ST39)下巨虚(げこきょ)・下廉・巨虚下廉
【取穴】
下腿前面、ST35)犢鼻とST41)解渓を結ぶ線上、ST35)犢鼻の下方九寸。
※前脛骨筋上、GB35)陽交とGB36)外丘と同じ高さにある。
・筋肉:前脛骨筋
・運動神経:深腓骨神経
・知覚神経:外側腓腹皮神経(総腓骨神経由来)
・血管:前脛骨動脈
【名の由来】
上巨虚に同じ。
【要穴】
『小腸下合穴』
【交会】
・経絡(2):衝脈之下輸(足陽明経-衝脈)
【作用】
〔通〕『衝脈(血海・脛街)之兪/通理衝脈・調理胃腸』
〔瀉〕『治熱病五十九兪/清瀉胃熱』
【弁証主治】
◆小腸病
心身症的な胃腸症状・顔が赤い・ひどい冷え・脈浮洪・13:00~15:00あるいは01:00~03:00の異常など
◆足陽明経病
躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など
◆衝脈病「逆気して裏急す」
身体が縮んだように感じる〔補〕
身体が膨張したように感じる〔瀉〕
痴呆・自律神経失調、更年期障害・内眼眦痛・腹中のひきつれ、痙攣・喉のつまり、喘息・泌尿器、婦人科疾患・股関節痛・筋力低下・皮膚静脈炎など
【主症主治】
『脚気八処之穴の七/脚気〔灸100壮〕・股関節痛・足腰の筋力低下・踵痛』
【弁証配穴】
『募合配穴(小腸):関元+下巨虚』…小腸実熱証 〔瀉法〕
『八脈配穴(衝脈):下巨虚+上巨虚+大杼』…衝脈病
【主症配穴】
+帯脈…おりものの異常
+水泉…足底痛
【私見】
・上巨虚と比べ、清熱瀉下の効果がある。
・脚気には、先ずビタミンB1の摂取と吸収率の改善を。
編:はりきゅう治療院 伍行庵
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