陽維脈, 足少陽胆経, 妊婦禁鍼, 中風七穴

肩井(けんせい)

GB21)肩井(jian1jing3)(けんせい)・膊井

【取穴】後頚部、第7頚椎棘突起と肩峰外縁を結ぶ線上の中点。

【名の由来】「井=陥凹」。本穴の位置から。

【交会】・経絡(4):手足少陽経-足陽明経-陽維脈

※-鍼灸甲乙経-には「手少陽、陽維之会」、-鍼灸大成・聚英-には「手足少陽、足陽明、陽維之会。連入五臓」とある。

【作用】〔補多瀉少〕通経活絡・割痰開竅

【弁証主治】

◆少陽経病

多汗・偏頭痛・耳鳴、難聴・聾唖・口苦・溜息・肩、肩胛骨痛・上肢痛、マヒ、火照り・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥・※副腎皮質機能亢進症状など

◆足陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・産後の手足の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症配穴】

『中風七穴:百会+風池(曲鬢)+肩井+大椎(風市)+足三里+間使(懸鐘)+曲池/半身不随』

+中極…胎盤がうまくでない〔瀉法〕

【症例】

・深刺は危険。もし深刺により悶倒した際は急ぎ「足三里」を補すること。

・-玉竜歌-に、「肩井は真気の集まる処なので、補多瀉少が良い」とある。要注意。

・妊娠初期は禁忌。

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

 

※副腎皮質機能亢進症

・クッシング症候群…糖質コルチコイドの過剰分泌によって生じる。満月様顔貌・体内の蛋白質減少・高血糖・高血圧・精神異常など。

・コン症候群…電解質コルチコイドの過剰分泌によって生じる。Na⁺貯留・K⁺消失・多尿・多飲・高血圧・虚弱など。

・副腎性器症候群…副腎アンドロゲンの過剰分泌によって生じる。女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
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アーユルヴェーダ・マルマ, 精神疾患, 耳疾患, 脳、神経症状, 致命三十六穴, 陽維脈, 陽蹻脈, 項頚部痛, 頭痛, 足少陽胆経, 中風七穴

風池(ふうち)

GB20)風池(feng1chi2)(ふうち)・熱府

【取穴】前頚部、後頭骨の下方、胸鎖乳突筋と僧帽筋の起始部の間、陥凹部。

※GV16)風府と同じ高さにある。

【名の由来】「池=浅い溝」。風邪は「池」に好んで留まる事から、風証の治療点として。

【交会】・経絡(4):手足少陽経-陽維脈-陽蹻脈

※鍼灸大成・聚英には「手足少陽、陽維之会」とあるが、難経二十八難・奇経八脈考には、陽蹻脈が「入風池而終」とある。

【作用】〔瀉〕疏風解表・熄風潜陽・清脳安眠・聡耳明目

【弁証主治】

◆少陽経病

多汗・偏頭痛・耳鳴、難聴・聾唖・口苦・溜息・肩、肩胛骨痛・上肢痛、マヒ、火照り・脇肋痛・足首痛・※癭気・皮膚の乾燥、発疹・※副腎皮質機能亢進症状など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・四肢の冷え・胸苦しさなど

◆陽蹻脈病「陰緩み陽急す」

※脳風〔灸〕・てんかん、意識障害・統合失調症・睡眠障害・半身不随・めまい・頭痛〔金鍼。痒麻が主ならば補、疼痛が主ならば瀉〕・視力低下、眼疾患〔繆刺〕・鼻血・腰背部痛・下肢外側のこわばり、外反足・部位がはっきりしない疼痛・パーキンソン症候群など

【主症主治】急性の痛み、めまい・三叉神経痛・顔面神経マヒ・項頚部のこわばり、可動不利

【主症配穴】

『中風七穴:百会+風池(曲鬢)+肩井+大椎(風市)+足三里+間使(懸鐘)+曲池/半身不随』

+百会…発作性の痙攣・ひきつけ(てんかん発作など) 〔灸法〕

+印堂…めまい

【症例/個人的見解】

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

・繆刺を多用。

・個人的には、陰陽蹻脈は、中枢神経系との関わりが強い脈を考えている。精神疾患やパーキンソン、むずむず脚症候群などには多用している。

・インド医学にも「マルマ(marman)」と呼ばれるツボに該当する概念がある。本穴はインド医学的には「krkatika(頚関節/骨のマルマ)」と呼ばれ、頚の可動不利に治効があるとされる。

・武術的な「致命三十六穴」の一つ。頚椎損傷。

 

※癭気(癭瘤)…肩項などに生じる腫瘤。色紅突出・皮膚弛緩・根本下垂。刀鍼などで軽々しく破ってはならない(出血が止まらない時がある)。

※副腎皮質機能亢進症

・クッシング症候群…糖質コルチコイドの過剰分泌によって生じる。満月様顔貌・体内の蛋白質減少・高血糖・高血圧・精神異常など。

・コン症候群…電解質コルチコイドの過剰分泌によって生じる。Na⁺貯留・K⁺消失・多尿・多飲・高血圧・虚弱など。

・副腎性器症候群…副腎アンドロゲンの過剰分泌によって生じる。女性では体型の男性化・思春期の男性においては、精巣が未熟であるにも関わらず、第2次性徴のみが早熟する。

※脳風…健忘・急性の頭痛・めまいと耳鳴・蓄膿・泡の様な涎を吐くなど。脳腫瘍などによるものか?

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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脳、神経症状, 陽維脈, 足少陽胆経, 治熱五十九兪

脳空(のうくう)

GB19)脳空(nao3kong1)(のうくう)・顳顬

【取穴】頭部、外後頭隆起上縁と同じ高さ、GB20)風池の真上。

※GV17)脳戸とBL9)玉枕と同じ高さにある。

【名の由来】「空=隙間」。本穴が脳戸の外2寸の陥凹部にある事から。

【交会】・経絡(2):足少陽経-陽維脈

【作用】〔瀉〕『頭上行五/清熱散風・清瀉熱逆』

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症主治】※脳風・眼疾患・動悸・下垂体の機能障害

【症例】

・魏の武帝が頭痛を患った時、華陀が本穴に鍼を打つと、ただちに治ったらしい。

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

 

※脳風…健忘・急性の頭痛・めまいと耳鳴・蓄膿・泡の様な涎を吐くなど。脳腫瘍などによるものか?

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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アーユルヴェーダ・マルマ, ストレス/不安障害、パニック障害, 眼疾患, 脳、神経症状, 陽維脈, 足少陽胆経, 治熱五十九兪

承霊(しょうれい)

GB18)承霊(cheng2ling2)(しょうれい)

【取穴】頭部、前髪際から入ること四寸、瞳孔線上。

※GB17)正営の後方一寸五分で、BL7)通天と同じ高さにある。

【名の由来】「承=受け取る」「霊=神」。足少陽経が正営~通天~百会を経由して神(脳)に通じ、本穴より再び頭上三行線に戻る事から。

【交会】・経絡(2):足少陽経-陽維脈

【作用】〔瀉〕『頭上行五/清熱散風・清瀉熱逆』

【弁証主治】

 ◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症主治】パニック症候群・眼疾患・鼻水が止まらない・鼻血・喘息・胃酸過多・肝疾患

【症例/個人的見解】

・古典には「禁鍼穴」とある。何故か?

・個人的には本穴は「瞳孔線とΛ縫合の交点」に取穴すべきと考える。

・また、アーユルヴェーダでは5つの頭蓋縫合線自体を「simanta(毛髪の分け目/関節のマルマ)」と捉えている。パニック症候群など過剰な感情の起伏に効があるとされる。

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

 

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アーユルヴェーダ・マルマ, ストレス/不安障害、パニック障害, 眼疾患, 陽維脈, 足少陽胆経, 治熱五十九兪

正営(しょうえい)

 

GB17)正営(zheng4ying2)(しょうえい)

【取穴】頭部、前髪際から入ること二寸五分、瞳孔線上。

※GB15)頭臨泣の上方二寸にある。

【名の由来】「正=正確」「営=営気」。本穴より、営気が脳に正確に輸送される事から。

【交会】・経絡(2):足少陽経-陽維脈

【作用】〔瀉〕『頭上行五/清熱散風・清瀉諸陽之熱逆』

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症主治】パニック症候群・眼疾患・歯痛・胃酸過多

【症例/個人的見解】

・個人的には本穴は「瞳孔線と冠状縫合の交点」に取穴すべきと考える。

・アーユルヴェーダでは5つの頭蓋縫合線自体を「simanta(毛髪の分け目/関節のマルマ)」と捉えている。パニック症候群など過剰な感情の起伏に効があるとされる。

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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眼疾患, 陽維脈, 足少陽胆経, 治熱五十九兪

目窓(もくそう)

GB16)目窓(mu4chuang1)(もくそう)・至栄

【取穴】頭部、前髪際から入ること一寸五分、瞳孔線上。

※GB15)頭臨泣の上方一寸にある。

【名の由来】本穴に視野を広げる効がある事から。

【要穴】・経絡(2):足少陽経-陽維脈

【作用】〔瀉〕『頭上行五/清瀉熱逆・散風絡明目』

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症主治】眼痛・視力低下・羞明

【配穴】

+陥谷…頭や眼瞼のムクミ〔瀉法〕

+大陵…眼炎〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・個人的には本穴は「瞳孔線上、頭臨泣と正営の中点」に取穴すべきと考える。

・陽(維・蹻)を病むと寒を生ず。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048‐851-9675

めまい、気象病, 眼疾患, 禁灸穴, 陽維脈, 足少陽胆経, 鼻疾患, 治熱五十九兪

頭臨泣(あたまりんきゅう)

GV15)頭臨泣(tou2lin2qi4)(あたまりんきゅう)

【取穴】頭部、前髪際から入ること五分、瞳孔線上。

※正視して、瞳孔中央の上方、GV24)神庭とST8)頭維を結ぶ(前髪際に沿った)曲線状の中点。

【名の由来】本穴が上液之道を臨み、涕涙が下る場所である事から。

【交会】・経絡(3):足少陽経-足太陽経-陽維脈

【作用】〔瀉〕『頭上行五/清熱散風・清瀉熱逆』

【弁証主治】

◆足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

◆足太陽経病

発熱による疼痛など

◆陽維脈病「寒熱に苦しむ」

悪寒戦慄をともなう高熱・往来寒熱・リンパ節腫・てんかん、意識障害・四肢の冷え・めまい・胸苦しさ・腰痛など

【主症主治】眼疾患 ・鼻づまり・副鼻腔炎・涎が出る

【配穴】+肝兪…白内障

【症例/個人的見解】

・足太陽経との交会とあるが・・・?

・古典には「禁灸穴」とある。要注意。

・陽を病むと寒を生ず。

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
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