BL6)承光(cheng2guang1)(しょうこう)
【取穴】
頭部、前髪際の上方二寸五分、前正中線の外方一寸五分。
※BL5)五処の上方一寸五分、BL4)曲差の上方二寸にある。
※個人的には本穴は、「冠状縫合上、顖会(Bregma=大泉門)の外方一寸五分」に取穴すべきと考えている。
【名の由来】
「承=受け入れる」。本穴が眼を主治し、眼に光りを呼び戻す効がある事から。
【作用】
〔瀉〕『頭上行五/清頭散風・清瀉熱逆』
【弁証主治】
◆足太陽経病
風邪・発熱による疼痛など
【主症主治】
パニック症候群・めまい・頭痛・眼疾患・三叉神経痛・顔面神経マヒ・嘔吐・胸焼け
【症例/個人的見解】
・古典には「禁灸穴」とある。要注意。
・アーユルヴェーダでは5つの頭蓋縫合線自体を「simanta(毛髪の分け目/関節のマルマ)」と捉えている。パニック症候群など過剰な感情の起伏に効があるとされる。
・穴名からも眼疾患への効果は期待できそう。
編:はりきゅう治療院 伍行庵
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