陽蹻脈

保護中: 【目系】とはなにか?ー体内時計の在り処-

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督脈

齦交(ぎんこう)

 

GV29)齦交(yin2jiao1)(ぎんこう)

【取穴】

顔面部、上歯茎、上唇小帯の接合部。

【名の由来】

「齦=歯茎」。本穴が歯茎にあり、督脈-任脈-足陽明経の交会穴である事から。

【交会】

・経絡(3):督脈-任脈-足陽明経

【作用】

〔瀉〕清熱利湿

【弁証主治】

◆督脈病/足陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど


◆任脈病

泌尿器、婦人科疾患・腹部のしこり・痔・糖尿病など

【主症主治】

眼疾患・鼻疾患・歯肉炎・歯槽膿漏・※面疔

【配穴】

+承漿…口臭〔瀉法〕

+風府…項頚部のこわばり〔瀉法〕

 

※面疔…初期は粟粒様で上に白膿頭があり、堅・根深・釘様。激痛があり、急激に拡がり黄色くなる。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

督脈, 腰背部痛, 致命三十六穴, 十三鬼穴(多動性精神疾患), 意識障害

水溝(すいこう)/人中(じんちゅう)

 

GV27)水溝(shui3gou1)(すいこう)/人中(ren2zhong1)(じんちゅう)・鬼宮(gui3gong1)(きぐう) ・鼻人中・鬼宮庁・鬼市

【取穴】

顔面部、人中溝の中央(顔面部、人中溝の上から1/3とも)。

【名の由来】

水溝:本穴のある部位の形状から。

人中:鼻は天気を、口は地精を取り、本穴はその中間である”人”の位置にある事から。

【交会】

・経絡(4):督脈-手足陽明経(-任脈)  ※一説には任脈との交会とも。内部の齦交との関係か?

【作用】

〔瀉〕清脳醒志・督脈宣通・面絡通調・回陽救逆

【弁証主治】

◆督脈病

意識障害〔指圧でも可〕・チック〔十三鬼穴法。水溝一穴でも効能大〕・躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷え・サルコペニア(加齢による筋力低下)など

◆陽明経病

歯痛・頚部の腫脹・筋力低下など

◆任脈病

泌尿器、婦人科疾患・腹部のしこり・痔・糖尿病など

【主症主治】

顔面痙攣・口臭・顔面神経マヒ・顔の腫れ(むくみ)・喘息・しゃっくり

【主症配穴】

『十三鬼穴:水溝〔左禾髎~右禾髎の透刺?〕⇒少商〔3分刺入〕⇒隠白〔3分刺入〕⇒太淵(大陵)〔5分刺入〕⇒申脈〔火鍼3分〕⇒風府⇒頬車〔温鍼〕⇒承漿〔左頤孔~右頤孔の透刺?〕⇒労宮(間使)⇒上星⇒会陰⇒曲池〔火鍼〕⇒鬼封〔瀉血〕/精神疾患』〔水溝から順に、症状を見ながら一つ一つ穴を加えていく。後渓を加えると尚良し〕

『三才穴:水溝+湧泉+百会/意識障害・昏睡』〔瀉法〕

+足三里…意識障害

+百会…不安障害

+曲池〔補〕…猫背〔水溝は瀉〕

+天牖…嗅覚異常〔瀉法〕

+頬車…口中に唾が溜まる〔瀉法〕

+前頂…顔のむくみ(虚性)

+委中…腰背部痛

【症例/個人的見解】

・十三鬼穴の第一穴。精神疾患には著効あり。

・猫背など頭部の位置不正からくる背部痛(項や肩甲間部、腰痛)には効果が高いようにに思う。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。頭蓋の損傷。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

《アーユルヴェーダ・マルマ》, うつ病(寡動性精神疾患), 督脈, 致命三十六穴, 心療内科的症状

印堂(いんどう)

GV25)印堂(yin4tang2)(いんどう)・曲眉・光明・明堂・洞房・上丹田

【取穴】頭部、前正中線上、両眉頭の間。

【名の由来】「印=印鑑」「堂=広間…ここでは額(前頭骨)」。ヒンドゥ教徒が額につける印の場所である事から。

※中国以西との文化交流は紀元前からあり、この慣習も伝わっていたものと考えられる。

【交会】・経絡(3):督脈-(足厥陰経-陰蹻脈)

※一説には陰蹻脈の交会とも。

※肝経は「目系に連なり額に出て、督脈と巓にて会す」とある。

【要穴】『前三関』

※気功用語。小周天功における重要な関所の一つ。関元・中脘・膻中とする説と、関元・膻中・印堂とする説あり。

【弁証主治】

◆督脈病/陰蹻脈病「陽緩み陰急す」

躁鬱、不安障害・頭が重く、ふらふらする・羞明・視力低下、眼裏痛〔『洞房』~『明堂』~『印堂』の透刺〕

注意欠陥多動性障害、統合失調症・意識障害、小児のひきつけ・健忘・自律神経失調、睡眠障害・肩背部痛・※昌陽脈腰痛・四肢の冷え・皮膚の強いしびれやこわばり・部位がはっきりしない疼痛・錐体外路系障害など


◆足厥陰経病

腰背部痛・性欲の異常・泌尿器、婦人科疾患〔灸〕・更年期障害など

【配穴】+風池…めまい

【症例/個人的見解】

・個人的には、Nasion(鼻根点:前頭鼻骨縫合が正中矢状面に切られる点)を印堂とすべきかと思う。

・本穴の奥には『眼窩前頭皮質』と呼ばれる場所がある。いまだに謎の多い部位だが、意思決定につよく関わる領域と考えられており、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などでは、この部位の萎縮がみられるらしい。

・こういった強いストレスからくる症状に対して、心理療法では、EMDR(Eye Movement Desensitization and Retrocession)という、過去のつらい体験を思い出させて眼球を左右に動かす療法があるが、本穴への刺激も似たような効果をだせるのではないだろうか?

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「sthapani(眉間/靭帯のマルマ)」と呼ばれ、意識障害や精神安定に治効があるとされる。本穴にセサミオイルを流し落とす技法は有名。

・道家(仙道家)などでは、印堂の上一寸を「明堂(太微西南の星の名)」、二寸を「洞房」、三寸を「上丹田」と称す。-抱朴子内篇巻之十八 地眞―

・個人的には鬱など、気力や集中力が低下している患者に対し、『洞房』~『明堂』~『印堂』の透刺を行うことが多い。

 

・「陽緩み陰急す」を姿勢からみると、前傾前屈姿勢となる。この姿勢に加え、「蹻=足を高くあげて歩く・力強く歩く様・敏捷」を病むと考えた時、パーキンソン病をはじめとするような錐体外路系の変性疾患に対して、陰蹻脈は適応かと考える。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。脳、眼の損傷。

 

※昌陽之脈腰痛…腰痛が脇肋までひきつれ、視界がぼやけ、甚だしい時には背中が反り返り、舌が巻き上がって話せない。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675