《Ⅶ》顔面神経, 《Ⅺ》副神経, 発熱, 精神疾患, 肥満あるいは極度の痩せ, 脳、神経症状, 自律神経失調, 項頚部痛, 頚神経叢, 頭痛, 小後頭神経, 手少陽経筋, 手少陽三焦経

天牖(てんゆう)

TE16)(tian1you3)(てんゆう)・転聴

【取穴】

前頚部、下顎角と同じ高さ、胸鎖乳突筋後方の陥凹部。

・筋肉:胸鎖乳突筋/頭板状筋/顎二腹筋後腹

・運動神経:《Ⅺ》副神経(胸鎖乳突筋)・頚神経叢筋枝(頭板状筋)・《Ⅶ》顔面神経(顎二腹筋後腹)

・知覚神経:小後頭神経

・血管:浅頸動脈

※個人的には、胸鎖乳突筋と顎二腹筋後腹の走行が、胸鎖乳突筋後淵で交わる場に取穴すべきと考える。

【名の由来】

「牖=窓」。本穴の位置する陥凹が項の窓の様である事から。

【要穴】

『根結:手少陽之入』

【作用】

〔瀉〕消痰截逆・清頭明目・止痛利節

【弁証主治】

◆手少陽経(筋)病

頭痛・眼痛・耳鳴、難聴・舌のこわばり・喉痛・上肢痛、ひきつれ、マヒ・第4指痛・※副腎皮質機能亢進症状、肥満あるいは極度の痩せなど

【主症主治】

自律神経失調(多汗・ひえのぼせ・めまいなど)

【配穴】

+後渓…項頚部のこわばり〔瀉法〕

+水溝…鼻疾患・嗅覚異常〔瀉法〕

+四瀆…急性の難聴と発声不利〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・陽経における根結において、『入』の穴は絡穴と、胸鎖乳突筋周囲の2点がある。この頚の6点は、各経(筋)の病態を判断する診断点として使用できるように感じる。

・個人的には、上述の『入』と、頚前筋の分布になにかしらの関連を感じる。胸鎖乳突筋のすぐ裏には頸動脈鞘があり、脳の主要動静脈に加え、迷走神経も、この鞘に包まれている。このことから、胸鎖乳突筋上に分布する各『入』は、経筋のみならず、自律神経系や脳の代謝異常にも運用できるのではないだろうか?

 

※副腎皮質ホルモン…ステロイドホルモン。いすれも生体のエネルギー利用を高める方向に左右する。ストレスに対して視床下部(CRH)⇒下垂体前葉(ACTH)⇒副腎皮質と、血中ホルモンの作用により促進され、血中のステロイド濃度が上位中枢に抑制的に働く。

・糖質コルチコイド…血糖値の上昇・タンパク質分解促進・抗炎症作用・免疫抑制作用・胃酸分泌促進など。クッシング症候群(過剰分泌)では、満月様顔貌・蛋白質質減少・高血糖・高血圧・精神異常などを生じる。

・電解質コルチコイド…血液量の減少やNa⁺濃度の低下に反応してNa⁺再吸収・水分再吸収・K⁺排出を促す。コン症候群(過剰分泌)では多尿・多飲・高血圧・虚弱などを生じる。

・副腎アンドロゲン…通常、活性は弱い。身体を男性化する。副腎性器症候群(過剰分泌)では、女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中