BL27)小腸兪(xiao3chang2shu4)(しょうちょうゆ)
【取穴】
仙骨部、第1後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨陵の外方一寸五分。
・筋肉:腰背腱膜(胸腰筋膜)/多裂筋(脊柱起立筋)
・運動神経:脊髄(仙骨)神経後枝
・知覚神経:中殿皮神経(仙骨神経後枝)
・血管:外側仙骨動脈
※BL31)上髎と同じ高さにある。
※妊娠月経圧診点(子宮頚部異常の診断点)に近い。
※前立腺圧診点(前立腺異常の診断点)に近い。
【名の由来】
本穴が小腸絡の兪穴である事から。
【要穴】
『小腸兪穴』
【作用】
〔補〕『水兪五十七処“腎兪”/補腎利水』
〔瀉〕清熱利湿
【弁証主治】
◆小腸虚証
過敏性腸症候群、心身症的な胃腸症状・躁鬱、統合失調症・顔が赤い・ひどい冷えなど
◆腎病
成長発育不全、代謝不全・泌尿器、婦人科疾患 〔瀉〕・下痢など
◆足太陽経病
風邪・発熱による疼痛など
【弁証配穴】
『兪募配穴(小腸):関元+小腸兪』…小腸病
【主症配穴】
+長強〔瀉〕…二便不通
【私見】
・個人的には、背部兪穴と交感神経幹の関連を考えている。交感神経の状況に応じて、刺激の種類や強弱を変えるべきと考える。
・足太陽経の背部兪穴は、督脈の性質も帯びる。上記の交感神経幹との関連も含めて、施術法を吟味すべし。
・『水兪五十七処』の“腎兪”に数えられる。本穴は特に液の異常(湿熱や陰虚など)に関しては効果が高い。
編:はりきゅう治療院 伍行庵
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