GV9)至陽(zhi4yang2)(しよう)・肺底・七椎
【取穴】
上背部、後正中線上、第7胸椎棘突起下方の陥凹部。
※マッケンジー胸椎圧診点(胆石疝痛・胆道疾患の診断点)に近い。
【名の由来】
本穴が、伏臥位にて一番高い位置(陽位)に在る事から。
【作用】
〔瀉〕寛胸利膈・清熱化湿
【弁証主治】
◆血病/心-肝病〔補瀉をよく考えて〕
貧血、血液疾患・萎縮性胃炎・循環器症状・睡眠障害、いつも眠い・掌の火照り・黄疸〔先補後瀉〕、肝疾患・脈浮洪・夕方~夜間に症状が悪化など
◆督脈病
※周痺・躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・頭が重く、ふらふらする・肩背部痛・腰背部の痛み、悪寒・膝、四肢の冷えなど
【主症主治】
ゲップ・しゃっくり・嘔吐・肩甲間部痛・背部痛・肋膜炎
【配穴】
+膈兪…胃が冷える〔灸法〕
【症例/個人的見解】
・本穴の左右に膈兪がある。血の病にも有効と考える。
※周痺…痺証の一種。全身の鈍痛、マヒ・項背のこわばり・脈濡渋。パーキンソン病に近いか?
編:はりきゅう治療院 伍行庵
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