《経外奇穴》, 疼痛, 自律神経失調, 顔面神経麻痺, 足少陽経筋, 手陽明経筋, 手太陽経筋, 手少陽経筋, 手少陽三焦経

翳風(えいふう) ※翳明(えいめい)

TE17)翳風(yi4feng1)(えいふう)・耳後陥中

【取穴】

前頚部、耳垂後方、乳様突起下端前方の陥凹部。

【名の由来】

「翳=影」。本穴が耳垂に隠れており、風証に効果がある事から。

【交会】

・経絡(2):手足少陽経

【作用】

〔瀉〕疏風清熱・壅滞清宣・泄血散熱・開竅益聡

【弁証主治】

◆少陽経病

多汗・偏頭痛・耳鳴、難聴・聾唖・口苦・溜息・喉痛・上肢痛、マヒ・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

【主症主治】

三叉神経痛・顔面神経マヒ

【配穴】

+聴会…難聴

+角孫…中耳炎〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・顔面神経管の出口にあたるので、顔面神経系の疾患(マヒ・痙攣)には必須の穴。

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

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※翳明(yi4ming2)(えいめい)

※経外奇穴…現代新穴。

【取穴】

頚部、翳風の後方一寸、乳様突起下端付近。

【名の由来】

本穴に視野を明るくする作用がある事から。

【弁証主治】

◆足少陽経筋病

半身不随・胸鎖乳突筋のこわばり・鎖骨窩痛・側腹部痛・膝外側痛・こむら返り・足第4指痛など

◆手三陽経筋病

眼疾患・耳鳴・ろれつが回らない・項頚部痛・肩痛・肩胛骨痛・上肢痛、ひきつれ・発熱による筋肉痛など

 

【主症主治】

頭痛・不眠・精神疾患・自律神経失調など

【症例/個人的見解】

・足少陽経筋-手三陽経筋4条の経筋の結である「頷」にも近いことから、上頚神経節(交感神経幹の最上位)を含め、自律神経系の疾患には、広く応用できるものと考える。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

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