てんかん、チック、ジストニア、顔面痙攣, めまい、気象病, アレルギー疾患, ストレス/不安障害、パニック障害, 眼疾患, 脳血管障害, 自律神経失調, 項頚部痛, 頭痛, 顔面神経麻痺, 足太陽経筋, 足太陽膀胱経, 三叉神経痛

天柱(てんちゅう)

BL10)天柱(tian1zhu4)(てんちゅう)

【取穴】後頭部、第2頚椎棘突起上縁と同じ高さ、僧帽筋外縁の陥凹部。

【名の由来】「天柱=頚椎」。本穴が頚椎の最上部にある事から。

※同名の古代の星座(五星。五行の調和を司る)からとも。

【要穴】

『経別:第一合(項/足太陽・足少陰の出る処)』

『根結:足太陽之入』

【交会】・経筋:足太陽経筋の結す処(項)

【作用】〔瀉〕清頭散風

【弁証主治】

◆膀胱/腎/心病

成長発育不全・黄疸・貧血、血液疾患・シェーグレン症候群、膠原病・※脳風・痴呆、健忘・脳神経症状、運動機能障害・精神症状・睡眠障害・手足の火照り・自律神経失調、更年期障害・顔色が黒い・喘息・泌尿器、婦人科疾患・痔・下痢・脈沈遅など

◆足太陽経(筋)病

風邪・発熱による疼痛・頭痛・項頚部痛・鎖骨窩痛・脇痛・腰背部痛・こむら返り・踵痛・足第5指痛・身体を揺すれないなど

【主症主治】眼疾患・顔面神経麻痺・味覚障害・アレルギー疾患

【配穴】

+束骨…頭痛〔瀉法:束骨、足通谷は深刺〕

+養老…視力低下・かすみ目

【症例/個人的見解】

・陽経における根結において、『入』の穴は絡穴と、胸鎖乳突筋周囲の2点がある。この頚の6点は、各経(筋)の病態を判断する診断点として使用できるように感じる。

・個人的には、上述の『入』と、頚前筋の分布になにかしらの関連を感じる。当院では頚椎の内、前方偏移の顕著な椎骨から推測して、該当する各経筋へアプローチするような方法を試している。

・古典には「禁灸穴」とある。要注意。

・経別第一合において、足太陽と足少陰は体内で「心に入り散じ」、共に「項」に出る。玉枕と天柱はその意味からも、膀胱/腎/心に関わる病態へのアプローチが期待できる。そのため守備範囲は非常に広い。 

・また足太陽膀胱経は、『複合的臓腑連関』から、小腸(手足太陽)と肺ともつながる。表証(風邪、感染性疾患など)には広く適用と考える。

・「天」の字がつくツボは、リンパ系の走行に多く分布している。免疫系への治療効果を期待できるかも。


・本穴は第2頚椎棘突起上縁に位置し、第2頚椎腹側には、交感神経幹の中で最も頭側にある上頚神経節がある。上頚神経節は、動眼神経・顔面神経・舌咽神経・迷走神経の副交感神経枝と連携して、瞳(毛様体筋)・涙腺・唾液腺および心臓の調節を行っている。本穴から刺入して、この上頚神経節に対して直接的なアプローチは困難だが、過去の経験上、本穴は視力障害、シェーグレン症候群、顔面神経麻痺、味覚障害、動悸や血圧異常といった、自律神経失調に対し、著効がみられる事が多い。脊髄神経後枝からの刺激の伝播によるものか?

 

※脳風…健忘・急性の頭痛・めまいと耳鳴・蓄膿・泡の様な涎を吐くなど。脳腫瘍などによるものか?

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
☎ 048-851-9675
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