網

【名の由来】

「天=上部」「井=陥凹」。本穴が肘を屈曲した際の陥凹に在り、脈気がここより深部に入って上行する事から。(天井星という星の名に由来するとも)

【要穴】

『手少陽経合土穴(火経土穴/火生土/自経子穴)』

【交会】

・経筋:手少陽経筋の結する処

【作用】

〔瀉〕聡耳寧心・清熱化痰・疏経利節

【弁証主治】

◆気逆証「逆気而泄を治す/実すれば其の子を瀉す」

てんかん・多汗・嚥下困難・心窩部痛・21:00~23:00あるいは09:00~11:00の異常・※副腎皮質機能亢進症状など

◆脾病/足太陰経病

胃腸虚弱、萎縮性胃炎・貧血、血液疾患・婦人科疾患・股関節痛・膝痛など

◆手少陽経(筋)病

多汗・外眼眦痛・頬骨痛・耳痛・耳鳴、難聴・舌のこわばり・喉痛・項頚部痛・鎖骨痛・肩痛・肘痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・手首痛・手甲痛・第4指痛など

【主症主治】

リウマチ性結節

【私見】

・土穴には中央という意味も兼ねるため、陽経では原穴に準じた運用をされることが多い。しかし本穴に関してはあまり応用範囲が広いとは思えない。

 ・武術的な「致残十八穴」の一つ。打突により肘関節組織の損傷を招く。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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禁鍼穴, 筋皮神経, 外側上腕皮神経, 手陽明大腸経, 橈骨神経

手五里(てごり)

LI13手五里(shou3wu3li3)(てごり)・尺之五里・尺之五里間

【取穴】

上腕外側、LI11)曲池とLI15)肩髃を結ぶ線上、肘窩横紋の上方三寸。

・筋肉:上腕二頭筋・上腕三頭筋・上腕筋

・運動神経:橈骨神経(上腕三頭筋)・筋皮神経(上腕二頭筋・上腕筋)

※橈骨神経幹が通る。

・知覚神経:外側上腕皮神経

・血管:上腕深動脈

【名の由来】

本穴が、手三里から上がること五寸の位置にある事から。

【作用】

〔瀉〕行気散瘀

【弁証主治】

◆手陽明経病

歯痛・頚部の腫脹〔巨刺灸法〕・肘痛・上肢のマヒ、悪寒、炎症など

【配穴】

+臂臑…頚部リンパ節結核

【私見】

・和漢三才図会に「禁鍼穴」とある。太い鍼で橈骨神経を傷つける事を恐れた為か?

・検証:得気は上方「臂臑」あたりに響く。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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《経外奇穴》, 肘痛, 外側上腕皮神経, 手陽明大腸経, 橈骨神経

肘髎(ちゅうりょう) ※肘尖(ちゅうせん)

LI12)肘髎(zhou3liao2)(ちゅうりょう)・肘尖

【取穴】

肘後外側、上腕骨外側上顆の上縁、外側顆上陵の前縁。

・筋肉:上腕三頭筋・腕橈骨筋

・運動神経:橈骨神経

・知覚神経:外側上腕皮神経

・血管:橈側反回動脈・中側副動脈

【名の由来】

「髎=骨際にある陥凹」。本穴が上腕骨外側上顆上際にある事から。

【作用】

〔瀉〕疏筋利節

【弁証主治】

◆手陽明経病

歯痛・頚部の腫脹・上肢のマヒ、悪寒、炎症など

【主症主治】

肘痛、テニス肘など

【私見】

・検証:得気は「天井」付近に響く。一方第3、4指方面にも響くことから、手少陽経へのアプローチにはなるか?

 

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肘尖(zhou3jian1)(ちゅうせん)

※経外奇穴ー備急千金要方-鍼灸大全-

【取穴】

肘後部、肘を屈し、尺骨肘頭の尖端。天井の下一寸。

・筋肉:上腕三頭筋・腕橈骨筋

・運動神経:橈骨神経

・知覚神経:後上腕皮神経(橈骨神経由来)

・血管:肘関節動脈網

【名の由来】

本穴の位置から。

【主治】

結核性リンパ節炎・疔瘡・※霍乱

【配穴】

+闌尾…虫垂炎〔肘尖は灸〕

 

※霍乱…熱中症に類する。突発性のひどい嘔吐と下痢、胃の気持ち悪さ。寒・熱・乾・湿の区別があり、筋肉の痙攣(特に腹筋・腓腹筋)を生じることもある。コレラや細菌性食中毒も該当。

 

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アレルギー疾患, 発熱, 眼疾患, 十三鬼穴(多動性精神疾患), 合/下合(水/土)穴「逆気而泄を治す」, 外側前腕皮神経, 手陽明経筋, 手陽明大腸経, 橈骨神経, 中風七穴

曲池(きょくち)

LI11)曲池(qu1chi2)(きょくち)・鬼臣(gui3chen2)(きしん)・鬼腿(gui3tui3)(きたい)・陽澤・目灸

【取穴】

肘外側、LU5)尺澤と上腕骨外側上顆を結ぶ線上の中点。

・筋肉:長橈側手根伸筋/短橈側手根伸筋

・運動神経:橈骨神経

・知覚神経:外側前腕皮神経

・血管:橈側反回動脈

※肘を十分に屈曲したとき、肘窩横紋上外端の陥凹部にある。

【名の由来】

「曲=曲げる」「池=陥凹」。肘を曲げた時に、この位置に陥凹ができる事から。

【要穴】

『手陽明経合土穴(金経土穴/土生金/自経母穴)』

『標本:手陽明之本(肘骨)』

【交会】

・経筋:手陽明経筋の結する処(肘外)

【作用】

〔補〕調和気血・温経散寒

〔瀉〕気血宣通・解熱消炎・清熱陽明・舒筋活絡

【弁証主治】

◆大腸/胃/腎病「逆気而泄を治す/虚すれば其の母を補う」

胃腸障害(虚弱・萎縮性胃炎・下痢・便秘・血便・脱肛・口渇など)

アレルギー疾患(鼻炎・喘息・アトピー性皮膚炎など

サルコペニア(加齢性の腰痛〔得気が得られた段階で抜く。置鍼は必要ない〕)・視力低下・歯痛など

◆手陽明経(筋)病

項頚部痛・肩背のひきつれ、五十肩・上肢痛、悪寒〔灸7壮〕、炎症・第2指痛など

【主症主治】

『馬丹陽天星十二穴/熱性疾患(頚部リンパ節腫・帯状疱疹・出血傾向)・嚥下困難・肘痛・上肢のマヒなど』

【弁証配穴】

『募合配穴(大腸):上巨虚・曲池+天枢』…大腸実証〔瀉法〕

『原合配穴(陽明経):合谷+曲池』…手陽明経(手陽明経筋)病

【主症配穴】

『十三鬼穴:水溝〔左禾髎~右禾髎の透刺?〕⇒少商〔3分刺入〕⇒隠白〔3分刺入〕⇒太淵(大陵)〔5分刺入〕⇒申脈〔火鍼3分〕⇒風府⇒頬車〔温鍼〕⇒承漿〔左頤孔~右頤孔の透刺?〕⇒労宮(間使)⇒上星⇒会陰⇒曲池〔火鍼〕⇒鬼封〔瀉血〕/精神疾患』〔水溝から順に、症状を見ながら一つ一つ穴を加えていく。後渓を加えると尚良し〕

『中風七穴:百会+風池(曲鬢)+肩井+大椎(風市)+足三里+間使(懸鐘)+曲池/半身不随』

+少衝…発熱

+陽陵泉…半身不随・四肢の痙攣

+水溝〔瀉〕…猫背〔曲池は補〕

+肩井…頚部リンパ節腫

+丘墟〔透照海〕…胆嚢炎

+血海…アレルギー性の蕁麻疹・皮膚の痒み

【私見】

・土穴には中央という意味も兼ねるため、陽経では原穴に準じた運用をされることが多い。 つまり原穴同様、子午の表裏である足少陰腎経の病にも適用可能。

・個人的には原穴同様、【臓腑複合連関】でつながる「胃/大腸/腎」の複合的疾患に適応と考える。

・去風退熱の要穴。また十三鬼穴の第十二穴。精神疾患に著効とあるが、発熱が前提であることを考慮すべし。

・背に灸する時は、過度の上逆を抑える為に同時に曲池にも灸をすること。

・検証:得気は肘全体に響く。浅層で腕橈骨筋に自律性攣縮あり。中層で『臂臑』と『陽渓』の両方向へ、深層では逆に響きが消える感じ。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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