肋間神経, 足太陰脾経, 内側胸筋神経, 外側胸筋神経

周栄(しゅうえい)

 

SP20周栄(zhou1rong2)(しゅうえい)・周営

【取穴】

前胸部、第2肋間、前正中線の外方六寸。

・筋肉:大胸筋/小胸筋

・運動神経:内側胸筋神経、外側胸筋神経(大胸筋)・内側胸筋神経(小胸筋)

・知覚神経:肋間神経外側皮枝

・血管:外側胸動脈・肋間動脈

※SP20)周栄、ST15)屋翳、KI25)神蔵は、第2肋間の曲線に沿って並ぶ。

【名の由来】

「周=全身」「栄=栄養」。脾気が本穴より出て全身を巡り栄養する事から。

【作用】

〔瀉〕寛胸理脾

【弁証主治】

◆足太陰経病

貧血、血液疾患・嚥下困難・心窩部痛・胃腸虚弱・婦人科疾患・脈浮緩・09:00~11:00あるいは21:00~23:00の異常など

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡ 048-851-9675

足太陰脾経

胸郷(きょうきょう)

 

SP19)胸郷(xiong1xiang1)(きょうきょう)

【取穴】

前胸部、第3肋間、前正中線の外方六寸。

※SP19)胸郷、ST16)膺窓、KI24)霊墟は、第3肋間の曲線に沿って並ぶ。

【名の由来】

「郷=病の在処」。本穴が胸部疾患を主治する事から。

【作用】

〔瀉〕理気寛胸

【弁証主治】

◆足太陰経病

貧血、血液疾患・嚥下困難・心窩部痛・胃腸虚弱・婦人科疾患・脈浮緩・09:00~11:00あるいは21:00~23:00の異常など

【主症主治】

胸肋のつかえ・胸背痛

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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足太陰脾経

天渓(てんけい)

 

SP18)天渓(tian1xi1)(てんけい)

【取穴】

前胸部、第4肋間、前正中線の外方六寸。

※SP18)天渓、ST17)乳中、KI23)神封は、第4肋間の曲線に沿って並ぶ。

【名の由来】

「天=胸腔」「渓=渓流」。本穴が乳首の脇に在り、乳汁分泌の効がある事から。

【作用】

〔瀉〕疏肝理気

【弁証主治】

◆足太陰経病

貧血、血液疾患・嚥下困難・心窩部痛・胃腸虚弱・婦人科疾患・脈浮緩・09:00~11:00あるいは21:00~23:00の異常など

【主症主治】

母乳が出にくい・乳腺炎

【症例/個人的見解】

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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足太陰脾経

食竇(しょくとく)

 

SP17)(shi2dou4)(しょくとく)・命関

【取穴】

前胸部、第5肋間、前正中線の外方六寸。

※SP17) 食竇、ST18)乳根、KI22)歩廊は、第5肋間の曲線に沿って並ぶ。

【名の由来】

「食竇=食道」。本穴が食道疾患を主治する事から。

【作用】

〔瀉〕理気寛胸

【弁証主治】

◆足太陰経病

貧血、血液疾患・嚥下困難・心窩部痛・胃腸虚弱・婦人科疾患・脈浮緩・09:00~11:00あるいは21:00~23:00の異常など

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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禁灸穴, 陰維脈, 足太陰脾経, 更年期障害

腹哀(ふくあい)

 

SP16)腹哀(fu4ai1)(ふくあい)・腸哀・腸屈

【取穴】

上腹部、臍中央の上方三寸、前正中線の外方四寸。

※SP15)大横の上方三寸、CV11)建里と同じ高さにある。

【名の由来】

「哀=泣く」。腹痛・便秘の時などに腹が泣いているように聞こえる事から。

【交会】

・経絡(2):足太陰経-陰維脈

【作用】

〔瀉〕理気調胃

【弁証主治】

◆足太陰経病

貧血、血液疾患・嚥下困難・胃腸虚弱・泌尿器、婦人科疾患・脈浮緩・09:00~11:00あるいは21:00~23:00の異常など

◆陰維脈(脾胃/肝)病「心痛に苦しむ」

心窩部痛・動悸、胸苦しさ・脇下のつかえなど

【症例/個人的見解】

・「禁灸穴」とある。

・陰維脈は血(営/胃)に係わる心(少陰)・脾(太陰)・肝(厥陰)の機能を包括するように働く。その為その病証も、 血の虚実によって生じる心・脾胃・肝の証を包括した様相を呈す。

・男女とも、更年期症状には適応か?

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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陰維脈, 足太陰脾経

大横(だいおう)

 

SP15)大横(da4heng2)(だいおう9・腎気(shen4qi4)(じんき)・人横

【取穴】

上腹部、臍中央の外方四寸。

※ST25)天枢、KI16)肓兪、CV8)神闕と同じ高さ、それらの外方にある。

※モンロー点(虫垂炎の診断点)に近い。

【名の由来】

臍の真横に在り、内部に大腸がある事から。

【弁証主治】

◆足太陰経病

貧血、血液疾患・嚥下困難・胃腸虚弱・泌尿器、婦人科疾患・脈浮緩・09:00~11:00あるいは21:00~23:00の異常など

◆陰維脈(脾胃/肝)病「心痛に苦しむ」

心窩部痛・動悸、胸苦しさ・脇下のつかえなど

【配穴】

+天衝…身体を反り返らせて嘆き悲しむ。

+日月…鬱病〔瀉法〕

【症例/個人的見解】

・陰維脈は血(営/胃)に係わる心(少陰)・脾(太陰)・肝(厥陰)の機能を包括するように働く。その為その病証も、 血の虚実によって生じる心・脾胃・肝の証を包括した様相を呈す。

・男女とも、更年期症状には適応か?

・足少陰経と交会することはないが、穴名からも腎気(不妊など)に対する効果は高いと思われる。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
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足太陰脾経

腹結(ふくけつ)

 

SP14)腹結(fu4jie2)(ふくけつ)・腸窟・腸結・腹屈・陽窟

【取穴】

下腹部、臍中央の下方一寸三分、前正中線の外方四寸。

※マックバーネー点(虫垂炎の診断点)に近い。

【名の由来】

「結=滞る」。本穴が腹中の積聚を主治する事から。

【作用】

〔瀉〕理気活血

【弁証主治】

◆足太陰経病

貧血(脈浮緩)・嚥下困難・心窩部痛・胃腸虚弱・婦人科疾患・・09:00~11:00あるいは21:00~23:00の異常など

【主症主治】

※積聚・盲腸炎

 

※積聚…お腹の中にしこりがあり、張れや痛みを伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

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陰維脈, 足太陰脾経

府舎(ふしゃ) 

SP13)府舎(fu3she4)(ふしゃ)

【取穴】

下腹部、臍中央の下方四寸三分、前正中線の外四寸。

【名の由来】

「府=集合」「舎=居住する場所」。本穴にて足太陰経・足厥陰経・陰維脈が交会し、腹中に入る事から。

【要穴】

『太陰之郄』

『三陰(脾・肝・陰維)陽明之別』

【交会】

・経絡(4):足太陰経-足厥陰経-陰維脈-(足陽明経)

※奇経八脈考には「陽明之会」とある。

【作用】

〔瀉〕調中益気・温通活血

【弁証主治】

◆足太陰経病

貧血、血液疾患・嚥下困難・胃腸虚弱・泌尿器、婦人科疾患・脈浮緩・09:00~11:00あるいは21:00~23:00の異常など

◆足厥陰経病

性欲の異常・腰痛・更年期障害など

◆陰維脈(脾胃/肝)病「心痛に苦しむ」

心窩部痛・動悸、胸苦しさ・脇下のつかえなど

◆足陽明経病

躁鬱、不安障害・統合失調症など

【主症主治】

鼠径ヘルニア・下肢静脈瘤

【症例/個人的見解】

・陰維脈は血(営/胃)に係わる心(少陰)・脾(太陰)・肝(厥陰)の機能を包括するように働く。その為その病証も、 血の虚実によって生じる心・脾胃・肝の証を包括した様相を呈す。本穴は特に陰維脈的要素が強い様子。

・男女とも、更年期症状には適応か?

・本穴には足陽明経も交会しているが、陰維脈の性質上、寒証(陽虚)に対する主治が多い。

 

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ストレス/不安障害、パニック障害, 陰維脈, 足太陰脾経, 更年期障害

衝門(しょうもん)

 

SP12)衝門(chong4men2)(しょうもん)・慈宮・上慈宮・前章門

【取穴】

鼠径部、鼠径溝、大腿動脈拍動部の外方。

※CV2)曲骨と同じ高さ、SP13)府舎の内下方にある。

・筋肉:腸腰筋・恥骨筋

・運動神経:大腿神経、腰神経叢筋枝

・知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝、陰部大腿神経、腸骨鼠径神経

・血管:大腿動脈

※大腿神経幹が走る。

※大腿動脈幹が通る。

【名の由来】

「衝=要衝」「門=門戸」。本穴にて脾・胃・肝の経気が流注する事から。

【交会】

・経絡(4):足太陰経-足陽明経-足厥陰経-陰維脈

※鍼灸甲乙経・外台秘要などでは、「足太陰、陰維之会」とある。

【作用】

〔瀉〕調中益気・温通活血

【弁証主治】

◆足太陰経病

貧血、血液疾患・嚥下困難・心窩部痛・胃腸虚弱〔灸27壮〕・泌尿器、婦人科疾患・脈浮緩・09:00~11:00あるいは21:00~23:00の異常など

◆足厥陰経病

性欲の異常・腰痛・更年期障害など

◆足陽明経病

躁鬱、不安障害・統合失調症など

◆陰維脈(脾胃/肝)病「心痛に苦しむ」

心窩部痛・動悸、胸苦しさ・脇下のつかえなど

【主症主治】

下肢静脈瘤

【配穴】

+血海…※奔豚

+気衝…流産・不育症

【症例/個人的見解】

・陰維脈は血(営/胃)に係わる心(少陰)・脾(太陰)・肝(厥陰)の機能を包括するように働く。その為その病証も、 血の虚実によって生じる心・脾胃・肝の証を包括した様相を呈す。

・男女とも、更年期症状には適応か?

・本穴には足陽明経も交会しているが、陰維脈の性質上、寒証(陽虚)に対する主治が多い。

 

※腎積奔豚…五積之一。脇腹にしこりが出来、このしこりが時々胸を衝き上げるようで苦しい・腹痛・往来寒熱・骨萎・息切れなど。パニック症候群に似る。

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禁鍼穴, 股関節痛、鼠径部痛、大腿痛, 足太陰脾経, 婦人科疾患

箕門(きもん)

 

SP11)箕門(ji1men2)(きもん)・慈宮

【取穴】

大腿内側、膝蓋骨底内端とSP12)衝門を結ぶ線上、SP12)衝門から1/3、縫工筋と長内転筋の間、大腿動脈拍動部。

【名の由来】

「箕=星座の名」。本穴を取穴する際の姿勢が「箕星」に似ている事から。

【作用】

〔補〕健脾利湿

【弁証主治】

◆足太陰経病

婦人科疾患・貧血、血液疾患・嚥下困難・心窩部痛・胃腸虚弱・脈浮緩・09:00~11:00あるいは21:00~23:00の異常など

【主症主治】

鼠径部痛・股関節痛・排尿障害・尿漏れ・下肢静脈瘤

【症例/個人的見解】

・「禁鍼穴」とある。

・婦人科疾患(不妊など)には効果が高い様子。ある報告では女性ホルモンと大腿四頭筋および膝の構成靭帯の硬度には相関の可能性があることが示唆されている。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/23/4/23_4_509/_pdf

・大腿部の穴を婦人科系に用いるのは、有意義であるかもしれない。

 

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