脳、神経症状, 陽維脈, 足少陽胆経, 治熱五十九兪

脳空(のうくう)

 

GB19)脳空(nao3kong1)(のうくう)・顳顬

【取穴】

頭部、外後頭隆起上縁と同じ高さ、GB20)風池の真上。

※GV17)脳戸とBL9)玉枕と同じ高さにある。

【名の由来】

「空=隙間」。本穴が脳戸の外2寸の陥凹部にある事から。

【交会】

・経絡(2):足少陽経-陽維脈

【作用】

〔瀉〕『頭上行五/清熱散風・清瀉熱逆』

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症主治】

脳風・眼疾患・動悸・下垂体の機能障害

【症例/個人的見解】

・魏の武帝が頭痛を患った時、華陀が本穴に鍼を打つと、ただちに治ったらしい。

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

 

※脳風…健忘・急性の頭痛・めまいと耳鳴・蓄膿・泡の様な涎を吐くなど。脳腫瘍などによるものか?

編:はりきゅう治療院 伍行庵

埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F

☎ 048-851-9675

《アーユルヴェーダ・マルマ》, ストレス/不安障害、パニック障害, 眼疾患, 脳、神経症状, 陽維脈, 足少陽胆経, 治熱五十九兪

承霊(しょうれい)

 

GB18)承霊(cheng2ling2)(しょうれい)

【取穴】

頭部、前髪際から入ること四寸、瞳孔線上。

※GB17)正営の後方一寸五分で、BL7)通天と同じ高さにある。

※個人的には、「瞳孔線とΛ縫合の交点」に取穴すべきと考える。

【名の由来】

「承=受け取る」「霊=神」。足少陽経が正営~通天~百会を経由して神(脳)に通じ、本穴より再び頭上三行線に戻る事から。

【交会】

・経絡(2):足少陽経-陽維脈

【作用】

〔瀉〕『頭上行五/清熱散風・清瀉熱逆』

【弁証主治】

 ◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症主治】

パニック症候群・眼疾患・鼻水が止まらない・鼻血・喘息・胃酸過多・肝疾患

【症例/個人的見解】

・古典には「禁鍼穴」とある。何故か?

・個人的には、頭蓋の穴は、縫合線に沿って取穴すべきと考える。

・また、アーユルヴェーダでは5つの頭蓋縫合線自体を「simanta(毛髪の分け目/関節のマルマ)」と捉えている。パニック症候群など過剰な感情の起伏に効があるとされる。

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵

埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F

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《アーユルヴェーダ・マルマ》, ストレス/不安障害、パニック障害, 眼疾患, 陽維脈, 足少陽胆経, 治熱五十九兪

正営(しょうえい)

 

GB17)正営(zheng4ying2)(しょうえい)

【取穴】

頭部、前髪際から入ること二寸五分、瞳孔線上。

※GB15)頭臨泣の上方二寸にある。

※個人的には本穴は「瞳孔線と冠状縫合の交点」に取穴すべきと考える。

【名の由来】

「正=正確」「営=営気」。本穴より、営気が脳に正確に輸送される事から。

【交会】

・経絡(2):足少陽経-陽維脈

【作用】

〔瀉〕『頭上行五/清熱散風・清瀉諸陽之熱逆』

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症主治】

パニック症候群・眼疾患・歯痛・胃酸過多

【症例/個人的見解】

・個人的には頭部の穴は、頭蓋縫合に沿って配穴すべきと考える。

・アーユルヴェーダでは5つの頭蓋縫合線自体を「simanta(毛髪の分け目/関節のマルマ)」と捉えている。パニック症候群など過剰な感情の起伏に効があるとされる。

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

編:はりきゅう治療院 伍行庵

埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F

☎ 048-851-9675

眼疾患, 陽維脈, 足少陽胆経, 治熱五十九兪

目窓(もくそう)

 

GB16)目窓(mu4chuang1)(もくそう)・至栄

【取穴】

頭部、前髪際から入ること一寸五分、瞳孔線上。

※GB15)頭臨泣の上方一寸にある。

※個人的には本穴は「瞳孔線上、頭臨泣と正営の中点」に取穴すべきと考える。

【名の由来】

本穴に視野を広げる効がある事から。

【要穴】

・経絡(2):足少陽経-陽維脈

【作用】

〔瀉〕『頭上行五/清瀉熱逆・散風絡明目』

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症主治】

眼痛・視力低下・羞明

【配穴】

+陥谷…頭や眼瞼のムクミ〔瀉法〕

+大陵…眼炎〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・個人的には頭部の穴は、頭蓋縫合に沿って配穴すべきと考える。

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵

埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F

☎ 048-851-9675

めまい、気象病, 眼疾患, 禁灸穴, 陽維脈, 足少陽胆経, 鼻疾患, 治熱五十九兪

頭臨泣(あたまりんきゅう)

 

GV15)頭臨泣(tou2lin2qi4)(あたまりんきゅう)

【取穴】

頭部、前髪際から入ること五分、瞳孔線上。

※正視して、瞳孔中央の上方、GV24)神庭とST8)頭維を結ぶ(前髪際に沿った)曲線状の中点。

【名の由来】

本穴が上液之道を臨み、涕涙が下る場所である事から。

【交会】

・経絡(3):足少陽経-足太陽経-陽維脈

【作用】

〔瀉〕『頭上行五/清熱散風・清瀉熱逆』

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆足太陽経病

発熱による疼痛など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症主治】

眼疾患 ・鼻づまり・副鼻腔炎・涎が出る

【配穴】

+肝兪…白内障

【症例/個人的見解】

・足太陽経との交会とあるが・・・?

・古典には「禁灸穴」とある。要注意。

・陽を病むと寒を生ず。

編:はりきゅう治療院 伍行庵

埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F

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《アーユルヴェーダ・マルマ》, 《経外奇穴》, 眼疾患, 陽維脈, 足少陽胆経, 三叉神経痛

陽白(ようはく) ※魚腰(ぎょよう)

 

GB14)陽白(yang2bai2)(ようはく)・相白

【取穴】

頭部、眉の上方一寸、瞳孔線上。

【名の由来】

「陽白=まばゆい光」。本穴に視界を鮮明にする効がある事から。

【交会】

・経絡(5):手足少陽経-手足陽明経-陽維脈

【作用】

〔瀉〕疏風明目

【弁証主治】

◆少陽経病

多汗・偏頭痛・耳鳴、難聴・聾唖・口苦・溜息・肩、肩胛骨痛・上肢痛、マヒ、火照り・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

◆陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・歯痛・頚部の腫脹など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【症例検証/個人的見解】

・陽(維・蹻)病むと寒を生ず。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

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※魚腰(yu2yao1)(ぎょよう)・光明・眉中・吊睛

※経外奇穴…元代-銀海精微-、明代-医経小学-

【取穴】

頭部、瞳孔直上。眉の中央。

【名の由来】

眉の形を魚に見立て、本穴がその魚の腰に位置する事から。

【主治】

視覚異常・急性結膜炎・しゃっくり・眼筋マヒ・三叉神経痛・眼型重症筋無力症・顔面神経マヒ・発作性上室頻拍・前頭痛

【症例/個人的見解】

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「avarta(渦巻/骨のマルマ)」と呼ばれ、視覚異常に治効があるとされる。

編:はりきゅう治療院 伍行庵

埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F

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陽維脈, 足少陽胆経

本神(ほんじん)

 

GB13)本神(ben3shen2)(ほんじん)

【取穴】

頭部、前髪際の上五分、正中線の外方三寸。

※GV24)神庭とST8)頭維を結ぶ(前髪際に沿った)曲線状で、GV24)神庭から2/3にある。

【名の由来】

「神=脳(元神の府)」。本穴の内側に脳がある事から。

【交会】

・経絡(2):足少陽経-陽維脈

【作用】

〔瀉〕清熱散風

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・躁鬱・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【配穴】

+身柱…躁鬱

+顱息…胸が引きつれて寝返りがうてない〔瀉法〕

【症例検証/個人的見解】

・陽を病むと寒を生ず。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵

埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F

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《アーユルヴェーダ・マルマ》, 陽維脈, 手少陽三焦経

天髎(てんりょう)

 

TE15)(tian1liao2)(てんりょう)

【取穴】

肩甲部、肩甲骨上角の上方陥凹部。

※上肢を下垂したとき、GB21)肩井とSI13)曲垣の中央にある。

【名の由来】

「天」=ここでは肩胛骨を指す。本穴の位置から。

【交会】

・経絡(3):手足少陽経-陽維脈

【作用】

〔瀉〕清熱解表・寛胸理気・舒筋利節

【弁証主治】

◆少陽経病

多汗・耳鳴、難聴・口苦・溜息・喉痛・肩の可動不利・上肢痛、マヒ・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・躁鬱・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症主治】

【配穴】

+曲池…肩腕部痛〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・心包と三焦は、腎との関わりが非常に強いと考えられる。個人的には、副腎皮質ホルモンの亢進症状が三焦の病をイメージさせる。

・陽を病むと寒を生ず。

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「amasa(肩/脈管のマルマ)」と呼ばれ、肩の可動不利(腕が挙がらない)に治効があるとされる。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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℡048-851-9675

肩関節周囲炎、肩背部痛, 腋窩神経, 陽維脈, 外側上腕皮神経, 手少陽三焦経, 橈骨神経

臑会(じゅえ)

 

TE13臑会(nao4hui4)(じゅえ)・臑交・臑髎

【取穴】

上腕後面、三角筋の後下縁、肩峰角の下方三寸。

・筋肉:三角筋・上腕三頭筋

・運動神経:腋窩神経(三角筋)・橈骨神経(上腕三頭筋)

・知覚神経:外側上腕皮神経

・血管:上腕深動脈

【名の由来】

本穴が上腕にあり、陽維脈との交会穴である事から。

【要穴】

『手陽明之絡』-鍼灸甲乙経巻之三-

【交会】

・経絡(3):手少陽経-手陽明経-陽維脈

※鍼灸大成・聚英には「手少陽、陽維之会」、鍼灸甲乙経には「手陽明、手少陽結脈の会」とある。

【作用】

〔瀉〕清熱理節・理気消痰・疏筋活絡

【弁証主治】

◆手少陽経病/手陽明経病

多汗・耳鳴、難聴・歯痛・頚部の腫脹・喉痛・肘痛・上肢痛、マヒ、悪寒、炎症・※副腎皮質機能亢進症状など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・躁鬱・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症主治】

五十肩・肩胛骨痛・リウマチ性結節

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

※気癭…肩項などに生じる腫瘤。色紅突出・皮膚弛緩・根本下垂。刀鍼などで軽々しく破ってはならない。

 

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℡ 048-851-9675

発熱, 絡穴「去痰化瘀」, 肘痛, 致残十八穴, 陽維脈, 八宗穴/八脈交会穴, 手少陽経筋, 手少陽三焦経, 代謝障害

外関(がいかん)

TE5)外関(wai4guan1)(がいかん)

【取穴】

前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方二寸。

※TE4)陽池の上方二寸で、橈骨と尺骨の間の陥凹部にある。TE5)外関に対応する前側の経穴はPC6)内関である。

【名の由来】

本穴が内関と相対する事から。

【要穴】

『手少陽経絡穴/手首の上二寸、腕の外側を巡り、胸中に注ぎ、心主に合す

『根結:手少陽之入』

『八宗穴/八脈交会穴(×陽維脈)』

【作用】

〔瀉〕清熱解表・聡耳明目・鎮驚熄風・清降上焦火熱・通経活絡

【絡脈主治】表裏にまたがる症状・手少陽絡の瘀血痰飲証

〔補〕肘のマヒ 

〔瀉〕肘の痛み、こわばり、痙攣〔繆刺法…反対側を瀉血〕

【弁証主治】

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・躁鬱・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

◆手少陽経(筋)病

多汗・耳鳴、難聴・舌のこわばり・喉痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛・※副腎皮質機能亢進症状など

【主症主治】

リウマチ性結節

【弁証配穴】

『原絡配穴(心包⇒三焦):大陵+外関』…心包所生病・脈病

『八脈交会配穴:外関+臨泣』…往来寒熱・慢性的な微熱、あるいは低体温など

+関衝〔繆刺法…反対側を瀉血〕…手少陽絡脈実証

【主症配穴】

+聴宮…耳鳴・難聴〔瀉法〕

+大陵…腹痛

+公孫…後産がうまくいかない

【症例/個人的見解】

・陽を病むと寒を生ず。

・絡脈は皮下静脈との関わりが深いので、瀉血が有効。

・個人的には、「関」の付く経穴は、筋骨格系の疼痛に有効なように感じる。本穴に関しては肘に関する主治が多い。

・『外関+臨泣』の配穴は、少陽の関係に基づくものと考える。そう考えると、急性の発熱というよりも、慢性的な往来寒熱、低体温などが、より適応かと。

・個人的には、心包≒胸腺、三焦≒副腎皮質に代表される脂質組織ではないかと考えている。 ※副腎皮質ホルモンの亢進は、胸腺を萎縮させ、免疫を抑制する。この三者の働きは、当院が考える「ホメオスタシスの五角形」の要になるのではと考える。

・武術的な「致残十八穴」の一つ。打突により握力の低下を招く。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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