《Ⅴ₃》下顎神経, ED、男性生殖器疾患, 標準耳穴, 泌尿器疾患

艇角(ていかく) 

 

CO8艇角(ting3jiao3)(ていかく)(angle of superior concha)・前立腺

【取穴】

対耳輪下脚下方の前部。

・知覚神経:《Ⅴ₃》耳介側頭神経

【主治】

前立腺炎・尿道炎

【私見】

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

 

《アーユルヴェーダ・マルマ》, 《Ⅴ》三叉神経, 《Ⅶ》顔面神経, 督脈, 精神疾患, 精神安定、リラックス, 自律神経失調, 致命三十六穴, 心療内科的症状

印堂(いんどう)

GV25印堂(yin4tang2)(いんどう)・曲眉・光明・明堂・洞房・上丹田

【取穴】

頭部、前正中線上、両眉頭の間。

・筋肉:鼻根筋

・運動神経:《Ⅶ》顔面神経

・知覚神経:《Ⅴ₁》滑車上神経

・血管:滑車上動脈

※個人的には、Nasion(鼻根点:前頭鼻骨縫合が正中矢状面に切られる点)を印堂とすべきかと思う。

※道家(仙道家)では、印堂の上一寸を「明堂(太微西南の星の名)」、二寸を「洞房」、三寸を「上丹田」と称す。-抱朴子内篇巻之十八 地眞―

【名の由来】

「印=印鑑」「堂=広間…ここでは額(前頭骨)」。ヒンドゥ教徒が額につける印の場所である事から。

※中国以西との文化交流は紀元前からあり、この慣習も伝わっていたものと考えられる。

【交会】

・経絡(3):督脈-(足厥陰経-陰蹻脈)

※一説には陰蹻脈の交会とも。

※肝経は「目系に連なり額に出て、督脈と巓にて会す」とある。

【要穴】『前三関』

※気功用語。小周天功における重要な関所の一つ。関元・中脘・膻中とする説と、関元・膻中・印堂とする説あり。

【弁証主治】

◆督脈病/陰蹻脈病「陽緩み陰急す」

躁鬱、不安障害・頭が重く、ふらふらする・羞明・視力低下、眼裏痛〔『洞房』~『明堂』~『印堂』の透刺〕

注意欠陥多動性障害、統合失調症・意識障害、小児のひきつけ・健忘・自律神経失調、睡眠障害・肩背部痛・※昌陽脈腰痛・四肢の冷え・皮膚の強いしびれやこわばり・部位がはっきりしない疼痛・錐体外路系障害など


◆足厥陰経病

腰背部痛・性欲の異常・泌尿器、婦人科疾患〔灸〕・更年期障害など

【配穴】

+風池…めまい

【私見】

・本穴の奥には『眼窩前頭皮質(Orbitofrontal area)』と呼ばれる場所がある。いまだに謎の多い部位だが、意思決定につよく関わる領域と考えられており、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などでは、この部位の萎縮がみられるらしい。

・こういった強いストレスからくる症状に対して、心理療法では、EMDR(Eye Movement Desensitization and Retrocession)という、過去のつらい体験を思い出させて眼球を左右に動かす療法があるが、本穴への刺激も似たような効果をだせるのではないだろうか?

・眼球を動かす神経は、《Ⅲ》動眼神経・《Ⅳ》滑車神経・《Ⅵ》外転神経。うち《Ⅲ》には副交感神経を含むことから、眼球運動自身が副交感神経系を活性化する可能性がある。

・当院では眼球運動を目的として、本穴周囲を多用する。

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「sthapani(眉間/靭帯のマルマ)」と呼ばれ、意識障害や精神安定に治効があるとされる。本穴にセサミオイルを流し落とす技法は有名。

・個人的には鬱など、気力や集中力が低下している患者に対し、『洞房』~『明堂』~『印堂』の透刺を行うことが多い。

・「陽緩み陰急す」を姿勢からみると、前傾前屈姿勢となる。この姿勢に加え、「蹻=足を高くあげて歩く・力強く歩く様・敏捷」を病むと考えた時、パーキンソン病をはじめとするような錐体外路系の変性疾患に対して、陰蹻脈は適応かと考える。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。脳、眼の損傷。

 

※昌陽之脈腰痛…腰痛が脇肋までひきつれ、視界がぼやけ、甚だしい時には背中が反り返り、舌が巻き上がって話せない。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

《Ⅴ₁》眼神経, 《Ⅶ》顔面神経, 眼精疲労、眼裏痛, 精神疾患, 精神安定、リラックス, 線維筋痛症・機能性疼痛疾患, 脳力・認知機能向上, 自律神経失調, 足太陽膀胱経, 慢性疲労、虚弱体質, 更年期障害, 三叉神経痛

攅竹(さんちく)

BL2)攅竹(cuan2zhu2)(さんちく) ・始光・圓柱・光明・夜光・明光・眉頭・員在・始元・元柱・員柱・眉本

【取穴】

頭部、眉毛内端の陥凹部。

・筋肉:眼輪筋・前頭筋・皺鼻筋

・運動神経:《Ⅶ》顔面神経

・知覚神経:《Ⅴ₁》眼神経

・血管:滑車上動脈

※前頭切痕の陥凹部は、BL1)睛明の直上、眉毛内端に触知できる。

【名の由来】

「攅=集まる」「竹=眉毛の形」。眉毛の様が密集した竹林を想わせる事から。

【要穴】

『標本:手太陽之標(命門上一寸)』

【作用】

〔補〕明目健瞼

〔瀉〕疏風清熱・通絡明目・駆邪散滞・泄血散瘀

【弁証主治】

◆足太陽経病

風邪・黄疸・リンパ節腫・発熱による疼痛・難聴・項頚部痛・肩痛・上肢後内側の痛み、火照りなど

【主症主治】

精神疾患・自律神経失調症(副交感神経系への賦活を目的に)

てんかん・眼疾患〔瀉/睛明も同様〕・鼻血・くしゃみ・三叉神経痛〔透魚腰〕・顔面神経マヒ

【配穴】

+合谷…頭痛

+頭維…頭痛・眉間痛・眼痛・眼瞼痙攣〔斜刺・横刺。視界不良の場合、頭維も加える〕

+三間…眼がごろごろする

+絲竹空…眼の炎症・三叉神経痛(眼神経痛)

【私見】

・古典には「禁灸穴」とある。要注意。

・眼疾患には非常に効果が高い。ただし出血に注意。

・本穴の奥には『眼窩前頭皮質(Orbitofrontal area)』と呼ばれる場所がある。いまだに謎の多い部位だが、意思決定につよく関わる領域と考えられており、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などでは、この部位の萎縮がみられるらしい。

・こういった強いストレスからくる症状に対して、心理療法では、EMDR(Eye Movement Desensitization and Retrocession)という、過去のつらい体験を思い出させて眼球を左右に動かす療法があるが、本穴への刺激も似たような効果をだせるのではないだろうか?

・眼球を動かす神経は、《Ⅲ》動眼神経・《Ⅳ》滑車神経・《Ⅵ》外転神経。うち《Ⅲ》には副交感神経を含むことから、眼球運動自身が副交感神経系を活性化する可能性がある。

・当院では眼球運動を目的として、本穴周囲を多用する。

 

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

《Ⅴ₁》眼神経, 《Ⅴ₂》上顎神経, 《Ⅴ₃》下顎神経, 《Ⅶ》顔面神経, 禁灸穴, 陽維脈, 頭痛, 足陽明胃経, 手太陽経筋, 手少陽経筋

頭維(ずい)

 

ST8)頭維(tou2wei2)(ずい)

【取穴】

頭部、額角髪際の直上五分、前正中線の外方四寸五分。

・筋肉:前頭筋

・運動神経:《Ⅶ》顔面神経

・知覚神経:《Ⅴ₁》眼神経・《Ⅴ₂》上顎神経・《Ⅴ₃》下顎神経

・血管:浅側頭動脈

【名の由来】

「維=角」。本穴が額角髪際にある事から。

【交会】

・経絡(3):足陽明経-足少陽経-陽維脈

※一説には陽維脈の会とする事も。

・経筋(2):手太陽経筋-手少陽経筋の結する処

【作用】

〔瀉〕清頭明目

【弁証主治】

◆足陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

発熱、悪寒戦慄・てんかんなど

◆手太陽経筋病

発熱による疼痛・視力低下・耳鳴・項頚部痛・肩胛骨痛・上肢痛、ひきつれ・第5指痛など

◆手少陽経筋病

舌のこわばり・第4指痛など

【主症主治】

偏頭痛・強い眼痛・視力低下 〔透率谷〕

【配穴】

+中脘…前頭部痛

+攅竹…眼瞼痙攣

【私見】

・甲乙経・和漢三才図会に「禁灸穴」とある。要注意。

・陽を病むと寒を生ず。

・頭皮鍼法としての応用範囲は広いように感じる。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

《Ⅴ₃》下顎神経, 《経外奇穴》, 疼痛, 筋の過緊張、こわばり, 精神疾患, 脳、神経症状, 陰蹻脈, 足陽明経筋, 足陽明胃経, 足太陽経筋, 足少陽経筋, 手陽明経筋, 三叉神経痛

下関(げかん) ※裏頄(りきゅう/伍行庵オリジナル)

 

ST7下関(xia4guan1)(げかん)・牙関

【取穴】

顔面部、頬骨弓の下縁中点と下顎切痕の間の陥凹部。

※口を閉じ、頬骨弓下方の陥凹部、GB3)上関の直下にある。

・筋肉:咬筋/外側翼突筋/内側翼突筋

・運動神経:《Ⅴ₃》下顎神経

・知覚神経:《Ⅴ₃》下顎神経

・血管:顔面横動脈

【名の由来】

「関=戸ぼそ」。本穴が頬骨弓下際にあり、顎関節開閉時に恰も戸ぼその様に働く事から。

【交会】

・経絡(2):足陽明経-足少陽経

【作用】

〔補〕壮筋補虚・関節強健

〔瀉〕疏風活絡・開竅益智・風寒温散・鬱熱消散

【弁証主治】

◆足陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

【主症主治】

歯根膜炎・顎関節の脱臼、こわばり

 

―――――――――――――――――

※裏頄(li2qiu2)(りきゅう)

※伍行庵オリジナル。


【取穴】

下顎切痕直上。下関のさらに深部。翼突筋を目標に。

※取穴の際には、患者に軽い口の開閉を数回してもらい、正確に下顎切痕を把握した方が良い。

・筋肉:咬筋/外側翼突筋/内側翼突筋

・運動神経:《Ⅴ₃》下顎神経

・知覚神経:《Ⅴ₃》下顎神経

・血管:顔面横動脈

【名の由来】

本穴が頄(頬骨)の奥にある事から。

【要穴】

『根結:足陽明之結(顙大、鉗耳/顎関節)』

『標本:手陽明之標(顔下合鉗上/顎関節)』

【交会】

・経絡(?):陰蹻脈(頄)

・経筋(4):足三陽経筋-手陽明経筋の結する処(頄)

【弁証主治】

◆陰蹻脈病/足三陽経筋病「陽緩み陰急す」

半身不随・錐体外路系障害・部位がはっきりしない疼痛・線維筋痛症など全身の運動機能障害・皮膚の強いしびれやこわばり・てんかん・寒熱症状、自律神経失調 ・視力低下、眼裏痛・※昌陽脈腰痛・疝痛・下肢内側のこわばり、O脚など

手陽明経(筋)病

三叉神経痛・項頚部痛・頚部の腫脹・肩背のひきつれ、五十肩・上肢痛、マヒ、悪寒、炎症・第2指痛など

【私見】

・線維筋痛症、および群発頭痛の治療に関して、外側翼突筋へのアプローチが有効とのデータがある。陽明経(筋)病に該当する主訴も多いので、鍼による本穴からのアプローチは試す価値があるように思う。

・翼突筋が蝶形骨に起始することから、本穴(下関も)への刺鍼は、下垂体に関わる脳内分泌異常による疾患(精神疾患、パーキンソンなどの神経伝達障害)にも応用可能かと考える。

・上顎神経へは、下顎切痕直上から、鍼尖を翼状板を確認するように前方及び頭側方へ向ける。鍼を翼状板から離れるまで前方に進めると、眼窩底の眼窩下管に入って頭蓋に再び入る前に上顎神経に当たる。

・下顎神経には、下顎切痕直上から、鍼尖を後方に向ける。翼状板に当たったら鍼を更に後方に進め、翼状板を通り越すと、此処で下顎神経に当たる。

・奇経八脈考に、陰蹻脈が「頄の内側に入り上に行きて内目尻に属す」とある。陰蹻脈は「一身左右の陰を主」り、その病は「陽緩み陰急す」。これを姿勢からみると、前傾前屈姿勢となることに加え、「蹻=足を高くあげて歩く・力強く歩く様・敏捷」を病むと考えた時、パーキンソン病をはじめとするような錐体外路系の変性疾患に対して、陰蹻脈は適応かと考える。

・陰蹻脈の病証では、表に異常がなく裏が病み(表面上に異常がないが症状が強いなど)、夜に症状がでる事が多い。

・陰蹻脈は臨床では、巨刺・繆刺を多用する。顎関節症の治療では、顎の偏移側の反側に刺入すると効果が高い様子。

・陰を病むと熱を生ず。

・検証:得気は、正確に入るとあまり感じない。手技を加えるとじんわりと副鼻腔へと響く感じ。

 

※線維筋痛症(Fibromyalgia-Syndrome:FMS)…全身の強い恒常的疼痛(電撃様・ガラスの破片が流れる様な)を主症状とし、様々な随伴症状を伴う原因不明(明確な診断基準なし)の疾患。 多様な「痛み(事故や手術、出産など)」が起点となる事が多い。男:女=1:7、中高年に多く、しばしば膠原病などの自己免疫疾患と併発する。  随伴症状としては微熱・躁鬱、不安障害・不眠・理解力、思考力、集中力の低下・全身の重だるさ、こわばり・頻尿・下痢・眼や喉の乾燥・筋力低下・四肢の冷え(レイノー現象)など。 しばしば膠原病などの免疫疾患を併発する。

※昌陽之脈腰痛…腰痛が脇肋までひきつれ、視界がぼやけ、甚だしい時には背中が反り返り、舌が巻き上がって話せない。

※素問刺腰痛篇第四十一に記載の「昌陽之脈」を、陰蹻脈とする説もある。「昌陽」は復溜の別名でもあるが(「内筋」は交信の別名)、復溜も陰蹻脈に係わるという事か?

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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