BL60)昆侖(kun1lun2)(こんろん)・崑崙・下崑崙・厥陽
【取穴】
足関節後外側、外果尖とアキレス腱の間の陥凹部。
【名の由来】
神山の名。本穴が頭部の諸疾患(特に水病)を主治する事から。
【要穴】
『足太陽経経火穴(水経火穴/水克火)』
『根結:足太陽之注』
【交会】
・経筋:足太陽経筋の結す処(踵外、外踝)
【作用】
〔瀉〕鬱熱清降・泄血去瘀・寒湿温散・通絡散滞・清利頭目・舒筋活絡
【弁証主治】
◆傷寒太陽病「喘咳寒熱を治す/水克火」
急性の悪寒発熱、咳嗽・小児のひきつけ〔灸〕など
◆足太陽経(筋)病
発熱による疼痛・項頚部痛・鎖骨窩痛・脇痛・腰背部痛・こむら返り・踵痛・足第5指痛〔瀉血+局所灸〕・身体を揺すれないなど
【主症主治】
『馬丹陽天星十二穴/急性の喘息発作、強い胸苦しさ・腰、臀部のひきつれ〔鍼7分+灸5壮〕』
【配穴】
+犢鼻…風邪
+湧泉…身体の奥の鈍痛
+承山…眼痛・こむらがえり
+中封…急性腰痛〔瀉法〕
+養老…腰椎椎間板ヘルニア〔慢性化したものには+伏兎〕
+委中…手足の重怠さ
+太渓…慢性の膝痛・踵痛〔補法〕
【症例/個人的見解】
・古典には、「妊婦刺之落胎」とある。要注意。
・本穴が足太陽経の経穴であること、また馬丹陽天星十二穴にも喘息の記述があることなどから、呼吸器疾患にはぜひ試したい。
・武術的な「致残十八穴」の一つ。捻挫、打突により足に力が入らなくなる。
編:はりきゅう治療院 伍行庵
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