禁灸穴, 股関節痛、鼠径部痛、大腿痛, 腰背部痛, 足陽明経筋, 足陽明胃経, 婦人科疾患

髀関(ひかん)

 

ST31)髀関(bi4guan1)(ひかん)

【取穴】

大腿前面、3筋(大腿直筋・縫工筋・大腿筋膜張筋)の近位部の間の陥凹部。

※股関節と膝をわずかに屈曲し、大腿をわずかに外転し、大腿前内側に加えられた抵抗に抗したとき、三角形の陥凹が現れる。大腿直筋近位部は、内側の縫工筋と外側の大腿筋膜張筋の陥凹部にある。ST31)髀関は、三角形の頂点の下方にある陥凹の最も深い部分にある。

※膝蓋骨外側端と上前腸骨棘を結ぶ線が、恥骨結合下縁の水平線と交わるところにある。

【名の由来】

「髀=大腿骨」。本穴が股関節に位置する事から。

【交会】

・経筋:足陽明経筋の結する処(髀枢)

・経別:第三合(髀)(足陽明の入る処、足太陰の合す処)

【作用】

〔補〕強壮腰膝

〔瀉〕疏筋活絡

【弁証主治】

◆胃-脾病

婦人科疾患・貧血、血液疾患・胃腸虚弱、消化器症状・脈浮緩など

◆足陽明経(筋)病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・耳疾患・顔面神経マヒ・頬~鎖骨窩の痙攣・腹筋の緊張・疝痛、股関節の炎症・下肢痛、こわばり、マヒなど

【症例/個人的見解】

・和漢三才図会に「禁灸穴」とある。要注意。

・婦人科疾患(不妊など)には効果が高い様子。ある報告では女性ホルモンと大腿四頭筋および膝の構成靭帯の硬度には相関の可能性があることが示唆されている。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/23/4/23_4_509/_pdf

・大腿部の穴を婦人科系に用いるのは、有意義であるかもしれない。

・個人的には、「関」の付く経穴は、筋骨格系の疼痛に有効なように感じる。本穴に関しては、得気が仙腸関節に走ることから、仙腸関節痛に対して有効かと思う。

・足陽明経筋病に対して用いる際は、本穴と「維道」との間の硬結を主体に刺鍼ポイントを決めた方が良いように思う。

 

編:はりきゅう治療院 伍行庵
埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-35-1F
℡048-851-9675

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