《アーユルヴェーダ・マルマ》, 頭痛, 足少陽胆経, 意識障害, 三叉神経痛

懸顱(けんろ)

 

GB5)(xuan2lu2)(けんろ)

【取穴】

頭部、ST8)頭維とGB7)曲鬢を結ぶ(側頭の髪際に沿った)曲線上の中点。

【名の由来】

「懸=開放」「顱=頭蓋」。本穴が頭部諸症に著効がある事から。

【交会】

・経絡(4):手足少陽経-手足陽明経

【作用】

〔瀉〕疏風止痛

【弁証主治】

◆少陽経病

悪寒戦慄をともなう高熱、往来寒熱、リンパ節腫・多汗・偏頭痛・耳鳴、難聴・聾唖・口苦・溜息・肩、肩胛骨痛・上肢痛、マヒ、火照り・脇肋痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

◆陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・三叉神経痛など

【主症主治】

意識障害・視力低下・ねちがい

【症例/個人的見解】

・手足少陽経-手足陽明経、計4経の交会なので、陽明から少陽へと波及する痛み(脾虚湿盛証に痰火の擾逆など)には著効がある。

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「utksepa(挙げること/靭帯のマルマ)」と呼ばれ、意識障害に治効があるとされる。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵

埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F

☎ 048-851-9675

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