SP2)大都(da4du1)(だいと)
【取穴】
足の第1指、第1中足指節関節の遠位陥凹部、赤白肉際。
【名の由来】
「大=広い」「都=皆」。本穴が諸々の疾患に広く応用が効く事から。
【要穴】
『足太陰経榮火穴(土経火穴/火生土/自経母穴)』
【作用】
〔補〕健脾和中・回陽救逆
〔瀉〕舒筋活絡
【弁証主治】
◆脾陰虚証「身熱を治す/虚すれば其の母を補う」
貧血、血液疾患・糖尿病・※尸厥・発熱・手足の火照りなど
◆足太陰経(筋)病
嚥下困難・心窩部痛・胃腸虚弱・脇腹~臍の引きつれ・背深部の痛み・婦人科疾患・陰部痛・股関節痛・下腿内側痛・内踝痛・足母指痛・脈浮緩・09:00~11:00あるいは21:00~23:00の異常など
【配穴】
+尺澤…乳汁分泌不足
+横骨…腰痛〔瀉法〕
【症例/個人的見解】
・榮(火/水)穴は木(筋)を挟む。故に各経筋病にも使い勝手が良い。
※尸厥…発作性の昏倒。鳥肌・顔色が青黒い・うわごと・咬い締め・めまい・呼吸微弱、脈絶微弱など。
※脈順…脈象と季節及びその他四診との結果が、五行的に一致或いは相生関係にある事。その病態は軽い。相克関係にある場合、その病態は重いと考える。
例:顔色が黄色い(土)・脈浮(金)…相生関係にあるので軽症。顔色が青い(木)・脈浮(金)…相克関係にあるので重症。
編:はりきゅう治療院 伍行庵
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